先日「本当のシーフードヌードル」というわけのわからん記事を書いたところ、ORETSURIにしてはかなり読んでいただきました。みなさんに楽しんでいただきうれしい限りです。どうもありがとう。
さて、先日横浜・海の公園で潮干狩りをしてきたんですね。
▼こちら選別前の写真ですが、アサリだけで規定の2キロはとれたはずです。
アサリのほかに、ナガラミやシオフキなどもいるぞ
今回はアサリをつかったシーフードヌードルをご紹介します。
つかまえたアサリはしっかり砂抜きをするが吉
海の公園はBBQ場以外は火気使用ができないとのことで、砂抜きもかねて別日のこと。
持ち帰ったアサリに海水を投入。
潮干狩りでは2Lのペットボトル×2本ぐらいの海水を持ち帰るとよいです。重いけど。わたしは、スーパーマーケットによくあるおいしい水系のプラ容器をつかってます。これだと、かなりの海水が持ち帰りできるし、持ち手もついているのですごく便利。
市販のアサリは砂抜きされているものもありますが、潮干狩りでとったものは当然自分がやらないといけないわけです。
▼車で潮干狩りにいくならば、アウトドア用の大容量のものを買っておくと、海水浴などでも手足を淡水で洗えて便利。夏のアウトドアにオススメです。
一晩砂抜きすれば、だいたいの砂やゴミなどの汚れが吐き出されます。砂抜き後は水をきって常温で3時間ほど置くか、一度冷凍すると旨みが増えるともいいます。お好みで。
アサリよりやや大型のシオフキは弱りやすいので、死んで水が悪くなる前に別にしておくとよいかもしれません。
シオフキの砂がみはがんばっても取り除きにくいので、熱湯で湯がいたあと、むき身にして内臓部分を取り外したり、砂をあらってから調理するといと思いますよ。ポン酢で食べてもおいしい。
アサリ出汁で通常の3倍のシーフードヌードルをつくる
かつて、宇宙には「赤い彗星」とよばれた男がいたわけです。
シャア・アズナブル。
シャアの操縦する赤いザクは通常の三倍のスピードで戦場を移動したといわれています。
「当たらなければどうということはない」
という名台詞もありますが、攻めの姿勢でモビルスーツの装甲を通常より薄く、かつジェネレーター出力を強化&連邦軍や味方の戦艦を踏み台にして移動すればこれも不可能ではありますまい。
おい、こいつは何を言っているんだ。
一見安易にとりきめたこのキャッチ、この国でしばしばやっつけで使われる【通常の3倍】
アサリ出汁のコクはそれほど物凄いということなんですよ。
そうです。コハク酸ってやつです。
しじみやハマグリなどにも含まれるうまみ成分。コハク酸は疲労回復の効果もあったりするというわけで、いつの間にかドツボにハマって体力を消耗しつつある釣り人にはうってつけな食材というわけです。
能書きはいい。先に進みましょう。
用意するのはジェットボイルとシーフードヌードル。
水は400ml。カップヌードルの定量は350ですが、少し余裕をもってくるとよいでしょう。
「ええい細かいことは気にすんなや、真水でなくてもその辺の海水をわかせばええやんけ。これこそ本当のシーフードヌードルだわ。がははは。俺って武力だけでなく知力も100やんけ」
という自称諸葛亮、その実、張飛的な猪武者もいるかもしれません。
が、海水をつかってシーフードヌードルをつくった日にはくるまやラーメンどころの塩辛さではなくなり、悲しくなるだけなので注意です。腎臓を大切に。
それと注意したいのは、三浦空軍の存在。
カラス、トンビあたりが周辺空域にいるかどうかを必ず確認しましょう。
あ。いた。
ピンボケしてしまったものの、三浦空軍の先鋒トンビ氏が頭上20mぐらいを小首をかしげながら旋回。
実は、どの戦場でもトンビよりカラスのほうが強いんですよね。トンビは身体がデカいものの、一騎打ちでもカラスにかなり追いかけられたりしています。
みんな大好き「ファミコンウォーズ」でいえば、トンビが戦闘機Bみたいなもんです。ということは、対空ミサイルであれば瞬殺だな。
って、おい。
いいでしょう。続けましょう。
※カラスは賢いのと脚が発達していないので、急降下アタックなどはしてきません。
具材はこちら。
- アサリ、ひとつかみ
- アカモク、少々
- ワカメ、少々
3月以降のアカモクやワカメはフグ類の卵などが付着していることもあるようなので注意しましょう。
あとは強火でGO。
ジェットボイルならだいたい2分で沸きます。便利だなー。
風だけ注意です。
そろそろ沸いたかな、と思ったら、とっくのむかしに立ち消えていてガスだけ消耗という事案はまっぴらです。必要に応じて、けちらず風よけをつかいましょう。
ワカメとアカモクをいれたまま沸かしていましたが、一旦取り出して沸騰後にサクっとしゃぶしゃぶする作戦に変更。戦いとは臨機応変にやるものだよ、ガルマ。
やや火がはいってますが、このアカモクとワカメをしゃぶしゃぶします。
おーし、首尾よくわいたぜ。
でかした。
そのまま吹きこぼれないように火を弱めにし、アサリ出汁をきっちり炊きだしましょう。
アクが気になりますが、まーオーライオーライ。
350ml分、アサリ出汁を注ぐ。
この湯をカップヌードルにそそぐという一瞬。
この瞬間はどんな人でも油断しがちなんですが、わたしは警戒心については自信がありまして、圧倒的な警戒力で三浦空軍の接近に備えて頭上を警戒します。きょろきょろしていたら、子連れのお母さんに怪訝な顔で見られました。
もわーん。
立ち上るシーフードヌードルの湯気。
ああ、海鮮だなこれ。当然だけど。
あとは黙って3分待つ。
と見せかけて、トッピング時間を考慮して2分で蓋をあけます。
もちろん、トンビの襲撃には備えて警戒は怠りません。
次にアサリとワカメとアカモクを盛り付ける。
できたぜ。
これが通常の3倍のコクをもつシーフードヌードルである。
コンサル界隈や小賢し界隈の住人であれば、
「てか、平田さん、その数字の論拠っていうか、ソースってどこにあるんすか?僕のしらべたデータでは、かくかくしかじかしかじかのしかじか…」
みたいなことを賢しらぶっていってきそうな気配がしますね。
だが、あえて言おう。
黙らっしゃい!
世界はロジックでまわってるんのではないんだよ。
人は数字では動かないのだよ。
この世は人間の情熱でまわっているのさ。
戦いとは・・・
取り乱しました。
でも見てほしい!
これだ。
圧倒的なシーフード力。
海感がすごい。
まずはスープからすすってみよう。
・・・
な、
なんだこのコクは。
連邦のシーフードヌードルは化け物か!
そもそもシーフードヌードルはカップヌードルシリーズでも白眉といっても過言ではないほどのコクを持つ。
が、しかし、なんだこれは。
横浜産アサリ出汁の尋常ではないコクがノーマルシーフードヌードルのスープを至高の存在に変えている。
もう今の時点で「コク・オブ・ザ・イヤー2019」を差し上げたい。
だが、まてよ。
アサリの殻が物凄く食べづらい。
インスタ映えやら撮れ高を計算しすぎるとこうなるのだよ。
割りばしを忘れたのでその辺の枝です
ということで殻をむきむきして再トッピング。
やや麺がスープを吸い込みはじめているのが気になる。
味は
・・・
まさに、通常の3倍。
麺がアサリハイブリッドスープの旨みを全力で吸い込んだことにより戦闘能力をあげて、オートメーションに吸い込まれる。自分の意志とは別のところで手が動き、麺が爆速で吸い込まれていきます。
ここで、多少麺が伸びていると食通諸氏は指摘するかもしれない。
が、しかし、胃の中に入ってしまえば何でも一緒なのだよ。アムロ君。
ワレカラもいました。
甲殻類アレルギーの人は注意ですが、食べられます。身がなく殻的な部分だけなのでじゃりっとしてるだけなんですけどね。アカモクは刻んでいないものの、やや粘りがあるしゃっきり感でワカメ同様、コクマシマシスープをよくはらんで実に美味。
かなりの量のアサリだったなと。
満腹感に酔いしれて、陽も落ちはじめた海岸を眺めていたら、先ほど怪訝な顔をしていたお母さんの息子氏が登場し、
「なにが釣れましたか?」との質問。
この日は実際釣りをしていなかったもので、
「ははは。今日は釣りをしていないんだよ。今日はね、アサリでシーフードヌードルをつくっていたのだよ。旨かったよ。ふははははは」
みたいなことを伝えたところ、お母さんの顔にもう一つ怪訝な表情が追加されました。
ではでは。
平田(@tsuyoshi_hirata)
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