これが同じ魚!?タチウオジギングでボウズを経験した話

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タチウオ用メタルジグ
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こんにちは、こちらの記事で「もしかしたら、タチウオジギングは中級者かも?」とヨタを飛ばしていたら、ギャフン。見事にタチウオに反撃されてボウズを出してしまった木田です。

他人のボウズは蜜の味。(でしょ?笑)どうぞ、お楽しみください。

目次

深川吉野屋さんからタチウオジギングへ

2月某日、深川吉野屋さんからタチウオ(一部サゴシの時間帯あり)ジギングに行ってまいりました。

今回の作戦はこうです。

タチウオジギング用は、「ふふふん、専用竿あるんだもんね。」とばかりに以下のタックルでタチウオを狙います

竿:Ab Garcia OFSC-632M/150
リール:DAIWA プリード150SH-DH
PE : 2号
ショックリーダー: VARIVAS フロロカーボン 40Lb.
(左側のタックル)

で、サゴシ(サワラの小さいの。一説には70cm未満)を狙う時間帯があるとのことで、もしボイル(イワシなどの小さな魚が水面近くに追い立てられ、海面が波立つこと。近くにサゴシなどのフィッシュイーターと言われる肉食魚がいるのが確実なので、釣り人については心躍る瞬間)なんか見ちゃったらキャスティングしよう。ということで以下のタックルも準備。

竿:DAIWA VADEL Bay Jigging 66HB
リール:DAIWA タトゥーラ SV TW 7.3R
PE : 1.5号
ショックリーダー:VARIVAS フロロカーボン 40Lb.
(右側のタックル)

こちらのタックルもロッドはキャスティングに適したものですし、タトゥーラはマグネットブレーキというキャストした時のバックラッシュ(ラインの出てゆくスピードよりもスプールが早く回転してしまいラインが絡む現象)を軽減する機構がついている、いわばキャスティングするためのベイトリール。つまり、装備は万全。と、この時点では思ってました。

おのおの控えめされぃ、二本差しが通るぞ

いざタチウオ釣りへ

この釣り物、人気なのでしょうね。深川吉野屋さんからは2隻のタチウオ船が出船です。

1時間近くも走ったでしょうか、釣り場に到着。釣り座は左舷トモから4番目。

我が軍のジグ兵、ミノー兵も最近非常に充実しております。

船長のアナウンスは「150gくらいでやってみてください」

そこで、まずはピンクの160g兵を投入します。

「棚は下から15mくらいまで、水深は76m」

なるほど。昨年秋のタチウオジギングも深川吉野屋さんを利用したのですが、その時は水深20mの底を狙いました。今日はずいぶんと深いな。

シャカシャカシャカ。

基本のワンピッチジャーク(竿のシャクリ1回でリールを1回転させる巻き方)から試してみます。

と、数投目で右舷の方とお祭り。おっとやってしまった。クラッチを切ってラインを出して、右舷の方が解いてくれるのを邪魔しないようにします。

と、そこで、(後からそうだと気づいたのですが)この日の釣果を大きく左右する事件が発生。

ラインを出しすぎたため、PEラインが船のスクリューに絡まってしまいました。こうなるともう、取れないので、PEラインをカットするしかありません。(涙

ここで、唯一の160gのピンク兵を失いました。130gのピンク兵はいるのですが、この深場、潮の流れを考えると、130gではまたお祭りのリスクが高いです。ここで、この日のアタリカラー、ピンクの選択肢をなくしました。これが、ボウズの要因1。

実は、事前に最寄りの釣具店、キャスティングでこの情報を見ていたのですが、160g兵が4人(ピンク、オレ金、赤金、紫)いるから大丈夫。と思い、補充はしなかったのです。が、今考えると、200gのジグも4本、同じ色のコンビネーションで揃えておくべきでした。

自分鉄則1:必要と思われるメタルジグの、ワンサイズ上下は4~5色程度揃えること

また、プリードには、PEラインが120mしか巻いていなかったのは事前に確認済でした。そして、このお祭りでおそらく最大、先端30m程度をロストしてしまったと思います。すると巻いてあるラインの長さは90m。これで80m近い水深を攻めるのは心もとない。

そこで、「Ab Garciaのタチウオジギング専用ロッド+プリード」を諦め、新品の1.5号が150m巻いてある、「ヴァデル 66HB + タトゥーラ」にタックルを変更です。

結果的にはこのタックルの変更がボウズの要因2となりました。(正確に言うと、そうではないかと釣行後に気が付きました。)

というのはAb Garciaの竿はルアーの重さの上限が180gなのに対して、ヴァデルは120gまでなんです。竿はすこし余裕をもってつくられているでしょうから、利用は問題ないにしても、結果的に食いが渋かったこの日、メタルジグをキビキビ動かすにはAb Garciaの竿の方が望ましかったのではないかと。ではなんでAb Garciaにタトゥーラを付け替えなかったのか?・・・

ここが焦りというか、初心者たる所以なのでしょうが、面倒に思ってしまったんですね。ロッドにセットされたリールがあり、リーダーまで結んであって、先端にはスナップサルカンが付いている。なので、そのまま釣ってしまえ。と。

自分鉄則2: 面倒くさいと思ったら釣れない。手持ちの装備のベストを使うべし

アタリのでない忍耐の時間が続きます

その後もメタルジグを落としてはジャークを繰り返します。

前回の釣行で学んだ、ジグの着底後すぐに巻き始める。も実践しましたし、ハーフピッチジャーク(竿の一シャクリの間にリールを半回転させる巻き方。実は、ワンピッチジャークはジグがフォールする時間がないのではないかと思っており、フォールさせるなら、ハーフピッチジャークが必要かと。)、クオーターピッチジャーク、ただ巻き。。。シャクリソンビにならないよう、毎回、「タチウオがそこにいる」、「タチウオはこのジグを見ている」と思いながらジャークします。ピンク兵を失ったので、ジグ兵は紫兵です。

・・・

だが、来ない。

正午近くになっても、左舷(釣り人、6、7人)でタチウオが上がったのは2、3匹ではないでしょうか?結構渋いです。

来た、ついにタチウオが・・・

集中してジャークしている私に釣りの神様がチャンスをくれました。

海底から10mくらいのところ、ジグを押さえつけるようなタチウオ特有のアタリです。

やった!

が、巻けない。渾身の力を入れても巻けない。かなり大きいタチウオだと気合が入ります。

数秒もそうしていたでしょうか、タチウオがついに根負けし、なんとか巻き上げに入ります。でも、海底70mは遠い。

ゴリゴリゴリ、ゴリゴリゴリ・・・

あと20m。もう少し!

すっ

あっ!

バレてしまいました。。。痛恨のバラシです。

その後も、もう一度アタリがありましたが、なんとそのアタリも、あと海面まで20mくらいのところで全く同じ用にバレました。

一度ならず、二度も。。。手にも足にも力が入りません。

という訳で、タチウオはボウズ。

なぜタチウオが釣れなかったか振り返った

一度ならず、二度も同じようにバラしてしまったのにはきっと理由があるはずです。放心状態も解けた帰宅後にゆっくり考えてみました。

すると思いつくのは以下の2点

  1. リールの要因 – 巻く力(トルク)が弱い
  2. フックの要因 – 先端が鋭くない&クワトロフック

1. リールの要因 – 巻く力(トルク)が弱い

使ったタトゥーラ SV TW 7.3Rは、ギア比7.3。一巻きで74ccm巻き上げることができる機種です。「超」がつくほどではないにしても、ハイギア系と言えるでしょう。

ということは逆に巻く力(トルク)は低いです。

さらに、ハンドル長が80mmと短め。しかも、ハンドルの形状が丸くないので、どうしても手のひらで包んで腕で巻き上げるというよりは、ハンドルを指先で摘むことになります。

つまり、「ハイギア」、「短いハンドル長」、「手のひらに包みにくいハンドル形状」の3要因が重なった、早くは巻けるが、力強くは巻けない設計の機種・・・なんだと思います。

そのため、アタリがあった時にすぐに巻き上げることができず、フッキングが浅かった。

ラインが短い懸念があったため使わなかった、プリード150SH-DHはギア比7.0、ハンドル長は100mmで、ハンドル形状は丸型です。

プリードだったら、もっと深くフッキングできたのでは?どうしてもそう思ってしまいます。

長らく所有している2機種なのですが、初めて比べてみました。

左がタトゥーラ、右がプリードです。こんなにもハンドルの長さ、違うんですね。

2.フックの要因 – 先端が鋭くない&クワトロフック

これが、2回バラシをしてしまったフックです。
すぐに気がつくことがあるのではないかと思います。

クワトロフックであること、軸にサビがあることです。

はい、やってしまいました。このフックは前回11月の釣行時に使ったものです。その後、お湯ですすいでおいたのですが、サビが出ています。もちろん、今回の釣行にあたって、針の先端は研いでいますが、そうはいっても針先の鋭さは新品にはかなわないはずです。

また、ネット上には「クワトロフックでも問題ない」という記事もたくさんあるようなのですが、針先の接点が多ければ、一点あたりの圧力は下がるはずです。

つまり、このバラシは、「針先があまり尖っていないフックで」、「圧力低めに」フッキングした状態で発生しています。新品のトリプルフックならバレていなかったのではないか?どうしてもそう思ってしまいます。

この点、大いに反省です。

活性が高く、タチウオがジグに噛みつきまくる状況ではあまり差が出ないのかもしれませんが、今日のような渋い状況ではフックはトリプルフックの新品を必ず使う必要があるように思いました。

ボウズになった理由まとめ

ということで今回タチウオがボウズだった要因をまとめると・・・

  1. ヒットカラーのジグを早々にロストした
  2. ルアーの重さ上限が低い(160gのジグをキビキビ動かすには少々荷が重い)ロッドを利用した
  3. ハイギア、短ハンドル長の、巻き上げ力の弱いリールを使用した
  4. 使い回しのクワトロフックを使用した。

こんなにミスが重なったら、ボウズも仕方がないですね。

その他のお話2つ

タチウオでボウズを出した話は以上です。

が、この釣行にはあと2つ、付け加えるお話があります。

1. サゴシが釣れた

タチウオはボウズだったのですが、実はサゴシが1匹釣れました。生まれてはじめてのサゴシです。

ブルブルブルとものすごい引きで、やりとりを堪能しました。フックはスレで背中に掛かっていましたし、リールはタトゥーラでしたので、今考えるとよくぞ上がってきてくれた。と思います。

一緒に釣行した下衆大将がタモ入れをしてくれたのですが、タモに入るとすぐにフックは外れてしまいました。まさに間一髪。。。でした。

お箸と比べたサイズ感はこんな感じです。

こちらのサゴシは丁寧にさばいて、皮面を炙ったお刺身と照り焼きにして頂きました。とても美味しかったです。この魚の引きが忘れられないですし、味も大変美味しいので、また釣りに行きたいです。

皮面をバーナーで炙ったサゴシの刺身

サゴシの照り焼き

2.リールの改良

ここまでボウズにおけるリールの要因の分析をしたら、あとは改善アクションを起こすのみ。

というわけで、アマゾンで、ノンブランドのパワーハンドルを購入。タトゥーラに付け替えてみました。今後は魚種と大きさ、深さに合わせて、トルクと巻き上げスピードを考えて、ハンドルを付け替えて実戦投入します。

上が今回投入した、ハンドルの長いシングルハンドル。手前が純正タトゥーラのダブルハンドル。ハンドル長は相当違います。

ハンドルを取り付けてみたところ。しっくりきますね。

長い記事におつきあい頂き、ありがとうございました。

ハッピーフィッシング!

寄稿者

木田 和廣

オフでは水泳と釣り。オンではGoogle アナリティクスによるWeb解析コンサルタント、Tableauによるビジュアルデータ分析コンサルタントをしています。Web解析に関する本も書いてますよ。

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