お母さんと子供ちゃんへの釣りガイドにいってきましたよ。
後半しぶめだったのですが、そこから釣果を伸ばすことができたノウハウをお伝えします。
最初のポイントは横須賀沖
いつも相川ボートさんから手漕ぎボートで出船しているあたりに釣り船が。
ここは、いろいろ配慮して釣り船は釣らないんだなーとおもっていたらやるときはやるんですね。
忠彦丸さんともう一隻ですね。
おそらくシロギスかなーと。
そうこうして、
横須賀沖へ。
親子にレクチャーしつつ、一通りできるようになったところで、魚を寄せるためにコマセをまくという名目で自分も竿を出してみます。
が、反応ゼロ。
いつも思うんですが、おそらく魚探にはアジの魚影はうつってるんですよね。だからそこに停船するというわけで。とはいえ、食い気がない味の場合は一切食ってこないこともあるんだよなと。
ということで、10分ほどしてすぐに移動。
野島沖堤赤灯付近
このあたりはたしか小型のアジがよく釣れるんじゃなかったかなと、仕掛けを落としていると、ここは入れ食い。
一方サイズが手のひらサイズだったためか、30分ほどして移動。
八景沖深場で大型アジがヒット
移動先では、一之瀬丸の僚船が2隻。
おそらくタチアジ船と、アミ五目の船かなと。
こういうときって、先にいる船が釣れてるか気になりますよね。
と、ギラリと光る魚体。
30㎝くらいのアジがコンスタントに釣れているようです。
水深は50m前後。
あまりLTアジでは狙わない水深ですね。
米元丸さんでたまに深場やるときにこのぐらいかなと。
2枚潮で、上潮がかなり早く道糸がかなり船尾側に流れていきます。
これは釣りはじめての親子にはちょっとつらいかなと思いながら、着底したら5メートル巻き上げて再度着底してからタナをとってくださいねーとレクチャー。
底から2メートル、3メートルとタナをとりつつも、仕掛けはもしかして吹きあがってるかもなーと、竿の上げ下げでタナを微調整していると・・・
ググン。
なかなかいいサイズ。
ここで親子の竿がオマツリしたので、わたしの竿をお母さんにわたしてほどいていると・・・
かなりの引きが。
これはデカいだろうなーとみていると、
堂々の尺越え。
まとまって釣れはじめたという。
このあたりで子供ちゃんが、「ここは釣れる!」と言ってはいたものの、なんらかの船長判断がはたらき、移動。
釣り過ぎないようにか、初心者が多かったのでオマツリ対策ということだったのかなーと。
ほんと釣り船の船長の移動判断って何を基準にしているかがよくわからないところなので想像力を働かせる必要がありますね。
根岸・本牧エリアでアジのあたりがでない・・・
次に移動したのが、横浜ベイサイドマリーナを出てすぐのエリア。
到着すると太田屋さんのアジ船がいます。
ちらほら釣れてるなーと思って釣りはじめるも、これがアタリがでない。ほんと出ない。
#貴殿でしたか(イトヒキハゼ)
マジで釣れない。あたりもない。という状況。
こうなってくると魚探をみていない限り(探見丸でみれる)、アジなんていねーんじゃねーか、早く移動してくれよ。と思うのが釣り人の常w
子供ちゃんも最初に、良型シロギスをなぜかアカタンで釣って以来あたりが出ません。
「ここまだ移動しないですか?」
「次の場所いくんですかねー?」
と、
子供ちゃんがわたしにきいてくるので、都度、
「魚探にうつっていて、アンカーもおろしてるから多分ここが最後かなー」
「でも、釣れないよねー」
みたいな相槌をするわたし。
どうしよう。先生。
こういうときこそ、腕の見えどころだぞ。
シブいアジを食わせてやるぜ
状況的には、
- 潮はほぼ動いていないダラリ系
- 周りでアジ釣りをしてる船は少な目、ポツポツは釣れている模様
- いつも通りしゃくって2メートル、3メートルあたりで、アタリをまってもうんともすんとも
- 「型はみたからタナをしっかりやってみて」と船長はいうものの逆舷のほんの数匹っぽい
さて、みなさんはこんなときどうしますか?
ちょっと考えてみてください。
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
はい、脳内フィッシングの答えはでましたでしょうか。
わたしの場合はあれこれ考えて、
- ハリスを1.5号にする
- タナを底から15センチ~30センチずつ刻んでいく(タナでしっかり待つ)
- 餌をイソメにして、かつ長めにつける
※ほかに慣れている人の場合は3本針にする(タナがざっくりあいやすい)などなど
こーんな工夫をしてみました。
ハリスを1.5号に。
より自然にアジの前で餌が漂うようにします。アジにハリスがどこまでみえるかは不明ですが、細くすることで見えにくくしているつもりでもあります。
イソメを長くつける。
以前、中乗りの方に、「それイソメ長すぎるから」と言われたことがあるんですが、アタリがないときにイソメを長くするとアピール力が高まる気がするんですよね。アジングとかでも細長いワームの波動で寄せて釣りますしね。
釣れているときはアカタンで手返しよく、アタリがでないときはイソメ。これは基本なのかもなと。イソメだと通りがかりのアジもコマセなしで食べるのは、カサゴ釣りで経験しています。
基本は守りつつも、だめなときは自分の頭で考えて、ちょっと工夫してみる。
それで釣れれば、これも釣りの醍醐味かなーと。
タナを細かく刻む。
潮がそれほどながれていないということもあって、ハリス2メートルor1.8メートルの仕掛けが海底でどのあたりに位置してるのかなーと想像しながら、脳内で潮の流れとビシの位置、ハリスのたれ具合を想像してみます。
・・・
水深が22.8m(あくまでも表示されている数字)
30㎝巻き上げコマセ一振り。
そこから30cmずつにコマセをふって、その都度30cm巻き上げ、ビシをしっかり停止させてアタリを待ち、どこでアジが口を使うのかみていくことに。
・・・と、
水深21.5m(前述同様)で待望のアタリが!
そうか底から1.3mか。
そこ付近にべったり居ついているんだろうなと。
それしてもアジは釣れてるときは何をやっても釣れないものの、こうして釣れないときに釣れる方法を探っていくののも面白いなーと。
そんなこんなで尺ぐらいなアジを連発させることができました。湾内の居つき個体だろうからこれはうまいだろうなー。ころころしているし。
先ほどためした方法は一気に全部やったわけではなく、一個ずつためしていくわけですが、それぞれが効果的だったような印象で、釣果の方程式の答えがでるごとに、快感が沸き起こります。
- 底から1.3+イソメ1㎝=釣れる
- 底から1.3+イソメながめ=さらに釣れる
- 底から1.3+イソメながめ+ハリス1.5号の仕掛け=さらにさらに釣れる=楽しいw
というようなことを考えていたのですが、はじめて船釣りをするお母さんと子供に、こういう細かいことをいうのも酷なので、「イソメを長めにつけて底から1.3m付近で待ってると釣れるよー」というような説明をしていると、親子もチラホラ釣れはじめてました。おおお、よかった。こういうときは自分で釣れるよりうれしいわけです。
これはトモ側の貸し竿組の若手3名がまーったく釣れてなく諦めモードだったので方法として正しかったかなーと。
ずっしり曲がる竿。これはいいサイズ・・・
子供ちゃんだと、ライトゲームロッドと軽いリールがやりやすいですね。
最後にタナをあわせて、ここでまってみて。
と、
わたしのロッドを渡したところ、1投目でヒット。
が、ヒットしてから巻いてくる間にばれてしまいました。ひき味的に、30ぐらいはあっただろうなー。本人はくやしいといってました。
「くやしい」ってのも釣りにハマる根源的要素の一つだよなーとか思ったり。
そんなこんなで納竿。帰り際に西の空に見える富士山をみていると、8月なのに、もう秋だよなー。暑いのはいやだけどちょっとさみしいなーと感じたり。
小型のアジは納竿後に全部リリースしたので、良型ぞろいの釣果でした。
ではでは。
<お世話になった船宿>
一之瀬丸
午後アジがあるので、ゆっくり活動したい人にオススメ。マゴチやタチウオと比較して混みにくいのでゆったり釣りができるはず。当日は、片舷6名ぐらい。氷が自由につかえるところが好きです。
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