海釣りをしている人は、魚を持ち帰って食べることが多いと思うのですが、どの家庭にも発生する問題が「生ゴミをどうするか」です。
今回は、釣魚由来の生ゴミ問題を解決する方法を紹介します。
特に夏場は、魚のアラを含んだ生ゴミが急速に腐敗して凄まじい臭気を放つのは必定。
家族がいるとクレームにもつながるので、ぜひ臭い対策を覚えておきましょう。
釣魚料理由来の生ごみ問題が我が家にも発生!
以前住んでいたマンションは凄く便利だったんです。
敷地内には、宅配ロッカーに、24時間使用できる共同ゴミ置き場があったり。
地域のごみ収集自体は曜日が決まっているのですが、マンション内に生ゴミ・燃えるゴミをいったん集める場所があったので、部屋が臭くなるということはありませんでした。今思うと、あれは凄く便利。
が、転居によって環境が変わったんですね。
具体的には、共同ゴミ置き場というものが無くなり、ごみの収集が週2回に。すると最大3日間生ごみを捨てられないことになり、これが夏場だと1日でアウトになってしまうんです。
真夏の室内においたゴミ箱に魚のアラが入ったごみを入れておく。それで外出して戻ると、玄関のドアをあけて「ただいま」といった瞬間から、猛烈なゴミ臭さですよ。ここは夢の島でしょうか。
最初は、ごみの袋を3重ぐらいにしたり、ジップロックで密封したあとにさらに袋で念入りに覆うというようなことをやっていました。
が、やはり生ゴミにまつわる不快は発生していました。
ニオイの問題
まず魚の生ゴミについてについてはニオイがあります。
特に、青魚系は信じられない臭気を放ちます。
魚臭いとかのレベルじゃなくて、バイオハザード級の臭いです。
一般的なスーパーの袋などを3重ぐらいに密封しても、ニオイはくぐりぬけてしまうという悩み。
汁問題
魚のアラを捨てる場合、やがて汁が分離してゴミ袋の中にたまります。
で、この汁が容赦なく漏れる。
床や敷物などが汚れますし、何より死ぬほど臭いんです。この汁が。服とかに手に着くと人生が終わった感が強い。
コバエなどの害虫問題
温かいシーズンがメインですが、5月~9月ぐらいはショウジョウバエのようなコバエがゴミ箱のなかで大量に発生することも。
その昔、無精でいたら、ごみ箱の内側を白いものがはい回っていたんです。
ええ、ウジってやつですね。
一瞬、釣り餌につかえるかと思ったんですが、家蠅や銀蠅のウジとちがって、ショウジョウバエなどのウジは小さすぎて。って、何を言ってるんだか。
他に、生ゴミ自体がゴキブリの寄せエサにもなるわけです。
次に、具体的なニオイ対策をお話します。
臭い対策①船宿で処理しておく
釣り船を利用した釣り限定ですが、下処理場所が用意されているならば以下の処理をあらかじめ船宿でしておくことで、ごみ問題が軽減されます。
- 鱗を落とす
- 頭部(エラ)を落とす
- 内臓と血合いを除去
いわゆる棒身のまま魚を持ちかえるわけです。
黄アジの棒身。これ以上船宿で処理するのは鮮度劣化につながるので非推奨
残った中骨や腹骨などはいったんアラ汁などの出汁取りに使えば、生のまま廃棄するよりニオイが減ります。
臭い対策②木酢液・竹酢液を活用する
これはあまり知られていないんですが、ごみ袋に木酢液・竹酢液をしみこませた新聞紙やキッチンペーパーを敷いてゴミを入れるだけで生ゴミの気になるニオイが軽減されます。
夏場以外は、これだけでなんとかゴミの日まで持ちこたえることができる場合も。
また、各種化学成分がハエやゴキブリなどに対する忌避・殺虫剤として機能します。実に素敵。
一方、ネックは独特のスモーキーなニオイが嫌いな人には耐えられないという点です。かなり強いニオイなので。
とはいえ、木酢液・竹酢液はニオイ対策以外にも様々な効用があるので、多めに買っておくと便利。
臭い対策③密封して冷凍する
生ゴミがでたら、すぐさま厳重に密封して冷凍庫にいれ、冷凍してしまうのも一つ。
素材が厚くて強い冷凍庫用ジップロックをつかうのがオススメです
ちなみに、しばしばゴミの日を何度も忘れてしまうというデメリットもあります。
忘れないようにGoogleカレンダーでリマインドするほか、アナログですが、玄関の扉にでも付箋を貼っておくとよいと思います。
臭い対策④臭気を防止する袋に密封
生ごみを臭気防止用の袋に密封しておくと、ニオイがほぼ漏れません。
我が家では「おむつが臭わない袋」をつかっていますが、その名の通り「生ゴミが臭わない袋」も市販されています。
こちらがおむつが臭わない袋。
乳幼児がいる家庭ではお馴染みかも。子供のおむつは、魚のアラ同様、めちゃくちゃ臭うんですよ。
ニオイも菌も通さない。
見た目は色付きのビニール袋だと思ってください。
生ごみをこの通りに密封しておけば数日たってもニオイはゼロ。
このときはタチウオのアラを捨てています。
ただし、夏場高温になる場所においておくと、袋のなかでガスが発生してパンパンになります。包む量によっては破裂するおそれもあるので、ある程度のボリュームに抑えておくとよいでしょう。
これは大前提なのですが、魚のアラは別の袋などで保護してから廃棄しましょう。
タチウオのように歯が鋭い魚、カサゴ・メバルのようにヒレが尖っている魚、アジのようにゼイゴがある魚は袋に穴が開いて液漏れします。
予め新聞紙やキッチンペーパーなどで包んでから防臭袋にいれるのがポイントです。凄く重要。
臭い対策⑤防臭用のパッキンがあるゴミ箱を使う
ゴミ箱のなかには、防臭用にパッキンがついていものがあります。
生ごみの臭いを完全にシャットアウトする方法ではないのですが、前述の防臭袋や生ゴミ用の消臭剤と合わせると効力を発揮します。
まとめ
今回は、釣った魚を持ち帰って料理するときに必ず発生する「生ゴミをどうするか」問題への解決策を紹介してきました。
我が家では以下の方法を組み合わせて対応しています。
- 魚のアラは防臭袋に入れる(あらかじめ新聞紙で包んで別の袋にいれてから)
- パッキン付きのごみ袋で保管
- 生ごみ用の消臭剤と竹酢液をしみこませたシートを利用
- ゴミ出しの日に在宅できない場合は厳重に密封して冷凍庫にゴミをいれる
魚の生ごみに困っている家庭はぜひためしてみてください。
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