尺カワハギ2枚をはじめ、満足な釣果になった沖釣りノウハウまとめ

リンクにプロモーションが含まれます
尺カワハギ2枚をもつ木田さん
スポンサーリンク

~この記事は約 9 分で読めます~

こんにちは、木田です。

先日、リストランテORETSURI10(忘年カワハギ)に参加してきました。一緒にイベントに参加したjomoさんがこちらの記事を、釣人割烹さんがこの記事を上げていますので、雰囲気を掴むのに参考にしてください。

釣果は8匹。釣り座に恵まれた(当日、左舷が圧倒的に釣れてました)のもあって25人の船中、12匹、10匹に次ぐ3番目の釣果。全長33cmも釣って、大物賞の「鋼製出刃包丁」を頂くなど、大変満足度の高い釣行となりました。

「いまの自分にできることは全部やる」が結実した結果と思っておりまして、そのノウハウを皆さんと共有したくて記事を書いています。

ドヤ顔は当日し尽くしましたので、今更、追加でドヤ顔したい訳ではないので、事実や、何を考えていたのかだけを淡々と書いてみたいと思います。

今回は「オモリ」→「仕掛け」→「針」→「エサ」→「竿+リール」→「釣り方」の順で語る趣向です。つまり、下の方からそれぞれ振り返ってみます。

目次

カワハギ釣りのオモリについて

当日使ったオモリは2つ。海中に光が差し込むときはメタリック系がよくて、曇天や雨天の場合は夜光系が良いのではないかと思います。

釣行日の天候は曇り。

特に、午後、やや薄暗かった気がしたので、前半は「ダイワ 快適船シンカー S K 25号 夜光/ライム」、後半はルミカの光略カスタムシンカー 25号 ピーチグロー )に、ケミホタルの黄色と赤色を装着しました。

いろいろな動画を見ると、カワハギが、アサリよりもまず派手派手のオモリの動きや色に反応しているのを見ました。

新江ノ島水族館相模湾ゾーンのカワハギ

水族館で銀メッキの光によってきたカワハギ

また、カワハギは好奇心の強い魚。ということもネットや書籍などにもしきりに書かれていて、きっと、いくばくかの真実がそこにあるのだろう。というのが個人的な結論です。

なので、オモリには気を使っています。

特に、後半に使ったケミホタル入りは、明るいところで人間の目で見ると「昼行灯」的ではあるのですが、照明を消すと、この通り、かなり力強く光ります。

実際のところ、海底付近にいるカワハギの目にどのように映ったのかは知る由もありませんが、曇りがちで、さらに、30m程度の水深で太陽光がいくらか弱まる場合、オモリを目立たせるのに一定の効果があったのだと思っています。

大型のカワハギをとれる針

針については、「大型のカワハギに伸ばされて、逃げられた」痛い思い出があります。そのあたりの分析はこちらの記事にまとめておりますので、よろしければ御覧ください。

記事にも書いたのですが、大物がかかった場合を想定すると、DAIWAのカワハギ針の場合「パワー●●」を使うのが正解だという私なりの結論にいたっています。

今回の釣行では、なんと30cmオーバーのカワハギを2匹釣り上げることができました。

1匹目はパワーフック4.5号、2匹目(33cm)はパワースピード7.5号。いずれも、パワー●●での成果です。普通の針だったら釣れていたかな?針が折れたり曲がってたんじゃないかなーと思います。これは過去の経験からの改善策が功を奏したのではないかと思ってます。

ちなみに、カワハギ釣りでは「針は頻繁に変るべし」と言われています。針先が甘くなると、掛かりづらくなったり、バラしやすくなるから。というのがその理由です。今回の釣行ではそれもやってみました。

こちらは釣行中に変えて、使わなくなって回収した針たちです。一番右端の針は33cmの大物賞を釣り上げた針ですが、明らかに内側に曲がって変形してますね。

これが、パワー系の針でなかったら、釣れていなかったのでは?と思う理由です。

回収した9本中、「爪を引っ掻いて刺さらず滑るかのテスト」をしたところ「まだ使える」が4本。「もう使えない=変えて良かった」が5本でした。

実際に検証してみるとまだ使える針も変えていることになりますが、確度を上げるという意味で良かったのだと思います。

また、枝針が分離しているタイプの話ですが、ハリスどめにはしっかり針が上を向くように装着するのも大事なことです。

これまでは少し斜めでも、まあいいか。と思っていましたが、今回の釣行では、うまく針が真上を向かなかった場合、付け直すことを徹底してみました。

今回のカワハギ仕掛け(幹糸)は自作した

仕掛けは自作です。

この通り標準的な75cmのもの。

ただし、ハリスどめつきビーズは、①と③はノーマル品、②はより早く沈む、ヘビーウエイトタイプを選択しました。潮が緩いときに糸をタルマせても仕掛けがトグロを巻かないように、重さを変えています。①と③をヘビーウエイトにして、②をノーマルでも良いような気がします。

仕掛けを自作するメリットは、自然とエダス間の距離に意識がいくので、「今、カワハギにこんな状態でエサを見せているな」というイメージを持ちやすいところかもしれません。

仕掛け全体については、もしかすると、一番上のエダスから、仕掛け最上部までの35cmのところを10cmにして、全長50cmの仕掛けも「アリ」かと思っています。

こうすると上に集寄をつけた場合、仕掛けとの距離が近づきますので、いわゆる「タタキ」で集寄とエサが激しく動き、食いの悪いコンディションの中で、よりエサにカワハギを近づけることできるのではないかと思うからです。これは、次回、やってみようと思います。

また、今回はリーダー(PEラインの先に結ぶこともあるフロロカーボン製の別の糸)は使わず、PE1.5号の道糸の先にスナップサルカンを直結、その次に集寄、仕掛け、オモリの順につなぎました。30cmオーバーがかかったシーンでも、ラインには何の異常も無かったため、カワハギ釣りではリーダーは不要。というのが現時点での私の結論です。

やはりカワハギ釣りのエサは生アサリ

今回の釣行では、マルキュー製冷凍アサリ「カワハギゲッチュ」が船宿から支給されましたが、前日にスーパーで買った活アサリも持ち込みました。そりゃ、カワハギも新鮮なエサの方が食べたいだろうよ。と。餌持ちという重大な観点でも生エサには強みがあります。

で、私としては、活アサリは初めて持ちこんだので、むき身にするのにそんなに時間が掛かると知りませんでした。YouTube動画を見ていると、どなたもサクサク向いているので、船が竹岡沖に移動する間に剥けばいいや。と思っていた程です。

実際に竹岡沖までの移動中に剥いてみましたが、実際にはあんなに簡単に動画のようには行かず、悪銭苦闘。1つ剝くのに、5分も6分もかかります。

ただ、生アサリを提供する船宿では、熟練しているとはいえ「ふつうのパートのおばさんが剥いていたりする」とのこと。なので、きっと、剥き方にコツがあるのだろうとは思っていました。

そして、移動中の船室で試行錯誤すること40分。ついに、手早くアサリを剝く方法を見つけました。1つ剥くのに30秒程度で済むようになりました。慣れればもっと時間短縮できそうです。

今回、私の後ろにあたる反対舷の大トモに釣り座があった釣友下衆大将にいたっては「前の釣行で活アサリを剥こうとしたら剥けなかったので、ペンチでこじ開けた」などという大胆発言をしていました。ペンチはちょっとないけれど、多少なりとも困っている方もいる思います。騙されたと思って、一度、お試しください。

  1. アサリは蝶番の左右に長い方と短い方があります。この区別は明らかなので、迷うことはほぼありません。短い方を「短辺」と呼ぶことにします。
  2.  蝶番を手前に向けると、短辺側にアーモンド型の黒い部分があります。図鑑で調べたら、「外靭帯」という部分にあたるのかもしれません。(本稿では外靭帯ということで進めます。)
  3.  アサリ剥きナイフの歯を、右手で、先端が2mm程度だけ出るようにしっかり持ちます。(私は何も持ち合わせていなかったので素手でやりました。結果的には怪我をしなくて良かったのですが、怪我防止には、手袋や指サックなどが必須と思います。)
  4.  左手でアサリをしっかり持ち、ナイフの先端部分を「外靭帯」に向かって強く押し当てます。外靭帯はその名の通り、貝殻ではなく、筋肉なのでしょう。歯の先端が2mmと短く持っているため、しならず、的確に、力強く外靭帯に押し当てることができます。すると、ムニュっという感触で歯がアサリに入ります。
  5. そうしたらしめたもので、歯をスライドさせていけば開きます。

蝶番を下側にしたアサリ。蝶番(殻頂)から写真右側が短辺

蝶番側から見たアサリ。黒い部分が(多分)外靭帯

アサリ剥きナイフはこんな風に歯の先端だけ2mmほど出して持つと、しならないので狙ったところに押し当てることができますし、力が入ります。

また、餌は活えさであっても、冷凍であっても丁寧につけることを心がけました。水管、ベロ1回め、縫い刺してベロ2回め、針先を肝に押し込み。なるべく小さくなるように指先でおにぎりを作るくらいの強さで押し固めます。針先を肝から出す派もいらっしゃるようですが、私は出してません。

カワハギ釣りは専用竿であればハイスペックにこだわらなくてもいいかも

使用した竿は、DAIWA KAWAHAGI X M-180。リールは、DAIWA LIGHT GAME Xです。

竿は専用竿とは言え、DAIWAのカワハギ竿の中では最廉価品。釣り方にもよるとは思うのですが、今のところ特に竿のスペックが釣果につながった実感はありません。

例えば、宙釣りやゼロテンションなどでカワハギの気配を感じ取りつつ、繊細な前アタリなど掛けにいくカワハギ釣り以外は、目感度(竿先の動きでアタリを取る)や手感度(手の感触でアタリを取る)はそれほど当てになりません。

むしろタイム釣り(アタリがなくても一定間隔で仕掛けを上げる)の要素が強いかと思っているからです。ただ、「専用竿を使っている」という心理的安心感は大きいとは思いますし、釣り方の幅も広がる要素もあるかもしれません。

上述のリールはカウンター付きですが、特にカウンターはなくても良いと思います。ただ、船長が告げてくれる水深(魚探を使っているので、船の真下までの距離)と、糸が着底した時のカウンターの差を比較すると、糸がどのくらい潮に流れているのか分かりますので、水中での糸と仕掛けの状態についてのヒントになります。

船長が水深19mだとアナウンスしてくれて、カウンターが23mであれば、なるほど、4m分、糸が斜めになったり、潮にたなびいで膨らんでるのねー。という具合です。

今回の釣り方は「タタキ、タルマセ、聞きアワセ」

最後は釣り方です。

タタキ、タルマセ、聞きアワセ。を原則としています。それぞれを言語化するとしたら、以下の通りです。

  1. タタキ(オモリが着底し、糸ふけを取った後、竿を激しく小刻みに動かすこと)エサや集寄を揺らし、アピールするとともに、寄ってきたカワハギを焦らす効果があるとされています
  2. タルマセ。糸を緩め、焦らされたカワハギが食べやすくしてあげること。カワハギは海底の餌を食べているため、下に頭が向くと吸い込みやすいとされています
  3. 聞きアワセ。ゆっくり(秒速30cmくらい?)竿を持ち上げ、カワハギが掛かっているかを調べながら合せること(決して、激しくシャクるようにアワセてはいけません。)

私が釣り方で気にしているのは、「いかにしてカワハギが下を向いて、アサリを吸い込んでくれるか?」の1点のみです。

動作でいうと、タルマセの速度(どのくらいゆっくりと糸を弛ませるか?)、どのくらいの長さ(何秒?)弛ませたあと、聞きアワセに入るか?という部分です。

というのは、カワハギが上を向いてアサリを吸い込んだ場合、聞きアワセしても、針が口からすっぽ抜ける確率が高いと思っています。なので、理想的に釣れるまでの脳内のイメージは以下の通りです。以下の状況を再現しようと毎回気を使っています。

  1. カワハギがオモリや集寄の光や音に興味を引かれ、近づいてくる
  2. やがてオモリの近くにあるアサリ(エサ)に気づく
  3. が、激しく動いてうまく食べられなくて、焦れる
  4. と、アサリの動きが止まり、海中をゆっくり落下する。
  5. 「うはは、これ幸い」とカワハギが落下するアサリ追い、下向きになって吸い込む
  6. 「このまま食べようかな?吐き出そうかな?」と思っていると、アサリが上部に動き、中に隠れていた針が口の中の上顎に掛かる
  7. 「なんてことだ」異常を感知したカワハギが慌てて首を振る
  8. その動作が糸を通して釣り人に伝わり、巻き上げが開始される

こんなイメージです。

また、聞きアワセは竿先を立てるのではなく、竿を持った腕自体を上に上げています。竿先を立ててしまうと、竿と糸との直角性が損なわれ、竿のしなりの性能がでないと思うからです。

腕自体を上げることで、竿と糸の直角性を保ち、竿の性能を活かせる他、聞きアワセのスピード調整も楽になり、針がかりを確信してからリーリングに入るタイミングも自在になります。

あとは、ORETSURI編集長の平田さんがどなたかにアドバイスしていたのを横で聞いていたのですが、「針がかりしたカワハギは上に泳ぐことがあり、レンタルのノーマルギアリールでゆっくり巻いてしまうと巻き上げスピードが遅くなり、糸のテンションが緩んでバレることがある」とのことでした。

このアドバイスは初めて聞いたのですがすごく参考になりました。30cm超えの2匹も巻き上げの途中で、フッと負荷が消えて「あれ?バラしちゃったかな?」と思う瞬間があったからです。

  • ヒットしてからの巻き上げは比較的速めに
  • 途中で負荷が抜けても、上に泳いでいるのだと思って、巻き上げはやめない。むしろ速める

あたりが新たな「コツ」としてわたしにインストールされました。

お土産に持ち帰ったカワハギ料理

カワハギのお刺身(中央部)と薄造り(周辺部)

なめらかな肝醤油

アラ汁

今回、肝の処理に裏ごし器を投入してみました。これはリストランテ料理部からの学びです。なめらかなすごく美味し肝ペーストが取れますので、お試しください。

ちょっと絵面が美しくないので画像は載せませんが、血抜きをしても肝には(当然ですが)血管や血液の残りが相当ありますが、裏ごし器にそれらが残り、ペースト部分と簡単に分離できます。

使わなかったもう1パックのアサリはワイン蒸しに。餌を持ち込む場合、余った餌も食べられるのがカワハギ釣りです。

大物賞として手に入れた「貝印の関孫六 本鋼 出刃包丁 150mm 銀寿」。怪しく光る歯が素敵です。

すでに持っていた、「関孫六の出刃包丁(ステンレス製)とは、刃の厚みがこれだけ違います。上側が鋼製です。

まとめ

という訳で、オモリから釣り方まで自分なりにそれぞれに気を使って、できることをやった結果が今回の釣果につながったのかと思います。

それぞれ考え方もありますが、みなさんも参考になる部分がもしあれば、ぜひ試してみてください。

では皆さん、ラブ、ピース、アンド、ハッピーフィッシング!

タックル

寄稿者

木田 和廣(@kazkida

オフでは水泳と釣り。オンではGoogle アナリティクスによるWeb解析コンサルタント、Tableauによるビジュアルデータ分析コンサルタントをしています。Web解析に関する本も書いてますよ。

ORETSURIフィールドレポーターについて

関連記事

あわせて読みたい
船カワハギとダイワの釣り針についての個人的考察 こんにちは、木田です。 今月、3匹に終わったカワハギ釣行がありました。その釣りを振り返ることで釣り座と釣果の関係がだんだん分かってきたのですが、実は同じ釣行を...
<お知らせ>
🌊Amazonタイムセール! 釣具も安い!
🌅楽天スーパーDEAL-人気アウトドア商品もポイント高還元!
🐙Yahoo!ショッピングならPayPay毎日5%還元!竿とリールが超得!
尺カワハギ2枚をもつ木田さん

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

記事をシェアしよう!
目次