【キーン新作】DRIFT CREEK H2 (ドリフト クリーク エイチツー)購入レビュー!クリアウォーターCNXとの違いは?

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ドリフトクリークH2で牡蠣殻エリアを歩いた様子
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~この記事は約 8 分で読めます~

キーンといえば、アウトドア派に大人気のフットウェアブランドですね。

ここ数年、同社の「クリアウォーターCNX」を2回、「ニューポートH2」を1回、買ってきました。一度経験するとやめられない着用感。

靴とサンダルのハイブリッドな履き心地や秀逸なデザインはアウトドアスポーツだけでなく街中にもフィットします。

先日、新作の「DRIFT CREEK H2 (ドリフト クリーク エイチツー)」を購入したので、これから検討する人のためにレビューします。

購入前に押さえておきたい、ポジティブな面だけでなく、ネガティブな面を紹介します。

<読むと分かること>

  • ドリフト クリークH2の基本スペック、実際に履いたうえでのよい点、悪い点
  • クリアウォーターCNXとの差異
目次

DRIFT CREEK H2 (ドリフト クリーク エイチツーのスペック

優れた機能とミニマル&シンプルデザインを併せ持ったハイブリッドサンダルのスタイリッシュバージョン。

ドリフトクリークH2は、2022年春夏モデルとして登場しました。

位置づけは、クリアウォーターCNXに近く、より軽快なハイブリッドサンダルというようなものだと思います。

カラーは今後シーズンごとに変動していくと思うのですが、現在は4種類。

  1. Black/Black
  2. Dark Olive/Black
  3. Red Carpet/Black
  4. Vapor/Brilliant Blue

この中では、落ち着いたカラーの1や2の品切れが目立ちます。

サイズは25㎝から0.5㎝刻みで30㎝までがリリース。

価格は公式サイトで¥10,450、Amazon等のECサイトでも同等で、カラーにより30%程度値引きされていることもあります。

この値引きはやや派手めなカラーなど、売れ残りやすいアイテムに共通する値引きです。

ドリフト クリークH2の特徴とクリアウォーターCNXとの違い

さてここからは、ドリフト クリークH2の特徴とクリアウォーターCNXとの違いに注目しながら、紹介していきます。

なぜ、クリアウォーターCNXと対比しているか。

これは製品コンセプトがほぼ同じであるからです。

より安心感のあるニューポートH2をより軽快にしたモデルがクリアウォーターCNX。

ぱっと見ウェブ上の情報だけではメーカー公式情報含めて、特段差がよくわかりません。

キーンのサンダルを買ったことがない人はあまり考えないかもしれませんが、キーンのクリアウォーターCNXやニューポートH2を履いている人は迷うはず。

クリアウォーターCNXを持っている人は、「今履いてるクリアウォーターCNXとどっちがいいの」と思うはず。

ニューポートH2を持っていて買い替えを検討している人も「クリアウォーターCNXとドリフトクリークH2どっちがよいんだっけ」と思うわけです。

そのあたりのベストアンサーがウェブに存在しないんです。

実際筆者はクリアウォーターCNXもニューポートH2も持っているんですが、迷いました。

これって、「追加で買うメリットってどこにあるんだっけ」と。

このあたり、Amazonとかのレビューをみてもよくわからないんですよね。

「ニューポートH2から買い換えたら軽くて満足」とか。

そりゃそうだろうなと。

そのあたりの差異がわかる助けになればと思います。

こちらが左から、ドリフトクリークH2、クリアウォーターCNX、ニューポートH2です。

それぞれ、日常的に履いたときの耐用年数は約2年で、靴底の摩耗や、縫製の崩れがやってきます。約1万円として、年間5,000円強と考えておきましょう。

ココナッツオイル臭が強い(ある時点からのソール特徴?)

こちらがドリフトクリークCNX

ECサイトなどで届いたものを開封して、最初に気づくのはソールから発せられる強いココナッツオイル臭です。

これは防臭効果がある物質がらみなのかはわからないのですが、ある時点から用いられているようですね。

夏場の海の家とか浜辺で嗅ぐサンオイルの匂い。

あの匂いが嫌いな人には地獄かもしれません。

はいていると、徐々に匂いはおさまりますが、買ってからしばらくは玄関付近が強く香ります。

このあたり、防臭目的等であれば、メーカー側がもうすこし事前説明文などをサイト上や封入タグ等で行った方がよい点だと思います。

なんの説明もなく、いきなりサンオイル臭なので、え、これ香水でもかけた?とおもっちゃうくらいの匂いです。

個人的にはマリブミルク好きなので、問題ないです。

※この特徴はドリフトクリークH2単体のものではありません。

ソールの違い①(ソールが幅広く、側面にせり上がりがある)

また、ソールもクリアウォーターCNXと異なります。

ソールからくるぶしまわりまでゴムパターンが伸びてますね。

こちらはソール側面の比較。

ドリフトクリークH2のソールはクリアウォーターCNXと異なり、外側が薄くせりあがっています。

こちらは土踏まず部分。

左のドリフトクリークH2と右のクリアウォーターCNXでは、前者のアーチ部分の高さが1㎝ほど高いという差があります。

ドリフトクリークH2のアーチ部分(土踏まず)は指でつまめるほど

クリアウォーターCNXのアーチ部分は出っ張りがない

この外側がせりあがっている部分にはどんな影響があるのか。

メリットとしては、ソールのなかで足の踏ん張りがききやすいという点かと思います。

デメリットは、人によっては土踏まず部分にアーチの高さが干渉して痛みや違和感を感じる点です。

足裏の形状にもよると思うのですが、筆者は履いて外にでかけてすぐにちょっとした痛みを感じました。

写真の土踏まずアーチ部分に注目ください。

これは外にでかけて2時間ほど歩いて帰ってきたときの様子です。

靴を脱ぐと・・・

この通り、アーチ部分とふれた土踏まず部分に赤みがでていますね。

水ぶくれまではいかないのですが、人によってはあまり心地よくないかもしれません。

※友人は感じてませんでした。

ソールの違い②(くるぶしまわりへのゴム延長)

他にドリフトクリークH2は、くるぶし部分までゴムソールが延長されているため、足首周りの形状がより安定しています。

クリアウォーターCNXは繊維のみなので、ずっと履いていると、ぺったりしてくるんですよね。

ですが、ドリフトクリークH2の場合は、もう少し月日が経過してもゴムの性質からくるぶしまわりはシャンとしているのでしょう。

このようにゴムの反発性がある

フィット感の違い(ゴムのフィット感の有無)

上から眺めてみましょう。

左がドリフトクリークH2で、右がクリアウォーターCNXです。

ぱっと見、似ていますね。

違いは甲部分をホールドする仕組みです。

クリアウォーターCNXはカラーがある固めの布地+内側のゴムを含んだソフトな伸縮素材が一体化しています。

ドリフトクリークH2は側面の固定は布地のみで甲の中央部分にメッシュ状の布地が縦に伸びています。

また、ドリフトクリークH2は布地のみでより効率的に固定するため逆V字形状になっています。

こちらはドリフトクリークH2。中央のメッシュ生地は伸び縮みせず、軽量です。

こちらはクリアウォーターCNX。

甲全体をゴムを含んだ伸縮素材がホールドする仕組みです。

この仕組みはそれぞれ履いてみるとよくわかるのですが、圧倒的にクリアウォーターCNXのほうがホールド感がしっかりしています。

また、後述しますが、クリアウォーターCNXのほうがソールが細く設計されているため、ホールド感も強く感じます。

そのため、クリアウォーターCNXやニューポートH2は0.5㎝大き目を買うのがおすすめであったのですが、ドリフトクリークH2の場合はジャストサイズで十分です。

筆者は28.5㎝で、29㎝のドリフトクリークH2を購入したのですが、28.5㎝で十分だと感じました。

こちらはクリアウォーターCNXの側面。

フィット感は抜群です。

こちらはドリフトクリークH2の側面。

ゴムの締め付けがない分、より自由度は高いです。

おそらく乾燥時間もクリアウォーターCNXより速く済むのではないでしょうか。※検証したら追記したいと思います。

デメリットは固めで細い(逆V字)の布地に直接皮膚があたるので、該当部分が擦れてすこし痛みを感じる点です。

この部分も人によるとは思いますが押さえておきたいところ。

ソールの違い③(柔らかさ)

クリアウォーターCNXとドリフトクリークH2ではソールの柔らかさの違いがあります。

ドリフトクリークH2のほうが柔らかく感じるため、足裏のつかみぐらいもよいです。

ウォータースポーツの場合、足裏の間隔がとても重要な場面があります。

たとえばSUPは重心移動を足裏で微妙に行うことがありますが、そんなときはドリフトクリークH2のほうが優れていると思います。

また、川原などで岩に飛び乗るような場面でも足裏が柔軟につかえたほうが有利ですね。

足指の自由度等(ソールの幅)

クリアウォーターCNXとドリフトクリークH2では足指の自由度も異なってきます。

左がドリフトクリークH2で右がクリアウォーターCNXです。

前面からはよくわかりませんが、ソール裏側をみてみましょう。

左のクリアウォーターCNより右のドリフトクリークH2のほうがソールが幅広です。

実際に履いてみると、ドリフトクリークH2のほうが幅に余裕感があり足指がより自由に動かせ踏ん張りがききます。

クリアウォーターCNXはフィット感はよい

ドリフトクリークH。指の余裕が大きい

重さの違い

ドリフトクリークH2とクリアウォーターCNXは、ニューポートH2と比較するとかなり軽いため、履いてみるとほぼ同じような重量に感じます。

実際はどうなのでしょうか。

ドリフトクリークH2(291g前後)

クリアウォーターCNXH2(323g前後)

ご覧の通り、ドリフトクリークH2のほうが軽いことがわかります。

クリアウォーターCNXはだいぶ使っているものなので、繊維に入った砂等で重量が変わっているかもしれません。

とはいえ、おそらくホールド部分の仕組みの差で重量差がでるのではないかと思います。

ドリフトクリークH2を履いてハゼ釣りへ

次に実際のアウトドアフィールドでの使用感です。

夏なので、ぶらっと横浜にハゼ釣りにいってみました。

謎に友人と色違いのお揃いでドリフトクリークH2を買ってみました。

スタバ前でもハゼが釣れます。

休憩で酔ったスタバの店内でも当然違和感がないおしゃれさですね。

エスプレッソ アフォガート フラペチーノがおすすめです。

つづいて上げ潮にあわせて、ぶらりと1キロ程度歩いて、アスファルト舗装から水辺へ。

牡蠣殻の浜で釣りをします。

みなさんご存じの通り牡蠣殻は矢鱈に鋭く、足指が切れる原因になるわけですね。

が、ご安心ください。ドリフトクリークH2で安全に釣りができました。

ビーチサンダルだとちょっとキツイと思います。

安全度でいうと、ニューポートH2が俄然上なわけですが、もうすこし気軽にという点ではドリフトクリークH2に軍配ですね。

9月~10月の盛期前ですが、最大12㎝の良型も釣れました。

この通り、釣果もばっちり。

その後、帰宅してドリフトクリークH2をサクッと水洗いしてベランダにほしておきました。

翌日午前中にはすっかり乾燥していました。夏場っていいですね。

つづいて、砂利まじりの海岸で釣りをした様子がこちら。

岩の上でのフィット感も抜群です。

ほかのキーンでもそうですが、足裏に砂利が入ると抜けづらく、痛めです。

現地のキャンプやBBQ等で乾かす場合、このように、踵側を下にして干しておくと、水切れがよいです。

まとめ(メリット・デメリット)

なぞのキーン兄弟

最後に今回取り上げたドリフト クリークH2のメリット・デメリットをまとめていきます。

<メリット>

  • より幅広ソールのため足指の自由度がクリアウォーターCNXより高い
  • より乾燥しやすい
  • より軽い

<デメリット>

  • 土踏まず部のソール干渉は人によってはストレス(足濡れしたまま長距離歩くと靴擦れ率高め)
  • フィット感が弱い(しっかりしたフィット感を望む場合はクリアウォーターCNX)
  • ココナッツオイル臭(嫌いな人はやめておきましょう)

もし、ドリフト クリークH2を購入する人はクリアウォーターCNXやニューポートH2と異なり、ジャストサイズで問題ないと思います。

個人的にはよりフィットして、土踏まずの痛みがないクリアウォーターCNXのほうが好みです。

ではでは。

平田 剛士(@tsuyoshi_hirata

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ドリフトクリークH2で牡蠣殻エリアを歩いた様子

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