※ゲンプウについては2020年4月にNEWモデルが販売されました。旧モデルとの比較については記事末に追記していますので、そちらをチェックください。
「ダイワとシマノどっちが好きですか?」
という問いに対して、最近はなんだかシマノ派におもわれているフシがあるような気がしてなりません。これに対して個人的な想いを述べておくと、どちらもよいものはよいし。という大人な回答になってしまうんですがね。
ギア系はなんとなく自転車の話もあるし、シマノのほうが上なんじゃないかなと思っています。データとして、シマノのギアがいいという風にわかる情報は見当たりません。
とはいえ、リールはスピニングでダイワのレブロスをいつも選ぶ以外は、シマノを選んでいることが多いかなと。
船用の小型両軸リールが必要になり、あれこれ比較した
先日、高校生のころからつかっている97スコーピオンのクラッチが風前の灯になりまして、アジやマゴチ釣りに使いたいPE2号を巻いた小型両軸リールがほしかったので、3つの商品から選びました。女性や子供にも貸すという条件も入ってきます。
となると、大体あがってくるのがこの3つ。
- シマノ GENPU150(Amazon5,548円)
- ダイワ プリード(右巻き=5,375円 左巻き=4,972円 モデルによって異なります)
- アブガルシア BLUEMAX船3(右巻き=5,775円 左巻き=5,587円)
これ、どれもよいリールなですが、それぞれに強みがあります。
ちょっくら解説していきます。
ダイワ「プリード」
出典:DAIWA
- 巻き取り量多め=ややハイギアにふってある=トルクは弱い(機種によります)
- PE2号は150メートル巻ける
- 150Hを選ぶと、自重215g
- シャア専用カラーと黒がある=ジオン好き、シャア好きに赤は人気
- 最大ドラグ力4キロとやや弱
=ハイギアに振られていて、巻き取りスピードが速いのである程度水深がある釣りに優位。赤系カラーは、シャア好きにはたまらない。
シマノ「ゲンプウ」=GENPU
出典:シマノ
- 巻き取り量はやや少なめ=ややローギアにふってある=トルクは強い
- PE2号は150メートル巻ける
- 自重205g
- 見た目は、シンプルで飾り気なし
- ベアリング/ローラー数が少ない
- 最大ドラグ力4.5キロ
=軽くてトルク強め。金属部品がプリードよりは少ないがギア部分はしっかりしていて、その他の原価を落とすことで販売価格をつくりだしている印象。
アブ・ガルシア「ブルーマックス3」
- 自重228gでやや重い
- ローギア気味でトルクにふられている
- 最大ドラグ力6キロ。ジギングやライト泳がせ釣りなどにもよいのかも
- カラーの青が立っているのでロッドとどう合わせるのかが気になる
- PE2号が200メートル巻ける
- スプールの1/2,1/3,1/4分割下巻目安ラインが便利
=やや重いがパワフル。PE2号を200メートルまける懐の深さ。ある程度深場でも使えるが、巻き上げ速度はプリードに劣りそう。
で、買ったのは・・・
シマノのゲンプウ(幻風)=GENPUを買った
ということでまたシマノを選びました。
理由は、
- ライトゲームBBに合わせるのに一番デザインがしっくりくる
- やっぱり同じメーカー同士でロッドとリールは合わせたい
というような、どうしようもない理由だったんですが、
他にも、
- 3つのなかでは一番軽い(女性や子供は軽いに越したことはない)
- 浅場中心(マゴチ・タチウオ・アジ)で使うには、ある程度のトルクがほしかった
という理由です。
あと、
- 幻風っていうネーミングが好きだった
という。
なんだか玄人っぽい名前なんですよ。
プリード=なんのことだろう
ブルーマックス=青い最高のやつなんだろうな
幻風=なんかよくわからんないけど、和だな。「PU=プウ」ってかわいいよね。
という。シマノには小船というシリーズもあるんですが、いろいろカタカナ語が多いなかで、幻風っていいじゃない。というノリです。
旧モデルはアルファベットじゃなくて「幻風」という表記だったり。人が道具を選ぶ理由っていろいろですね。
今回わたしは、いろいろな理由でゲンプウを選んだんですが、紹介したリールは船で最初に買うべきなリールでして、みんなよいリールなので、スペックなどを比べてお好きなものをどうぞ。
ちなみに船宿の小物釣り用のレンタルタックルで小型両軸リールが使われている場合、だいたいこの「17ゲンプウ」が採用されています。堅牢なんでしょうね。
こちらライトゲームBB×GENPU。パーミングしたときにスプール上の樹脂部分に指をおくとしっくりくる
こちらプリード。シャア好きは間違いなくこっち。巻き上げもはやいのでやや深めのタチウオにもよいです
シンプルな面構え。GENPUと日本語をアルファベット表記にしているのもいいなと。
97スコーピオン1500より小さくパーミングしやすい。子供や女性にもよさそう。
バルケッタ300HGと並べてみた図。バルケッタはさらに小型。カウンターつきで190g。
リールはロッドで決っていくのかも
いろいろ考えたところ、やっぱり最初にどのメーカーのロッドを買うかでリールも決まってくるので、メーカーはいかに自社ロッドを買ってもらうかに知恵を絞っているんでしょうね。
たとえば船釣りをはじめるときに、ダイワ資本のキャスティングさんにいけば、ダイワのライトゲームXをすすめられるわけです。そうなるとリールは必然的にプリードかライトゲームICVなどになるという。
そう考えると、シマノもリアル店舗の釣具店チェーンを買収すれば、国内の釣り業界ではけっこうなインパクトなんじゃないかなーと勝手に考えたり。
2020年4月にゲンプウはリニューアル
左が新型ゲンプウ(2020)、右が旧型ゲンプウ(2017)
2020年4月にゲンプウとゲンプウXTは、モデルチェンジして新発売しています。
Amazonなどでは、旧型は「17ゲンプウ」と記されているので購入の際は注意しましょう。
<20ゲンプウの変更点>
新型のゲンプウは、全体的に釣り物の範囲が広がった印象です。
巻き上げ力の強化(巻き上げやすさ)に比重がおかれている。従来の小物釣りのみから、沿岸の大物釣りであるLTヒラメやタイラバなどを視野にいれたリールにリニューアル。
- PG(パワーギア)モデルのみ販売(ハンドル1回転67cmから59cmへ変更)
- PEラインは2号200mまけるようになった(前作は2号1.5号)
- ドラグ力0.5キロUP(3.5キロ→4キロへ変更)
- グリップは樹脂製からEVA大型ハンドルに変更
- ハンドルの長さが51㎜から55㎜へ
- 重量は15g軽くなった(205g→195g)
<20ゲンプウXTについて>
ゲンプウXT
ゲンプウには、XTという上位モデルがあります。以下の点がノーマルのゲンプウとは異なります
全体的により巻き上げ力が高い(巻きやすい)と考えても差し支えは無いです。
- コストがノーマルと比べて割高
- 外装
- 最大ドラグ力がXTの方が高い
- ノーマルギアモデルがある
- PG(パワーギアモデルは)、60㎜ロングクランクハンドル
関連アイテム
「ゲンプウ」を購入する場合旧17モデルと最新型20モデルとの比較になります。値段もほぼ変わらない点を考えると、デザイン等の好みがなければ最新型20モデルを購入したほうが良いでしょう。
ゲンプウXTとノーマルとの比較については、ノーマルギアを選びたいときはゲンプウXT、または、タイラバ・泳がせ釣り・エギタコなどでの巻きやすさを重視するのであればパワーハンドルがついているゲンプウXT200PG、201PG(左巻き)が良いでしょう。基本的に巻きの釣りは、利き腕が右腕なら右巻きがオススメです。
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