こんにちは。小3の息子を持つ上月です。
突然ですが、ORETSURI編集長の平田さんがラジオを始めたんですよね。
そのお題に「息子との初めての釣りは何を釣りたいですか?」というのがありまして。
元々、その内、息子との釣行についても書いてみたいなーと思っていたんですが、そのラジオを聞いて、いっちょそういうテーマで書いてみようかと思い立ったわけです。
さて、どういう構成にしようかなと悩んだんですが、とりあえず時系列で息子がどうやって釣りに接してきたかを書いていき、その時々の反省を書いてみようかと。
子育てをしながら、いつか子供と釣りにと思っている方はぜひ参考にしてみてください。
息子の釣り初体験と顔面打撲の思い出(5-6歳)
一番最初の寄稿にもちらっと書いたんですが、そもそも僕が釣りにのめり込み始めたのは2016年の夏なんです。
年でいうと、29歳の時です。
当時、諸々あり堤防釣りへ通うようになりました。えー諸々です。
その時、息子5歳。
一番最初はハッキリと覚えてないですが、横須賀の海辺つり公園だったと思います。
胴付やぶっこみ仕掛けで、ベラやウミタナゴを釣り、時々息子に竿を持たせて、釣ってる感を味合わせた記憶があります。
海辺つり公園は柵があって安心
これが息子と一緒に釣りにいった最初の写真です。やっぱり、海辺つり公園っぽいですね。
当時の息子はまだ集中力がなく、ちょっと釣りをしては近くを駆け回って、また戻ってくるといった感じでしたね。
周りにも同じような子がたくさんいたので、いつの間にか仲良くなって一緒に遊んだりしていました。
子供のコミュ力ってすごい。
で、家に帰ると「自分が釣った魚」として、うまそうに塩焼きや唐揚げを食べていました。
元々、彼は肉や洋食系の味付けよりも、魚や和風の味付けが好きなので、味覚もマッチしたのかなと。
もちろんほのぼのした話だけではなくてですね、ダメ親代表として失敗もしています。それも一歩間違えれば取り返しのつかないやつを。
同じ年の秋頃から、葉山の某堤防へよく通うようになっていたんです。
ベラなんかに紛れて意外とカワハギがよく釣れるんですよね。
その堤防で、息子はサビキや胴付仕掛けに勤しんでいたのですが、やっぱすぐに飽きてしまうと。
そうすると、またしても同じような子供達と遊んだり、その辺の猫や犬でテンションをあげてはしゃぎ回るわけです。
で、僕はというと、できるだけ釣りをしたいので、横目で見つつ度がすぎれば声をかけ、釣りを継続していたんです。
ある日、同じように葉山で釣りをし、いいサイズのカワハギがちょこちょこ上がっていたので釣りに集中していたところ。
いきなり後ろから、「ドン」と音が聞こえ、直後に、
ギャーーーーー!!
と、泣き声がしたんですね。
何事かと振り返ると、息子が顔面血だらけになって泣いている・・・。
どうも、堤防にある段差を忘れて、つまづいて顔からこけたようです。
すぐに泣き止んだんですが、膝に座らせてしばらく安静にさせつつ、救急の病院を探していたところ、急に嘔吐しはじめたんです。
元々焦っていたんですが、さらに焦り始めました。
なんとか病院を見つけ、急いで片付けをすませ、逗子にある病院へ。
なお、この時周りの方々が片付けを手伝ってくれて、今でも本当に感謝しています。
結局、顔の傷は思ったほど深くはなく、嘔吐も一時的に脳が衝撃を受けて発生しただけで、夜まで続かなければ問題ないと医者に診断してもらい、東京へ戻りました。
結果、大事なく。
週明け保育園へ連れて行く時、保育士さんにむっちゃびっくりされました。
事情は伝えたものの、虐待的なことを疑われてるんだろうなと思いつつ・・・。
これが、1週間して治りかけの頃です。
なお、怪我した直後は一生傷が残るかなと心配していたんですが、1週間後には多少の傷を残し、2週間後には傷が消えていました。
子供の回復力って凄まじいですね。
こういう経験があると「もう釣りなんかしない!」と言い出しそうなもんですが、怪我してから1週間後には江戸川放水路でボートハゼをやってました。
ここは船着場から近く、トイレ行きたくなったらすぐに迎えにきてくれので、子供にもおすすめ。
親としては、釣りと関係ないところで釣り嫌いにならず、ほっと一安心。
その後、怪我をした葉山の堤防にも懲りずに通い始めましたが、大怪我をするようなことはなくなりました。
というわけで、この頃の反省点としては、「堤防やら足場の悪いところでで釣りするときは、絶対に子供から目を離すな」ですね。
めっちゃ当たり前なんですが、釣りに熱中すると忘れがち。
息子、管釣りで池へ転落する(6-7歳)
2017年の秋頃から、僕は管釣りに熱中しだしました。
当然、妻から「子供を連れていきなよ」と言われるので、土日の場合は一緒にでかけるわけです。
「未就学児が、管釣り用の軽いルアーを投げられるの?」っていう疑問の方がいるかもしれませんが、意外と投げられます。
バックラッシュしやすくなるので、現地でのストレスを減らす為に、子供はPEではなくてフロロかナイロンがオススメですね。
ルアーも、スープンよりはプラグ系がいいかと。
スプーンだと沈められて根掛かり&ちゃんと巻かないと基本あたりがでないので。
あと、木を避けて投げ込む、なんてコントロールは難しいので、子供には引っかかるものがないところでやらせましょう。
僕の息子は、木が生い茂るような場所でも「ここでやりたい!」と言って聞かず、1万円分くらいのルアーをロストしたかな・・・。
「あーーーーほら、もうあのルアー、高いんだよ。お父さんが学生時代にやってたバイトだと、1時間働いてやっと1、2個買えるくらいなんだぞ!」と、大人気ない説教をしたりもしました。
これは、王禅寺のイチロー池で撮ったものですが、あそこにしてはいいサイズを子供があげたので記念にパシャっといったものです。
パシャっといえばですね、こんなことがありました。
この年の真冬に山梨県 小菅村にある某ポンドの釣り場にも通っていたんですよ。
決して広くはないポンドなんですが、甲斐サーモンという山梨が誇る大型のニジマスが放流されていて、引きも味も抜群なんですよね。
で、その日は早朝から釣りを始め、夕方近く他のお客さんがみんな帰った頃、さすがに釣りに飽きた息子が、池の周りで遊び始めました。
「もうお客さんいないし、視界には入ってて危ないところもないからいっか」と思っていたところ・・・。
バシャーン!(パシャっじゃなかった)
ずっとその様子を見てたんですが、足を踏み入れないだろうと思っていた水辺の細い足場に勢いよく入っていき、声を掛けるまもなく・・・入水。
結局、片足だけ突っ込んで、そのまま這い上がってきたんですが、真冬なので、すぐにズボンを脱がせて車へ退避させ、エアコンを最強にして温めさせました。
え?「おまえ、反省してなくね・・・?」ですか。
そうですね・・・子供っていうのは、思ったよりかなり想定外の動きをすることを学びました・・・。
とまぁ、そんな感じだったんですが、それでも息子は釣りを嫌いにならず、結構楽しんでいました。
あとは、 堤防でヒガンフグ釣ったり。
釣り堀でオマール海老釣ったり。
息子、船釣りデビュー(7歳~小学校入学)
2017年の10月、「そろそろ船で釣りをしたいな」と思い始め、どこの船宿にするか連日検索をしていました。
子供が「絶対にいく!」といって聞かないので、未就学児でも乗船できて、周りに迷惑かけにくい船はないかなーと探していたんですね。
僕も、7年ぶりくらいの船釣りだったんで、慎重に探しました。
で、真鶴近くの福浦港で、仕立て専門で3人から予約できる祥福丸という船宿に決めました。
電動リールタックルも全てレンタルでき、評判も上々だったので、家族3人でここへいこうと。
まあ、当日になって妻が「なんか体しんどいし、二人で行ってきなよ」と言い始め、結局息子と二人で乗船したんですけどね。
え?もちろん、費用は3人分です。
この釣りがですね、いま思ってもやたらに調子よくて、イナダ・アジ・サバ・カイワリ ・その他諸々たくさん釣れたんですよ。
タックルが重いので、子供はほぼ置きザオで巻き取りも置き竿ながら、ちっちゃいメジマグロをあげたりしてました。イナダサイズですけどね。
というわけで、始めての船釣りは船酔いすることもなく、釣果もよかったので、悪いイメージは持たれず、その後船釣りへ連れていく布石になったと思います。
いまだに「俺、マグロ釣ったことあるんだー」と言い続けてるのがちょっとうざいですが。
これ当時の写真です。
息子はすでに飽きていて、海賊気分になってミヨシ側に陣取ってました。
そこから、葉山の手漕ぎボート釣りや湾奥のライトアジやらに行き始めたんですが、ボートはダメでしたね。
手漕ぎボートって、トイレがアレじゃないですか。
乗った人しかわからないあの秘密。
息子はアレがとても嫌らしく、3、4度目くらいから乗ってくれなくなりました。
なお、ボート小屋の人達がとてもいい人達で、「いいよいいよー、お父さんは釣りに集中してきなー、僕らが面倒みとくからさー」なんて言ってくれて、お言葉に甘えたこともあります。
船でも、釣り始めはそこそこの笑顔。
が、終わり間際はこんな顔になります。
まあ、幼児には体力的にきついんでしょうね。
また、集中力もまだまだ切れる年頃なので、途中で釣りを放棄して寝だすか、ミヨシへいって海賊気分になっていることもしばしば。
今思うと、僕が現在でも通っている船宿は、子供に寛容で、中乗りさんが釣りの手伝いや相手をしてくれるところに絞られていった気もします。
これまでにほかの記事で紹介したあままさ丸・村井丸・いなの丸は、思い返すと中乗りさんが乗っているときは「お父さんは釣りに集中してなよ」って言ってくれてました。優しいな。
あと、頻繁に通ってはいないですが、金沢八景の船宿は基本ファミリーに優しいイメージがありますね。
そうそう、気づいたら息子が知らないおじさんの膝に座っていることも何度かありました。
どうも、子供好きの人が知らんまに息子に話しかけて、仲良くなるようですね。どっちもコミュ力すげーなと。
そんなわけで、子供連れの船釣りは、船宿の性格とお客さんたちの空気感が全てかなと。
もちろん、気を使わなきゃだめですが。
息子、ほとんど釣りに来なくなる・・・!(小1~小2)
小学校へ入学してから、しばらくは一緒に船へ乗っていましたが、小1の夏前後からあまり来なくなりました。
放課後は学童に預け、土曜日は児童館へクラスの子どもたちと遊びにいったり、日曜日は公園で遊ぶ約束をしたりと、子どもの世界が広がったんですね。
あと、小学校あがったくらいで船酔いをするようになり、それも行きたくなくなった原因のようです。
「一人の方が集中できていいなー」と思いつつ、やっぱり少し寂しさも覚えました。
が、子供いない方が釣りには集中できちゃうんですねー。
この頃から、漫然とした釣りではなく、色々と釣行結果を振り返って、道具も揃えるようになっていきました。
たまには「久しぶりに釣りいきたいなー」と言うので、数ヶ月に1回程度は一緒に行ってたくらいでしょうか。
この年になって、幼児時代より成長したなーと思うのが、餌付をほとんど自分でできるようになったことかなと。
そうこれだけで、子連れの釣りが革命的に楽になりますよ。
まあ、泳がせのイワシをつける、とかはちょっとハードル高いですが、オキアミ・イソメ・テンヤのサルエビ・コマセを詰める、等はできるようになりました。
コマセを使う釣りは、色んなものをむっちゃ汚してくれますけどね。
また、レンタルタックルではなく「お父さんと同じような道具使いたいんだけど」とのたまい始めました。
「どんだけ金かかると思ってんだよ・・・」と思いつつも、それを機に同じ釣りでも、課題を感じていたものはちょっとお高い道具に買い替え、古いほうを子供に使わせるというのが、我が家の慣いになりました。
一番悩んだのは、電動リールですね。
元々、ダイワのレオブリッツ200Jを使っていたんですが、親が電動で子供が手巻きって、ちょっとアレじゃないですか。
気にしすぎかもですが。
なので、しばらくは僕は手巻き、息子は電動にしていたんですが、「あれ、俺なんのために電動リール買ったんだっけ・・・?」となり、もう一つ購入しようかなと。
「300番台以上にして大は小を兼ねる作戦」か、今後もメインになるであろうライト系の小物釣りを想定して、同じ200番かと死ぬほど悩みました。電動リール、高いんだもん・・・
結果、シーボーグ200Jを買いましたけどね。
新型コロナで釣り回帰(小3~現在)
20X0年、世界は新型コロナウイルスに包まれた!
小学校は閉鎖され、テレワークが推進され、全てのエンタメ施設が死滅したかのように見えた。
だが、船宿は死滅していなかった!
えー、というわけで、今年です。
子供、めっちゃ暇になったんですよね。
最近はともかく、6月に学校が再開されるまでは友達同士で遊ぶのも憚られるようになったので。
で、一部の批判覚悟で書きますが、僕は頻度こそかなり減ったものの、釣りへはいっていました。
そうなると、1日中家にいる子供をほっとくわけにはいかないんですよね。
シーズン的に終盤だった外房のヒラメやテンヤマダイに行ったり、内房へイサキを狙いにいってました。
お。息子竿頭だぞ。
お、お、クロダイもよく釣ってたな。
お、お、お・・・?
なんか小3になるとですね、ちょいちょい子供の方が釣るんですよね。
僕がお世話していて、釣りの時間がちょっと短いっていうのもありますが、なんでお前の方が釣るんだよ、と。
前回記事の最後に書いたように、多分余計なことをしてないからだと思いますが。
以前に比べて、すぐに飽きもこなくなったので、結局小2-3あたりからが船釣りには一番いいんじゃないかなーと、しみじみ思っています。
学校も再開された今では、2ヶ月に1回くらいの割合ですが、子供との釣行は続いています。
まとめ
これまでの経験から、子供を釣りへ連れていくのに気をつけるべき点は以下の通り。
結局、月並みなことばかりなんですが、僕は身に染みています・・・!
- 幼児期は特に目を離しちゃいけないぞ
- 幼児は大人が想像できない動きをするぞ
- 手漕ぎボートはやめておけ(子供によるかも)
- 船はファミリーに優しそうなところを厳選しよう
- 道具はもちろん2倍かかるぞ
あと、文中で触れてないんですが、船釣りの場合、乗船料も当然増加しますよね。
港によって多少の差はあるものの、大人に対する子供の割引具合は東京湾>相模湾>外房の印象です。
特に、外房は割引率低いので覚悟をしていきましょう・・・!
釣りものにもよりますが、乗船代だけで最低2万かかります。
それでは、これから子供を釣りへ連れていく全ての人達が、僕と同じ失敗をしないことを心より願います。
本当に、怪我だけはないように・・・!
上月