水温が下がるとイシモチの群れが浅場で固まる
年があけてから水温が高めで推移していた東京湾なんですが、とはいっても1月も中旬すぎればそれは下がるよねーってな具合に水温は下がってきています。タチウオは浅場で釣れ盛ってますが。
横浜~八景沖あたりは水温14度未満
出典:神奈川県水産技術センター 海況図データベース 東京湾口海況図
12月から、釣りをレクチャーするためにLTアジ船に4回乗っているのですが、1月に入ってから気づいたのがイシモチの群れが浅場でかたまりはじめたなというあたりです。
LTアジの釣果は基本9割以上アジなのですが、エリアやシーズンによってカサゴがまじったり、サバが混じったり。それと、1月~3月ごろまで多いのがイシモチです。イシモチ自体は年中釣れるものの、水温が下がると水深20m前後ぐらいに群れをつくりやすいようです。
それが、海水がぬるんでくると、だんだんとより浅場に展開していくので、狙って釣るのが難しくなるという。実際は雨後の濁りに河川がらみのところで竿を出すと釣れたりはするんですが、数を釣るとなると、この低水温期が一番よかったりします。
こちらは12月の釣果。ベイブリッジ付近。
こちらは1月の釣果。八景沖。水深は30m程度。
こちも1月の釣果。南本牧の北西側岸壁付近。水深は20m程度。
アジ釣りにしては8尾もイシモチちゃんがいますね。
それも同じ流しで、釣れはじめるとまとまって釣れるので、群れが固まっているんだと思います。
LTアジ船でイシモチを狙って釣る方法
どうでしょう。
LTアジ釣りをしていると、高確率で「あーそろそろ飽きてきたなアジ。他の魚釣りたいな」と思いませんかね?そこにイシモチが混じってくる。
そんなときに低水温期であれば群れが固まっているので、気持ちを切り替えて、イシモチを狙って釣ることが可能です。
イシモチ船の場合、胴突き仕掛けでアオイソメ一本掛けor房掛けなどで狙いますが、LTアジ船の場合は「そんなもんはもっていませんよ」という場合がほとんど、ドントウォーリー。そのビシ仕掛けのままでOKです。
まず、コマセは入れても入れなくてもOK。むしろ入れるとアジが寄ってきて釣れちゃうので、入れないのがスマートです。アジが十分釣れているならば、コマセを入れなくても大丈夫な心の余裕はできているはず。
次に、2本針のビシアジ仕掛けにイソメを一本掛けしましょう。房掛けしてもいいですが、アジ船の場合、だいたいイソメがそれほど多く配られない&そもそもアカタンオンリーの船も多いので。1本の半分でもいいんですが、針部分にはイソメの頭部の硬いところをつけましょう。あとあと針持ちがよくなるので、餌だけ取られることが少なくなります。
イシモチはアカタンでも釣れるんですが、イソメの武力が85だとしたら、アカタンは武力55ぐらいです。なにをいっているかわからない人はスルーしてください。
ということで、コマセを入れないビシ仕掛けを海底まで落とす。
と、だいたいそこは砂泥底です。ヌポッってな具合に、アンドンビシがこの砂泥に埋まる感覚がありますね。そしたら、底からビシを1mの位置に上げ、あとはステイ。たまにビシを30cmぐらい聞き上げたりふわふわ動かしてみてもよいでしょう。そうすると餌のイソメも底上で漂うことになります。
レクチャー会の参加者の女性も狙って良型イシモチを釣っていました
これだけです。
底潮の速さにもよるんですが、このビシのタナ1mで待つと、イソメが海底付近をニョロニョロする。
と、海底付近に群れているイシモチがイソメの気配察知。んでもって、ブルンブルンッ、というようなアタリがでます。そこですぐに合わせず、しばらくまってから竿先をゆっくり聞き上げる。と、ブルンブルンが増幅して、グングーンになります。
はい、それがイシモチです。
もしかしたらマコガレイが釣れる場合も。
釣りあげたら、エラか、エラの付け根をカットして血抜きしてからクーラーボックスにしまっていきましょう。
イシモチも釣りすぎると飽きるのと料理に困るので、ほどほどにどうぞ。