究極の美味!?「センネンダイ」を釣って沖縄そばにして食べてみた

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オモックで釣れたセンネンダイ
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~この記事は約 7 分で読めます~

ハイサイ!沖縄のニッシーです!

近年釣り人の間で話題になった、「オモック」をご存知でしょうか?

自分で簡単に作成可能で、材料費が安価、色々な魚を釣ることが出来るという魔法のルアーです。

今回は、自作のオモックで、幻の「千年鯛(センネンダイ)」を釣り上げて沖縄そばにして食べた話です。

目次

オモックとは

オモックとは、「オモリ」+「フック(釣り針)」を組み合わせた釣具です。

これが「オモック」。

名前の通り、「針をつけたオモリを海底に落として魚を誘う」道具です。

沖縄県「伊是名島」の海人さんが考案された釣り方で、YouTubeや釣り番組をきっかけにブレイクしました。

オモリとハリだけ。シンプル過ぎる見た目だが…

リアルな見た目の「一般的なルアー」と異なり、ただのオモリに針がついただけの擬似餌。

「本当にこんなので魚が釣れるの⁇」

誰もがそう思うでしょう。僕も実際そうでしたからね。

しかし、この「オモック」は簡単なアクションだけで魚が釣れてしまうのです。

基本的には「海底まで沈めて、竿を上下に動かして魚にアピールする」だけ。

ボートから「オモック」で釣ったマクブ(シロクラベラ)

僕もオモックを使用して、沖縄三大高級魚の「マクブ(シロクラベラ)」や、「ムルー(フエフキ系の魚)」を上げています。

他にも、オモックを使用した釣りでは、「ミーバイ(ハタ類)」から「タマン(ハマフエフキ)」、「メーターオーバーのGT」など多種多様な魚が釣れています。

「オモック」を自作してカスタマイズする

そんな夢のアイテム「オモック」ですが、自分で簡単に自作可能です。

詳しい作り方の解説は省きますが、ざっくり説明すると

「オモリの穴にハリガネを通して固定し、通したハリガネで輪を作って釣り針をつける」だけです。

必要最低限の材料は「中通しorナツメ型オモリ」「釣り針」「ステンレス製の針金」があればオーケー!

<「オモック」の材料と工具>

「オモリの号数」や「釣り針」の種類は、「使用するタックル」や「狙う魚」によって変えましょう。

ちなみに今回、「ショアジギングタックル」を使って、水深が深い「ショア(岸)の磯」から「ミーバイ系(ハタ)」を狙っていました。

なので、「ナツメオモリ20号」と「タマン針16号・18号」を選択。

タコベイトなどで、カスタマイズも自由自在。

今回は、太めのPEラインで自作した「アシストフック」、アピールを強くするために「タコベイト」をかぶせてカスタマイズしています。

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シャドック釣り

これだけカスタマイズしても、オモック1個あたりの材料は150円程度。

通常のルアーを買うと「1個あたり1,000円〜数千円」するので、破格の安さです!

自作した「オモック」を持って、磯へ

オモックを10個作成し、ポイントの「磯」へ向かいます。

オモックは「船」からの釣りでよく使用されますが、「ショア(岸)」からの釣りでも実績があります。

とくに今回のような「磯」のポイントは、地形が荒く根掛かりが頻発する場所です。

慣れていないと、せっかく買った「高価なルアー」を根掛かりですぐ失うことになります。

安価なオモックだと根掛かりを恐れず「海底」を攻めることが出来るので、より釣果につながりやすいのだと思います。

ベイトのミジュン(イワシの仲間)

潮の時間帯を読んでポイントに入ったところ、足元に「ベイト(小魚)」の大群が!

狙っている大型の魚も「ベイト」を追って接岸しているはずなので、一気に期待が高まりました。

幻の魚「センネンダイ」が釣れた!

期待を込めて、自作した「オモック」を沖合めがけてフルキャスト!

船からのオモックでも共通ですが、アクションは「上下の動き」。

魚は「上から落ちてきたものに興味を示し、襲いかかることが多い」です。

なので着底を確認したら、「海底にあるオモックを持ち上げるイメージ」でロッドをシャクります。

このアクションを「水深」や「タイミング」を変化させながら繰り返します。

投げてアクションを繰り返していると、海底付近で「ガンっ!」とひったくるような強いアタリ!

確実にフッキングするために強いアワセを入れて、ファイトを開始!

手前の荒い根をかわしながら寄せてくると、海面に大きな赤い魚体が浮かびました。

「やった!デカいミミジャー(ヒメフエダイ)だ!」

魚体が見えたとき、そう思いました。

以前にルアーで釣ったミミジャー(ヒメフエダイ)

「ミミジャー(ヒメフエダイ)」は、夜行性で日中はあまり釣れない魚。身に甘みがあって、お刺身で食べると最高なんです。

ただ何か「違和感」が。

磯から5メートル下の海面までタモ網を伸ばし、魚を陸に上げてみると「違和感」の正体に気付きました!

こいつは、センネンダイだっ!!

赤い帯状の3本線は、図鑑で見覚えがありました。

「川」、「小」の字に見える特徴的な三本線

センネンダイ。

名前の由来は、滅多に釣れないことから。

「千年に一度しか釣れない」とも言われている幻の鯛です!

今回釣り上げたのは、「ジャスト50センチ」の個体でした。

「センネンダイ」は、僕がいつか沖縄で釣り上げたいと目標にしていたターゲットの1匹!

個体数がとにかく少なく、狙って釣れる魚でもないため、8年間ひそかに追い続けていた魚です。

そんな幻の鯛が「船」からではなく「ショア(岸)」から、しかも「自作したオモック」で釣れるとは・・・。

こみ上げてくる感情を胸に向かったのは、いつもお世話になっている「あのお店」。

僕にとってセンネンダイは、「釣りたかった魚」であり、いつか「食べてみたかった魚」でもあったのです。

 

この魚は「いつか釣りたい」と僕が長年追ってきた一方で、「いつか食べたい」と思っていた魚でもあります。

今回は釣り上げた「センネンダイ」を存分に味わうため、いつものお店にお邪魔しました。

「センネンダイ」ってどんな魚⁇

料理の話に行く前に、センネンダイについて説明を。

センネンダイは、暖かい海に生息するフエダイの仲間で、特徴は体表にある「帯状の赤い3本線」。

「川」、「小」の字に見える特徴的な三本線

沖縄の方言名「サンバナー」は、この3本線を意味しています。

成長すると最大80センチ程になり、老生魚になると3本線は薄れていきます。

和名のセンネンダイの由来は、「千年に一度しか釣れない」とされることから。

沖縄でも生息数が圧倒的に少なく、狙って釣れる魚でもないことから「幻の魚」とされています。

「センネンダイ」は究極の味?

釣り上げたセンネンダイをじっくり観察。

美しい「赤色」と踊り子のような「綺麗な鰭」。

まるで、「竜宮城の住人」のような神秘的な見た目です。

そして「センネンダイ」は、味も超一級の魚!

ただ希少な魚なので、滅多に市場に流通しません。

ある料理人の話によると、その味は「究極」なんだとか!

現場でしっかり血抜きした「究極の食材」を持って、僕はいつものお店「帆掛きそば」に急ぎました。

釣友まえとーさんの「帆掛きそば」に持ち込み

「帆掛きそば」は、うるま市にある沖縄そば屋。店主のまえとーさんは、僕の釣り友達なのです。

GTダシの沖縄そば」「オニダルマオコゼ出汁の沖縄そば」でもお世話になったお馴染みのお店です。

今回も「センネンダイ」から沖縄そばダシを作って頂こうと、サプライズでお持ちしました。

僕のニヤケ顔を見て察した、まえとーさん。

お店に魚を持ち込むたびに、ハードルが上がっている気がします(笑)。

「センネンダイ」を解体する

まえとーさんも以前に、「慶良間諸島」の磯でセンネンダイを釣ったことがあるそうです。

「センネンダイ」を捌くまえとーさん

「沖縄本島」の磯から釣れた話は聞いたことがないそうで、いかに今回の出会いが幸運であったのかを実感しました。

味は、やはり「絶品」だそう!

手始めにセンネンダイを解体し、「身」と「そばダシ用のアラ」に分けます。

「アラ」

「切り身」

切り身は「皮付き」と「皮なし」に分けます。

「皮付き」の身は、バーナーで炙って氷水につけることで、より美味しく食べることが出来ます。

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「下味をつける」「余分な水分を取る」ために、切り身に塩を。その後、切り身は冷蔵庫で3日間じっくり熟成させました。

世界初!?「センネンダイ」ダシの沖縄そばを頂く

翌日、開店1番にまえとーさんのお店へ。

「アラ」からダシを抽出中

作って頂いた、「センネンダイ」ダシの沖縄そばを食べに伺いました。

「千年に一度しか釣れない」とされる「幻の鯛」ダシの沖縄そばがこちら。

恐らく「世界初」であろうし、滅多に食べられないダシです。

まえとーさんの渾身の一杯。

それでは頂きます…。

うまいっ!!

透き通ったスープですが、とてもコクが深く甘い香りが広がっていく味。

全くクセがなく、「飲みやすい上品な味」であっという間に完食してしまいました!

この日、お店を訪れたお客さん達にも大好評。

「千年に一度」の美味しさを、たくさんの方と共有出来て嬉しかったです。

「センネンダイ」のお刺身は○○の味

そして、お待ちかねの3日間熟成させた「センネンダイ」の刺身を実食!

「センネンダイ」の刺身

「究極の味」とされるそのお味は…。

甘いっ!

想像以上の旨さ。身がとにかく甘くて、上品ないい香り。

「魚の刺身」というより「甘エビの刺身」を食べている感覚。

個人的には、「アカジン(スジアラ)」よりも美味しいと感じました。

間違いなく、僕が沖縄で食べた魚のトップ3に入ります。

特に「皮付きの刺身」が最高!

歯応えがしっかりしていて、噛めば噛むほど「甘くて濃厚な味」が楽しめます。

下味に塩をまぶしているおかげで、醤油は少なめで大丈夫。

これで魚本来の旨味を味わうことが出来ました。

〆は酢飯に切り身を贅沢にのせた「センネンダイ丼」。

箸が止まらず、夢中でご飯をかき込みました(笑)。

噂に聞いていた通りセンネンダイは「究極の味」でしたよ!

またすぐにでも釣って食べたいですが、次に釣れるの名前の由来からだと「1000年後」(笑)。

またいつの日か、「幻」に再会したいものです。

それでは、また!

寄稿者

ニッシー

ニッシー

※本記事はニッシーさんの「【沖縄冒険日誌】しままやー」を再構成したものです。

今回のタックル

お世話になったお店

帆掛きそば

  • Facebookページ
  • 所在地: 〒904-2211 沖縄県うるま市字宇堅7
  • 電話: 098-973-3633
  • 営業時間:11:00~17:00
  • 定休日:水曜日

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オモックで釣れたセンネンダイ

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