北斗の拳っぽいタイトルですが、南斗コマセ拳の継承者「アジ」について話したいわけではありません。
金沢八景沖のライトアジで釣った黄アジがやけに巨大で白子がすごかったという話をしたいんです。
みなさんは、アジに白子があったら食べてますかね?
爆風八景沖のライトアジ釣行
この日は小学1年生の女の子とお父さんと釣りだったわけなんですが、この子はよく酔わなかったなと。
酔い止めを飲んだにしろ、酔う酔わないってのは人によるんでしょうね。
写真だとそこそこに見えるんですが、これがすごい強風だったんですよ。ビュービューと。
このとき型のいい中アジに混じって釣れたのが黄アジの大型。
置き竿をしていたら、ジィィィイ!ってドラグがでましたね。バルケッタの。
引きが異様に強いので「マダイかも」とか言っちゃいましたね。
そんで上がってきたのがこちら。
締めるまでは典型的な黄アジの色合いだった
ヤバイ。
なんだこの黄アジは。38㎝程度ありました。
エラを切って血を抜く前はもっと黄アジっぽいライトモスグリーンな背に黄色い尾で目の下のクマもなかったんですね。
重さは計ってないんですが、かなりの重量感。
とにかく体高がすごい。
血抜きしてすぐにクーラーボックスにいれたんですが、なんとなく顔つきがちょっとほかのアジと違うなーと思っていました。
娘ちゃんもよく目に焼き付けたことでしょう
この日は幅広のアジが主体。
とはいえ、比べるとこのサイズは異様。歴戦の猛将のような風格だったなと。
大アジの顔に違和感を覚えた理由とは
こちらが帰宅後に下処理をしたもの。
諸君は、大アジの顔がややふつーのアジと異なっているのがお分かりになるだろうか。
わからない人向けにズームしてみましょう。
こちら。
なにかが違うでしょ。
反対側。
・・・
そう、両顎にフッキング由来と思われる治癒痕があったんですね。
アジは餌を吸い込んで違和感があるとすぐに吐く食べ方をするわけですが、これでは口がうまく閉じられないんじゃないかと。
この口がボロボロ個体は、ほぼ100%リリースのブラックバス釣りでは、しばしばみる光景です。
が、アジで口がボロボロって、キープ主体だからあんまりないわけで。
そこにきて、この治癒痕のある大アジ。
一体、ここまで大きくなるまでに、何度ハリスをちぎってきたんでしょうね。
それとも、メタルジグなどのルアー由来の傷なのか。真相は不明です。
フッキング位置がおかしい
こちらがフッキング位置。
ムツ針の針先が下になって口蓋にフッキングしています。いわゆる一般的なハリがかりとは逆になっているわけです。
これが釣りあげたあと、なかなかとれなそうだったので、魚が暴れて身割れしないようにハリスをきって処理。
おそらくこのフッキング位置になったのは、餌を吸い込んだ際に、両顎の隙間から水がぬけて、ハリがおかしな回転をしたからではないかと。
ライトアジで無数のアジを釣ってきたわけですが、こんな風にフッキングしたのはじめてでした。
それにしても歴戦の猛将アジよ、わたしと出会ったのが運の尽きだったな。ゆるせよ。
大アジクラスは白子や卵のサイズも大きい
5月~7月ぐらいまでのアジは抱卵していたり、白子もちの個体が多いのですが、卵(真子)も白子もそれほど大きくありません。
だからその他の内臓ともども捨てている人がほとんどだと思います。
特に真子は「アジ子」とも呼ばれて旨いんですけどね。
今回の黄アジはというと、巨大な白子がありました。
こちら。
アジの白子とは思えないサイズ感。まさにオスのなかのオスですね。
とりあえず、繁殖する気満々なのがよくわかりますね。
ほら白子ぎっしり。
アジの白子も捨てたもんじゃない
捨てられる傾向にあるアジの卵と白子。
今回は、白子ポン酢にしてみました。
日本酒につけおいてから調理。
熱湯でさっとゆでる。
それにしても、アジでこんな白子はそうそうないはず。
湯がいた白子は氷水へin。
こうすることで全体が締まります。
まさにプリン体。
いやね、みるからに痛風のニオイがするんです。
これを食べていきます。
盛り付けて、ポン酢+もみじおろし+万能ねぎ。
UPで見せたろか?
はい、こちらです。
ぷるんとして、臭みなくクリーミー。
わかるよ。
新鮮な真鱈の白子がうまいのはよくわかる。トラフグの白子も最強なのはわかっている。
だけども、アジの白子も旨いということだけはいっておきたい。
みんなゴミ箱に捨てると思うんですよ。何度もみてきましたからね。いろんな人の下処理を。
でもね、アジの白子は本当に旨いのでぜひ食べてみてほしいところ。
毎年産卵シーズンにあたる初夏(5~7月ぐらい)限定です。
小型から中アジの場合、白子って人差し指の先端か第二関節ぐらいまでしかないんです。10匹程度から白子を寄せ集める必要があります。
「白子ギャザリング」とでもいいましょうか。
それと、だいたい黄アジの場合、卵持ちのメスが多いようです。
だから白子持ちって、すこしレア。
このバランスは変動するのかわからないんですが、毎年見ていて、メスが多い印象です。
ではでは。
平田(@tsuyoshi_hirata)
使用タックル
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▼今回の大アジは身切れしないところにフッキングしていたわけですが、ライトアジで大型を釣るためにはクッションゴムをつけることでゲット率が上がります。形状記憶合金製の天秤もオススメ。