東京湾の観音崎界隈の深場では日本でもトップクラスの巨大マアジが釣れるわけですが、それ以外の海域(東京湾内)でも深場を中心にマアジとは思えないサイズが釣れたりします。
写真右が八景沖で釣れたマアジ。
サイズは38㎝。
もうすこしで40cmに迫るサイズ。
これぐらいのサイズになると頭も立派。
一之瀬丸のアミ五目船でオキアミにヒットしたんですね(記事はこちら)
これが、アジにしては引くので、「あーこれ真鯛かも、真鯛だこれ真鯛だよ真鯛、ひゃっはー」とかいって、ほくほく巻いてきて、うしろをむいて船長にアイコンタクトしてタモ入れしてもらおうとしたのですが、これがあがってきたのがメタリックなサバっぽい魚体であって、あれま、とおもって、よくみたらアジだったという。
このデカアジ殿。
脂ノリという点では、25cm前後の丸っこい浅場のマアジのほうがいいわけなんですよね。
どうアレンジしようかな、炙ってポン酢かな。でもあれやったなしなー。
と、あれこれ考えて、ひさしぶりに塩焼きにしました。
が、このデカアジサイズを塩焼きにするのは大変なので、一旦3枚におろしてからバーニングすることに。
血抜きしてチルドルームでとりあえず保冷しておけば・・・
こちらはチルドルームに6日ほど入れておいたアジ。
具体的には土曜日に釣って、エラを切って放血したあとに、延髄部分にナイフをいれてしっかり保冷しながら持ち帰り冷蔵庫のチルドルームに封印していた魚なのですが、ニオイもでずという状況。
実際の下処理は翌木曜日に行っているので、土、日、月、火、水、木、というわけで6日目ですね。
最近、釣ってすぐに調理をしないで放置して魚がどう熟成・劣化していくのかと実験しています。(ただ後回しにしているだけです)
頭&内臓&うろこをおとす。
腹骨をすいて、
キッチンペーパーをしいたバットでラップをして保存。
ここからもチルド保冷。
木、金、土、日。
東京湾のデカアジを釣ってから9日目に塩焼きにする
サクにしたアジに塩をやや多めにふって家庭用グリルで両面をしっかり焼きます。
身側を弱火→中火。
皮側を弱火→中火。
・・・
皮目がこんがり仕上がりましたね。
宮崎の平兵衛酢(へべす)をしぼって、大根おろし+醤油。
平兵衛酢は汁が多いので塩焼きなどに有用です。
ソーダ割などもいいですよ。
こんがーり。
アジのサイズが大きく三枚のおろしても身が十分厚いので中はジューシにしあがっている様子。
して味は・・・
・・・
うんまい!
これはサバの塩焼きにそっくりだな。
アジもサバも青魚だよなやっぱりと感じる味わい。
アジの塩焼きというと丸のまま焼いているものの、おそらく冷蔵段階で水分がしっかりぬけて、皮目をかりっと焼いたことにより塩サバそっくりな出来上がりになったのかなと。
40cm以上の脂ののった大サバの塩焼きと比較すると、もうすこし脂があればさらに旨いんだろうなというように思いながらも、これはこれで適度な脂の乗りぐらいで飽きがこないし、胃もたれもしないのでオッサン向けかなーと。
それにしてもゼイゴをつけたまま焼いたのですが、オオアジのゼイゴは『やいばのよろい』っぽいなと。
ではでは。