エギタコのスナップ解説!外れにくい形や強度は?

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エギタコ仕掛け
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岸釣り船釣りともに人気のエギタコ。

仕掛けではエギ・オモリ・集寄に注目が集まりがちですが、スナップも大切です。

大きなマダコがヒットしたとき、根がかり時、誘いの際に、スナップが開いたり、破損してしまったことはありませんか?

今回はエギタコ釣りで使用するスナップの最適な強度や形状・外れない方法・シングル・ダブル・トリプルなどの個数のメリットデメリットを解説します。

目次

エギタコにおけるスナップの役割と重要性

タコエギで釣ったタコ

大蛸はエギ装着用のスナップが開いたら獲れない!

まずはじめにエギタコ釣りにおけるスナップの役割をまとめておきます。

オモリ・エギ・集寄の固定

まずエギタコ用のスナップは、エギタコで使うオモリ・エギ・集寄をしっかり固定する役割があります。

強度が低いもの、衝撃ですぐにスナップが開いてしまうものは適していません。

またタコエギの付け替えが簡単なほど手返しが上がります。

オモリとエギが絡みづらいようにし、自然に動かす

エギやスッテ、オモリの形状・重さ・浮力のバランスによるのですが、頻繁にオモリとエギが絡みついてしまうことがあります。

こうなるとエギも動きづらくなり、タコが乗りづらくなります。

最適なタコエギスナップをつかうことでタコエギが自然に動くため、タコのノリがよくなります。

オモリの位置からタコエギを離し、タコエギを動きやすくする

下オモリはタコエギより先に底にコンタクトします。

つづいて、タコエギが自重で沈下するのですが、この際にタイムラグがあったほうがエギ自体の根がかりが減ります。

このことから、エギとオモリ固定部までは少しだけ距離(最長10㎝程度)があったほうがよいです。

ある程度オモリとタコエギを離すことにより、オモリを固定したままでタコエギをよく動かすことができるようになります。

一方、オモリとエギが離れすぎるとタコのノリが悪くなったり、潮受けしやすくなることもあるので、注意が必要です。

タコの触りや乗りをわかりやすくする

タコエギを操作すると、感度が高い竿ほどスナップやオモリの金属的な感触が手に伝わってきます。

タコがエギを脚先で触ると、このスナップやオモリの可動範囲が狭くなります。

やがてタコは、タコエギを捕食しようと上から覆いかぶさってタコエギやオモリの可動範囲をゼロにします。

この変化はスナップがあるからこそわかりやすくなるわけです。

スナップの選び方(形状によるメリット・デメリット)

インターロックスナップ

エギとスッテ

タコエギ側にインターロックスナップがあるとエギロスト・大蛸の抜けが増える。特に線材細目は高リスク

インターロック式はスナップ開閉部に出っ張りがある仕様です。

船釣りでは一番使われているタイプで、強度が高く、開閉も楽。

一方、誘いやキャストによるオモリ衝撃やPEラインがらみでスナップが開いてしまうことがしばしばあります。

特にエギ装着部分にインターロック式スナップを採用しているエギタコスナップはおすすめできません。

オモリ装着部にインターロックを採用されているものは、根がかりによるオモリ可動やでっぱりへの接触によりオモリ抜けが増えます。

強度が弱い場合、タコの触腕や抱き着きによっても開いてしまいやすくなります。

捨てオモリ式としてオモリ部にあえて強度が低めのインターロック式スナップを使う人もいます。

セーフティスナップ

タコエギと錘

大型のダブルスナップ1個だけでもエギタコは成立する(タコエギの姿勢は悪くなる)

セーフティスナップはスナップ開閉部に出っ張りがない仕様です。

同じ径の線材であれば、破断強度自体はインターロック式より弱いです。

一方、オモリによる衝撃やオマツリ時のPEラインがらみでスナップが開きにくいのがメリット。

破断強度に惑わされず、セーフティスナップをつかうことでオモリやタコエギの抜けが少なくなります。

ローリングスナップ(スクリュー・トローリングスナップ含む)

タコエギからアイが抜けた様子

ローリングスナップは強度が高い。タコエギのアイ抜けているがスナップはびくともしていない

ローリングスナップは線材がねじられて楕円等の輪になっているタイプを指します。

インターロック式とセーフティスナップは親指の爪によってスナップを開閉しますが、ローリングスナップは開閉が不要です。

ねじられている線材端からタコエギやオモリのアイを滑らせていくだけで、簡単にセッティングが可能です。

手指による開閉が不要なため、比較的線材が太く設定され、強度も出しやすく、20㎏以上の強度であればスナップ開きががほぼないのが特徴です。

特にタコエギ側の固定に適しています。

オモリ固定側に使用すると一向に破断しないため高切れの原因になります。

他にPE直結スタイルや捨て糸仕掛けの場合、ローリング部にPEや捨て糸が絡みやすいというデメリットもあります。

市販タコエギスナップのおすすめ構成は?

市販のタコエギスナップで一番おすすめの構成。オモリ固定部:セーフティスナップ、餌木固定部:スクリュータイプ

  • PE+フロロカーボン先糸使用
  • 捨て糸なし

この2条件が前提であれば、以下の構成がおすすめです。

  1. 餌木固定用スナップ:ローリング式
  2. オモリ固定用スナップ:セーフティorインタロック式

それぞれエギ装着部の破断強度20㎏以上の構成を選びましょう。

さらに、タコエギをよく動かすためには、オモリ固定用スナップにセーフティタイプのダブルスナップ(ダブルスナップ付きタル)を使うのがおすすめです。

▼上記条件に当てはまる市販スナップはダイワとオーナーにあります。両社タコエギ固定部はスクリュー式なのですが、オモリ固定用スナップに差があります。

ダイワはオモリ固定部がセーフティタイプなのでより開きづらい仕様、オーナーはインターロック式のため開きやすい仕様です。

▼同タイプのノーネーム品

▼オモリ部分の延長用におすすめのダブルスナップ。ラインシステムとオモリ固定用サルカンの強度に合わせてやや弱いものを選択する。

タコエギ装着部スナップ個数によるメリット・デメリット

次にタコエギを装着する部分のスナップ個数によるメリット・デメリットを解説します。

スナップ1個付(シングル)

タコ釣り用のエギ

スナップ1個付は一番シンプルな構成です。

  • メリット:根がかりしづらい。タコの触りがわかりやすい
  • デメリット:アピール力が減る。大蛸がヒット時に、スナップ・アイ破損や抜け、針伸びリスクが高まる

根がかりしやすい場所では、まず1個付けから試してみましょう。

岸からのエギタコでキャストしながらランガンする場合も、パイロット的に根がかりをさけつつ攻略できます。

また、エギタコに慣れていない人にもおすすめ。

1個付から試すことでタコの触りや乗りを判断しやすくなります。

船タコ用のエギ

シングルスナップでもエギやスッテの2個付はできる(海底姿勢は悪くなる)

スナップ2個付(ダブル)

2個付けは船エギタコでは一番ポピュラーな構成です。

  • メリット:アピール力が高い。大蛸がヒット時に、負荷分散し、スナップ・アイ破損や抜け、針伸びリスクを軽減できる
  • デメリット:エギ部の根がかり率が上がる、小型や低活性個体の触りが判断しづらくなる(気づかずエギを移動させてしまう)

タコエギ仕掛け

大蛸ヒット時は負荷分散できるので針伸びによるバレ、身切れリスク、スナップ・アイの破損が少なくなる

スナップ3個付(トリプル)

3個付けはアピールをさらに大きくして負荷分散したい場合に用いる人もいます。

明石エリアなど、エギやスッテは2個付までというルールがある場所では使用できません。

根がかりが多い東京湾岸壁際でも、根がかりリスクが高いため自主規制したほうが良いセッティングです。

根がかりがほぼない平場で超大型を狙う場合では有効です。

  • メリット:アピール力が極めて高い。超大蛸がヒット時に、負荷分散し、スナップ・アイ破損や抜け、針伸びリスクを軽減できる
  • デメリット:エギ部の根がかり率が上がる、小型や低活性個体の触りが判断しづらくなる(気づかずエギを移動させてしまう)

さけたほうがよいタコエギスナップのセッティング

タコエギ

スナップやスプリットリング等の連結でタコエギサルカンは簡単に作れる

タコエギスナップは意外に高コストなので自作している釣り人も多いアイテムです。

ここでは避けた方がよいセッティングを紹介します。

細い線径のスナップやスプリットリングを使用する

しばしば細すぎるスナップを使用している事例を見ます。

小さいタコは難なく獲れるのですが、タコも1kg以上の個体に張り付かれると、かなりの負荷が生じます。

タコエギ側に組み合わせるスナップや接続するスプリットリングの破断強度は20㎏以上のものがおすすめです。

30㎏以上だとさらに安心です。

オモリ固定部に強度の高いスプリットリングを使う

オモリ固定部にスナップをつかわないで、極端に強度が高いスプリットリング(例:破断強度90㎏)を使いオモリと直結する方法もあります。

この構成では、オモリが根がかるとスナップのように破断しづらいため、高切れ率があがり、仕掛けの全損が増えてしまいます。

またオモリ部とエギ部が極端に近くなるのでオモリと一緒にエギが穴にハマりやすくなり、全ロスト率が増えます。

タコエギ用スナップのメンテナンスと注意点

ハヤテスナップ クレン

スナップは消耗品

塩噛みと錆び防止対策

釣行後はぬるま湯につけて塩分を抜きましょう。

その後、流水で洗い流してしっかり乾燥させます。

スナップの交換時期

タコエギ用のスナップは高負荷がかかりやすく、その他の釣りより、スナップの劣化速度が速いのが特徴です。

破損や線材の開きがなければ使用できますが、スナップを閉じるときに形状に不安があれば、買い替えた方が無難です。

おすすめは1シーズンでの買い替えです。

使用中の注意事項

スパイラルタイプ以外のセーフティやインターロックタイプは親指の爪でスナップを開く人がほとんどです。

爪が濡れてふやけていると割れの原因になります。

あらかじめ爪にコーティングするなどして対応するとよいでしょう。

まとめ

冬タコ

自分にあったタコエギスナップを選ぼう

今回は人気のエギタコ釣りのスナップについて解説しました。

3キロ以上のマダコのはりつきは尋常ではなく、スナップ破損もしばしば起きます。

釣行前に、安心して釣りができるように、しっかりとしたタコエギスナップを用意しておきましょう!

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