東京湾の「ライトアジ釣り」で釣果が伸びない11の理由と対策ノウハウ

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東京湾のLTアジ釣りは30号~40号の比較的軽量なアンドンビシを使う沿岸の黄アジを狙う釣りです。

初心者でも子供でも基本の釣り方を学べば、だれでも安定して釣れるので人気の釣り物。

ですが、状況によっては渋くて釣果が伸びないときもあります。

今回はLTアジ釣り(ライトアジ)で釣果をもっと伸ばす方法を解説します。

目次

ライトアジで釣果が伸びない理由

まず釣れない理由から。

  1. 潮が澄んでいるので仕掛けが見切られやすい
  2. 潮が速めで、コマセが潮下にすぐに流れてしまう
  3. 急に水温が変化したので活性が低い
  4. ハリスが手前マツリしたまま投入されている
  5. 仕掛けにアカクラゲの触手がついている
  6. タナ(コマセを撒く位置と待つ位置がずれている)が違う
  7. コマセがうまく拡散していない
  8. 細かいアタリをはじいている
  9. アタリがでてからバレる率が多い
  10. 取り込みから再投入までの手返しが遅い
  11. エサが大きすぎる、あれこれつけすぎ

船長によるポイント選択が問題でない限り、釣れない理由はこのどれかに当てはまることがほとんどです。

次にこの釣れない理由と対策を解説していきます。

LTアジで釣果を伸ばす秘訣

①潮が澄んでいるので仕掛けが見切られやすい

東京湾はいつも濁っている印象がある人も多いと思いますが、冬場はプランクトンの数も少なくなり、潮色が澄んできます。

冬季以外も、沖合からの上潮によって潮が澄むことがあり、アジも仕掛けを見切るようになります。

<対策>

ハリスを2号から1.5号に落とす。ナイロン仕掛けにして潮と自然に同調するようにする。

市販仕掛けは1.5号からの販売が主体。ヤマシタから1号のライトアジ専用仕掛けも販売されているものの店頭で手に入らないことも多い。

自作したい人は低活性用に1号、1.2号等を用意しておく。

②潮が速めで、コマセが潮下にすぐに流れてしまう

あまりにも潮が速いポイントでビシが吹きあがったり横に流される場合、コマセ自体も潮ですぐに流されてしまいます。

そうなるとアジは流れたコマセに散るため、差し餌のアカタンやイソメ付近に到達する率が下がります。

また潮流によっては長めにつけたイソメやアカタンは吹きあがってしまいタナがズレる原因になります。

<対策>

釣り座が潮下の場合、吹き上げられるコマセの位置を想像して高めのタナを設定するとアタリが出やすくなる。

他にコマセの濃度が薄ければ濃くする。

船長がより浅場のポイントなど変更するのを待つ。

つけエサは必要以上に大きくつけない。イソメは1cm程度をちょんがけして、アカタンは1つだけ刺す。

③急に水温が変化したので活性が低い

釣り仕掛け アジ フロロカーボンハリス

ハリスを1.5号にすることで、より自然に餌が漂う

魚にとって水温の変化は1℃単位でも大きなものです。

急に水温が下がった場合など、アジがその水温になれるまで食いが渋ることも。

<対策>

ハリスの号数を落とす。餌でイカタンを使っている場合は、アオイソメに変えてちょんがけではなく、針全体を隠すように通し刺しする。

④ハリスが手前マツリしたまま投入されている

みんなが釣れているのに、釣れていない場合によく見られること。

それが、ビシや天秤とハリスが絡んでいる状態で投入している場合です。

手前マツリをしている仕掛けでは、仕掛けが潮に同調しづらく、ほぼアジは食ってきません。

<対策>

丁寧に投入する。仕掛けを先に潮に流してから、リールを少し巻いて道糸をやや短めにし、竿でビシをコマセの洗面器から持ち上げるようにし、ゆっくり海面に置くようにすると手前マツリしにくい。

ビシをぼちゃんと海面に投げこむようにする方法は、高確率で仕掛けとテンビンやビシが絡んでしまい、結果的に釣れない時間を増やしてしまう。

⑤仕掛けにアカクラゲの触手がついている

アカクラゲの触手

どんな釣りでも、アカクラゲの触手がついたまま放置すると釣れない

毎年4月~7月以降、海水温が上がり始めるタイミングでアカクラゲが大量繁殖します。

アカクラゲの触手が仕掛けについてしまうと、アジが刺激を嫌がってアタリが遠のきます。

近年は海水温の上昇で3月ぐらいからアカクラゲを見かけることも。

<対策>

1投ごとに仕掛けを確認し、アカクラゲの触手やゴミがあれば取り除く。

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⑥タナが違う

カサゴやハゼ類が釣れるようであればタナが低い

LTアジの場合、タナといえば、コマセを撒いたあとにアタリを待つ位置のことを指します。

船長の指示は「底から2m」というように出されます。活性が低かったり群れが薄い場合、タナが正確でないとアタリにつながりません。

<対策>

まず、タナの位置は船長の指示を守りましょう。東京湾の場合、基本は底上2mで待つ場合が多いですが、3mや、やや高めの4m程度で待つことが有効な場合も。

シャクリは1m単位でアタリが出ない場合、50cm単位で行うことが有効な場合もあります。

また大型のアジほど高めのタナに回遊していることが多い傾向にあるので、釣況によって指示ダナから上を狙ってみるのもよいでしょう。

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⑦コマセがうまく拡散していない

釣り客が少ないときや、潮が停滞しているとき、しっかりしゃくれていないときなどは、海中でコマセが拡散していない状態が続いてしまうこともあります。

指定のビシではなく、プラビシなど網目がコマセにあっていない場合も同様です。こうなると、アジが寄らなかったり、船下から移動してしまうこともあります。

<対策>

イワシミンチが粘土状に固まっている場合、海水を入れて水分量を増す。

やや粘りがありシャバシャバ感のある状態がベスト。50cm単位でシャクルのが効果的な場合もある。

⑧細かいアタリをはじいている

アジのアタリはわかりやすいものの、必要以上に硬めの竿に伸びのない仕掛けでは食い込みが悪くなってしまいます。

<対策>

6:4調子など柔らかめの竿を選ぶ。

7:3や8:2調子の場合、天秤の先にクッションゴム(太目の輪ゴムでOK)をいれたり、ナイロンハリスにすることで食い込みがよくなることもある。

形状記憶合金の天秤も食い込みが良くなる。

▼LTアジ専用竿は特に食い込みが良い竿が多い

▼形状記憶合金の天秤はステンレス製よりしなやかなにアタリに追従する

⑨アタリがでてからバレる率が多い

アジは口が弱いので、あたってからバレることが多い魚です。

特に大型になるほどバレやすいので注意が必要です。

<対策>

胴調子の竿やナイロンハリスやクッションゴムを使用する。巻き上げる際に竿を上下させず、等速でゆっくり巻き上げる。

形状記憶合金の天秤をつかうのもバレを防ぐ効果がある。

7:3調子の竿では、アタリに対して軽く聞き上げてからアジの重さを感じてから巻き上げる。

⑩取り込みから再投入までの手返しが遅い

アジを釣りあげてから、まごまごしていると結果的に釣果が伸びません。

<対策>

フィッシュグリップやリリーサーを使う。

特にリリーサーはアジに触れないでハリが外せるので、魚への負担も少なくなり、食味にも関係してくる。

⑪エサが大きすぎる、あれこれつけすぎ

LTアジのつけエサは、アカタンかアオイソメが一般的ですが、餌が大きすぎたり、つけすぎると釣果が伸びません。

たとえばアカタンとアオイソメを一緒につけたり、アオイソメを丸ごと1尾つけたり。

もちろん、それでもアジは釣れますが、釣りやすくなるということはありません。

理由は、以下の通り。

  • エサが大きいと潮受けしやすくなり、タナがずれる
  • エサが大きいとハリが回転して糸がよれ、まつりやすくなる
  • アジはつけ餌を吸い込んで食べます。餌が大きいとハリまで到達するまえに吐き出してしまいハリがかりが悪くなります

<対策>

アジはつけエサをコマセの一部と誤認して食べる。

イソメであれば1㎝以内、アカタンであれば一つだけ針がけし、針先は必ず出す。

そのまま使いがちなイワシミンチの活用法

LTアジ釣りの場合、イワシミンチを寄せ餌にするのが主流ですが、工夫することによって釣果を増すことができます。

イワシミンチ

冬季の朝はカチコチ状態のイワシミンチが配られることも

これが冷凍されていたイワシミンチ。

この状態で削って、アンドンビシにいれたとしても、海中ではうまく拡散しません。

また、解凍したものは水分量がかなり少ない粘土のような状態です。

この粘土状態では、海中でコマセが拡散するまでに吸水などの時間がかかります。

イワシミンチとビシ

粘り気のある状態のイワシミンチ。ビシに残りやすいが拡散しにくい

ではどうしたらよいかというと、躊躇なくイワシミンチに海水をいれ水分量を調整しましょう。

好みですが、やや粘りのあるシャバシャバ状態がよいかと思います。

水分量が多めのイワシミンチは海底で拡散しやすく、アジの寄りが早くなり、結果的にアタリもすぐに出ることになります。

デメリットはビシが空になりやすい点です。潮が速いときは逆効果になることもあります。

1から2回ほどのシャクリローテーションでコマセを入れ替えればよいです。待ち時間も短めにするとよいでしょう。

アジが完全に船下にいて、入れ食い状態の場合もあります。

こうした釣況では、加水しない粘土状のイワシミンチをビシにいれたまま、釣りつづけたほうがコマセが長くのこり効率がよいと言えます。

まとめ

かんたんなライトアジ釣り(LTアジ)でも、活性が低くアタリが出せなかったり、隣の釣り客と比較して釣果に差が出ることもあります。

それほど数を釣っても仕方がないですが、クーラーボックスが軽すぎるもの寂しいもの。

困ったときのために参考にしていただければ幸いです。

▼ライトアジで初心者の釣果が伸びない3大理由をTwitterでまとめました!

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