この記事は約16分で読めます。

【堤防の裏ボス】圧倒的重量感!アカエイの釣り方・ポイント・食べ方解説

アカエイ

岸釣り船釣りを問わず、ブッコミ釣り、泳がせ釣りなどで釣れる魚としては、もっとも忌み嫌われているアカエイ。エイ・サメといえばどんな種類でも嫌われがちですが、狙って釣るとなかなか面白く、なにより重量感のある引きがたまりません。今回は身近な堤防で狙えるアカエイの習性や釣り方について解説します。

スポンサーリンク

アカエイについて

アカエイは尾を含めて全長約2m、体重は数十kgまで成長します。

背面は暗めの赤褐色。若い個体ほ色が明るい傾向にあります。

腹側は白地にオレンジ色の縁取り。背面側の尾の付け根に毒棘があり、釣り上げた際に攻撃されると靴やウェーダーのゴム底などは貫通し鈍痛と腫れに襲われます。

エイの解体

アカエイの腹部。白い肌の外縁をオレンジ色の部分が囲んでいる

アカエイは昼間でも活動するものの、夜間により積極的に食餌する夜行性の魚類です。

金沢八景の船宿周りにいるアカエイ

船宿周りにいるアカエイ。釣り客が捨てるアラなどのエサが豊富だからか昼間でも活動

海面付近を漂っていることもありますが、口が胴体下側についていることもあり、底にある餌を吸い込むようにして食べています。

アカエイの顔

こちらはアカエイの口。歯はやすり状で、主にアサリなどの貝類を砕いて捕食するのに適しています。

スポンサーリンク

アカエイ釣りのシーズンや時間帯について

金沢八景、アカエイがいる風景

湾内の浅場では頻繁にアカエイを確認できる

アカエイは1年中堤防から狙えますが、特に海水温があがる4月~11月ぐらいまでが高活性と言えます。

厳冬期も東京湾の岸壁から釣ったことはあるので、いつでも釣れる魚といってよいですが、狙って釣るには海水温が高い季節に夕まずめ以降の夜間帯を狙うと効率的に釣ることができます。

スポンサーリンク

河川のアカエイ釣りについて

このような都市部の河川でも海との障壁がなければアカエイは遡上する

アカエイは完全な海水でなくても生きることができます。河川の汽水域までは上げ潮にのって遡上します。基本的に、河川でアカエイを釣る際は満潮前後の4時間を釣ると釣果につなげやすいといえます。

下げ潮で湾内にもどっていくアカエイ。単体もしくは複数で行動している

アカエイ釣りは初心者でも簡単か

アカエイ

他の釣り物をやっていると、所謂『外道・ゲスト』(ORETSURI的にいうと『貴殿』)としてよく釣れる感のあるアカエイ。

一方、アカエイだけを狙って釣り、釣果やサイズを求めるにはいろいろと考える必要もあります。

アカエイは、

  • 餌をつけて投げるだけの釣り
  • 繊細な魚ではない

という考えは間違いないのですが、より釣果を上げるためには、アカエイが食餌のために回遊するルートや時間、漁港や堤防内で餌がたまる部分などを見極めておくなどのスキルも必要です。

アカエイがいるポイント

漁港

大磯港

釣りができる漁港内であれば、荷揚げ場や漁船があつまる船溜まりエリア、魚市場等からの排水がながれるエリアがアカエイを釣りやすいポイントです。

これは漁船にもよりますが、商品価値のない魚を海に捨てたり、出荷前の下処理などで排水溝から魚のアラが流れてくるのをアカエイが知っていて、常に周辺に寄っているためです。

荷揚げ場や船溜まり周辺はロープ類も多いので、釣り禁止の場所はさけ、漁業者の迷惑にならない時間帯に釣りをしましょう。タックルも強いものを使い、必要以上に暴れさせないものが必要です。

アカエイは大きいもので数十キロサイズになり、足場によってはタモ入れが困難ですが、針がかり後、スロープがあるところまで誘導できればずりあげ比較的スムーズに釣り上げることができます。

堤防・岸壁

江の島 堤防 釣り

アカエイは基本的に砂泥底を好む魚です。

堤防や岸壁まわりにも生息していますが、底の地形が根がらみのところよりは、砂泥底を狙うとよいでしょう。

また、堤防の釣りはどのポイントも同じようにみえますが、潮によって釣り人の巻くコマセや弱った小魚(ベイト)類が集まるポイントがあります。

アカエイの場合は堤防突端の人気エリアでなくても問題なく釣れますが、どこに釣り人のエサが集まるかをチェックしてから釣るとよいでしょう。

相模湾の漁港で釣ったアカエイ

堤防エリアはタモがないとアカエイをランディングするのが困難です。必ず用意しておきましょう。

河川河口部

アカエイはシーバスと同様、汽水域にも生息している魚です。

河口部は潮の干満により干潟となるところもありますが、満潮前後を狙うか、干満時に澪筋になるところに仕掛けを投げておくと、比較的に簡単に釣ることができます。

また、河川の合流部分などは、上流から流れてくる有機物がたまりやすく絶好のアカエイポイントでもあります。

護岸等で高さがないところであればランディングは比較的簡単。

網を使わず岸までずり上げて針を外しましょう。

湾内の砂地

平田剛士 金沢八景・相川ボート アカエイ釣った

手漕ぎボートで釣ったアカエイ

ボート釣りなどで狙われる内湾で砂地のエリアもアカエイ釣りの好ポイントです。

変化のないようなエリアでも、駆け上がりや航路によるエグレなどが存在しています。変化を探して狙ってみるとよいでしょう。

ボート釣りで泳がせ釣りをする場合、アンカーにより仕掛けが動かないと高確率でアカエイが釣れ、ノーアンカーで流し釣りをするとマゴチやヒラメが釣れる可能性が高くなります。

ボートでバコバコ!?金沢漁港・相川ボートさんでマゴチを釣りたい!

2018.05.01

アカエイ釣りに適したタックル

釣り竿

昨今話題の怪魚系ロッドのように頑丈なものであればなんでもよいですが、磯竿5号など比較的しなやかなものもアカエイの強烈な引きをいなすことができるのでオススメです。

8フィート前後のロッドは柵がない釣り場であれば比較的、問題ないですが、柵や手前に根などがあるエリアの場合、タモ入れシーンも考慮して磯竿や投げ竿が適しています。

リール

スピニングリールでも問題ないですが、ベイトリールを利用すると巻き上げ力が強いため、比較的スムーズにアカエイを寄せることができます。

スピニングリールを利用する場合は、小型のものではドラグ力が低くアカエイがヒットしたときに巻き上げることができません。ドラグ力が強いモデルを用意しておきましょう。

ベイトリールを利用する場合、ラインアラーム(クリッカー)というアタリがあったときに音を立てる機構があるものを用意するとぶっこみ釣り等でアタリを待つのにも便利です。

道糸とハリス

道糸は飛距離を出す必要があるポイントの場合はPEラインがオススメです。4号以上を100メートル以上巻いておけばよいでしょう。

障害物がなく、スロープやボート等であればPE1.5号程度でも130cm・20キロ程度のサイズは釣りあげることができますが、アカエイは引っ張られるときに、尾で道糸部分をはたく傾向があります。細めのPEラインの場合はランディング時などに尾の棘にひっかかり切れてしまうこともあります。PEラインの場合は、フロロカーボン15号を2~3m程リーダーとしてつけておくとさらに安心です。

竿の素材がグラスメインではなく、カーボンメインの場合は、ハリスをナイロン15号以上にし、PEラインと結節しておくと、より大きなアカエイの引きにも対応できます。ただし摩擦への強さはフロロカーボンが上です。

アカエイ釣りの仕掛け

アカエイ自体がターゲットとして確立されていないため、アカエイ釣り仕掛けというものは市販されていません。

以下のものを組み合わせて自作するとよいでしょう。

  • 太軸のチヌ針、ムツ針、鯉針(管付きのものが結節しやすい)
  • 天秤類(石鯛パイプ天秤などの強度が確かなもの)
  • 船釣り用のオモリ20~30号程度(潮の早いポイント・河口部分は30号以上も)

アカエイ釣りのエサと取り扱いの注意点

身餌(アジ・イワシ・サバ・コノシロ・サンマ)

タチウオ釣り サンマの切り身

アカエイを釣るのに生きている魚を用意する必要はありません。

スーパーで廃棄寸前の値引き商品でも構いませんし、釣行時にあまった魚を切り身にして冷凍しておくということでも大丈夫です。

アカエイの場合、それほど口が大きくないため、大型のアジなどはフィレにするなど工夫したほうが、食い込みはよいでしょう。

大井ふ頭中央海浜公園 ハゼ釣り

夏以降はマハゼを釣っておき、エサにするのもよいでしょう。

丸のまま冷凍しておいたものもよく釣れます。

サバとサンマを使ってタチウオや根魚の特餌を作ってみよう

2017.08.09

アカエイの釣り方

ふれーゆ裏

前述の通り、ポイントを見極めてから仕掛けを投入したら仕掛けを底につけて鈴などをつけて待つだけです。特にアクションは必要ありません。

台風や大雨の後は、ゴミが仕掛けに絡むこともあるので、状況によって餌の点検をするのも効果的です。

▼アカエイの捕食動画。こちらの動画はダイビングスポットで餌付けされている固体群の模様。餌の死魚に対して覆いかぶさるようにして捕食し、しばらく咀嚼したあとに移動する姿が印象的。アカエイ釣りで大きなアタリがでるのはこの移動時。

釣り方の注意点

竿を放置する場合、ドラグをゆるめに調整をしておくか、尻手ロープや手すりなどに竿を固定しておきましょう。アカエイが針がかりして沖に走ると、比較的大型のタックルでも、岸壁の柵をこえて海に落ちてしまいます。

アカエイの釣果を伸ばす方法!

アジとサバのアラ

ここまでの説明でポイントを見極めるという点をお話しましたが、さらにアカエイの釣果を上げるためにできることは、ずばり撒き餌です。

魚(内臓や骨など含む)を細切れにしたものを、柄杓でポイント周辺に巻くことによりアカエイを寄せることができます。撒き餌をする場合は、付近の投げ釣りの釣り人の迷惑になるかもしれないので、場や他者に配慮して行うとよいでしょう。

鯉の団子釣りの要領で魚のアラなどを土などで団子状にし、潮上に投げ込んでいく方法もよいです。

アカエイ釣りのゲスト

ここではアカエイ釣りでかかってくるゲストを紹介します。

ベイシャーク(ドチザメ・ホシザメなど)

ドチザメ

食性や生息域が重なっているため、サメ類も釣れることがあります。

東京湾のおかっぱり最強ターゲット「ベイシャーク」の釣り方を徹底解説

2017.08.07

横浜・ふれーゆ裏にひそむ巨大魚『ベイシャーク』を釣る!【はるかさんからの寄稿】

2016.12.05

マアナゴ

八景島でアナゴを釣った

根がらみの砂泥底にはアナゴ類も生息しています。アカエイ釣りのゲストで釣れるマアナゴは、エサや釣り針のサイズから必然的に巨大なものが多くなります。

大型の個体はやや筋張っていますが、天ぷらなどにすれば旨い魚です。

【保存版】アナゴの釣り方と餌・仕掛け・料理レシピを解説

2017.12.05

クロアナゴ

ぶっといクロアナゴ

クロアナゴも混じって釣れてきます。

東京湾であれば横浜エリアの場合、1メートルサイズも岸から釣れているようです。小骨が多くやや大味ですが、フライなどにするとおいしい魚です。

福浦岸壁・八景島の対岸で夜通しアナゴ釣りをするとこうなるぞ!

2017.03.26

アカエイの毒棘について

アカエイの毒棘

アカエイはダガーのような形状

よく知られているようにアカエイの尾のつけ根には毒棘があり、先端は尖っていて、刺さったら抜けないようにカエシもついています。

この毒棘にもし刺されてしまうと、患部を中心に猛烈な痛みに襲われます。患部を洗い、お湯を沸かして患部をつけるとたんぱく毒が不活性となり、痛みがやわらぎます。

程度にもよるかもしれませんが、応急手当後は病院に向かうとよいでしょう。傷の深さによって患部の壊死などもおきます。

アカエイの下処理

アカエイをさばいたもの

サメやアカエイは鮮度落ちしやすく、魚体にアンモニアが発生すると臭みがでるため食味が著しく落ちます。

釣れたあと食べるために持ち帰るためには釣り場で以下の処理をするとよいでしょう。

  • 毒棘の除去
  • 血抜きができる環境であれば行う
  • 内臓をすべて除去(肝臓は美味なので必要に応じて持ち帰る)

毒棘の除去については人によって方法は変わりますが、ワニグリップやトングを持参しておき、尾の付け根を押さえて、棘自体をナイフか調理ばさみ(100均の剪定バサミもオススメ)で切りとります。

メゴチバサミのように剛性が低いものはアカエイの強力を動きをとめることができず、折れ曲がってしまうときもあるので注意です。

尾自体をナイフで切り取るという方法がありますが、リリースする場合は、棘を取り除く程度にとどめておくとよいでしょう。

アカエイ料理は煮付けと揚げ物とレバ刺しが人気

アカエイは釣り物として嫌われているかもしれませんが、実は食味は優れています。

釣り場で下処理をして、冷やして持ち帰った個体の味は絶品です。

煮付け

アカエイの味噌煮

アカエイを甘辛く煮つけるとごはんによく合う味です。軟骨部分を柔らかく炊くには長時間加熱しましょう。生姜と炊くのがオススメ。

フライ

身やヒレ部分を日本酒につけてから、フライにするのも美味しい食べ方です。

ムニエル

アカエイのムニエルも定番の料理です。仕上げのソースにレモン汁をきかせるとさらに美味しく食べることができます。

刺身

アカエイのエイヒレ

ヒレ部分を日本酒で洗った後、刺身にしてみるのもおすすめです。コチュジャン+ごま油+コショウ+ネギ類で韓国風に和えるのもよいでしょう。

レバー刺し

アカエイ解凍

血抜きがしっかりできたアカエイの肝臓を、ごま油と塩で食べる方法も人気です。

一方、魚介類の肝臓は、どんな魚でも様々な毒の分解がされる部位でもあります。工業地帯や都市河川河口で釣った個体については寄生虫の課題も含めて食べるのは自己責任でどうぞ。

アカエイ釣りに必要なアイテム

アカエイはかなり引きが強い魚なので、大前提としてできるだけ足場がよいところで釣りをしましょう。

  • 釣り公園
  • 漁港
  • 堤防
  • 河口の岸壁

どんな釣りでもそうですが、夜間の釣りは特に危険を伴うものです。

ヘッドライトやライフジャケットの装備など、ご自身で状況を判断して安全に釣りを行いましょう。

ORETSURI読者のアカエイ釣果写真

ここではORETSURIが運営するFacebookグループ『釣りトーク by ORETSURI』に寄せられた写真を紹介します。

【鈴木和夫さんの釣果】釣った場所:名古屋港 季節:5月末 仕掛けは中通し15号の錘にセイゴ13号の一本針。反り返っているのは、水汲みバケツにいれて持ち帰ったからとのこと。

【池上武士さんの釣果】8月30日金田湾のボート釣りでの釣果。メゴチ泳がせ。 「15分格闘しました。ヒラメかとドキドキしました」とのこと。

【Akira Masumuraさんの釣果】 北九州市内某所。「仲間内で夜釣りの最中、投竿27号に冷凍ミミイカのブッコミで掛かりました」とのこと

関連記事

東京湾のおかっぱり最強ターゲット「ベイシャーク」の釣り方を徹底解説

2017.08.07

関連アイテム

<お知らせ>
📖Kindleセール開催中!人気漫画や書籍が特別価格
☀Amazonタイムセール・アウトドア商品などがお得
🎣ORETSURIへの寄稿はこちらから

この記事を気に入ったら
いいね!

最新情報をお届けします

TwitterでORETSURIをフォローしよう!

ABOUTこの記事をかいた人

ORETSURI編集部

ORETSURI編集部です。釣りについての記事をできるだけわかりやすくお伝えしていきます。