ゆっくりフォールとロングステイが鍵!?東京湾スミイカ釣行ファイナル

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テンヤで釣ったスミイカ
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前回のスミイカ釣行では、初めてスミイカにチャレンジしたという「1分シャクリおじさん」が7杯釣って竿頭に。

悲しみの1杯だったわたしは、ものすごーく軽いクーラーボックスをガラガラ引きながら、鉛の塊のようなハートで家路をたどりました。

ボウズもいたからさ、ね?と、自分を慰めてみるも、あれだけ隣で釣っているなかでの、1杯。

これはつらかった。そこで沖上がり時に船長に「また近々来まっす」という旨を伝えて、有言実行、4日後にやってきたわけです。

目次

やや早起きして右舷トモ2番でスタンバイOK

八景島駅の橋からみた朝陽。右側の砂泥エリアはカレイとアナゴが釣れる

リベンジを誓ったこともあり、前回より早めに到着。

が、係留されている船にクーラーボックスを置いて実行支配しようとしたら、フハッ。もう6名ぐらいが陣地を構築しているという。人気だな。

もともとトモ側にしようとしていたので、右舷トモ2番を選択。

結果的には後ろ側が正解だったようで、右隣のトモのおじさんが5杯で竿頭で、おじさんのイカはわたしめが全部たも網アシストできたという。

じゃあ、わたしは何杯釣れたのか?

それはこの先を読むしかありませんな。

この日は朝食と昼食を持たずに来たので、到着後、柴漁港出口まで5分程度歩いて、ファミリーマート横浜八景島店へ。

昔から「腹が減ってはシャクリはできない」とはよく言ったもので、古今の名将は兵糧の補給、つまり兵站について重要に考えていたわけです。

朝食はカップヌードル味噌味。

これをファミマ裏の公園のベンチですすっていると、なんともしみじみ。味噌が素朴で重さがなくうまい。近くには、ほかに、ハシブトガラス2羽。それにランニングおっさん。

この3者がひとりでカップヌードルをすすっているわたしをしげしげと眺めてくるわけですが、この人がなんで真面目かというと、今日は負けられない戦いであるからです。

なんとか満足のいく釣果を出して、今シーズンのテンヤスミイカをフィニッシュしたい。マゴチに移りたい。

思い返せば、前回の釣行での失敗は以下の3点

  • 低活性時の待ち時間が短い(10秒、20秒ステイが有効だったのかも)
  • 高切れ連発によるタイムロス
  • 同、有効テンヤであった20号の連続ロスト

今回のシャクリは緩急をつけてアタリの出方をみて、待ち時間も相応に長めにとってみる方針。

それと、高切れ防止のためにPEの先糸をフロロ4号から5号にして、各結節部の結び方をやや強力なものに変更。あとはフグやタチウオにカットされなければ大丈夫でしょう。

あとテンヤ。

手前からサクラの25号、スティングレーtype2の25号、スティングレーtype1の20号、アークス石田店長作の15号

これは、スミイカ釣りをする人が多く通うという、アークス根岸店にわざわざ片道1時間以上かけて詣で、15号と20号のテンヤ主体で購入。

15号のテンヤは店長の石田さんプロデュースのものなんですが、やはりフォールスピードをさらに遅くしたい場合には有効かと。

20号は同じくコアなスミイカファンが通う鴨下丸の望月船長プロデュースのもの。これはスティングレーという名称で2種類あるんですが、type1というものが、より扁平で潮受けによってフォールスピードが遅くなり、底上でも安定しそうな形状。

船釣りって、船宿とか船長ごとに必殺仕掛けみたいなのがあっておもしろい世界だなーと思います。

この3つのテンヤはややお高めなんですが、夜光塗料の塗りもきれいで、特にワイヤーの調整をしなくてもテンヤのカンナ部分が底上について安定しているもの。

アイの角度もよりしゃくりやすい角度だと思います。フックだけ研げばすぐにつかえるというもの。

竹岡沖、前半のみ潮が流れて

ということで、この秋冬で数々の釣り人の悲しみが沈んでいった竹岡沖。

この日は前半だけ潮が流れて、モンゴウ主体で連発。

9時10分頃一杯目。テンヤにモンゴウイカ。

9時30分頃二杯目。オレンジのウルトラスッテにモンゴウイカ。最近オレンジをつかってなかったものの、ピンクともどもやはり定番色だなと。

10時10分。さらに一杯と思ったら、800gないぐらいのタコ。

これはマダコにしては腕が細いので、テナガダコかなと。

10時40分頃、レッドヘッドのウルトラスッテでモンゴウ三杯目。

これはミヨシ側のおじさんがレッドヘッドのスッテで釣ったのを横目でみて、速攻で変えてみたらヒットしたという。浅場で澄潮だったものの、レッドヘッドでもよいときがあるんだなと。

レッドヘッドといえば多摩川河口のシーバスのヒットカラー。これまで、濁り潮や深場で連発したりするイメージがあったものの、浅場の戦いでもヒットするなら、どんどん実践投入していこうとおもったわけです。

と、このあたりから潮が流れなくなり、アタリがなくなるという。

ここまでアタリからの打率は10割。

12時36分、なんとなく、透明ピンクのスッテがよさそうな気がしてきて、変えてみたらようやくヒット。これもモンゴウイカ。

後半、潮流れず。船上の釣果も停滞・・・

潮が動いていないと釣れない釣り物はいろいろいるわけですが、スミイカ&モンゴウイカも顕著。

底上をイメージするに、流れず停滞しているときには彼らも餌を追わず、海底すれすれでじっとしているのかも。

こちらは水族館でみたコウイカ(スミイカ)。

底上40cm程度で静止している個体と底上で休んでいる個体がいたわけです。

底に腹がついている個体は負傷していたというのもありながらも、スミイカはやる気がない個体ほど浮かず底にはりついているような気がしています。

こういうときに周りでテンヤやスッテをどれだけ動かしてもスルーしがちなのかも。

うれしいけども、ちょっとうれしくない不思議な感情

13時10分頃。ようやくキタコレ!と合わせて、意気揚々と巻いてきたら、デカハギ氏がこんにちは。

カワハギはスミイカのテンヤ釣りでしばしば釣れるわけですが、ある程度早めのシャクリをしていたほうがスレがかりやすい気がします。もし狙いたい人がいたら5秒程度のステイでシャクるとよいです。これほんと。

そこからアタリはでず14時40分頃、納竿のアナウンス。

使用したシャコは最初の3匹が活き。残りの2匹が冷凍。冷凍は崩れやすくつらい

竹岡や兵どもが夢の跡

<意味>

カワハギやスミイカなど東京湾を代表する釣り物で連日にぎわっていた竹岡沖。朝駆けし有利な釣り座を確保して竿頭を狙う者、気ままに晩のおかずを狙う者、高価な快適シンカーや一個1,000円強のテンヤや700円~1,000円のスッテを高切れによって次々に失う者。厳冬期にキャストミスでタックルをそっくりそのまま海神様に奉納する者など、多くの兵どもがまだ見ぬ夢をみて戦い、夢破れて散っていったあと。その竹岡沖にまた命が芽生え、また来シーズン馬鹿の一つ覚えみたいに釣行するのだろうなー。というような意味合い

合計4杯のモンゴウイカ。全体で3キロ強はありそう。

スミイカは釣れなかったものの、まーモンゴウイカも同じようなもんですからね。

今回はアタリに対して100%かけることができたので、わたしとしては快心の釣りだったなと。釣果もTOPの5杯に続いて4杯。「足るを知る者は富む」ってやつです。

それにしても今回、潮が流れているときにアタリを出せたのはどういう理由だったのか。

これは浅場で20号と15号の軽めのテンヤでフォールスピードを落とせたからかなと。アークスで買ったスティングレーのテンヤの形状もゆっくり誘うにはよかったんだと思います。あとは周りの釣れ具合をチェックしてスッテをローテーションして、しっかり待ち時間をいれて、シャクリに緩急をつけてシャクリゾンビにならなかったからかなと。

いずれにせよ。新しい攻め方のパターンを得て、来季にむけて、自信をもって終わることができたわけです。

前回よりクーラーボックスは数倍重いのに、なんとも軽い足取りだこと。

もうすぐ春ですねえ ちょっと気取ってみませんか。

みたいな鼻歌がでてくるわけです。

おまけ

こちらが今回の釣果=戦利品。

平田家では釣りにいったら釣果を首実検みたいに息子大将にみせてあげるというのが伝統です。

ふむ。釣ってきたと。

貴公としては、この釣果は満足なのかね?乗船料は諭吉1名分と聞いておるが。

おや、キロアップのモンゴウイカがたくさんおるやんけ。タコもこりゃマダコかわからんものの、ええサイズ。カワハギもデカ杉晋作。

いやはや、はなまるである!褒美として、俺様の笑顔をとらす!ありがたくとっとけや。ヒャッハー!

という具合に、今回はご満足いただけました。よかった。

父親の面目がたったというやつです。

これで心置きなく今シーズンのテンヤスミイカを終幕することができました。

次は、冷蔵庫が空いたらマゴチだな。

ではでは。

平田(@tsuyoshi_hirata

お世話になった船宿

小柴・三喜丸釣船店

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