3日間に渡って開催された2019年のフィッシングショー横浜。
わたしは初日の午後から参加してみました。
フィッシングショーには去年から参加しているんですが、楽しいんですよね。
去年は参加費1,300円を払って一般枠としての参加なんですが、お金を払ってもエンタメとして楽しいなーと思えるイベントでした。
金曜なのに、おそらくサラリーマンである人たちも多く、異様な熱気でした。みんな外回り&直帰だったのか。もしくは仮病だったのかw
わたしはこれまであんまり顔は露出していないのと、メディア・プレス腕章をつけてなかったんですが、それでも声掛けいただいた読者のみなさん、各メーカーブースのみなさん、どうもありがとうございます!
いやはやよくわかりましたね。差し上げたORETSURIステッカーはどんどん貼ってくださいね!
各メディアや動画でイベントのレポートはされているものの、ORETSURI独自の視点でイベントレポートをしたいと思います。
知ってる釣り、興味がある釣りの偏りがあるので、そこのところはご愛嬌ということで。
フィッシングショー@横浜2019総評
釣り業界は、よりオシャレに、よりカジュアルに、よりクールになってきた。
ちょっと上からな視点ですが、今回参加してみた印象はこの言葉に集約できるかなと。
もちろん年々変わりつつあったのですが、今回特に釣り具・アパレル業界ってマーケットの構造変化にちゃんと対応してきているなと感じました。
構造変化というのは、これまで釣りは中高年のユーザーが主体だったわけです。
それに対して、中高年のコアユーザーはこれからもフォローしていきながらも、新しい世代や女性の受け入れにきちんと動いているということです。
あえてコンサルタントみたいに、それっぽく人口動態のグラフを差し込まなくても、誰でもわかっているのが、これからは高齢者が多くなって、若者どんどんいなくなるよーということです。
そうなってくると、男性だけにターゲットを絞っていても釣り具・釣り餌業界はオワコン先細りなのはいうまでもありません。
ここからは消費者視点+メディア視点でそれぞれ気づいたこと感じたことを紹介していきます。
シマノの船竿に新グリップ搭載。リールのラインナップも増える
Xシート エクストリームガングリップ搭載の船竿が登場!
これが、『Xシート エクストリームガングリップ』です。
これまでの船竿を持つ場合、トリガーに対して両軸リールをパーミングしやすいように、スリーフィンガー(トリガーを薬指&小指で挟む)orツーフィンガー(トリガーを中指&薬指で挟む)で対応するのが一般的でした。
というか、それしかなかったわけです。
それに対して、指全体でフォールドしちゃえばもっと効率もいいし疲労も少ないよねとリリースされたのが『Xシート エクストリームガングリップ』というシマノの技術です。
昨年2018年のフィッシングショーでもこの機構は紹介されていたのですが、知る限り、この実装製品が今年販売されるとのこと。
特徴的な形状。
ライトゲームCi4+の新モデルに実装されていました。
シマノさんのサイト(ライトゲームロッド)を見る限りは、直近の搭載モデルは同商品のみの模様。
確かにしっかり持てるんですよね。力が入りやすい。
しっかりぶれずリーリングできます。
オモリ負荷が大きい釣りや、一日中手巻きでしゃくるようなタチウオの釣りあたりはかなり快適になるはずです。
各メーカーが数字の裏付けをもってプロモーションすることが増えてきました
今後、販売状況もみながら各モデルに『Xシート エクストリームガングリップ』を実装した船竿は増えてくるはずです。
最近ではプロの影響をうけてカワハギなどで両手持ちで繊細なアタリをとる構えをする人もでてきました。わたしもよくやるんですがね。
あの構えをやるときも、ガングリップだとよりスナイパーっぽくてかっこいいなと。
今後の展開として、素材変更などで振動伝導率がより高くなっていくなどもありそうですね。
このスタイルが船釣りで主要になってきた場合のダイワの出方も気になるところです。
<2019-01-25追記>
『Xシート エクストリームガングリップ』は本イベント以前に炎月リミテッドにすでに実装されていました。
バルケッタシリーズにニューアイテム登場!(バルケッタSC1000・バルケッタプレミアム)
個人的にバルケッタはBBも含めて、デザインもよく軽量かつ汎用性が高いアイテムなのでかなり好きです。
ORETSURIでもバルケッタを推奨した記事を公開していることもあり、そこからAmazonや楽天経由などでバルケッタ&バルケッタBBがかなり売れています。2018年でサイト経由で何個売れたことか。
そんなバルケッタシリーズに新ラインナップが加わります。
こちらがバルケッタSC1000。
以前からあったSC小船シリーズの筐体のカラーリング等が変更されてリリースされます。
昔のSC小船はクワトロが乗ってた百式みたいなカラーリングだったりするんですが、そこからだいぶシックになってきました。
ライトゲームの釣りでは不要ですが、PE3号以上のやや太い道糸を巻いた浅場の泳がせ釣りや中深場の手巻きの釣りには効果的ですね。
やっぱり電動リールが便利とはいえ、「いやーそこまでは、まだ」「俺は手巻きで勝負したい」といったユーザー層って多いと思うのです。
これまでバルケッタBB600があったのですが、それより糸巻き量なども多いので比較しながら購入することになりそうですね。
ノーマルバルケッタに、タイラバ用の炎月プレミアムについていたフォールレバー(フォールスピード調整機能)&巻き上げフォールのカウント機能がついたタイプ。
これはすごいいいなー。と、思いました。
値段も実勢で3万円台後半で販売されるんだとは思うんですが、実質、現段階でマーケットに登場している船用両軸リールの最高峰じゃないかなと。
デザインも秀逸
タイラバやひとつテンヤ以外にも、フォールスピードや巻き上げスピードを微調整したい釣りってありますしね。
ライトゲームBBはブランクがハイパワーXでパワーアップ
船釣りで入門から中級者用としておそらく国内で最も利用されているであろうライトゲームBBシリーズ。
ダイワのライトゲームXシリーズ同様、船釣りで最初のマイロッドを選ぶときはライトゲームBBかライトゲームXから選べば間違いがありません。どちらもよいロッドです。
そんなライトゲームBBのブランク外側をX状にカーボンテープで補強し、カラーリングなども一新したニューライトゲームBBが登場します。
各社、カーボンテープのX状補強はリリースしていますが、船竿の場合はシャクリや魚がかかった後のコントロールが変わってきます。
あとはキャストする場合も、ブレがすくなくキャストしやすくなります。
ティップ部分以下までハイパワーX。
ダイワのライトゲーム船竿に4本継ぎのモバイルアイテムが登場
ダイワブースも主に船アイテムをメインでみていたのですが、一番印象に残ったのが4本継ぎのモバイルアイテムです。
こちらが、MOBILE X73 M-180。
ありそうでなかった船竿のモバイルバージョン。
従来の船竿って、玄人の車ユーザー向けの1ピースロッドorなんとか電車釣行でいける2ピースモデルが主要だったわけです。
が、女性だったり、これから釣りをはじめる若手からすると、クーラーボックスをガラガラやって、槍みたいな釣り竿を装備して電車に乗るのがちょっとクールでないわけですよ。
できればクーラーボックスだって持たないで、コンパクトなクーラーバッグでいきたいと。わたしも釣りをはじめたときにそう思ってました。
その点、パックロッドであればリュックにぶっこめますしね。これは売れるだろうなー。
クーラーボックスも船宿でレンタルしつつ、持ち帰るときにもっとクールなクーラーバッグがあればよいと思います。メーカーロゴなどが入ったやつで。
中央の2本がモバイルX。
ライトゲームXのデザインとほぼ一緒ではあります。
おお、コンパクト。いいなー。
船宿のレンタルタックルの品質には不満だけど、マイロッドはかさばるという層が購入しそうですね。あとは、かさばらないので予備ロッドとしてもよいんじゃないかと。
ダイワは、同社の従来の印籠継ぎのV-JOINTに対してV-JOINTαを開発したとのこと。
これは、継ぎ部分のカーボンの向き等によって、曲がり時にひずみが生じにくいようです。
1ピース至上主義者みたいな人もいますが、パックロッドの性能もどんどんあがっていけば、より気軽に釣りにいけるということで、釣り人が船釣りにいく回数も増えてくるんじゃないかと。
こちらはヒラスズキなどのロッドですが、持たせてもらったところ、軽さなどがやはり違いますね。
こちらはダイワのカウンター付きリールTANASENSORシリーズ。
これまで船のライトゲーム向けのシリーズでは、ライトゲームICVやライトゲームX ICVがあったのですが、重量や機能性の点でシマノのバルケッタやバルケッタBBに劣っていた印象がありました。
タナセンサーシリーズではそのあたりのマーケットにぶつけてきた商品だとは思います。
デザイン的にはシマノのバルケッタに寄せてきた感があるような気も。
こちらはバルケッタ300HG。
このように似ている感はありますが、デザインの行きつく先って、最適なものみたいなのがありますしね。小型のカウンター付きの両軸リールはこのデザインが最適なのかもしれません。
いずれにせよ、このタナセンサーシリーズであればより同社のライトゲームXのデザインになじむかなと感じました。
- コマセタイマー (仕掛け投入後の経過時間を1分単位で知らせる)
- 釣れタナメモリー(一定のタナで5秒経過すると、タナを自動的に記憶する)
この機能はシマノのバルケッタシリーズにはないので実戦で試していないもののよいなーと感じました。
タナセンサーは実勢価格で1万円台前半で販売されるかと思うんですが、そうなるとバルケッタBBよりちょい安い価格かなと思います。
ネックはライトな釣りをする場合に求められる重量と電池交換面です。
最小サイズで自重がバルケッタBB(220g)より240gとやや重い点と、電池交換がアフターサービスでの預かりになる点はちょっと考えるなと。
電池交換は作業が複雑なため防水性能を考慮しアフターサービス預かりになります。
カウンターリールはすぐに電池消耗するわけではないと思うんですが、できれば自分で電池交換できるとよいなと。アフターサービスだとお互いに追加のコストも掛かるでしょうしね。
そういった点を考えると、ライトゲームでのカウンター付きリールは、まだシマノに分があるように感じました。前述のバルケッタプレミアムだったりなどでさらに先を行っている感もあります。
一方、いろんな理由でダイワでタックルをそろえたい人もいるはずです。その場合従来のライトゲームICVなどよりはフィットするはずです。
こちらはFUNE X。
ダイワのカウンターなしのシンプルな両軸リールにはコスパに優れた『プリード』という名作があります。
同機種と比べると
- 重量が少し軽くなる
- ドラグ力が高くなる
- ブレーキ面が充実するのでキャストしやすくなる
- ハンドルがロングになるので巻きやすい
というメリットがありそうです。
実勢価格からすると、5000円台で購入できるプリードより数千円高くなることが想定され、これはちょっと考える人は多そうですね。
個人的にはプリードをマイナーチェンジしつつ価格をおさえてカラー展開を増やすとかいう手を考えたんですが、まー素人考えかもしれません。
これ、余談なのですが、現時点での船釣りのコア世代とガンダム世代って重なっているという見込みがわたしのなかであります。
まわりでもプリードのレッドカラーを赤い彗星のシャア的につかっている人もしばしば見るんですが、釣り具メーカーはいち早くファーストガンダムとコラボしたほうがよいと思っています。
白いタックルで、ガンダムモデルとか、赤い彗星モデルとか。
『ライトゲーム○○180MH 赤い彗星モデル』とか
わくわくしますね。
買うなー。やっぱ買っちゃうなー。
釣りのカジュアル性・ファッション性がより高まってきている
ジャッカルのRGM(ルースター・ギア・マーケット)がオシャレで高付加価値
ジャッカルという企業は本当にマーケティングに優れていて売り方がうまいなーと感じています。
大手メーカーがまだ気づかない、いや気づいても社内で進めるのに時間がかかるだろう企画が、おそらく小規模なので、スピード感のある意志決定で進んでいくのかなと。
今回印象に残ったのはRGM(ルースター・ギア・マーケット)というブランドの展開でした。
これは、おそらく釣りをガチンコでやるというよりも、昨今隆盛なBBQやキャンプユーザー&アウトドア全般好きな層に対して+αで釣りをたのしもうよ、肩ひじはらずにカジュアルにいこう。というメッセージだと思います。
こちらパックロッド。
各メーカーからパックロッドが販売されていますが、よりカジュアルな仕上がりです。
カラーリングも多彩。
アブ・ガルシアも、ソルティスタイルカラーズなどでカラーリングを多くしてマーケティングに成功していますが、そのあたりを取り入れているかなと。
このロッドは機能的にいうと、ダイワのテレスコ型パックロッドのクロスビートシリーズと比較するとほぼ同等だとは思うんです。
が、きっと、デザイン面やブランドの作り方がオシャレなので、クロスビート+数千円のお値段で販売されるはずです。
たしかジャッカルのスタッフの方が1万円台ぐらいになりそうといっていたような気も。
バット側のガイドが折りたためるのは便利だなと。
アメリカの釣り具にこういった機構があったような気もしますが、便利。
簡単に収納できる。
ブラックとはいえ、あえてグリップ部分をマットカラーにしているあたりなど、いいなーと思いました。
ハゼ釣りやテナガエビ釣りで東京都内でも使えそうなモデルもオシャレに。
みているだけで気分があがりますね。
これはラミーなどのおしゃれ文房具の売り方を取り入れているような気もします。
ラミーっぽい。
中味はのべ竿。
これまで各メーカーが数千円で販売していたものとスペック的には同等ながらも、デザインの力とブランド性(これから構築されていく)によって付加価値をつけ、より高単価で販売する。
これは本当にスマートだなーと感じました。
商売って、高いやすい言う人がいますが、結局買い手が納得しないと購入されません。
なので値決めなどは誰がなんと言おうと、妥当なものが残っていくわけです。
ジャッカルさんのこのブースで印象的だったのは、彼氏に連れられてきた女の子が、
「わー、これカワイイ。え、これも釣り竿なんですかー。おしゃれー」
と、自然にいっていたことです。
おそらくこういった声をきいた商品企画担当者さんはすんごいうれしいでしょうね!
わたしだったら、すんごいガッツポーズしますw
周辺アイテムのデザイン性でシマノがダイワに追いついてきた感も
よくいわれてきたことなんですが、釣り具のなかでも特に周辺アイテムのデザイン性はシマノよりダイワが優勢という声が多い気がします。
わたしも船竿あたりはシマノが多いんですが、クーラーボックスや船バッグはダイワだったりします。
一方、今回の展示をみてもう両者はほぼ同等なんじゃないかなと思いました。
ダイワのアパレルは引き続きかっこいいし、最早、ノースフェイス等のアウトドアの巨大ブランドと比べても遜色ありません。
『D』をデザインしたロゴもスマートですし、やっぱり、これがついているとかっこいいなーと感じます。
こちらはシマノのアパレル。
迷彩系は好みがありますが、このように、レイヤードでみせるところなどかっこいいなーと思います。
デザイナーだったり、全体をみているマネジメントが優れているんでしょう。
ダイワのボックス系はメイホウのバケットマウスだったりのデザイン×堅牢性×ランガン性能あたりをとりいれてきているなと。もうほぼ一緒ですね。
どれもかっこいい。
ひとつテンヤ・タイラバ界隈の話題
タイラバを昨年はじめ、2回目の釣行で釣れてうれしかったのですが、これはかなりのドル箱市場なんじゃないかなと思った次第です。
ただ落として巻くという釣り(どの釣りでそうながら奥は深い)ではありながらも、以下の点で釣り具メーカーは売り上げと利益を伸ばすことができます。
- 初心者でも高級魚マダイが簡単に釣れる(参入障壁が低い)
- カラーとオモリ重量でラインナップを増やせる
- ラバーやワーム、交換用のフックなどの追加要素によってさらにアップセルを期待できる
という点で、自分が釣り具メーカーにいたら、海釣りでは再注力するマーケットかなーと思っていました。
実際、タイラバをつかった乗合にいったら隣の釣り人は30個ぐらいタイラバのヘッドを用意して、スカートもすんごいありました。わたしなんて3種類ぐらいしかもってなかったのにw
ジャッカルの人気タイラバ『ビンビン玉』のラインナップが変化
ジャッカルのビンビン玉シリーズは、値段も手頃でデザイン性も優れているのでよく使っています。アイ部分がやっぱり立体なのがよいんですよね。
今回、同ラインナップが変化するとのこと。
消耗品のワーム類とネクタイ・スカートの登場。
ハヤブサのテンヤにインチク系のモデルがありましたが、ジャッカルでも同様の商品が登場。
キャスティングでの使用感などもよさそうな気もします。
インチクはまだまだマイナーですが、青物や根魚を釣るときにも、もっと全国的に使われてもよいかもしれません。
ビンビン玉の錘単体での販売も。
ダイワのタイラバ用『浮せ魂(うかせだま)』のアクションがよかった
これはダイワの浮き魂というアイテムです。
ヨーロッパスタイルの鯉のボイリーみたいなものですが、これを誘導式のタイラバにつけると、浮力がつき、ラバー部分が自然に漂います。
このようにフック脇に装着。
着底。
するとオモリからラバー部分が浮き上がるという仕組み。
タイラバが着底するまでに真鯛は追いかけていくとされますが、この仕組みだと自然に底上をラバーやスカートが漂いアピールし、フッキングしやすくなるのでしょう。
根が荒いエリアでの根魚などにも使えそうです。
浮き魂にはそれぞれ香りがついているんですが、バナナとストロベリー風味というのがあるのでダイワのスタッフの方に聞いたら「魚は甘いにニオイにも反応するんです」とのことでした。
どうもエビのニオイとかを使いがちですが、お菓子みたいなニオイなので、女性でも楽しんで使えそうなアイテムです。
ひとつテンヤにエビズレンは便利そう
こちらはエビズレンというアイテムなのですが、エビに刺すだけで餌ずれが抑制できるようです。
この通りつける。
これは合金の特殊性もありながらも、自分でも針金で工夫はできそうだなーとは思いました。
もう玄人ひとつテンヤマスターはやっているのかもですが。
おかっぱりアイテムを新たにリリースするサニー商事
サニー商事といえば思いつくのがサニービシに代表される沖釣りのアイテムなのですが、今回のフィッシングショーではおかっぱりのアイテムが展示されていました。
おかっぱりの遠投カゴジャンルでニューアイテム『アポロシリーズ』
新商品はおかっぱりで根強いファンの多い遠投かご釣り用のアイテム。
- アポロカゴ
- アポロウキ
- アポロアーム
こちらはアポロカゴ。
便利なのは、コマセを入れる空間と挿餌を隠す部分が2層になっているところ。
こちらは、オキアミなどのつけ餌を入れるところ。
こちらがアミコマセやオキアミ等を入れる場所。
ありそうでなかった便利アイテムなのですが、同社スタッフにきいてみたところ、この2層式にするのはカゴ釣り師が個別にカスタマイズしていたようなんですね。
一方、誰しもカスタマイズをするわけでもないので、市販品で気軽に揃えたいというニーズもたしかにあるわけですね。
遠投かご釣りって、コマセとサシ餌が一気に放出されがちなものの、このアポロカゴだったら、微調整が可能とのこと。これは便利です。
同シリーズの『アポロウキ』は遠投の飛距離を伸ばし、『アポロアーム』は同社の船釣り用ハイブリッド天秤(形状記憶合金)を遠投かご用に最適化したものとのこと。
ばか売れしているという『フィッシング ジェルクッション』
もう一つサニー商事さんの新アイテムがあってこれは船釣りのクッション。
シリコン系の素材がハニカム構造になっていて圧力を分散させるという仕組みかなと。
船の釣り座に置くと貼りついて風で飛ばされず、かつ使わないときは折りたたんでしまえるとのこと。
これは便利だなー、ほしいなーと思ったら、すでにかなり人気で品薄状態になっているとのこと。
これもありそうでなかったアイテムですねー。
入荷したら購入しようと思いました。
ベイトロッドのみに特化して勝負するフィッシュマン
フィッシュマンというメーカーがあるのですが、こちらはベイトロッドのみをリリースしています。
大手に対しての弱者の戦略として正しい攻め手なんだと思います。
以前、大物系ロッドを買おうとしたときに上州屋に展示されていたのをみたのがはじめてなんですが、フィッシュマンの新ロッドは各種ありながらも2つチェックしました。
Beams Xpan4.3LTS(ビームス エクスパン)
こちらは4.3フィートのベイトロッド。
渓流でもかなり小場所のルアー釣りを想定したアイテムとのこと。
ボートやフローターでのバス釣りあたりにもよさそうな気がしました。
動画をみたらアングラーの西村均さんの様子にすごくなごみました。
BRISTcomodo8.3XXXXH
こちらは700gまでの重量をキャストできるというすんごいロッド。
アカメなどのエサ釣りでそもそもベイトが巨大な場合につかったり、ややオーバースペック気味ながら、東京湾の冬のコノシロ付きのシーバスなど巨大ルアーを投げるのにもよさそうですね。
フィッシュマンのロッドはしなやかできちんと曲がるロッドでバックラッシュもしにくく、コントロールもつけやすく、かつ飛距離もでるという点を意識しているようです。
個人的には枝葉の問題ながらも、グリップだけもうすこしかっこよくならないかなーと思っています。
各ジャンルでかっこ便利なアイテムをリリースする第一精工
第一精工さんというと、ワニグリップだったりをよくつかっているんですが、小物ではデザイン性もよく便利なアイテムを多くリリースしています。
こちらは魚のサイズを正確に測りたい人におすすめのアイテム
魚の全長って人それぞれの測り方がありますね。
口を閉じなくちゃダメとか。それはそうとして、自分のなかでより正確に記録したいという人にはこのようなアイテムが最適なんでしょう。
これも便利アイテム。
ジグヘッドってヘッド自体でg数が分かりにくいのですが、このアイテムがあれば一目瞭然でウェイトを判断できます。
ブラクリの牙城である関東にブラーをひらめようとしているFUJIWARA
穴釣りをはじめ、おかっぱりの人気のアイテムがブラクリなのですが、個人的にはFUJIWARAの『ブラー』が好きです。
関東ではブラクリの方が有名なんですが、ブラー(FUJIWARAの登録商標なんだとか)のほうが明らかに虫エサなどにアクションをつけやすいです。
落とすだけでひらひら動くんでフォール時のバイトも多い。
なので知らない人には、どんどんつかってほしい名品です。
昼間だったら8gのオレンジ・赤系カラーかホログラム付きのものがよく、夜釣りであれば夜光カラーがよいです。
根周りを釣る場合、針先が痛むので、あらかじめダブルスナップなどに変えておき、柔らかめの針を使い根がかっても伸ばせるようにし、替え針に変更するとよいですよ。
会場でアンケートにこたえたら、限定カラーをいただきました。ひさしぶりにカサゴでも狙って穴釣りやへチ釣りでもするかなー。
アブ・ガルシアのニュータックルはやっぱりかっこいい
アブことアブ・ガルシアのタックルは、プロモーションの仕方もあるかとは思うんですが、今は主に若手に人気な気がします。
KUROFUNE LT
こちらはKUROFUNE LT。
ライトゲーム用の両軸リールなんですが、カラーがかっこいい。
好みだと思うんですが、ドバミミズの輝きみたいな艶めかしい色合いです。
ソルティステージ・コンセプトフリーL
こちらは最大ドラグ力が7キロのソルティステージ・コンセプトフリーL。
個人的に好きな色合いです。
レボ・ビースト
こちらはドラグマックス14キロのモデル。
モンスタークラスのバスなどを想定しているようなんですが、すんごいオーバースペックな気もしないでもないです。
むしろ、おかっぱりからクエでも釣れるんじゃないかなと。
コンパクトかつシックなデザイン。
ワールドモンスタ―あたりに組み合わせてもよさそうですね。
レボ・ロケット
こちらは最大ライン巻き取り105cmのアイテム。
スピーディな釣りにはよいのでしょうね。
Salty Style Colors (ソルティスタイル カラーズ)
こちらは昨年夏に販売された人気アイテム。Salty Style Colors (ソルティスタイル カラーズ)
よりカジュアルに自分色で釣りができるわけです。
釣りエサ勝負
釣り餌はマルキューとヒロキューさんのブースをチェックしてみました。
キュッキュッキュッキュッ九ちゃん♪のマルキューさんに対して、ヒロキューさんって、ちゃんと認知できてない人もいるかもなので紹介します。
こちらは岸釣りや筏釣りでの『にぎってポン』
要は配合飼料なんですが、これを握ってぽんするとカワハギが集まってくるよという話です。
岸釣りでちょい投げ&岸壁直下の釣りをしている人よりは筏釣りに効果的だとは思うんですが、岸でも足元にカワハギを集めて胴付きで釣るなどはできそうですね。
存在をしらなかったのがこの、しろうお&シラウオの加工餌。
これはよさそうだ。
東京湾の船メバルや岸壁の浮き釣りではモエビやアオイソメが定番ですが、3月の船釣りの場合は意外とシラスを食べているメバルが多いらしく、モエビのエサよりメバルサビキのほうが釣果が出やすかったりします。
サビキはタナが幅広くとれるというのもあるんですが、明確な釣果の差が出るんですよね。
そんなときに、このシラスっぽい、シラウオとしろうおは効果的かもしれませんね。
関東ではあんまり販売されていないような気もしますが。
あと便利そうなのが、このアミノチューブです。
これだと、気軽にもっていけますね。片手で蓋をあけてつかえるのもよさそう。
アミ姫もそうですが、手軽にコマセ釣りができる道具ってまだマーケットがありそうです。
ラインメーカーのGOSENがエリアトラウトに進出
GOSENといえばラインメーカーですが、エリアトラウトのマーケットに進出するとのこと。
こちらがロッド。
展示品のプロトタイプだからか、どれもグリップエンドがすんごい欠けていたのが気になりました。
エリアトラウトのマーケットは、外的要因でのシュリンクがなさそうなのと、安定的で一定のユーザーもいるということなのでしょう。
一方、後発でロッドやルアーを出していくにあたり、よっぽど特異性がないと苦戦するだろうなーという印象をうけました
スプーンはノーマルとスリムタイプで比較的軽量なアイテムをラインナップ。
特徴が今一つわかりませでした。
ラインも新ブランドでそろえたものをリリース。
今後後発でどうマーケットに切り込んでいくかが気になるところです。
女性向けの「かわいい」を狙ったアイテムが各社からリリース
マーケットを広げるために、これまで男性向けのマーケティングしていた釣り具メーカーが女性向けのアイテムをリリースしている様子もうかがえました。
サンライン×マイメロ
マイメロキャラ好きな釣り人がどれぐらいいるのかはわからないのですが、これから釣りをはじめるなかで、あ、キティちゃんだ。かわいいーと思う女性はいるのかもしれません。
かわいいとは思います。
ダイワの船竿にレディースモデルが登場
ダイワの船竿の片隅に児島玲子さんのプロデュースモデルが。
船竿って黒主体だったりが多いですが、このようにピンクなどが入っているモデルも一部あってもよいかもしれませんね。
釣り人と地域のマッチングに取り組む西伊豆町
フィッシングショーには地域振興に釣り人を巻き込んでいこうと活動をしてる自治体も出展しています。
こちらは西伊豆町。
西伊豆は東京・神奈川からも沼津インター経由でいきやすく、とっても魚影が濃いところです。
ふるさと納税や、あたらしくはじめた『西伊豆釣り場クリーンプロジェクト』をPRしていました。
おかっぱりからアカハタが狙えたり、夏は回遊魚もどんどん釣れますし、東京・神奈川あたりの人ももっと注目してもよいと思いますよ。
楽しむだけでなく、環境などの問題意識も
フィッシングショーは楽しいだけではなくて、課題意識も持つようなイベント構成です。
こちらは公益財団法人日本釣振興会の展示。
海底には捨て網やらロープなどがありそれにエギやエサ釣りのしかけがどんどん絡んでいってしまうという様子です。
こういった問題に対して水中清掃などに取り組んでいるとのこと。
釣りをする限り根がかりは避けて通れない道でもありますが、配慮すれば軽減できるところもあるので釣り人ひとり一人が意識していきたいところです。
シーガーのノットチャレンジをやってみた・・・
シーガーのブースでは毎年ノットチャレンジというのがあります。
これは40秒でシーガーの3号ラインをサルカンに結んで強度を勝負するというイベント。
去年はいい線いったんですが、今年はどうかなと。
・・・
シーガーの人「じゃあはじめてください。40秒です」
と、
今回ダブルクリンチの変形パターンで勝負しようと思ったんですが、
やや焦って締め込み時の摩擦でラインが弱ったような・・・
やっちまったか・・・
さて、どうだろう。
・・・
・・・
・・・
(´・ω・`)
フィッシングショー2019は大盛況だった
まだフィッシングショーにいったことがない人もたくさんいるとは思うのですが、各メーカーのテスターやプロなどとも直接交流したり、製品に対しての質問ができたりもします。
全体的にメーカーごとの動きだったりも伝わってきますし、知らなかったメーカーのよいアイテムが発見ができたりと気づきも多いですよ。
それと、今回は西伊豆町の知人にチケットをいただいたのですが、そろそろプレス枠で招待が来たらうれしいですw
ではでは。
平田(@tsuyoshi_hirata)