釣り竿が折れたのはあなたのせい。根がかりでロッドを折らないためにできることは?

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ルアーでも餌釣りでもフィールドに出たことのある釣り人であれば一度は経験している根がかり。今回は根がかりでロッドを折らない方法について考えてみた。

目次

釣り場で根がかりをしてロッドを折る人をよくみる

逗子・葉山でシロギス釣り

釣行時にテンションが下がる一瞬でもある。

根がかりによっておこるのは

  • ゴミを水中に増やす
  • ルアーや仕掛けのロストによる経済的損失
  • 再度仕掛けを用意するための時間ロス(時合のときは特につらい)

といったところだろう。

ここ1年振り返ると、船釣り・バス釣り・堤防釣りのすべてで根がかりを外していた人がロッドを破損する瞬間をみたことがある。

「うわー根がかっちゃったよ…」

ひゅんひゅん。

ぐいーん。ぐいーん。

ぐいーん。

(だめだそんな角度であおったら折れるぞ…)

バチコーン。

うわー。

という場をなんども目撃したことだろう。

今回は釣り初心者を中心に、根がかりしにくくする方法や根がかりの外し方について解説する

基本的にロッドはすぐ折れるものと捉えておこう

釣り竿

あなたが持っている釣り竿はどんなものだろうか。

  • 初心者用の入門セット
  • 1万円前後の汎用ロッド
  • それとも中高級ラインナップ
  • 1本数万のメーカー最上級機種

雑に作られた低品質のもの以外は、破損しやすさに大差はない。

カーボンの含有量が高いものは感度が高いが折れやすく、グラスメインのロッドは粘り強く折れにくい。

他にロッドを仕上げる際の補強によって強くなったりもする。

一方、世の中の形あるもので、滅しないものはない。こう思っておいたほうがよいだろう。

どんなロッドでも耐久力は無限ではない。

<参考:折れやすさの目安>

  • カーボンロッド > グラスロッド
  • 上級機種 > 汎用機種

※上級機種ほど軽量化のためにカーボン繊維を薄くしていることが多い。(外側をカーボンテープで補強して飾りを兼ねているものが一般的なってきてはいる)

根がかりでロッドが折れる理由

猿島のサーフで釣り

根がかりでロッドが折れる理由を考えたときに以下の理由があると思う。

  1. メーカー製造時の初期不良(もともと繊維に傷があった)
  2. 店舗販売時に傷がついていた(多くの人が触る+検品不足)
  3. 岸壁や磯に直置きし、ロッドの繊維自体に傷が入っていた
  4. ロッドの角度を水面から90℃にちかいところまであおった
  5. 急に強い力であおることにより一か所に負荷が生じた

この中で、国産メーカーの製品であれば検品もしっかりしているため、1の可能性はあまり高くなく、

3~5の釣り人の依存する理由でロッドが折れていることが多いと筆者は考えている。

みなさんが根がかりでロッドを折ったとき、メーカーのせいにする前に2~4について自分の責任をまずは考えたほうがいい。

自分でもロッドを大切にあつかっているつもりでも、

「岸壁や磯に直置きしている」

という人をよく見る。ロッドを長く扱う際は、ランディング時にロッドをどこに置くか先に決めておくなど、多少神経質ぐらいなほうがよいと思う。

根がかりする前に備えておきたいこと

備えあれば患いなし。

根がかりを減らすためにできることは釣り場に行く前にもある。また釣り場でも根がかりする前にできることがたくさんある。

強度が高いタックルを使う

タ、タイヤ!

釣りの種類にもよるが強力なタックルであれば古タイヤも余裕で引き上げられる

色んな釣りでフィネスがもてはやされている。

タックルバランス上、どうしてもフィネスでないと獲れない魚もいると思う。

一方で無駄なフィネスや根がかりなどに配慮しないでタックルを組んでいないか自問自答しておきたい。

その日釣りをするポイントで、自分のタックルに想定される魚がヒットしたときにランディングできるか。このあたりはしっかりイメージしておきたい。

このようなイメージをもっておけば、当日の釣りでも自信をもって攻めていくことができる。

強度が低いフック(細軸)を使う

エコギアグラスミノー(頭ちょんぎり)+ジグヘッド2g

アジングやメバリング系のジグヘッドはささりや動き重視のため細軸がほとんど。

フックには同サイズでも細軸と太軸がある。根がかりが多いポイントで対象魚の種類・重量を想像しながらきちんとフックをセッティングしたい。

たとえばカサゴをジグヘッド×ワームで狙う際は、主にボトムを釣るので根がかりが多い。このとき、細軸のフックであれば根がかり時に容易にハリを伸ばしてジグヘッドごと回収できる(ラインの強度も重要)

カサゴの場合それほど重量がないため、よっぽど大型でない限り細軸フックでも問題なく釣り上げることができる。

トリプルフック(トレブルフック)ではなくシングルフックを使う

スプーンwithスイミングフック

フックの形状や装着する数によっても根がかりの発生件数は変わってくる。トリプルフックよりはダブルフック、ダブルよりシングルフックと根がかりの可能性はさがる。魚のキャッチ率にもつながっていくので慎重に考えていきたいところ。

根がかりの少ないリグや仕掛けを用意する

釣り具 フック

ワームをつかった釣りなどの場合、オフセットフックを使い針先を隠すことによって根がかりを軽減できる。

簡単なので、自己流ではなく正しいつけ方を学んでおこう。

ワーム類のフック装着方法は根がかり以外にも針がかりの良さを考えなければならない魚種やポイントもある。根がかりが少ない場所ではオフセットフックではなく、ストレートフックのリグを選びたい。

釣り道具 ストレートフック

障害物が少ないエリアやターゲットの口が堅い場合のルアーフィッシングはストレートフックを使うとよい。

例:ヒラメ・マゴチ・メバル・カサゴ

釣り場の地形をチェックする(自己確認・人に確認)

横須賀うみかぜ公園で釣り

ポイントに到着してすぐに釣りをせず、水底の形状をチェックしてから釣りをするのも効果的だ。

また地元の釣り人と思われる人に丁寧に挨拶しつつ地形についてヒアリングしておいてもよい。

ポイントによっては、

「この煙突から○○まで荒根」

「手前20mまでは基礎と根だけど、そこから先は砂底」

などという貴重な情報を得ることができる。

タックルの強度や形状、根がかりした物を考えて行動する

相川ボートでキス釣り

まず利用しているロッドやライン・フックの強度をしっかり頭にいれておきたい。

次に根がかった物体がどんなものかを想像する。

  • 植物:種類や繊維の強さはどれくらいだろう。また根がかった部位はどこだろう
  • 岩:磯のようなゴツゴツしたものか、丸みを帯びたものか
  • 人工物:蛇籠など針金で固めたようなもの・捨てられた自転車・古タイヤ・捨て網etc

あわせて、どのように引っかかったかも想像したい。

  • 引っかかった場所:フック・ルアーのリップ・オモリ部分・ラインを巻いている

などなど。

濁っている場合や水深があるところでは視覚的に判断できないため、地形要素や根がかったときに動くか、どのような感触があるかで判断する。

タックル強度が高い場合は、植物の葉などは裂いて回収できるかもしれない。同じ植物でも根の場合(たとえば海藻の根はだいたい強固)は、フックを伸ばして回収するのがベストかもしれない。

それぞれ状況に応じた外し方をしたい。

根がかりのときに試したい基本

次に実際に根がかりしてしまったときの対処法を解説する。

ロッドを短めにごく軽く振って反応をみる(強くあおらない)

海藻や水草の葉等に引っかかっている場合はこの方法を数度行うことで回収できることがある。

まず根がかりしたらごく軽く鋭くロッドをふって様子を見よう。

このとき絶対にロッドを水面から90度に近づけて強くあおってはいけない。

根がかった場所にもよるが、長めのストロークで外すとより深く刺さってしまうこともあるので状況を判断するのにこの方法を使いたい。

左右や対岸等に移動して引っ張ってみる(強くあおらない)

岩等の障害物にオモリやルアーが引っかかっているものの、フッキングしていない場合はこの方法が有効ではある。根がった釣り座から左右もしくは対岸等に移動して引っ張ってみると外れることがある。

これで外れない場合はオモリやルアーが障害物に食い込んでしまっていたり、フッキングしてしまっていると思ったほうがいい。

ラインテンションを高めたうえで一気にゆるめる

これも上記と同様で障害物にフッキングしておらず、ルアーやオモリが挟まっている状態に有効な基本テクニックだ。

根がかりを確認したらあおらずリールを巻き取りテンションをかける。テンションが十分にかかった時点で、リールのベールを起こし一気にラインを緩めて、ロッドを軽くあおる。

この動作により食い込んでいたルアーやオモリが外れることもある。フローティングミノーなど、浮力があるものはこの動作で外れやすい。

ラインが強い場合はロッドとラインを直線にしてラインの強度だけで引っ張る

エギ 釣れる

タコエギが根がかったので引き揚げたところ無数のエギ等が回収できた。

明らかに障害物にフッキングしていて、障害物が人工物や岩等で強度が高い場合がある。

こうしたケースで、もしラインの強度が太めのPEライン等で高いのであればロッドの弾力を利用せず、ロッドとラインを一直線にして回収する方法がある。

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このようにロッドを利用すると強度によっては破損する

結びの強度があり、根ずれ等しなれば、仕掛けやルアーのフックが伸びることで回収できる。

船釣り等の場合は捨て糸のハリスが切れてくれる。

回収できない場合、海底のゴミは増やしてしまうが、ライン結束部から切れることが多いため、ロッドの破損や無駄なラインのゴミを残さないで済む

強度が極めて高いラインの場合ラインを切る(船釣りの場合)

相模湾船釣り 日の出

船釣りで中深場以深の場合は、PE6号以上という具合にかなり太いPEラインを用いることがある。

この場合、人間の手の力だけでは破断できないことがある。

一方、釣り船は風・潮・エンジンにより移動していくため根がかりをしているとロッド自体が破断したり、キーパーの固定ナットが破損しタックルが海中に落ちてしまう。

どうしても無理な場合はPEラインをリールから引き出しタオルでつかみ、船べりの出っ張りに数周巻き付けておけば、船の移動でラインが切れてくれる。

または緊急を要するときなどはハサミ等ですぐに切れるようにしておくと危険がすくない。

根がかりのときに試したい便利アイテム

低コスト。ナス型オモリ+スナップサルカンを使う方法

ルアー釣りで根がかりした場合でそれほどフックが食い込んでいない場合はこの方法が使える。

10号程度のナス型オモリにダブルスナップをつなぎ、ラインにスナップをぶらさげて水中に落とし込む。

ルアーが針がかりしていない状態で水中の障害物に引っかかっているようであれば、オモリが落下してルアーにぶつかり外れることがある。

ルアーが外れたらオモリごとルアーを回収する。失敗すると水中にオモリを増やしてしまうので利用は慎重に行いたい方法。

応用編としてナス型オモリの重量を上げて、ダブルスナップを複数装着する。そしてナス型オモリの針金部分にナイロンの太目のラインを装着して落とし込む。着底後にナイロンラインをつかんで上下に錘を動かすとスナップ部分にフックがかかって回収できることがある。

根がかり回収機(ルアーレトリバー)を使う

市販の根がかり回収機を持ち込むことによって外すのもよいだろう。

2,000円程度から販売されている。

たとえばブラックバス用のプラグであれば2個も回収できれば元がとれるはず。

どれもシンプルな形状・仕組であるため、100均のアイテム等で自作することも可能。

根がかりで大切な釣り竿を折らないように

今回は根がかりで釣り竿を折ってしまいがちな方向けに対処法を解説してきた。

まだ試したことがない根がかり対策が一つでも見つかれば幸いだ。

釣り竿への想い入れは人によっても異なるとおもうが、1本数千円~数万円するものであり、想い出がつまったものもあると思う。無駄に竿を折って人のせいにしないようにしたい。

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