どうも、上月です。
クリスマスも無事(?)終わって、いよいよ2020年も終わりに近づいてきましたね。
なーんて書き方をすると、「ああ、釣り納めの釣行記ね」と思われそうですが、どうぞご安心ください。今回はプレ釣り納めの釣行記です。
多分きっとおそらく、もう1回何かしら釣りにいくと思うので。
そんなわけで、2020年最後の土曜日、千葉県大原港 あままさ丸から一つテンヤでマダイを狙ったお話です。
なになに、「おまえ、外房の一つテンヤとヒラメ多すぎじゃね?」ですか。
そうですね。まあ、大好きなんですよ。
特に一つテンヤは。
「毎度毎度ORETSURIに寄稿しなくてもいいじゃないか」とも思われそうですが、一つテンヤは3kgオーバーのマダイ、ヒラメは座布団クラスが釣れるまで書いていこうと勝手に思っているので、お付き合いよろしくお願いいたします。
大原の午後便で快晴に包まれ出船
今回は午後便を利用しました。
冬だと、午前便が4:45分集合・12時前後帰港、午後便が11:50集合・18時前後帰港です。
あままさ丸の場合、一つテンヤが午前便で出る割合は少なく、早めに予約するなりして人が集まれば出船する形式なんですね。
個人的に家庭の都合があったりするので、毎回午前船をあえて狙うか、仮予約的なことをして他に乗るひとがいないか募集してもらってるんです。
ただ、今回はたまたま午後便でも家庭の都合がなんとかなりそうだったので、2日前の駆け込み予約に相成りましたとさ。
で、当日の11:50です。
えーっと、船が戻っておらず、15分ほど戻ってくるのを待ちました。
コロナ以降、港に直接集合なんですね。もし午後便で初めてあままさ丸を利用される方は、念入りに場所を確認しておくのがベターです。
船がいないと、わかりづらいですからね。途方に暮れますよ。
さて、船が戻ってきたのでさっそく乗り込み準備開始。
中乗りさんに確認したところ「多分、20m前後のとこにいきます」とのことなので、4号の遊動テンヤをセット。
なお、終日20m前後でした。
日中からスタートなので、無難なオレンジ・金をチョイス。
また、事前情報で餌取りやチャリコがかなり多そうだったのと、「イワシパターン」の季節にもなってきたので、タイラバも持っていきました。(注:外房では、イワシの群につくマダイを狙うことを、イワシパターンと呼ぶ)
そうそう、2021年に買いたい釣り具として紹介していたクッションなんですが、さっそく購入したので使ってみました。
え?
そうですね。
まだ2020年だろお前、という事実。
まあ、「細けぇことは気にすんなよベジータ」的な精神でいきましょう。
先に感想を書いておくと、バッカンに収まるサイズで持ち運びに問題なし、ちょい固めの座り心地ですが、柔らかすぎだと腰にきそうなのでちょうどよかったなと。
おすすめです。
大原沖は「餌とり地獄」だった
そんなこんなで12:30、いざ出船!
めっちゃいい天気。
この日は終日ベタ凪で、個人的外房歴ではベスト1に入る穏やかな日でしたね。
30分ほどでポイントに到着。
さっそくエビをつけて・・・と。
うん、釣れないはずがない
船長から「反応は出てますが、餌取りがかなり多いと思うので、上目に狙ってみてください」とのアナウンスがありスタート。
・・・
なるほど、餌取り多すぎ。
ベラ・チャリコ・ウマヅラ・フグあたりだと思うんですが、投入ごとにアタリがあり、そのままやられてしまう感じ。
ベラが釣れたりしつつ、ライントラブルで船長にリーダー結んでもらってる間にタイラバを試しつつ、開始30分後にやっと・・・。
はい、チャリコですね。
いなの丸の中乗りさん風にいうと「チャーリー」ってやつです。(参考記事)
元気なので、即リリース。
その後、アタリが減らないだろうと判断してテンヤを5号に変え手返し速度をあげつつ。
餌とり地獄の常連客
縞模様濃いめのチャーリー
ってな具合に、ポンポンと小さい子達が釣れ上がってくる状況。
そんなことを50分程度続ける。
と、モゾモゾしたあたりがあり、早めのききあわせ。
グッグッグ。
いや、ドラグはでないんです。でないまでも、中々の引きが!
ホクホクしながら巻き上げられてきたのは・・・。
あ、貴殿でしたか・・・・(ウマヅラハギ)
ええ、まあマダイじゃないのはわかってたんですけどね。
マダイは、「グッグッグ」というよりは、もっとこう「グイッグイッグイッ」なんですよね。
と、ここで移動のアナウンス。
ちなみに、周りでは同じように小さい子魚や、たまにキロアップのマハタがあがってました。
移動都度、パラシュートアンカーの出し入れがあるので、ちょっとだけ時間がかかります。
なお、写ってるタイラバは、この後出番なく登板終了しました。
次のポイントも30分粘りましたが、状況はほぼ変わらず。同じようにキープはウマヅラのみ。
ちょ、これ完璧なフッキングとちゃう?
おお、もう太陽がそんな低い位置に・・・冬ですね。
船は、ほぼ30分おきに移動を続けます。
投げ出さないこと。これが一番大事
それまで餌取りが超高活性で、アタリ自体の楽しみはあったんですが、次のポイントからとたんにアタリが遠くなってきました。
で、30分でまた移動。
さらに太陽が下がってきた、当たり前だけど。
暗くなるとさみしくなるなー。
ここで、グローの4号テンヤに変更。
風がまったく吹かなくなったので、パラシュートアンカーから横流しへ変更されました。
が、次のポイントでもアタリ遠く・・・たまのアタリも、小さい子達のようで乗せられず。
Sunset on 外房
いよいよ日没。
この時の僕の心情はですね、ちょいちょい釣果報告をあげていた会社のSlackに刻まれています。
もう一つ辛かったのが、今回は左舷ミヨシに座っていたんですが、船のライトが自分の背中から当たることになるんですね。
ラインのマーカーがまったく見えない件について。
いずれにしろ底ダチを取るんで釣りは継続できるんですが、チョイ投げから足元に落とすようなカーブフォールはできなくなります。
そんなこんなで四苦八苦していたんですが、最後のポイントに入ってからは明確にアタリが増えてきました。
・・・夕まずめ has come!!
周りでも、チャリコに混じってキープサイズのマダイがたまに釣れだし、時間的にここで釣らなければ「ぴえん」通り越して、なんとかな結末を迎えること不可避。
なので、餌取り対策で手返しを早める為に、改めてテンヤを4号から5号にチェンジ。
さあ、バッチコーイ!!
・・・
まあ、気合いれるだけで連れたら苦労しないよな。
さてさて、ここでの問題はこの餌とりをどう攻略していくのか、ですね。
プランを3つ考えました。
- 手返しをあげ、餌取りに混じるキープサイズのマダイをひたすらを待つ。
- タナを変える。
- 諦める。大自然は非情である。
まずは2を選択し、それまで底から2-3mを狙っていたところを、一度3m以上に変えてみたんですね。
が、あまりにもアタリがなく、つらい。精神的に耐えられないと判断したので、すぐ1に変更。
餌を取られては再投入をひたすら繰り返し、時間にして17時前。
「ついにCMのあと上月に強めの引きが・・・!」
グッグッグ。
あ。
馬。
面。
これはウマヅラですね、はい。
少なくともマダイではない。
巻き上げ中、思わず「ふぅ・・・」とため息が出たんですが、たまたま横に来ていた船長に「今ため息でたねー!」と突っ込まれました。
はい、ウマヅラでした。
この時、船長が「この時間にウマヅラがあがるってことはブラックタイムだなー」と教えてくれたり。
え・・?ブラックタイム?なにそれ?
って思ったんですが、どう考えても色的にポジティブな意味はなさそうだし、詳細を聞いたら心が折れそうだったのでスルーしました。
で、終盤間際まできて、一つ気づいたことがあるんですよ。
もしかしてステイ時間が長いかも・・・?
今回釣れたウマヅラは、いずれもフォール後のステイ3-4秒後にアタリが来てたんですね。
それに比べて、マダイはフォール直後が多い。
もっというと、今回はフリーフォールを多用していたので、恐らくフォール中に突いてきて、ラインにテンションが掛かった瞬間にアタリが出ているんだろうなと。
というわけで、残り少ない時間を別の魚で埋めないよう、ステイは2秒前後に留め、ひたすらフォールする作戦(プランF)に変更です。
で、10分後。
チョイ投げからのカーブフォール→底ダチをとる→2m巻き上げながらロッドを煽ってのフリーフォールで再度着底→直後に、弱めのアタリが。
これや・・・!
きき合わせながら乗っていることを確認し、追い合わせ!
グイッグイッグイッ♪
きた!マダイの3ビート!!
ドラグはほとんど出ないけど、今日一の強い引きを丁寧に巻き巻き。
うひ。
600g前後ですかね。
完全に小型マダイなわけですが、僕にとってはとても価値ある1匹ですよ。
ひと心地つきつつ、もう1匹いきたいよねーなんて考えながら、中乗りさんに「あと何分くらい残ってます?」と聞いたところ「魚捌き終わったらあがりです!」とな。
ゆっくり捌いてくださいね?
思わず、そう言ってしまいました。
まあ、結局5分もなく納竿で、何にもできませんでしたが。
房総半島がポンペイの再現VTRみたい
最後、ウマヅラをさくさくっと捌いてもらいました。
肝という肝はなかったですねー。
中乗りさん曰く「まだ早いかなー、来月くらいから脂が乗ってくると思う」とのこと。
まとめ
キープはウマヅラ3匹マダイ1匹。
釣った数という意味だと、マダイは多分10枚くらいかけていて、いくつかはキープしてもよさそうなサイズ感ではあったんですが、今回はリリースしました。
小型は、まとめて鯛めしにするとうまいんですね。
釣りそのものは、プランFに最初から気づいていればよかったと悔やまれますが、こればっかりは経験が必要なのかなと。
まあ、最後の最後でキープサイズがきたのは、運が良かっただけだと思います。
この時僕にできたことは、ステイ時間を短くして、サイズを問わずマダイのアタリを増やすことだけでしたからね。
最近、平田さんもテンヤスミイカにおけるステイ時間の考察を書いていましたが、どんな釣りでもアクションとアクションの「間」ってすごい大事だなーと改めて感じてます。
釣果としては、まーとてもアレですが、今後同じようなシチュエーションにおける引き出しが増えたという意味で、とてもいい釣行になったなーと、個人的には満足。
大きいとはいえないけど、マダイっぽいマダイは釣れたわけですし。
ではでは。
当日のタックル
- ロッド:紅牙テンヤゲーム MH-235MT、ソルティアドバンス タイラバ B69-MS
- リール:フリームス2508、スパルタンRT TW 100XH-L
- ライン・リーダー:PE0.8号・フロロカーボン2.5号
- 仕掛け:ダイワ遊動テンヤ4号、ダイワ遊動テンヤラトルダンス5号、ダイワレディバグ60g
- その他:フィッシュグリップ