どうも平田です。
今回は大容量・安価な国産PEライン、ゴーセン「PE CUBE4 ピーイー キューブ フォー」の紹介です。
PEラインのコストが気になり、巻替えタイミングが伸び伸びになってしまうってよくありますよね。
短期間で4本編PEラインを巻替えているアナタにもお役立ち情報を紹介します。
船小物で高切れ原因になる釣り物は?
マゴチ。アワセ時の高切れ率が高い釣り物
船釣りをしていると高切れしやすい釣り物ってありますよね。
大物狙いであれば、それなりにゴン太なPEラインを用意していくわけです。
が、小物釣りだとPE2号ぐらいまで、ちょっと太くてPE3号が主体になるんじゃないかなと。
一度あなたも過去の釣行を振り返ってみてください。
やっぱり高切れ率が高いなーというターゲットがいますよね。
それとPEラインが傷みやすい魚もいるという。
<高切れしやすい釣り物>
- ライトアジ
- ライトウィリー五目(イサキ五目)
- 餌マゴチ
- スミイカ
- テンヤタチウオ
- エギタコ
ライトアジやライト五目系の釣りはPE2号以下でやることが多いわけですが、おもに1.5号を主軸にしている人が多いと思います。
わたしもマゴチとかタコ以外はだいたい1.5号です。
なかには1号をメインに使っている人もいるかもしれません。
釣り具メーカーが販売戦略上の目的で細糸を推奨していることもあると思います。
これは「ゲーム性を高める→ハイスペックタックル購入への導線」をつくるマーケティング目的があるので仕方ないところもあります。
とはいっても1号とか1.5号といった細糸は、ちょっと傷がついているだけでシャクリ時に高切れするんですよね。
アジなどの小物であれば、当然魚自体の引きは弱いです。
砂泥底であれば根がかりリスクは少ないんですが、ビシのシャクリ負荷はそれなりにあります。
アンドンビシ(40号)もプラカゴ(40号~60号)も餌がたくさん入った状態で落とした最初の1シャクリ目で高切れます。
おまけに潮が速くてビシが、所謂「かっ飛ぶ」状態だとさらにシャクリ負荷が高くなります。
ドラグをやや緩めたり、リーダーをつけていればまだ大丈夫です。
が、ドラグフルロックやPEラインをサルカンに直結している場合は比較的あっさりいってしまいますね。
それと、餌マゴチ、スミイカ、エギタコは、ドラグフルロックで釣る釣り物。
それなりに重量や潮の抵抗が強くなるので、シャクリやアワセ時の衝撃が極めて強く、瞬間的に高切れしがちです。
タチウオ。週末混雑釣行後に道糸が複数個所傷ついている率70%以上!
<PEラインが傷みやすいターゲット>
- タチウオ
- サワラ
- エギタコ
- メバル、カサゴ
PEラインが傷みやすい釣り物といえば上記の通り。
タチウオやサワラのような釣り物は、他の人が釣った魚に巻かれて瞬断というのはよくありますね。
が、その場で切れればまだわかりやすいんでよいんです。
先端から20m、50m、80m部分等に軽く歯が触った程度だと、なんだかんだでその日の釣りは問題なく終了してしまったり。
で、釣行後に1色(10m)を点検して、「よし大丈夫」とか思っちゃう。
ところがどっこい、次に釣行した、マゴチ・アマダイ、スミイカとかで高切れが頻発するという。
こういうのを予防するには、タチウオをやった日には、その日さぐった水深分は最低ラインを出して点検するという工程が必要です。
エギタコ・メバル・カサゴはPE直結でやる人も少ないとは思います。
とはいえ、フロロカーボンリーダーを先糸につけたとしても、岸壁の捨て石の穴が深くて、知らず知らずのうちにPEラインが削れていたり。
エギタコだと先と短めにしてキャスト性能を重視するわけですが、高低差がある海底だと、やや上側のPEが傷んでいたりします。
「PE CUBE4 ピーイー キューブ フォー」のスペック
さて、「PE CUBE4 ピーイー キューブ フォー」の話です。
ゴーセンから販売されている4本編マーカー付きPEラインなのですが、スペックは以下の通り。
- 実売価格(Amazon): (2号600m)、¥1,932(2号300m)
- 0.8号~3号まで
- 300mと600m巻がある
- 原糸はイザナス
- 最大強力で表記
- 5色10m単位+黒色5m単位+白色1m単位
出典:ゴーセン
ラインナップは0.8号から3号までなのですが、船釣りの場合、1号以内は8本編を選ぶ人が多いかもしれませんね。
特色としては600m巻が100mあたり556円という点ぐらいです。
「PE CUBE4 ピーイー キューブ フォー」の使用感
今回は2号を購入しました!
4本編ということで表面の撚糸感が強いのは他のメーカー同様です。
「色落ちがどうのこうの」という人が世界には一定%いるのですが、PEラインはもともと素材に色がつけられず、色落ちするものなのであまり気にしない方がいいと思う派です。
海外製ノーブランドPEと比較して極端に太いということはありません。
2号といえば、マゴチですね。
特に問題なく使用できました。
「PE CUBE4 ピーイー キューブ フォー」って本当にお買い得なの?
さて、一般的な釣りメディアでは、こういうときは○○が安い!買い!買おう!というロジックで終わりがちですね。
ところがどっこい一筋縄ではいかぬのが、ORETSURIです。
「PE CUBE4 ピーイー キューブ フォー」600mは、100mあたり556円。
このコスト感って、他のPEラインと比較して本当にお買い得なんでしょうか?
いつもつかっている、俺たちのタナトル4(シマノ)と比較してみました。
原糸は同じイザナスです。
実売価格比較(2021-10-20時点のAmazon価格)
- PE CUBE4 ピーイー キューブ フォー:2号600m=100mあたり556円
- タナトル4:2号200 m=1,075円=100mあたり537.5 円
- タナトル4:2号300 m=1,568円=100mあたり522.6 円
⇒タナトル4の方が100m単価が安い
最大強力比較
最大強力というのはメーカが決めた検査条件内で一番強度が出た数字を表記したものです。
より判断しやすい平均強力(複数回検査時の平均)と異なりますが、同号数での強度比較はしやすいと言えます。
- PE CUBE4 ピーイー キューブ フォー:2号14kg
- タナトル4:2号17.6kg
⇒タナトル4の方が最大強力も高い
以上の比較から、コスト面でも強度面でもタナトル4のほうが、コストパフォーマンスが高いということがわかりましたね!
「PE CUBE4 ピーイー キューブ フォー」のつかいどころ
さて、コストや強度でいえば、おなじイザナス原糸のタナトル4を買ったほうが合理的という結論になってしまいましたね。
シマノ嫌いでなければそうなるはず。
では、ピーイー キューブ フォーの使いどころってどこにあるんでしょうか。
これは、「300m以上リールに巻く必要があるとき」というシチューエーションでメリットがありそうです。
所謂中深場・深場ジギングなどですね。
水深200m強でも高切れ等ライントラブルにそなえて、たくさん巻いておきたいというニーズにはよいかもしれません。
タナトル4は店舗では連結タイプ(100m連結で、100m単位で好きな長さ分をだけ買うことができる)があるのですが、ネットでは見当たりません。
タナトル4は3号のみ500m巻きというラインナップがあり、これはECサイトでも購入できます。
が、3号未満はMAX300m巻きなんですよね。
PE1号を600m巻いておきたいといっても売ってないわけです。
そこでよしきた俺の出番だ。
ピーイー キューブ フォーなら、1号でも600mで買えるよ。というわけです。
でもよく見てみると、ゴーセンからは「JIGGING PE SQUARE4」が200m/300m/600mの3つの長さで販売されています。
同じような低価格4本編PEなんですが、お値段はどう違うんでしょうか。
ピーイー キューブ フォーと比較すると以下の通り。
- JIGGING PE SQUARE4 600m・1.2号=3,382円
- ピーイー キューブ フォー 600m・1.2号=3,192円
(2021-10-20時点のAmazon価格)
ややピーイー キューブ フォーの方が安価ですね。
尚、シマノのオシア EX8 コンセプトモデル 1号(8本編)は600mだと¥15,925。
竿が変えてしまうやんけ。
そういった感覚を持つ人にとっては、お買い得なのでしょう。
1m単位の色分けが白なのでフグやサゴシにアタックされやすい?
ピーイー キューブ フォーは1m単位部分が白なんですね。
よく言われることですが、白は海中で該当部分だけよく目立ち、フグなどにアタックされやすいとされます。
先日マゴチ釣りをしていて、ほぼ新品の同ラインがアワセ時に高切れしたのですが、これもフグだったような気がします。
PEラインが震えるようなアタリがあったので。
シーズンにもよりますが白はリスクかもしれません。
まとめ
今回は、ゴーセンの船用PEライン「PE CUBE4 ピーイー キューブ フォー」を紹介しました。
Amazon購入あるあるなんですが、あまり深く考えないでお得なんじゃね?と思って購入したわけです。
バルクライン(大容量ライン)だと、とにかく安いイメージがあるんですよね。
ところが、購入後、単価や強度についてタナトル4の方がお買い得だったということに気づいてしまったわけです。
前述の通り、PE CUBE4 ピーイー キューブ フォーのメリットは、3号未満でも600巻がAmazonで翌日到着で手に入るという点です。
週末に深場狙いの釣りがあり、気づいたら木曜日。
今日明日は釣具屋にはいけないんだけどなー、安価に巻替えておきたいなというシチューエーション。
とはいえ、外国製ノーブランドPEだとちょっと太いんだよなー。細糸だと信用できないし。
っていうケースにはよいかもしれませんね!
ではでは。
平田(@tsuyoshi_hirata)