【忖度なし】オシアコンクエスト実機インプレ!類似機種比較・新型(22・23モデル)との比較・選び方を徹底解説!

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オシアコンクエストとライトゲームCI4+
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※新型オシアコンクエスト200&300番(2022年・2023年)と、旧型200番の経年劣化について追記しました(2023-08-25)

シマノが誇る「オシアコンクエスト」といえば、船上でみかける黄金色の最高にかっこいいリールですね!

誰がみても剛性が高そうで、高級感のあるデザイン。

電動リールが主要な釣りでも存在感があり、もっているだけで釣りが上手そうに見えてしまう両軸リールです。

このオシアコンクエスト、いざ思い切って購入しようとするとき、意外と悩むんですよね。

値段も高めというのもあるんですが、実はよく似たリールも多いんです。

今回は実際にオシアコンクエストを購入した筆者が、周辺リールを含めたスペックや差異・シーンごとの最適な選び方・経年劣化を含めた使用感のレビューを紹介します。

購入前に読んでいただくと、失敗が減ります!

目次

オシアコンクエストはシマノ手巻き両軸リールの最高峰

オシアコンクエスト200HG

まずオシアコンクエストに採用されている以下の技術を紹介していきます。

  • 「“HAGANE”ボディ」圧倒的な剛性
  • 「マイクロモジュールギア」&「X-SHIP」滑らかで強力な巻き上げ
  • 「Sコンパクトボディ」は凄くパーミングしやすい
  • 「エキサイティングドラグサウンド」は痺れるドラグ音

「“HAGANE”ボディ」圧倒的な剛性

シマノで言う「“HAGANE”ボディ」は「鋼製」というわけではなく、金属ボディで高い剛性を持つ技術を指します。

そりゃ鋼鉄だと重いですしね。オシアコンクエストはアルミボディを採用しています。

きわめて精度の高い金属成形により、がたつきがなく、大物がヒットした際もパワーロスなく巻き上げることが可能です。

入門モデルからスタンダードクラスまでのリールは強化樹脂やカーボンとの複合素材等が一般的。

そういったリールは軽量かつ安価でそれなりに丈夫なのですが、大型魚がヒットしたり、潮受けが強い深場から巻き上げる際にはボディにたわみを感じます。

ロッドに固定するリールフット部分が左右にたわむと、巻き上げもしづらい。

一方、オシアコンクエストではそういったことは一切感じません。

自重については、どの釣りでもそうですが、タックルも軽量化が叫ばれています。

一方、ある程度の重さがあったほうがロッドとのバランスを取りやすい釣り物もあったりします。

オシアコンクエストは200番で275/285g、300番で340/345gとある程度の重量があります。

すこしマニアックな話しですが、たとえば、テンヤスミイカの竿はロッドが240㎝程度の竿が多く、全体的に重いのです。

そういったケースでは、ロープロ型樹脂系ボディの軽量リールよりは、全体バランスがよくなります。

スミイカ竿にオシアコンクエストを合わせると、自然とグリップ付近に重さがきます。

そのため、竿尻を下げるテンヤスミイカ独特の構えがとりやすくなり、持ち重りも軽減するのです。

スミイカ釣り

テンヤスミイカとオシアコンクエストの相性は最高。愛用者も多数

もう一つ覚えておきたいのは金属ボディに由来する感度のよさです。

手でパーミングしていると、潮の変化や魚のバイトなどをリール経由でもより感じやすくなります。

特にハイギアモデルやエクストラハイギアモデルはその傾向が顕著です。

道具から得る情報量を増やしたい人には最適ですね。

深場(水深140m)×大型のテンヤタチウオでもスイスイ巻けるオシアコンクエスト200HGの剛性と巻き上げ力

「マイクロモジュールギア」&「X-SHIP」滑らかで強力な巻き上げ

「マイクロモジュールギア」は、従来のギアに比べてより細かい歯でかみ合うギアを指します。

ギアとギアの摩擦がより少なくなるので、巻き上げがスムーズ。

この巻き上げの滑らかさは、しばしば釣り人から「シルキー(絹のようなすべすべとした)」と呼ばれます。

たしかにその通りだなーと思う巻き心地です。

同じシマノでも「マイクロモジュールギア」非搭載のリールでは回転時に発生するノイズ差が歴然です。

ノイズといっても音がギーギーなるわけではないのですが、手指に手伝わる確かな差がある。

より細かいアタリをとりたい場合や、ノイズによるストレスを軽減したい場合に「マイクロモジュールギア」はオススメなのです。

嘘だと思う人は、シマノの「ベイゲーム150」と「スティーレSS」の巻心地を釣具店で比べてみてください。

ベイゲームはマイクロモジュールギア搭載なので巻き感がさらに滑らかです。

尚、マイクロモジュールギアのモデルは歯が小さいということもあり、「ギアの摩耗が早い」という説もあります。

グリス切れでの使用に気を付けるようにしましょう。

あたりまえですが、半クラッチ状態でハンドルを回すなどもNGです。

ちなみにダイワは以下の通り、オシアコンクエスト競合機種のバサラでギア歯の小型化をしないで剛性と滑らかさを出す「ハイパードライブデジギア」という打ち出しをしている。

HYPERDRIVE DIGIGEAR【ハイパードライブデジギア】
強く滑らかな回転が持続し続けることを追求した両軸リールにおける新設計のギアシステム。耐久性に直結するギアの歯のモジュール(大きさ)は小さくせず噛合い率アップを達成し、初期の滑らかさが長く続くことを実現させたDAIWA独自のテクノロジー。

出典:ダイワ

「X-SHIP」は改善されたギアシステムを指します。

「強力な巻き上げを可能にする」わけなのですが、確かに巻き上げ負荷が高いような釣りでも「すいすい」と巻いてこれるという特徴があります。

たとえば、一般的にハイギアのリールは巻き上げ負荷を感じやすいわけですが、オシアコンクエストのハイギアモデルはまるで、パワーギアのリールであるかのように、仕掛けやルアーを巻き取ることができます。

例:深場(例、下浦沖160m)のタチウオ、ノーマルタックルのビシアジ系、タイラバやライトジギングでヒットした青物の巻き上げも楽。

「Sコンパクトボディ」は凄くパーミングしやすい

オシアコンクエスト200HG×ライトゲームCI4+をパーミング。コンパクト

「Sコンパクトボディ」は、パーミングしやすいボディを実現しています。

丸型リールはギアの大きさもあり、ロープロ型リールと比較してボディの高さがあります。

そのため、パーミングしづらい印象があるのですが、オシアコンクエストであれば200番でも300番でも余裕をもってパーミングすることができます。

しっかりパーミングできるということで、操作性が高まり、1日釣りをしても疲労を減らせます。

また、大型の魚がヒットしたときにも安心してファイトできるというわけです。

ちなみに、手巻きで深場タチウオ・アマダイやディープタイラバなど手首に高負荷の釣りをする際は、同じくシマノの「Xシートエクストリームガングリップモデル」の竿と組み合わせるとさらに楽になります。

深場からの頻繁な仕掛け回収や巻き続ける釣りでも、疲労が軽減できます。

ある程度の腕力があり、巻き上げで蓄積する疲労を逃がすことができれば電動リールが不要な場面も多くなりますよ。

▼Xシートエクストリームガングリップモデルの船竿

「エキサイティングドラグサウンド」は痺れるドラグ音

オシアコンクエストは「エキサイティングドラグサウンド」により、軽快でしびれるサウンドです。

細かいところですが、実際に魚がヒットしたときの興奮が増しますし、タモ入れアシストが必要な場面でも、船長や中乗りスタッフにも気づいてもらいやすくなりますね。

タイラバあたりはドラグ音が楽しみな釣りでもあります。

▼バルケッタ(エキサイティングドラグサウンド搭載)とのドラグサウンドを比較してみました

この音の違いは経年劣化なのかも。

あとはドラグがゆるんでいるほど、ドラグ音は小さくなります。

オシアコンクエストの選び方を解説!

オシアコンクエストとマゴチスペシャル

がまかつマゴチスペシャルとオシアコンクエスト。ハイギアでもマゴチはスイスイ

オシアコンクエストを購入検討するタイミングは「手巻き主体でより剛性が高いリールを使用したい」というニーズからくるものだと思います。

釣りの手返しや快適さを求めるのであればライトな電動リールもよいですね。

一方、魚とよりダイレクトにやりとりできるという点で、よりシンプルな手巻きリールでチャレンジしたいという方も多い印象です。

電動を出すよりは、「手巻きでやりたいなー」という釣り物もあると思います。

ヒラメ泳がせやライト泳がせなどなど。

実際に購入する際に悩むのが、自分がやるだろう釣りにあった型番選択と周辺機種との比較です。

ここではオシアコンクエストの型番とその他近しいスペックをもった両軸リールとの比較点を解説します。

200番(旧型)と300番(旧型)との違いは「SVS(遠心力ブレーキ)」と「レベルワインド連動」の有無

オシアコンクエスト購入(旧型)時に悩むのは200番と300番(15HG&16PG)の違いです。

大きな違いは以下の通り。

  • SVS(シマノの遠心力ブレーキ)&スーパーフリースプールは200番のみ
  • レベルワインド連動は300番のみ

あとは、「筐体の重量」「最大ドラグ力」と「ライン巻量」の違いだけと考えておけばよいと思います。

では旧型オシアコンクエストでは、200番と300番のどちらを選ぶとよいのでしょうか?

遠心力ブレーキであるSVSがついているのは200番なので、キャストが必要な釣りでは基本的に200番を選びたいところです。

  • タイラバ(キャストして広く探りたい場合)
  • エギタコ
  • テンヤスミイカ、スッテスミイカ

上記のような比較的ライトでキャストをすることで釣果が伸びる釣り物をメインでやる場合は、200番がオススメです。

この時に釣り人の頭にふとわきおこる疑問があります。

「レベルワインド連動がついていたほうがキャスト飛距離は伸びるんじゃないか」問題です。

これは確かにそうなのですが、実はオシアコンクエストのスプールは幅が狭く作られているんですね。ナロースプールというやつです。

なので、ライン放出時にレベルワインドとスプールのラインとの間に角度が開きにくい仕様であると覚えておきましょう。

そのため、一般的なスプールでレベルワインド固定のリールよりは飛距離がでると思って間違いありません。

スプールが狭く作られているため、レベルワインド部分に角度ができにくい

300番はライン容量とドラグ力という点で200番より勝っています。

レベルワインド連動機能があるので、メタルジグやタイラバなどをよりスムーズに落とし込むのに適しています。

また細目のラインやリーダーで大型の魚を獲る場合にも、ラインへの負荷が少ないという特徴があります。

300番のHGモデルは、深場のドテラ流しなどライン容量が必要なタイラバや青物狙いのライトなジギングに最適です。

ちなみに、中深場ジギングやさらに大型の魚を狙う場合レベルワイド無し・糸巻量大・最大ドラグ力強めのオシアジガーが最適です。

※<オシコン豆知識>200番300番ともにスプール交換はできますが、300番は+ドライバーが必要です。200番は工具不要
※300番は2022年アップデートされました、PG・HG・XGモデルがあり、新型フォールレバー付きになったのが特徴です(後述)

300番(22オシアコンクエスト300HG・PG)でアップグレードされた点

2022年にオシアコンクエスト300番はアップグレード版が登場しました。(※301PG、301HG、301XG:2023年1月発売)

全体的に、タイラバやライトジギングによせた仕様です。

旧型300番と比較し、以下の点が改善・追加されました。

  • XG(エクストラハイギア)
  • インフィニティドライブ
  • X-プロテクト
  • 新フォールレバー
  • 筐体パーミング側1.3mmロープロファイル化(300番2015年対2022年モデル比較)
  • ライン滑り防止ピン

まず、XG(エクストラハイギア)モデルが追加されたことにより、ジギングでの青物狙いがより快適に楽しめるようになりました。

インフィニティドライブは21カルカッタコンクエストには採用されていたもので、ギアの回転抵抗を大幅に軽減する構造です。

もともとオシアコンクエストはシルキーな巻き心地なわけですが、インフィニティドライブのおかげでさらに巻き心地が快適になりました。

X-プロテクトは防水壁と特殊撥水グリスにより、ドライブギア軸スプール側ベアリングへの浸水を軽減させるものです。

フォールレバーはシマノ製品独特の機構ですが、旧来のフォールレバーと異なり、ワンウェイローラーベアリングが組み込まれていて、締めこんだ際に巻き心地が落ちないようになっています。

筐体もパーミング側が1.3mm小型化されているため、手が小さい人でもフォールレバーに指が届きやすくなり、操作感が増しています。

(200番は2014年モデルに対して2023年モデルは、1.8mmロープロファイル化されている)

また細かいところですが、スプールにライン滑り防止ピンがついたため、ライン滑りの心配もなくなりました。

▼Amazonでは旧型300番の方が新型より高値の場合もあり購入時は注意が必要。内容的に旧型を買うメリットはありません。

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200番(23オシアコンクエスト200HG・PG)でアップグレードされた点

2023年にオシアコンクエスト200番はアップグレード版が登場しました。

全体的に、タイラバやライトジギングによせた仕様です。

旧型200番と比較し、以下の点が改善・追加されました。

  • インフィニティドライブ
  • X-プロテクト
  • 新フォールレバー
  • 筐体パーミング側1.8mmロープロファイル化(200番2014年対2023年モデル比較)
  • レベルワインド連動
  • フリップオープンによるスプール交換可能
  • ドラグ精度の向上(調整幅がひろがった)
  • 最大ドラグ力UP(200HG7kg、200PG8㎏)

一方、23オシアコンクエストではSVS(遠心力ブレーキ)が搭載されなくなったため、スミイカやエギタコなどキャスト主体の釣りには不適になりました。

この変更は、オシアコンクエストとカルカッタコンクエストの役割分担の明確化につながっています。

オシアコンクエストがより巻きの釣りに適するもので、キャストの釣りはカルカッタコンクエスト(SVSインフィニティ付き)という役割分担になっていると考えておけばよいでしょう。

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オシアコンクエストのギア比について(PG・HG・XG)

オシアコンクエスト200PG。タイラバで選ぶ人が多いリール

もう一つオシアコンクエストを購入する前に検討すべきポイントがギア比です。

オシコンにはPG(パワーギア)・HG(ハイギア)・XG(エクストラハイギア※新型300番のみ)があります。

ハイギアはタチウオやアマダイなどの深場狙いや、仕掛けやルアーを素早くリトリーブするジギング、巻きアワセが効果的な釣り(スミイカ)などの釣り物にあっています。

ディープドテラのタイラバでも手返しがよくなります。

パワーギアは、より低速で安定して巻きたい浅場のタイラバや、より大型の魚を狙う際に有効です。

または深場のタイラバの巻き重りを低減するのにも適しています。

剛性と巻き上げ力の高さからオシアコンクエストはハイギアでも問題なく大型狙いの釣りができると感じています。

エクストラハイギアは深場でのジギングでの使用が想定されています。

ラインがたるみやすいアクションでも、巻き取り量があるため、操作性が増します。

上記の点を考慮して、最初にオシアコンクエストを一台買うとしたら「ハイギア」がオススメです。

パワーギアはタイラバをより等速スローに動かしたい、巻き重りを減らしたいというニーズによいと思います。

200番はダブルハンドルなので、シングルハンドルのパワーハンドルよりは等速巻きに適しています。

また子供や女性が浅場の釣りをするとして、さらに巻き上げ負荷を軽減したいという場合もパワーギアが適しています。

300番でのパワーギアは、比較的浅場で大型の青物や底物を泳がせ釣りで狙うようなシーンにオススメです。

同エクストラハイギアは中深海と呼ばれる水深250m前後のジギング等で回収速度等のメリットはあるものの、その他ではメリットが薄め。

▼ハイギアモデルは深場からの仕掛け回収が速く、メタルジグなどの高速リトリーブも得意

▼パワーギアモデルはタイラバの等速巻きや大型青物や底物狙いに。ドラグ力も高いので、エギタコにも。

▼リールのギア比における違いについて

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オシアコンクエストCTとの違い

オシアコンクエストCT200HG

オシアコンクエストCTは、オシアコンクエストに「フォールレバー」と「ICカウンター」を搭載したモデルです。

200番300番ともに、レベルワインド連動という特徴もあります。

カウンター機能はフォールスピードや巻きスピードもデジタルで把握できるので、タイラバなどをよりデジタルに楽しむ際に向いている機種です。

オシアコンクエストCTは、オシアコンクエストよりハイスペック化し、一見「無敵」なように見えます。

デメリットはないのでしょうか?

ノーマルのオシアコンクエストとの比較点は以下の通りです。

  • コストがさらに高くなる(+15,000円程度)
  • 重くなる(200HGで+55g)
  • カウンターユニット部のでっぱりによりどうしてもデザイン性が劣る(好みです)
  • SVS非搭載&フォールレバーの機種はキャストに向いていない(バックラッシュしやすい)

オシアコンクエストCTを購入検討する際は、上記のあたりをよく考えたほうがよいですね。

巻きやフォール主体の釣りで、デジタルカウンター付きのリールが欲しい。

そんな場合は、ノーマルのオシアコンクエストではなく、オシアコンクエストCTが向いています。

バルケッタプレミアムとライトゲームSS

バルケッタプレミアム

筆者はバルケッタプレミアムという「フォールレバー」と「ICカウンター」付きのリールを所有しているのですが、フォールレバー自体はあまり使用していません。

例えばテンヤタチウオやタイラバでスローフォールさせるというような使い方はもちろんあると思います。

フォールレバー付きのモデルはメカニカルブレーキ部分の微調整がやりづらく、軽い下手投げでもバックラッシュをしやすいというデメリットもあります。

これはやってみると痛感するのですが、キャストをする釣りメインであればノーマルのオシアコンクエスト200番を強くおすすめします。

※旧モデルのフォールレバーはテンションをかけると巻き上げが重くなるデメリットもあったのですが、新型では改善しています。

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オシアコンクエスト リミテッドとの違い

オシアコンクエスト リミテッド

オシアコンクエストリミテッド

オシアコンクエスト リミテッドは、ノーマルのオシアコンクエストに「フォールレバー」と「レベルワインド連動」がついたものです。

ほかに「アルミ冷間鍛造ハンドル」が使用されている(200番台のPGを除く)のですが、そのインパクトはフォールレバーとレベルワインド連動ほどではありません。

また、カラーがゴールドではなく落ち着いたダークブルーに。

オシアコンクエスト自体のゴールドカラーはかなり目立つのと、船上で他の釣り人と被ることもしばしば。

釣り物によっては、並んだ左右の人含めてオシアコンクエストというのもよくあります。同じ舷の9割がオシアコンクエストという状態も。

そんなときにオシアコンクエスト リミテッドなら違いを感じられるかもしれません。

「フォールレバー」と「レベルワインド連動」の恩恵があるのでフォールの釣りや、細ラインでの大型魚とのやりとりはオシアコンクエストより優位です。

一方、SVS(遠心力ブレーキ)は実装していないので、200番・300番ともに「キャストを伴う釣りには向いていない」と覚えておきましょう。

繰り返しますが、フォールレバータイプのリールはメカニカルブレーキの調整もやりづらく、キャストはかなり苦手です。

もともと「キャストを想定して企画されていない」と理解して選択したほうがよいでしょう。

たまに、オシアコンクエスト リミテッドでフルキャストしてバックラッシュを連発している人をみますが、投げるためのリールではないので、ちょい投げ程度にしておきましょう。

400番はHGモデルのみで、PE2号が500m巻けるため、中深場ジギングなどにも最適です。

価格はオシアコンクエストより数千円高め。

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オシアカルカッタとの違い

出典:シマノ

オシアカルカッタは、ジギングリールの代名詞「オシアジガー」をよりライトにし、レベルワインドを搭載した機種だと思ってください。

オシアコンクエストとの違いは以下の通り。

  • カラーがシルバーで渋い
  • マイクロモジュールギア非搭載
  • 300番にパワーギアモデルがない

実売価格でオシアカルカッタはオシアコンクエストより一万円程度安価に手に入れることができます。

SVS付きなので、キャストをする釣りにも適しています。

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オシアジガー(オシアジガー4000含む)との違い

出典:シマノ

オシアジガーは、ジギング専用に開発された両軸リールです。

ドラグ力が極めて高く、糸巻き量も多く、レベルワインド非搭載で、より大型の魚とのファイトに向いている機種です。

オシアコンクエストとの違いは以下の通り。

  • カラーがシルバー
  • パワーハンドルモデルのみ
  • 1000、1500、2000、4000番があり、ドラグ力がさらに高く、ライン容量が多い
  • レベルワインド非搭載(大型魚とのファイトで破損することがあるため)
  • SVS非搭載(バーチカルな釣りでの使用を想定されているため)

以下のシチュエーションの場合、オシアコンクエストではなくオシアジガーシリーズを選ぶとよいでしょう

  • より大型の魚を狙う場合(例:10キロを超える青物や底物)
  • 中深場から深場の釣りでライン容量が必要
  • 重めのジギング等で巻き上げ力がさらに必要な場合

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カルカッタコンクエストとの違い

出典:シマノ

カルカッタコンクエストは、オシアコンクエストと見た目がそっくりな両軸リールです。

とくにオシアコンクエストの200PGと比較するとほぼ一緒に見えます。

SVS∞(インフィニティ)側のサイドカバーデザインでオシコンとは差別化されています。

もともと、キャスト主体のブラックバス釣りで用いられていたリール(シマノもバス用リールとしている)です。

近年は海水対応もしていてシーバス(晩秋のビッグベイトパターン)などキャストが必要な釣りでも選ばれています。

300番400番が登場したことで、所謂ビッグベイトのキャストにも対応し、太糸の使用も可能になりました。

オシアコンクエストとの違いは以下の通り。

  • SVS∞(インフィニティ)搭載により、ブレーキ性能がさらに向上
  • インフィニティドライブ機構のため巻き上げがさらにスムーズ
  • 外部調整ダイヤルにより、細かなブレーキ調整がしやすい
  • 大型機種でのレベルワインド連動(300、400番)
  • 全機種ダブルハンドル(ハンドルが短く、ノブが小さい)
  • ハンドル長(mm):42なので水深が深めのところは巻き上げ負荷が高い

バスやシーバスなどのルアー釣りに使用しつつ、エギタコやスミイカなどの船釣りで、さらなるロングキャストを狙えます。

※2021年にNEWモデルが登場

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カルカッタコンクエストMDとの違い

出典:シマノ

カルカッタコンクエストMDはモンスター級の大型を狙うためのリールで、カルカッタコンクエストを大型化し機能改善したものです。

オシアコンクエストとの違いは以下の通り。

  • SVS MD TUNE搭載(遠心力ブレーキ+マグネットブレーキ)により、ブレーキ性能がさらに向上
  • 外部調整ダイヤルにより、細かなブレーキ調整がしやすい
  • 51mmのロングハンドルに大型ハンドルノブ
  • 400番台がある

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カルカッタとの違い

出典:シマノ

カルカッタは、カルカッタコンクエストと同様にもともと淡水のバス釣りなどを主眼にリリースされている両軸リールです。

カルカッタコンクエストの普及版と覚えておくとよいでしょう。

オシアコンクエストとの違いは以下の通り。

  • カラーがシルバー
  • マイクロモジュールギア非搭載
  • X-DRAG搭載:スタードラグがハンドル外にありリトリーブをより安定させる効果

海水対応のリールですが、カルカッタコンクエスト同様、ハンドルの軸長が短いので深場での使用は向いていません。

浅場でキャスト主体の釣りには向いてます。

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カルカッタコンクエストDCとの違い

出典:シマノ

カルカッタコンクエストDCは、カルカッタコンクエストのブレーキ部分をさらに強化したもの。

向かい風の状況や軽量ルアーをキャストする際にバックラッシュの発生をさらに軽減します。

オシアコンクエストとの違いは以下の通り。

  • カラーがシルバー
  • I-DC5(電子制御ブレーキ)によるバックラッシュの軽減

海水対応のリールですが、カルカッタコンクエスト同様、ハンドルの軸長が短いので深場での使用は向いていません。

浅場でキャスト主体の釣りには向いてます。

深場や巻き負荷が強い釣りで使用する場合にはパワーハンドルに交換しましょう。

他の人とかぶりたくないという場合や、トラブルレスにさらにキャスト飛距離を伸ばしたいという人にはおすすめです。

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オシアコンクエスト200HGの使用感・レビュー

筆者はもともとバルケッタ300HGをメインのリールとして使っていました。

バルケッタとフネタツ深場タチウオ

愛機バルケッタ300HG

東京湾や相模湾の浅場~100mぐらいまでの釣りであれば、十分使えていましたし、これからも使う予定です。

一方、気になるところはもちろんあったわけです。

  • 深場のアマダイ、タチウオ、スミイカ、ドテラタイラバはダブルハンドルだと巻き上げがツライ
  • ドラゴン級のタチウオや大型のモンゴウイカなどがヒットするとボディの軋みを感じる(パワーロス)
  • メカニカルブレーキのみなので、キャストでのバックラッシュ率が高まる
  • ドテラ流しのタイラバでPE0.8or1号の糸巻き量を増やしたい

といった課題。

これに対して購入したのは、オシアコンクエスト200HGです。

要はバックラッシュ軽減のSVS搭載&ハイギアでより小型の200番という選択をしたわけです。

<各釣り物での使用感>

  • マゴチ:ハイギアでもスイスイ。50㎝未満はヒットしていても、ついていない感もあったり
  • スミイカ:スッテやテンヤがビュンビュン飛ぶ!モンゴウイカもスイスイ巻ける
  • テンヤタチウオ:水深160mからメーターUPを巻き上げるときも楽楽。
  • アマダイ:あれ?手巻きってもっとつらいイメージだったけど、1日やっても疲れ知らず
  • ドテラタイラバ:深場でもスイスイ巻ける

オシアコンクエストは否が応でも所有感を刺激する

オシアコンクエストはコンパクトボディ。

ダイワにもミリオネアシリーズがあるけど、こればっかしは、やっぱりオシアコンクエストだよなー

ナロースプールなので、レベルワインドとの角度も開きづらい

サイドカバーは筐体下のロック機構を外すとぱかり。ただし落下しないような仕組み

SVS(遠心力ブレーキ)。初期はメカニカルブレーキがぶれない状態+2個onぐらいがオススメ

ナロースプール。200HGはPE1号を440m巻けるのでドテラ流しのタイラバもバッチリ

スプールはネジなしで交換可能。実は300番は+ドライバーが必要です。

圧倒的な完成度。神々しい

ふむ、ワイにもハンドルを回させてくれ。2歳でもスイスイやな

夢屋パワーバランスハンドルを装着しているオシアコンクエスト200HG

まとめ

使い込むと小傷も増えていくが、それはそれで愛着がわく。夢屋パワーバランスハンドルへカスタマイズ

今回はオフショア手巻き両軸リールにおけるシマノのフラッグシップモデル「オシアコンクエスト」について解説しました。

いざつかってみると、機能性は圧倒的。

さらに所有感を極めて高く刺激します。

やや高い印象がありますが、値段と比較しても、もはやお得さを感じるハイスペックさ。

2020年に買った釣り具の満足ランキングでも圧倒的上位です。

実際に購入する際は、オシアコンクエスト内でも似たようなリールのなかでも迷うと思うので、参考にしていただければと思います。

すごく、ざっくり区分けすると以下の通り。

ざっくりと、利用シーンにおけるオシアコンクエスト界隈の選び方解説がなかったので、説明してみました。

前述の通り、個人的には最初の1台としてオシアコンクエスト200HGを購入しました。

PE~2号を使用し、エギタコ・テンヤ&スッテスミイカといったキャストの釣りや、深場タチウオ・テンヤタチウオ・アマダイ・ドテラ流しのタイラバ水深100mぐらいまでを想定した選択です。

今後は、タイラバをより安定してスローリトリーブするという目的でオシアコンクエスト200PGを購入する予定です。

と、おもっていたら、速攻で200PG×夢屋パワーバランスハンドルを購入していました(笑)。

それほど、つかってみるとわかるよさなのです。

最初は躊躇するのですが、みなさんもぜひニーズがあえばオシアコンクエストをつかってみてください。

メーカーを問わずオフショア小型両軸リールの最高峰です!

ちなみにその後、カルカッタコンクエスト200HGを追加購入しました。

※製品ロゴ等出典はシマノ公式サイト

オシアコンクエストの経年劣化について

<2022-11-14追記>

2020年9月にオシアコンクエスト200HGを購入して2年強経ちました。

年間100回以上は釣りにいき、そのほとんどでオシコンをつかっているんですが、今のところクラッチ・ギア等は無事です。

使用後は全体を水洗いし、レベルワインド・クラッチユニット付近は特にしっかり洗い流しています。

まだオーバーホール依頼はしていないですが、2023年にかけてメーカーにパーツ交換を含めて依頼しようと思っています。

オシアコンクエストは200HGと200PGを持っていますが、圧倒的に出番は200HGが多いです。

その分、200HGが酷使されるわけですが、ギア等のへたりは感じられません。

トラブルがあったのは、ハンドル面です。

購入後、1年強のタイミングで純正パワーハンドルの付け根側のベアリングに錆が入ったようで回転フィーリングが劣化しました。

このベアリングは軸に固定されているためノブだけの交換ができず、一旦取り外してあります。

その後、夢屋の純正パワーバランスハンドルに変更したあとにも同じようなボールベアリング関連のトラブルがおきました。

同ハンドルノブには2つボールベアリングが入っているのですが、比較的海水の影響を受けやすい筐体側のベアリングにあるときジャリ感が。

その後、注油してだましだまし(メンテしなければと思いながら)使用していたところ、錆びて劣化していたのでしょう。

ボールベアリングが自然分解してバラバラになっていました。

現在は一時的にゴメクサスのパワーバランスハンドルに付け替えています。

他に、パワーバランスハンドルのバランサー固定部裏側の酸化被膜が取れ(割れ)、そこからアルミが腐食してきたことがあり、何度かリペア(研磨とコーティング)しました。

以上の経験上から、オシアコンクエストはリール筐体自体の丈夫さはあるが、ハンドルノブ部のベアリングは比較的劣化しやすいという点を覚えておくとよいと思います!

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▼ 純正パワーハンドル。ダブルハンドルモデルをパワーハンドル化し、さらに快適な巻き上げを実現できるアイテム。ノーマルの200HG付属のパワーハンドルと違いバランサーがついているので高バランス。投げる釣りではこちらですね。前述の通り、オシアコンクエストは筐体(内部のベアリング含む)より、ハンドルノブのベアリングが劣化しやすいため回転フィーリングが劣化する場面があります。そんなときにはハンドルを付け替えちゃいましょう!

▼オシアコンクエストは替えスプールでの運用が人気です。PE1号や0.8号をつかったタイラバやPE2号をつかった餌釣りなど、スプール交換もお手軽。複数台リールを持つよりお得です。

▼シマノのオシアコンクエストに対して、ダイワ派にはミリオネア・ミリオネアバサラという選択肢があります。オシアコンクエストほどかぶらないのですが、金色っていうのはかぶりますね!

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