イシガニの高確率な捕獲法とは?冬でも浅場でとる方法を解説

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イシガニ
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今回は蟹捕りの話です。冬になると、タイワンガザミやノーマルガザミあたりは沖目の深場に移動するようで、岸壁などのおかっぱりからは獲りにくくなります。そんな蟹捕りに厳しい12月までの年末だけでなく1月、2月の厳冬期も安定して捕まえることができ、かつ食用としても有用な種類がイシガニです。今回はそんなイシガニの捕獲方法についてよい方法をみつけたので紹介します。

目次

冬季のイシガニが生息している場所と習性

工業地帯や釣り公園などの湾奥でも棲息していて、みそ汁にすると最強の旨みを提供してくれるイシガニ。

まっこと有難い蟹です。

社会人がよくメールで、

「いつもお世話になっております。○○の平田です。」

みたいな無駄書き出しをしますが、あれよりはお世話になっているはず。

イシガニってやつは水温低下にも耐えられるようで、1月2月の厳冬期になっても問題なく捕獲することができます。

とはいっても、動き自体は秋までとくらべてやや緩慢になっているような気もしつつ、テトラや岩場などによりタイトについています。

この日も、ほくほくしながら、イシガニが棲息している場所へ。

小磯というか、まー岩場エリアです。

お。いた。

イシガニがいるのが見えますかね?

こういう小場所に布陣しているイシガニってかなりとりにくいんですよ。

手は届かないし、たも網などはひっかかってしまうし。素手だとリーチ面で届かないし。

ここにも。

この陣形だと、気取られると一気に岩の裏に隠れてしまうパターンですね。

「戦いとは、常に二手三手先を読んで行うものだ」

と、かつてシャアもいってましたが、戦局を読まず、目前の状況に脊髄反射してしまうようでは大将としても盆暗です。

わたしを誰だと思っているんだ。

イシガニの行動パターンを読む。チャンスは最大限に生かす主義でな。

ってやつです。

ここにも。

これだと夏場など水温が高いときはTシャツに素手でいける布陣。

敵さんにも安易なイシガニがいたもんだ。

が、今は冬。

防寒重装備だし、濡れたくないもんです。

波がくるとカモフラージュされますが、平田水軍ことわたしの眼は誤魔化せませんぞ!

▲水中に潜むイシガニの様子を動画におさめました。水深30cmぐらい。

このようにですね、1月の海でも水深30cmぐらいのところに余裕綽々で生息しているのがモビルアーマー・イシガニ氏なわけですよ。

彼らの布陣状況によっていままでとる状況を変えてきたので、ここでまとめておきます。

  • 手前が岸壁や岩場&奥が砂地→主にたも網類
  • 干潮時の小磯→ダイダラボッチ手法(軍手でつかむ)

以上です。

けっこうシンプルですね。

今回も干潮時の小磯なので、ダイダラボッチ的にわしづかみがよいのですが、いやはや冬の海は冷えるわけですよ。海はあったかくても、引き揚げるあとの夜風が寒い。

ということで考えたのが、

  • するめを食わせてトングで急襲

これです。

いいでしょう。説明しましょう。

まずヘッドライトなどでイシガニを発見するわけです。

イシガニってライトで直接照らすと警戒して磯の隙間に逃げるんですが、そのときにナイロン16号とかの太糸に5号ぐらいのナス型オモリとスルメをつけて落とすと、わ、スルメ発見で候。ってな具合に安易に抱きつくんですね。

で、そのあとに再度ライトを照らす。

すると、奥さん、どうでしょう。

あのイシガニがその場で動かなくなるんです。

信じられますか?

彼らはどうも複数のことを一緒にできない不器用な高倉タイプなのかもしれません。

が、しかし、不器用ということで男らしいとモテてなんとか世の中を渡れた時代は終焉をむかえました。今はちゃんとコミュニケーションをとり、相手の性格をふまえて自分をプレゼンできた人間しか遺伝子を後世に残せないわけです。

と、なにをいっているかわからんのですが、そのあとに、ぬわりと、BBQトングなどを取り出して、イシガニの甲羅の上下を挟む。

でもって、引きあげてバケツに入れる。

これで1ゲット。

わーい。

が、

甘く見てはいけない。

勝負というのは最後まで気を抜くものではないのだよ。

イシガニも古参兵というか重装歩兵系の大型になると、はさんだあとに必死の抵抗をこころみて、逆にトングを挟んでそこからあ、っという間に逃れるんですね。

おごれるものも久しからず。ただ春の夢のごとしってやつです。

どんなに隆盛であった平家でも、下に見ていた源氏の田舎武者にやられるわけです。

イシガニ捕った

こういう重装歩兵戦士イシガニン系の個体は一騎打ちもすこぶる強い。

こういった威勢のいいイシガニらを的確にとらえるためには、水深に応じたトングの持ち手の場所が大切です。

はじっこをもって挟むとはさみ力が低いため逃げられるわけです。

水深が浅いところは、できるかぎりトングの先をもってしっかりイシガニの甲羅をフォールドするとよいでしょう。

それと、トングといっても、100均に売っているものもあれば、先端の強度やばね部分があるようなものもあります。

てつのつるぎより、はがねのつるぎの方が攻撃力が高いのは世の常です。

しっかりつかめるトングを選びましょう。

その他の蟹類(モクズガニ・ショウジンガニ)もいる

冬の海とはいえ、エリアを買えるとイシガニ以外の種類も生息しています。

こちらはモクズガニ。

主に河口域を徘徊していると、おなじく徘徊しているモクズガニを発見しますが、1月も半ばとなると、じっとしている個体のほうが多いかなと。

比較的外洋側のテトラや磯にはショウジンガニが。

かれらは海藻類を食していますね。

ショウジンガニは蜘蛛っぽい。

するめ&トング手法の勝率は7割

という具合に、わたしほどになると、余裕のよっちゃんでイシガニをゲットですよ。

ほんとは、捕獲率7割ぐらいなんですけどね。

やっぱり、どうしてもトングでつかんだときには、暴れて逃げる個体がいるわけです。

水揚げする前に、コンパクトなたも網(エビ網みたいなもの)にいれて引き揚げるなどのソリューションがよいかもしれません。

海底からダイナンウミヘビが頭だけ出してました。

彼らってぶっこみ釣りなどで釣れるのですが、ひたすら重いのはこのように海底にうまってるからなんですよね。

こちらがこの日とった蟹類です。

持ち帰る際に、弱りやすいのは

ショウジンガニ > イシガニ > モクズガニ の順で、1時間程度たつと、ショウジンガニはほぼ死亡。イシガニは生きているがやや弱り、モクズガニはピンピンで脱走兵待ったなしという次第。

この日のビッグワンがこちら。

イシガニのオスの最大サイズはさらに2周り以上大きいのですがね。

ではでは。

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