どうも、あけましておめでとうございます。上月です。
毎年、年末年始は家族で神戸の実家に帰省するんですが、今年は諸々がアレで帰ってくんなよ圧力があり、いまの家に住み始めて初の年越しを迎えました。
旅行にも行かなかったので、なんていうんですかね、正月休み感がないというか。
釣りも激混みシーズンなので、基本は家にいるか近所をウロウロしているという。
暇。
暇になるとどうなるのか?
そうですね、釣り具を購入してしまいますね。
異論は認めます。
そんなわけで「テンヤスミイカに使える道具」を中心に買い物をしました。
何故か?
詳しく書くと長くなるので、一言でいいましょう。
ORETSURI編集長の罠だった。
これからヒラメ泳がせはオシアコンクエストを主戦力にする予定
金ピカのリールやスミイカ用テンヤを買ってみたり。
スミイカ職人の針は噂通りあまあまだったので、サンドペーパーでキュキュっとこすったら鋭くなりましたよ。
どのくらいって、作業中にミスって僕の手の甲にさくっと刺さったくらいです。
スペックを見て分かっていたけど、バットの太さに驚く
テンヤスミイカ専用ロッド「アナリスター スミイカ」を買ってみたり。
と、あれよあれよという間に道具が全部揃ったんですね。
これで、初釣りにテンヤスミイカ以外を選ぶ理由がどこにあるのか?
いや、ない。(反語)
まあ、なんだか「坊主上等の釣り」感が満載なので、「坊主覚悟で、1,2杯でも釣れたら嬉しいな」というテンションでやってきましたよ。
なお、テンヤスミイカの基本的な知識は、「テンヤスミイカ」の釣り方記事にまとまっているので参考にしてみてください。
テンヤスミイカで出船する船宿選び
僕が普段通っている船宿にはテンヤスミイカ船がないので、まずは船宿選びからスタートです。
細かい話は省略しますが、最終的に金沢八景の一之瀬丸か、横浜鶴見の新明丸に絞り込みました。
まあそもそも、テンヤスミイカに出船している船宿自体が希少ということもありますね。
まず、一之瀬丸は個人で利用したことはなく、去年12月のORETSURIイベントで仕立船に乗ったことがあるだけ。つづいて、新明丸は過去に一度だけ夜メバル船で利用したことがある。
どちらも悪い印象なし。
直近の釣果はどちらもあまり変わらないが、前者は竹岡沖メイン、後者は中ノ瀬メインの様子。
船宿の場所は、金沢八景と鶴見なら誤差の範囲。
うーむ、悩ましすクレマチス。
と考えていた時、新名丸は「船に荷物をおいて席を確保する仕組み」だったことを思い出しました。
ここは、完全に個人の好みなんですが、どちらかというと席取りは札を取るなり自分で名前を書くなりの仕組みの方が好みなので、一之瀬丸を予約することにしました。
今月も一之瀬丸でORETSURIイベントあるしね。
いざ、初テンヤスミイカへ・・・!
当日は勢い余って4:15に船宿に到着しました。
はえーなと。
「本日の釣り物」をみてみると・・・
スミイカが無い件について。
恐る恐る釣座ボードを見てみると・・・
よかった、あった!
そして、両ミヨシあいている状態。
この日は風と潮が途中で入れ替わる予報なので、どこがベストかっていうのは難しかったんですが、僕の中のローラが「右にしちゃえ☆」とささやいたので右ミヨシを確保しました。
キャストしやすい四隅を確保したい、と。
まあ、僕は両軸リールのキャストがとても苦手なのであんまり意味ないんですが、練習ってことで、ね。
なお、この日は結局右舷4人、左舷2人の合計6人出船と相成りました。ひろびろ。
駐車場案内まで時間があったので、コンビニで飲み物買ったりラザニア食べたりして時間を潰し・・・5時半すぎに受付開始。
何故急に海苔かと。
いやね、受付を済ませたらガラガラの抽選(ハズレなし)をやっていて、それで貰いました。手巻き寿司に使おう。
船にはいつでも乗り込める状態だったので、船にのりこみーの。
準備完了。
ダイワとシマノの組み合わせなんですが、意外と悪くない雰囲気。
赤と金の組み合わせがちょいダサ感ありつつ、どことなくシャアを思わせる色合いで悪くないなと。
テンヤとスッテ
スッテはORETSURI編集長が具体的な商品(ウルトラスッテDX)を提示してくれたので、おすすめに愚直に従います。(スミイカ(コウイカ)釣りの「スッテ」考察記事にも書いてますね)
人によっては輪ゴムの色もこだわるようなんですが、そこは間に合わずで普通の輪ゴムで。
うし、新年だしピンクでいこう。よくわかんないけど。
シャコもつけーの。
交換用のテンヤにもシャコつけーの。
なお、シャコの鎌アタックにより軽く流血しました。なんとか我慢できましたが、怖い人は先にハサミで切った方がいいかと思われます。
地味に痛い。
さあ、7時過ぎにいざ出船!
竹岡沖の浅場からスタート
竹岡沖まで1時間弱の行程。
途中鉄腕DASHの正月特番で登場した、旧陸軍の海上聴測所を見つけてちょっとテンションあがったり。
今まで何ども視界に入っているはずですが、まったく気づきませんでした。
竹岡沖
8時前にポイント到着。
「33mくらいかな。やってみて。航路のどまんなかだから、たまに大きく揺れるかも」の船長アナウンスで初釣りスタートです。
初めての釣りなので、ORETSURIで得た知識と芸能人釣りバカ対決のテンヤスミイカ回の放送を思い出しつつ、探り探り。
まず、浅場なのでしゃくりは軽めを意識。
ステイ時間は5秒を軸に色々試してみよう。
とか考えながら、手探りでしゃくりつつ周りを見渡していると、一人だけ異次元のオーラを放ってしゃくっている釣り人を右トモに発見。
スミイカの呼吸・・・!
噂には聞いていましたが、実際にみるとすごいですね、あのシャクリフォームの美しさ。
僕には到底真似できないので、無難な感じで、左手を添えるところだけ取り入れてしゃくっていきました。
が・・・
数度の流し変えでもまだ釣れず。
船長が「フグ多いなー」とぼやきつつ、船中は何杯かモンゴウイカがあがっているようです。
船下で釣れないので、キャストを交えて探ろうとするも、キャストが下手すぎる&糸を巻いたばかりだからか、急にライン放出止まったりしたりと、なかなかうまくいかず。
最終的に20数m(ラインの色で計測)程度しか飛ばせなかったので、ここは今後の課題ですね。
というか、キャストうまい人の横で観察して勉強したいですね。
さて、そんなことをやっている内に、時刻は早くも9時になる頃合い。
ステイ時間を8秒と長めにし始めた直後に、ドスン!
きたーーーーーーーーー!
重い、重いぞ・・・!!
そして、オシアコンクエスト、筐体が軋むことなくぐんぐん巻けるぞ・・・!
V8のアメ車を思わせる圧倒的トルク。乗ったことないけど。
そのままタモ入れしてもらい上がってきたのは・・・
モンゴウイカ
おしおしおし。
これで色んなプレッシャーから解放されたぞ。
あとは、できるだけイカを釣っていくのみ。
と思って、テンヤを投入しなおしたら、すぐにアタリのような何かが・・・!
が、のらず。
シャコ体切断マジック
んー、フグですかね?
この直後、でっかいサバフグがかかってきたので、そいつの仕業かなと。
お隣さんもひたすらサバフグ釣ってたし。
この日、僕はサバフグ以外の魚を釣らなかったですが、体にテンヤのでっかい針が突き刺さってるのに、それでも微妙な魚っぽい引きを少しだけ見せるフグに畏敬の念を抱きました。
で、1時間後にまたドスン。
脳汁の蛇口全開。
またしてもモンゴウイカで、ほぼ同じサイズ。
計測してないので手感度しかわからないですが、1キロ前後ですかね。違ったらごめんなさい。
今回はスッテに来ました。
このイカにやられたのか、フグにやられたのか不明ですが、すでにボロボロ。
が、時合かなと思ったので変更せず続ける判断をしました。
その後は・・・。
こいつもスッテ。
このちっさいタコを1杯追加して、11時過ぎに深場へ移動となりました。
うん、あとはスミイカが1杯でも釣れれば気持ちよく正月休みを終えられるぞ・・・!
深場からはスミイカタイム
深場は久里浜寄りへ移動。
水深としては、55-65メートル前後でしょうか。
釣りはじめてすぐに、こいつがすぐ近くを悠々と通過。
見たことない船だなと思って調べてみたら、ニューオーリンズという米軍の揚陸艦のとのこと。東京湾はいろんな船を間近で見れて、そいういうとこも楽しい海域ですよね。
で、肝心の釣りはというと、相変わらずサバフグがちょいちょいくるものの、船中はスミイカがぽろぽろと釣れはじめた様子です。
が、まあ僕には来ないんですね。そういうもんですよ。
途中でスッテをオレンジに変更しました。
深場なので、シャクリも鋭めに変更。
擬音語で表すと・・・。
浅場:スッ!スー・・・スッ!スー・・・スッ!スー・・・
深場:シャッ!スー・・・シャッ!スー・・・シャッ!スー・・・
みたいな。
え、意味がわからない?
やればわかる、やろう。
さて、中々釣れない中、右トモの常連さんがスミイカをあげていたので、少し観察してみることにしました。
ふむふむ。
あれ、さっきまでのステイ+鋭いシャクリじゃなくて、ステイ1-2秒で竿先を軽く上下させてるな。
スミイカの呼吸二の型。
ラインをたるませてるのかテンション張ってテンヤを持ち上げるのかは見えないけど、確かスッテつけてなかったから、後者かなーと。
よし、パクろう。
ステイ2-3秒で弱めのシャクリに変えたところ・・・
ドスン!
ほくほく。
無事、スッテについたスミイカをゲットですよ。
では、何故画像がないのか?
それはですね、ここで僕がとんでもないミスを犯したからなんです。
浅場で釣れたモンゴウイカは船長がタモ入れしてくれたんですが、今回はそんなに大きくなかったので抜きあげたんですね。
で、コウイカ類ってどれもそうなんですが、抜き上げたらお腹を船の外側に向けて、眼と胴体の間をしっかり掴んで、そっとバケツに入れると。
でないと、船に墨が飛び散るので。
僕もかろうじてエギスミイカの経験はあるんで、よくわかります。
が、この時はシャクリゾンビ化していたのか一瞬気が狂っていたのか、抜きあげてそのまま船内におろしちゃったんですよ。
しかも、席のところに。
おまえはバカかと。
飛び出る墨、船長の「だめだよー!」の叫び声、自分でやっといて焦るバカ一人・・・
幸い、席に墨がばらまかれたものの、人数少なかったので荷物含めて誰にもかかることなくバケツへインできました。
その後、船長がバケツの海水を席にぶっしゃーとばら撒いてくれたので、持参の歯ブラシでゴシゴシしとな。
船長には多分10回くらい「すいません」と謝りましたね。
本当にすいませんでした・・・!
で、12時半頃にもう一発。
今度はちゃんと取り込めましたぞい。
スッテにのってました。
ところで、このあたりまで、お隣さんはサバフグしか掛かってなかったんですよね。
船長が「もしあるなら、できればスッテつけた方がいいよ!テンヤオンリーのこだわりがないなら」とアドバイスしてたんですが、多分スッテを持ってきてないのか、そのままテンヤで続けていました。
で、何故か急にさくさくさくっと3杯スミイカを釣り上げるという。
これには船長も思わず「絶好調じゃないですか!」とな。
まあ、これはあれですよね。
釣り方、パクりますよね。
で、確認したところ、多分6-7秒ステイしているなと。
よし、パクろう。
年末のタチウオ釣り納めといい、僕はパクってばっかですね。
まあ、学生時代は「都立家政のパクろう」と呼ばれてましたし。嘘ですが。
そんなこなで、13時過ぎにもう一発。
え、どれかって?
もう1枚。
またまたスッテにのってました。
新子サイズですね。刺身が絶対うまいやつ。
さらにさらに、この直後またドスンとな・・・!
しかも、こいつめちゃくちゃ重いぞ。
これは巨大モンゴウきたんとちゃうか!?
さっきの新子と足して2で割ればちょうどいいくらだなー!
とか、意味不明なこと考えながら、なんとか抜きあげたのがこちら。
貴殿ですらない件について。
ここで結構疲れてきたので、スマホでメールチェックしたところ、ORETSURI平田さんからDMが来てました。
「釣れましたか(笑)」と。
これはあれか、「釣れてない」と返信するのが正解のやつだな。
でも、僕は正直者なので「いまのところ、モンゴウあわせて5杯です!」と返信しておきました。ほくほく。
で、そこから30分何も釣れずに、また移動です。
最後のポイントも深場でフィニッシュ
より久里浜寄りに移動した感じですね。
水深もほぼ変わらず。
シャッ!スー・・・シャッ!スー・・・シャッ!スー・・・
シャッ!スー・・・シャッ!スー・・・シャッ!スー・・・
シャッ!スー・・・シャッ!スー・・・シャッ!スー・・・
(シャッ!でしゃくって、スーがフォール)
・・・釣れない。
左舷の常連っぽい方は、なんと立て続けに4杯あげた模様。
2杯はマルイカと船長が言ってたので、スッテをつけてるのかな?
しゃくり方を見たいけど、さすがに反対へ回ってじっと見つめるわけにもいかず、ひたすら自分を信じ続けます。
シャッ!スー・・・シャッ!スー・・・シャッ!スー・・・
シャッ!スー・・・シャッ!スー・・・シャッ!スー・・・
シャッ!スー・・・シャッ!スー・・・シャッ!スー・・・
・・・
・・・っは!
いかん、惰性になっている。
右舷でも、トモの常連さんがポツポツと、その隣の方が1杯くらいは釣っているな。
まだチャンスはある!
シャッ!スー・・・シャッ!スー・・・シャッ!スー・・・
シャッ!スー・・・シャッ!スー・・・シャッ!スー・・・
シャッ!スー・・・シャッ!スー・・・シャッ!スー・・・
・・・
船長「はーい、じゃあ終わりにしましょう」
うん、釣れずに終了。
納竿
でもまぁ、元々坊主覚悟だったので、悪くないんじゃないかと。
スミイカもちゃんと釣れたし。
ってことで、初釣りとしては最高の結果でした!
まとめ
さて、イカは何杯潜んでいるでしょう?
結果、モンゴウ2杯、スミイカ3杯の計5杯で終了です。ゲストはちっさいタコ。
そこそこ予習はしていたものの、やっぱ実際にやってみると中々難しいですね。
まだ色々掴めていないのでなんとも言えないんですが、一つだけ振り返ると、最初のモンゴウイカ1杯目以外は、全てスッテに来たんですね。
つまり、「テンヤ」スミイカ本来の釣りとしては、まだまだ成立させられていないと。
スッテに来た理由は定かじゃないです。
途中から、ステイ時はライン緩めにしてたのでそれが原因かなーと思いつつも、小さめの三又サルカンでそんなに影響がでるとも思えず。
あとは、テンヤスミイカに限った話じゃないんですが、両軸リールでのキャストをもっと練習しないとなーと実感しました。
せっかく遠心力ブレーキがついてるリールを購入したわけですしね。
いずれも、その内うまい人と同船して学びたいなーと考えてます。
シーズン終了まで2ヶ月ほどなので、まあ1-2回は行きたいところですね。
なお、船宿の釣果情報をみると、3~11杯となっていたので、調子がいい日にあたったんだと思われます。
また、そもそもスミイカは個体数がそんなに多くないでしょうから、割り当てを考えると人数少なめの平日に行くのが吉でしょうね。
では、今年もよろしくお願いします!
当日のタックル
- ロッド:アナリスタースミイカ
- リール:オシアコンクエスト201HG
- ライン・リーダー:PE1.5号・フロロカーボン5号
- 仕掛け:FUJIWARAスミイカ職人25号、YO-ZURI ウルトラスッテDX