食味がよく、釣りの対象魚としてもお馴染みのマアジ。
アジがいる場所や時合のタイミングさえ把握していれば、初心者でも比較的釣りやすいのが特徴です。
今回は、東京・神奈川周辺でも手軽に良型アジを釣りやすい釣り場「横須賀・大津」の手漕ぎボートを紹介します。
東京・神奈川のアジ釣り場は混雑気味
手軽にはじめられる釣りとして、岸釣りがありますね。
堤防や岸壁など東京・神奈川の岸釣りポイントでもアジを狙うことはできます。
一方、潮通しの良い岸壁先端や角部分の釣り座を確保するためには、前夜から場所取りをする必要があるなど、初心者には向いていません。
朝早く到着したつもりでも、奥まったところにしか釣り座を設けられず、結果的にアジの回遊してこないことも。
最初は釣り船のハードルが高い
アジと言えば、神奈川・横浜エリアから「ライトアジ船」が出ています。
釣り船は以下の点で便利です
- 道具がレンタルできる(竿とリールで500円程度)
- 仕掛けが手に入る(1つ200円程度)
- 餌が用意してもらえる
- 実際にアジが釣れる釣り場に連れて行ってもらえる。
一方、釣り初心者が単独で釣行するには、やや敷居が高いことも否めません。
昼間にまとめて良型「アジ」を狙える釣り場は少ない
岸からアジを釣る場合、朝夕のまずめ時と夜間以外はアジの回遊がないことがほとんどのため、狙って釣るのが難しいと言えます。
日中に釣れるといっても「豆アジ」「小あじ」と呼ばれるような唐揚げサイズがほとんど。
刺身にしやすい20㎝前後のサイズや、良型と呼ばれるようなアジを岸から釣るのは困難です。
横須賀・大津の手漕ぎボート店がアジ釣りにオススメな5つの理由
昼間に、東京神奈川近辺で初心者でも良型のアジをまとめて釣ることができる場所はないのか。
実は、ぴったりなのが「横須賀・大津の手漕ぎボート店」です。
ここでは、大津の手漕ぎボートがアジ釣りにオススメな理由を4つ紹介します。
①東京・横浜方面から好アクセス
大津港は、東京・横須賀方面からのアクセスが比較的良いといえます。
電車釣行の場合、品川から大津港最寄りの京急大津まで56分。
港までは駅から約7分で到着します。途中に「セブン-イレブン 横須賀大津町店」があるので買い物も便利です。
車の場合は、品川から首都高と横浜横須賀道路の馬堀海岸IC経由で1時間少々で到着します。
釣り具や釣り餌はボート店でも購入できますが、近隣に「釣具のポイント横須賀大津店」があるので便利です。
②日中アジを狙えるポイントの近さ
大津沖は日中にアジが釣れるポイントも近いので人気です。
港を漕ぎだしてから一番近いアジのポイント(排水溝前:夏季)までが、5~10分程度。
周年アジが釣れるポイントである「武山根」「中根」「ガレ場」なども漕ぎなれていれば20~30分以内に到着します。
▼大津沖の手漕ぎボート釣りポイント(まるまつ丸さんより)
③地形・水深の利点から脂ノリがよい黄アジが一年中釣れる
大津沖がアジ釣りにオススメな理由は地形と水深です。
沿岸部のアジは「瀬付き」といって、瀬(根)上に群れる傾向にあります。
大津沖には、根がそこかしこに広がっているのと、水深が20~30mと一定の水深があるため、冬季を含めて一年中アジを狙うことができます。
岸釣りと異なり、深場をダイレクトに狙えるため、朝だけでなく日中も安定してアジを釣ることができます。
ちなみに、大津のアジは「黄アジ」「金アジ」と呼ばれ、食味は最高です。
④強風で手漕ぎボートがダメなら乗合に切り替えることも可能
大津は北側に港が開けているため、北風に弱いという特徴があります。
そのため、風速によっては手漕ぎボートで出船することができない場合もあります。
目安は北風が3~4m吹くと出船が難しいかもしれません。
一方、週末であれば、まるまつ丸から乗り合いのアジ船がでているので、手漕ぎボートから切り替えて釣り船に変えるということも相談によって可能です。その他船宿からも様々な釣り物が出ているので、当日でも予約が空いていれば乗船できるかもしれません。
⑤低コスト
手漕ぎボート釣りは低コストで釣行できるのも魅力です。
大津の場合、価格は、1名4,000円、2名4,500円。二人乗りでチャレンジすれば、餌代をいれても1日釣りができて一人3,000円以内でおさまります。
大津沖の手漕ぎボート釣りでアジに有効な仕掛け
手漕ぎボートからアジを釣る仕掛けは大きくわけて2つあります。
ビシ釣り
アジビシ仕掛けは、天秤に「ビシ」とよばれるコマセカゴをつけ、天秤の先にビシアジ用の吹き流し仕掛けを付けます。
仕掛けはハリス1.5号~2号、2m以内がオススメです。ハリス全長はあまり短くすると食いが落ちるので注意が必要です。
ビシは乗合船と異なりオマツリもないのでオモリ20~30号で十分です。
サバやフグによって仕掛けが消耗することがあるので10セット程度買っておくことをおすすめします。
▼コマセカゴ(ビシ)は、アミエビをコマセとするならば、プラビシ系。イワシミンチをコマセにするのであれば金属製のコマセカゴがオススメ
▼ライトビシアジ釣りのやり方
サビキ釣り
サビキ釣りは、針数が多く、アジビシ仕掛けより「タナ」を合わせやすいので釣り初心者におすすめです。
一方、ハリスが短いため、大型のアジが敬遠して小型主体になる傾向にあります。また、サバがかかると仕掛けが絡まってしまい全体を交換する必要も出てきます。
釣り船ではオマツリがあるためサビキ釣りができませんが、ボート釣りであればサビキによりアジを4連5連かけて釣りあげるということも可能です。
オモリは20~30号を複数用意しましょう。
横須賀・大津港の手漕ぎボート店
現在大津港では2店舗の手漕ぎボート店が営業しています。
※小川丸さんは以前手漕ぎボートをやっていましたが現在は釣り船の出船しています。
両店舗とも、予約なしでも利用可能ですが、週末は満席になりがちなので予約をしたほうが無難です。
価格は、1名4,000円、2名4,500円。
まるまつ丸
https://www.marumatsumaru.com/
- 住所:239-0808 神奈川県横須賀市大津町1丁目22‐2
- 電話: 046-843-8167
- 営業時間:6:00~15:30
- 定休日:毎月第2、第4火曜定休
- 釣り船:乗合船は、土日祝 午前のみアジ船あり。メバル乗合船 は6-8月のみ。
- 予約方法:電話・ウェブ予約
- SNS:Twitter、インスタグラム
まるまつ丸さんは、SNSでの発信も頻繁にされているボート店。出船予想についてはTwitter(@marumarts)をフォローしていると、安心。ウェブ予約もできるので気軽に釣行できますね。ポイントなども丁寧に教えてくださります。
石田丸
京急大津駅からむかって左が石田丸
- 住所:神奈川県横須賀市大津1-22-6
- 電話: 046-842-9985
- 営業時間:6:00~15:30
- 定休日:毎月第2,4,5 火曜日 (年末年始やGWを除く)
- 釣り船:仕立て船(貸し切り)のみ
- 予約方法:電話・FAX
石田丸さんは、ボートと仕立て専門のお店。手漕ぎボート釣りに必要な仕掛けも各種そろっているところが特徴。
まとめ
今回は、東京・神奈川周辺で手軽に良型アジを釣りやすい釣り場として、「横須賀・大津」の手漕ぎボートを紹介しました。
アジは川崎・横浜の岸壁でも釣れるのですが、朝夕のまずめ・夜間しか回遊しないことがほとんど。昼間にまとまった数を釣るのは困難です。
また、有利とされる堤防先端などの釣り座を確保するのは至難の業。遠投カゴ釣りなどをしている人が多い場合やオマツリなども頻発します。
手漕ぎボート釣りであれば、ボートの台数はきまっているため、沖合には一定の数しか釣り人がいません。
大津の黄アジは最高の食味。
釣行日を決めたらさっそく予約してみましょう。
関連アイテム
▼大津沖のボート釣りマップが掲載されている書籍。山ダテもバッチリ。
▼手漕ぎボート釣りでのアジ釣り参考タックル