アブ・ガルシアは「アンバサダー」や「カーディナル」シリーズが有名なスウェーデンの有名ブランドです。
日本での販売はピュア・フィッシング・ジャパンが行っていて、日本のマーケットに適したアイテムも多くリリースしています。
今回は「アブ」の船リールのラインナップと特徴について解説します。
▼筆者はブル―マックス船を3つ、レッドマックス船を3つ所有して実際に活用しています!
こちらが実用両軸リール陣です。合理的選択肢として、アブが一歩リード。シマノにはゲンプウがあるんですが、ダイワはこのあたり弱いんですよね。ダイナスターやプリードがあるものの、アップデートされている入門機種がないんですよね。フネXは、ちょい割高で(フネXTの競合優位性はわかるのですが) pic.twitter.com/JcRFIyy3d2
— ひらっさん (@tsuyoshi_hirata) April 23, 2023
BLUEMAX船(ブルーマックスフネ)
BLUEMAX船は、釣り人には「ブルーマックス」と呼ばれているリール。
アブの船用小型リールのなかでも一番スタンダードなモデルです。
ノーマルギアでハンドル1回転で66㎝の最大ライン巻取。最大ドラグ力が6キロと、ライトアジからライトヒラメ・エギタコまで使用できるスペック。
メカニカルブレーキに加えて磁石式のブレーキを実装
マグトラックスブレーキシステム(磁石でスプールの回転を制御)を実装しているため、キャストを伴う釣りにも最適。
負荷のかかるライトヒラメやエギタコでは社外品のパワーハンドルに換装するのもおすすめです。
実売価格は5,000円前後のため、ダイワやシマノの製品と比較して安価に購入可能。
ブルーマックス船では3キロ強のワラサも釣れました
REDMAX船 (レッドマックス フネ)
ライトアジなどで使うと巻が重いのでブルーマックス船がおすすめ
REDMAX船は、釣り人には「レッドマックス」と呼ばれているリール。
ブルーマックス船と基本スペックは変らないのですが、ハイギア仕様+ハンドル長が長いのが特徴です。
ハンドル1回転で74㎝の最大ライン巻取。最大ドラグ力は5.5キロ。タイラバ・カワハギ・マルイカの釣りをを想定して販売されています。
実売価格は6,000円前後で安価なのですが、ドラグの出がスムーズではないので、細ラインでの使用時はドラグ調整に注意が必要です。
特に4号以下のリーダーをタイラバで使用するときは、気持ちゆるゆるに調整するのがおすすめです。(ブル―マックスも同様)
小物釣り全般にも使用できますが、ハイギアのため、ライトアジのビシを巻き上げる際は比較的腕力が必要です。
子供や女性の場合、特別な理由がなければ、ブルーマックス船を選ぶとよいでしょう。
MAX DLC (マックス ディーエルシー)
MAX DLC (マックス ディーエルシー)は、ICカウンター付き両軸リールです。
ラインナップが多いのですが、以下の特徴があります。
- MAX DLC:ダブルハンドルのノーマルギアモデル
- MAX DLC P:パワーハンドルのノーマルギアモデル
- MAX DLC H:ダブルハンドルのハイギアモデル
- MAX DLC MHP:P2号が200m巻ける中深溝スプールモデル(2021年6月発売予定)
- MAX DLC BG:PE3号が200巻ける大型モデル(2021年6月発売予定)
船釣りの場合、PEラインのマーカーで水深を判断していくのが基本。
一方、やはりデジタルでも水深がわかると、便利です。
タチウオなど中層の魚を狙う際に、バイトがあったタナをデジタルに把握できれば、次に投入での手返しもよくなります。
ダイワやシマノICカウンター付きリールと比較したときの差は以下の通り
- 「ダイワ LIGHT SW X IC」と同等の実売価格だが、アブのMAX DLCは電池交換が自分で可能
- 「シマノ バルケッタBB」より2000円ほど実売価格が安価で電池交換が自分で可能
ルアー釣りに慣れ親しんで、アブにこだわりがある人や、電池交換が自分でできるICカウンター付きリールをより安価で買いたい人にはおすすめです。
MAX DLCのデメリットは液晶部分の防水性が高くなく、釣行や洗浄を重ねるといつの間にか水が入り、ICカウンター機能が壊れやすいという点です。(使用者からの複数のフィードバックあり)
まとめ
低価格帯リールにはドラグのスムーズさなどは求めてはダメなんだけどね・・・
今回は「アブ」の愛称がある、「アブ・ガルシア」ブランドの船用小型両軸リールのラインナップと特徴について解説しました。
筆者はレッドマックス2回購入し、ブル―マックスはイベントの賞品用も含めて、10回程度購入しています。
それだけ信頼しているわけです。
個人的な考えは以下の通り。
- できるだけ安価に船リールを手に入れ、キャストをするような釣りでは「ブル―マックス船」がおすすめ。「ゲンプウ」よりバックラッシュしにくい
- 「レッドマックス船」はタイラバで使用するときに、ややドラグのスムーズさで不安
- タイラバでのドラグ「音」は釣趣を構成する楽しみの一つだと思っているので、それがないからタイラバでは使わない
- はじめてのカワハギ釣りやサブリールとしてPE1号を巻いて「レッドマックス船」は良いと思う
以上、参考にしてみてください。
ではでは。
平田(@tsuyoshi_hirata)