どうも平田です。
週末であいているときは、釣りの世界にいざなうために、船釣りガイドをしていたりもします。
ORETSURIはウェブメディアですが、実際に釣りをはじめる人と触れ合うことでいろんな気づきがあるわけです。
この日は、子供4人と大人3人というにぎやかな構成で一之瀬丸のアミ五目に乗船。
左舷はミヨシ1番を除いて、われわれの一行。
今回は3歳から5歳までまだ釣りにはちょい早いかもねーという子供ちゃんが多かったのですが、お母さん方の願いもあって、いろいろとレクチャーすることになりました。
経験上、集中力をもって船釣りをやるのは小学1年生くらいからがよいですね。どちらかというと女の子のほうがしっかりしていることが多いような印象もあります。
とはいえ、小さい頃から自然とふれあうってのもすごい大切な経験です。
船酔いだけしなければまーなんとかなるでしょう。
と、この日も沖へ。
扇島のバース界隈では中サバフィーバー
ドバドバドッパーン。
この進路は本牧ふ頭界隈かなー、カサゴも釣りたいよな、とおもったら、
どうやら、根岸湾バース付近へ。
このあたり、向こうに工業団地の煙がモクモクたなびいているので、釣りはじめての方といくにはちょっと景観上アレなんですが、まー安定して釣れます。
このあたりは水温も安定していて冬のアジのポイントなのでしょう。
この日も東京湾中の釣り船が集合していた印象。
釣果は、中サバ(脂ノリ十分)がほぼ入れ食いで、サバに遠慮しつつ、豆アジと中アジ。
中アジはたまーに25cmをはるかに超えてそうな個体も姿をあらわすものの、まーサバが強い。
サバ6割
豆アジ&小あじ3割
中アジ1割
といった様子。
あちらこちらでフェスティバルが発生するのを、いつもお世話になっている中乗りのスタッフさんと一緒になって、ばっさばっさハリスを切ってまわってましたw
子供ちゃんもサバとアジを釣ることができました。
とはいえ、やっぱり狙って釣るたのしみという感覚はもうすこし先かもしれません。
子供の立場になって考えると、一つのことに集中してやるって、困難なんですよね。
わたしは釣りをせず、左右をきょろきょろしています。
子供ちゃんと目が合うと、だいたい、やや怪しい目つきをしているので、それ巻いてごらんというと、なんらかの重み。
この時点で、中サバ2本ついていて、ガーっ着底したビシを中心に円形運動をしているので、一緒になってゴリ巻き待ったなしです。
反対弦にかかることはほぼなかったのですが、我々一行では結構かかってました。
このあたりはまー想定内なので、かかったな→速攻上げて→お祭りをカット→新しい仕掛けをつけて再スタートです。
子供ちゃんやはじめて釣りを体験する方と五目系の釣りにくる方は、お祭りはもうほどかないで全部カットして新しいのをつけたほうが釣りの時間も長くとれて、船酔いもしないですみますよ。
八景沖での大物狙いへ
一之瀬丸のアミ五目では、アジなどいわゆる船宿用語の『お土産』『おかず』が十分確保できている状況で、さらに釣りが成り立ちそうな場合は、良型のアジや石鯛・真鯛などの大物が狙えるポイントに移動してくれる傾向にあります。
このあたりは乗船している釣り客のレベル感などもみているのでしょう。
この日も後半30分くらいはこの八景沖の根回りへ。
おかっぱりの釣りで有名な福浦岸壁の沖にある水深14mぐらいの高根まわりなのですが、底は小さなカサゴが食ってしまうので、タナは2mぐらい。カサゴはシーズンの問題か大きいのはあまり釣れません。
最後は参加者のお土産にいっちょ真鯛か石鯛でも釣ったろーとおもって、わたしも最後に竿を出してみます。
ハリス3号3mのウィリー五目仕掛けでオキアミをセット。
どうやら、まわりはなかなかあたりが出てない様子。
着底。
底から1mから6m(潮流にもよりますが3mの仕掛けが最終的に3mのタナまで垂れるイメージ)ぐらいまで、1m刻みでしゃくって、3投目ぐらい。
着底。
1m。
しゃく。
2秒ぐらいステイ。
2m。
しゃく
2秒ぐらいステイ。
3m。
2秒ぐらいステイ。
しゃく。
2秒ぐらいステイ。
グググー。
おお、これはちょっといい引きだ。
真鯛!?
いや、石鯛かなー、
いや、走るなー
大サバかなこれは。引くしな。
と、
上がってきたのがマアジ40cm弱。
このクラスになるとマアジもオオサバ並みに引くわけです。やっぱり青物ですしね。
たまたま沖上がり時の下処理用出刃包丁を持ち込んでいたので、延髄をカットしてエラの付け根の膜をきって血抜き。
その後海水で血を抜いて、10分後ぐらいに海水をはったクーラーへ。
ひと手間くわえたアジを刺身で味わってもらいたいなーと。
続いて、のこり5分ぐらいで、底から4mぐらいにサニービシを置いて置き竿に。
どうだい?と、子供ちゃんのサポートをしつつ、自分の竿をちらちら見ていると・・・
む。
あれ、なんか、竿動いてるな。
波か、いや、違うな。
・・・
と、手に取って合わせてみると・・・
グングン。
グングン。
グングン。
ぬお!
真鯛だこれ。
やったわー、ほくほく。
と、タモ入れヘルプをたのみつつ、ドラグを鳴らしながら上げてくると・・・
む。
おお、良型。ちょっと黒ずんだ真鯛かな・・・
タモ入れしてもらうと、
クロダイ。
色もシルバーっぽくて身も厚くかなりよさそうな魚体。
この通り。
マアジがデッカイ。
クロダイも延髄カットで血抜きしておきます。
内湾のクロダイはまだしも、だいたいのクロダイは血抜きでだいぶ味が変わる気がします。
帰港。
12月に入ると、もう午後船の沖上がり時はすっかり陽が落ちますねー。
マアジ。
こりゃデッカイ。
もうすぐ40に届きそうなサイズ。
クロダイ。
こちらは40cmをちょい超えたサイズ。
やや角度をつけて撮影した写真がこちらですが、身が厚いのがわかるかなと。
腹をさいたら、焼き肉屋のトロホルモンみたいな状態で、脂がすんごいのっていました。
成長した個体はメスとのことなんですが、卵はやや大きくなりはじめている個体。
臭みもなく、解体して、2家族にこちらもプレゼントです。
3枚におろしてみると、これが皮目に脂がかなりのって全体的にハリがあり、実際うまいだろうなーと。
どの魚でもそうですが、クロダイも皮目が旨いので、そのまま焼霜づくりだったり湯引きにして食べるのが最高でしょうねー。
ではでは。
平田(@tsuyoshi_hirata)
お世話になった船宿
予約制で週末は混みあうことも多いです。当日朝に空席があれば乗船も可能ですが、なるべく早く予約していくことをオススメします。
関連記事
関連アイテム
マイタックルの目安にしてください。
※船宿推奨はハリス3m3本針のイサキ五目用の空針ですが、基本的にアジを中心に釣ってお土産確保後にイシダイやイナダ・真鯛などがでるエリアを攻めることが多いです。浅場はハリス2m1.5号~2号の2本針のアジ仕掛けも持参しておくとよいです。渋いときは1.5号をつかったほうがアタリが出やすいです。中サバが2本つくと切れることも。。。
カウンター付きリールを紹介していますが、底をとってから2m~数メートルがタナなので、PEラインをみれば大体のタナはとれるのでカウンター無しの両軸リールでも問題ありません。
天秤はノーマルのLT天秤でもよいのですが、形状記憶合金系のアイテムが割高ながらも食い込みなどはよいです。
ビシは船宿レンタルでもよいのですが、コマセがでる量を調整できるプラビシがあると大型も狙いやすいですね。
トモなどで、人もすくなければやや長めのハリスを流したほうが真鯛確率はあがるんじゃないかなと。