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マツバガイを刺身で食べるなら湯引くといいよ

マツバガイ

マツバガイという貝がいましてな。

釣り人の足元に仰山いるんですが、まー誰も興味を持たないような貝でして、ひっそりと生きて大きくなっているんです。

そのあたりは以前、以下の記事で書いた次第。

【小さなアワビ?】スルーされて巨大化しているマツバガイをとって食べてみた

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まずは蟹とりから

真夜中チョコミントアイスをかじりながら、干潮の海へ。

もはや夏ではなく秋ですね。

やや知覚過敏を奥歯に感じて、夜風がすずしい。

イワガニ氏。

彼らは、黒鯛などのエサにされるほか誰も食用にしないので磯場で隆盛を誇っているんですよね。

こちらは、

クジメかなと。

アイナメと似ている魚ながら、成魚のサイズがアイナメより小さく生息している地域も浅場主体だなと。タイドプールにもよくいますね。

波に洗われているところにいるのがショウジンガニ。

動きが素早いながらもはさみが小型なので手づかみ可能です。

ただし、脚のちからは強いので脚先で足掻かれるとやや痛いという。

これはイシガニ。

干潮時は、水深30cmぐらいのところにもちらほらいるので、トングなどでつかんでしまうのが楽かもしれません。

小一時間でこのように蟹がとれたわけです。

イシガニの取り方はこの記事でチェック

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マツバガイをとる

つづいてマツバガイ獲りです。

といっても、特別な技は不要で、いるところにはいるので、かんたんな採集です。

外洋に面した潮通しが比較的よい岸壁やテトラ帯によくいます。

ほれ、いましたね。

この日は蟹とり用のBBQトングがあったので、これをつかってとっていきます。

このように警戒していないマツバガイは、接地面と殻のあいたに隙間があるのですが、この間にいっきにトングを刺す。

でもって、身に傷をつけないように、てこの原理でめりめりっとはがすわけです。

角度を間違えると、身や内臓を傷つけてよわってしまうので注意ですよ。

マツバガイはヒザラガイ類ともよく同じエリアに生息しています。

ちなみにマツバガイは夜の移動スピードが滅茶速いです。

とはいっても貝としてはという話なんですが。

▼動画をとってみました。

これ、マツバガイの移動なんですが早送りしていないんですからね。

意外と早い。

日中はテトラの隙間や側面にしっかり貼りついて動かず。外敵の少ない夜に一気にうごいてテトラ等に生えた藻類などをはぎ取って食べているんでしょう。

生息域も、海水にどっぷりつかるエリアより、ほぼ乾燥しているエリアに多くいます。

これはクロダイやら石鯛、タコなどの天敵をさけているからなんでしょうね。

壁への接着能力も強く、好き好んで獲るひとも一部なので、巨大化していることもしばしばです。

この夜は、1回の食事で食べられるぐらいのマツバガイをとりました。

本気を出すと、そこら中にいるので数百個などをとるのは簡単ですが、この貝は成長が遅いようで乱獲するとしばらく満足いくサイズの個体をとれなくなるので、各自の自制が必要です。

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マツバガイの下処理

こちらはイシガニ。それほど大きくないサイズで味噌汁の出汁によさそうです。

マツバガイを裏返すと、筋肉部分の粘液に壁面のカスやら貝やら砂利などが多く付着しているので水でキレイに洗い流しましょう。

こちらが洗い流した個体。

殻にもそれぞれの個性がありますね。

松葉貝という由来の通り、線状の模様がきれいな個体もいれば・・・

フジツボがついている個体や・・・

牡蠣のような貝がさらに付着してそだっているもののも。

貝や海藻ではよくある話ですが、これを人間の家にたとえると、自分の家の屋根に知らない人間が家をたてて住んでいるみたいな話なわけです。

そのあたりを想像すると、マツバガイは博愛な野郎だなーと思ったり。

顔つき(?)がかわいいマツバガイ氏

貴殿、博愛だな。おい。

マツバガイを刺身で食べよう

マツバガイってやつは生のまま刺身で食べると、ややドブというか磯というか河口っぽいニオイがするんですね。

まとっているヌメリのせいもあるかもしれないんですがね。

生息域や季節によっては違うのかもしれないですが、まーそれは仕方ない。

そのため刺身にするときは軽く湯引いてから調理するとよいです。

フライパンに塩水をためてそれを炊く。

(もしくは熱湯に1分ほど投げ込む)

すると沸騰するころに、殻と身がはがれます。

でもって、内臓を部分を取り去る。

内臓も酒蒸しにしてたべたことがありますが、取り立てて旨いものでもないので、とりのぞいたほうがよい気がします。

このように身と内臓を切り離します。

右側のレバーっぽいのは卵なのかもなと。

貝類も魚類も、気になるものはだいたい内臓を取り外せばよいと思います。

マツバガイの下処理をしていると、このネビュラチェーンみたいなものがでてくるのですが、これは寄生虫っぽく見えなくもないんですよね。

がこれはおそらく消化器官の一部で全個体に1本あります。

食感もじゃりっとしてよくないので、とりのぞいたほうが見た目+食味もよくなります。

このマツバガイのネビュラチェーンをつけたまま誰かに食べさせると、

ひゃ!

と、一気に食欲減退してしまうので要注意ですよ。

その後、内臓を取り除いて筋肉部分だけにして、水ですすぎます。

オピネルのフィレナイフでスライス。

盛り付ける。

トコブシっぽい気がしないでもないですね。

醤油をつけて食べる。

・・・

・・・

・・・

なんというかネビュラ、

じゃなくて、臭みもぬけて、アワビやトコブシ類の食感にそっくりです。

ワサビ醤油以外にも生姜醤油でもいいなと。

茹でるとカサが少なくなるので、1個体を半分に割って供するのがよさそうです。

もしくはそれをキュウリやワカメなどと酢の物にするのも旨いだろうなと。今度またつくってみます。

あまったマツバガイは干して保存

マツバガイの刺し身を堪能したあとは干し物にすることに。

干したアワビといえば、高級食材ですが、同じようなものが簡単にできます。

秋から冬の間は野外で風に当てつつ干し続けましょう。

たまに余裕をこいていると、雨にやられて悲しいことになるので、乾燥期間中は釣行前のように天気予報サイトをチェックしておいたほうがよいです。

だんだん、乾燥していく・・・

そして、数日後。

ちょっとピンボケしましたが、台北の中華食材・漢方薬売り場あたりにならんでそうな乾燥マツバガイが出来上がりました。

貝類の乾物に共通することですが、ゴールデンレトリバーの足の裏(いいニオイ)にするめフレーバーがオプション添加されたかのような、どこかひなたっぽいニオイがします・・・

触覚あたりが角のようになっていて、色合いもちょっとグロイけども、ぬるま湯でもどしてから、中華粥や炒め物につかうとうまいですよ。また別の記事でレポートしたいと思います。

ではでは。

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2017.06.24

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ABOUTこの記事をかいた人

平田 剛士

ORETSURI編集長。釣り歴30年ぐらい。いつの間にか釣りメディアをはじめていたもので人生不思議だなーと思っている今日この頃。 口癖は「釣りはいいよねー」