お久しぶりです。竿兄弟の弟です。
気がつけば梅雨明けもとっくに過ぎて、夏本番!て感じですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか(釣ってますか?)
弟は今年に入ってから絶不調…
釣りに行っても、狙いの魚は釣れず、かろうじてサビキに切り替えて、ボウズを逃れるのが精一杯な状況です。
かたや、兄者はタイで大ナマズ釣ったりと、兄弟でここまで差がついていいものか、なぜ弟の人生はこんなにもハードモードなのか、顔が竹内涼真だったら人生イージーモードなのか。なんて、マイナス思考に陥ってました。。。
悪いことは重なるもので、なんと先日のキス釣りの時に竿をポッキリ…
キレイに折れてる…
と、更に落ち込んでいたところです。
しかし、これではイケナイ!と奮起し、竿のリペアをしてみました話をお送りします。
釣竿のリーズナブルリペアに挑戦
皆さんは竿が折れたらどうしますか?
安物ならすぐ捨ててしまいますよね(釣り場に捨てるのは絶対ダメ!)
いい竿だったら、修理に出しますよね。
弟も高い竿だったら迷わず修理に出しますが、折れたのは7,000円位の竿。修理費やパーツ交換でも同じくらいかかるのなら、自分で直してしまえ!とお安くリペアに挑戦してみました。
直すだけならリーズナブル
今回用意したのはこちらの道具。
サンドペーパーと釣り用アロンアルフアだけ買いました。だいたい500円くらい。
ちなみにサンドペーパーは使いませんでした…
家庭用のもので代用できる可能性も高いので、もっと安く揃えられそうです。
今回折れたのはティップなので安く修理できますが、バット付近で折れたら迷わず買い換えましょう。
第一ガイドを外す
まずはティップから第一ガイドを外します。ライターで炙って、黄色の部分を溶かして、カッターで削ります。この時、間違っても第一ガイドを削ってはダメですよ。
削り終えたら、ライターで第一ガイドとティップの接合部をさらに炙ります。第一ガイドはホットボンドで接合されているので、ボンドが溶けるまで炙ります。
いい感じに炙ったら、第一ガイドをティップから引っこ抜いてください。熱くなってるのでタオルで掴むといいです。簡単に抜けますよ。
ロッド本体を整える
次にロッド本体をキレイにします。
このようにヒビや縦に割れているところは弱くなっているので、その手前からカットします。
カッターを強く押し当てながら、ロッド本体を回して切れ込みを入れます。この時ムリヤリ切断しようとすると縦に割れて、やり直しになるので慎重にやりましょう。
ある程度深く切れ込みが入ったら、そこにカッターを当てて、思い切って切断してください。ここは逆に躊躇したらいけません。
ブランクの先端を削る
ロッド本体を整えたら、一旦取り外した第一ガイドをはめてみてください。多分ハマりませんよね。当然ロッド本体の方が太くなっているハズです。
なのでカッターで少しずつロッド本体の先端を削ります。(第一ガイドの接合部分のみ)
慎重に、すこしずつやってください。やりすぎると第一ガイドの接合部がスカスカになるのでまたやり直しです。
第一ガイドをロッドに装着
ロッド本体の先端が整ったら、第一ガイドに瞬間接着剤を流し込みます。
今回はせっかくなのでこれを使います。
釣り名人はロッドを折らないと思うけど…
これを流し込んで装着。
乾くまでしばらく待ちます。
この時にちゃんとガイドを揃えてくださいね。
接着した部分に糸を巻く
このままで完成でもいいのですが、大物が釣れた場合、心配!という方向けに追加の補強技です。
こいつです
ミシン糸の50番くらいの細さのやつを第一ガイドの根元に結びつけます。
フライタイイングでつかうようなスレッドでもよいと思います。
そこからロッド本体の方にグルグルっと何回も巻き付けます。
巻きつけ終えたら、ハーフヒッチで止めて、余りはカットします。
巻き付けられた糸に先ほどの瞬間接着剤を万遍なく塗り込みます。
これでOKです。
後は乾かして出来上がり。
ちなみに作業時間は30分ほどです。
こんな感じになりました。
第二ガイドと同じ色で糸を塗ると遠目からは全く分からなくなります。船竿などはアタリをとりやすいような視認性にすぐれた色にしてもよいかもしれませんね。弟はめんどくさいのでこのままにします(笑)
この方法、買い換えたり修理に出すより圧倒的にコスパがいいですよ。お小遣いの少ない学生アングラーや、お父さんアングラーの皆さんはぜひお試しあれ。
もしガイド自体がない場合は、ガイド単体で購入すれば意外と安いです。
穂先が繊細なロッドの場合、折れて補修する長さによってはかなり調子が変わるので、用途を変えるというのも一つの考え方ですね。
次、竿を折るなら大物とファイト中がいいなと七夕に願う竿兄弟・弟でした。
ではまた。
竿兄弟の弟
竿兄弟Twitterアカウント:@rod_brothers
ORETSURIフィールドレポーターについて
ORETSURI フィールドレポーターの寄稿記事一覧はこちら!