東京湾で黄アジの「大アジ」サイズを釣った話

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尺越えの黄アジ
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黒アジと黄アジ

釣り人にとっては知ってるよといった知識なわけですが、種としての「マアジ」には「黒アジ(背黒・ノドグロアジ)」と「黄アジ(金アジ・黄金アジ)」の2種類がいますね。

釣り人にとっては、やせてマッスルな黒アジ系のマアジは筋張っていて脂が少なく、食味的にあんまり美味しくないということから、黄アジ系の魚体が好まれていると思います。

呼び方はいろいろありながらもここでは「黄アジ」としておきます。瀬付きアジとか、根アジとかもういろいろ呼び名がありすぎるんですよ。

この黄アジは沖合の回遊ルートを行き来せず、周年湾内の根や藻場あたりに居ついて豊富なエサをとってそれほど長距離動かないので脂肪分が蓄積されて旨いのです。

アジのメスの卵

初夏の産卵シーズンに黄アジの脂肪はピークに達する印象

今の日本では食生活の欧米化に由来すると思われる脂信仰があって、だいたいの魚で脂肪分が多いほうが尊ばれているわけですが、まー脂がたくさんのっていたほうが旨いは旨いですよね。身体が脂になれているんでしょう。

この黄アジがはらんでいる脂たるやすさまじいものがあって、産卵シーズンの5月前後に釣った個体をさばいていると手が脂でぬらぬらしてしまうぐらいです。

この黄アジ、東京湾など、アジ釣りの遊漁船が発展したところでは毎日膨大な量のイワシミンチコマセやアミコマセが投下されることもあり、自然畜養状態になっていたりします。なので、内臓脂肪がすごかったり。

スーバーの関アジ

有名な「関アジ(大分水揚げ)」や「岬(ハナ)アジ(愛媛水揚げ))」は黒アジ系

マアジは日本各地で釣れるわけですが、東京湾でも黒アジと黄アジが混在していたりします。

基本的に、横浜沖から猿島あたりまでの浅場や内房沿岸の浅場で釣れるのが黄アジ。観音崎・走水海域や湾口あたりの深場を中心に釣れるのが黒アジです。

これ大体なので、もちろん混在していたりはします。海はつながってますしね。

観音崎タチウオ&アジ

観音崎・走水ラインの深場でタチウオを釣っていると黒アジがまざる。ときに40cmUPも

黒アジも40cmを超える個体がいて、これがかかるとLTアジ仕掛けのハリス2号だと心もとないぐらいの引きをします。イナダかと思うような引き込みをしたり。

引き味はとてもいいんです。

が、この黒アジは、あんまり美味しくないんですね。刺身や塩焼きには適していないので、揚げたりムニエルなどで油分を補う調理法が必要です。塩焼きとか干物とかはパサパサしているんです。

だから、釣り人の多くが「黄アジ」を釣りにいくわけなんですが、この黄アジは浅場で数は釣れるもののそれほど大きい個体がいないのが特徴です。

目次

東京湾で釣れる黄アジの平均サイズは20cmぐらい

じゃあ、東京湾の黄アジの平均サイズは何センチなのかと考えてみると、だいたい20cmぐらいな気がします。よくいくポイントによっても異なってくるとは思うんですが、25cm超えると大きく感じるんです。

シーズンだったり、浅場も浅場だと、20cm未満の泳がせ釣りにつかえそうな小あじが混じったりするんですが、まー20cmがアベレージでしょう。

おかっぱりでアジングをしていても、沖釣りでLTビシ釣りをしていても大体20cmぐらいがコンスタントに釣れると、今日はまーまーな日だなーと思う釣り人が多いんじゃないでしょうか。

釣れたらうれしい東京湾の黄アジの「大アジ」サイズは30cm以上

黄アジの平均サイズ20cmを「中アジ」として脳内にもっておくと、その尺度をこえる個体が釣れたときに驚きがうまれます。

ブリやマグロなどを常日頃相手にしていると感覚がマヒしてきてしまうんだと思うのですが、それほど引きがない20cmぐらいの黄アジに対して、30cmを超える黄アジがかかるとかなりびっくりします。

横浜あたりだとかなり個体数も少ないとは思うのですが、LT竿を引き込むサイズがいるんですね。

ちょ、小型の真鯛かも。

え?イナダ?

みたいな引きをする黄アジ。

よく30cmごえを「尺」といいますが、この尺アジサイズの黄アジはまー釣れたらうれしい。しかも、尺アジサイズはしぶとく生き残ってきて、エサを優位にとっているとみえてだいだい体高があります。

鯵の場合、身体の全長に対して顔の比率が小さくみえ、幅があるものが旨いんです。

個人的には、黄アジの20cmぐらいのサイズを50尾100尾釣るよりは、尺アジサイズ以上の黄アジを1尾釣るほうがうれしかったり。

みなさんはどうですかね。

さて、そろそろ釣りの話です。横浜沖で尺越えサイズの黄アジが釣れたのです。

横浜沖で「大アジ」サイズの黄アジが釣れた

この日は、2家族の船釣りデビューを支援していた日。

八景を出た船は、富岡沖(福浦とか幸浦岸壁の沖)へ。

比較的反応が良いようで、釣り始めから20cm程度の平均黄アジが釣れていました。

横浜沖平均サイズの黄アジ。アジフライや朝食用干物にちょうどいい

このサイズはサイズで2尾ずつ釣れるとおもしろかったり。

アジもただ漫然と釣っていても楽しいながらも、自分でアジの群れの層を想像しながら2針の仕掛けでダブルヒットなどを狙って持ち込めるとさらにおもしろかったりします。

船はさらに本牧手前に移動しながら、幸浦側の岸近くへ。

このあたりは初めて流してもらうポイントかもなーと。

が、一向にアタリがない。

一之瀬丸オーナー船長によると「いい反応があったから、細かく(コマセを)撒いてみて」とのこと。

こういうときは、セオリーの1mのタナでコマセをまいて、2mでビシを停止よりも、50cm間隔で4回ほどビシをふって底上2.5mラインにビシを固定するほうが反応がよかったりします。

で、潮がそれほど流れてないことから、竿を水平からゆっくり1m上にあげて、しばし停止したあとに、再度竿を水平にし、水平から海面まで1m程度下げてみる。

要は、細かくコマセをまきつつ、2.5mのビシを3.5m→2.5m→1.5mともっていき、どっかでアタリがでるだろうという考えです。

ハリ数が3本針だとまた変わってくるんですが、3本だと手間なので2本針が好きです。はじめてアジ釣りをやる親子には3本針はきついですしね。

と。

ゆっくりビシの位置をあげてから下げていき、水平地点で置き竿にしたところ・・・

グングン。

ググーン。

うお。竿先が海面に突き刺さる!

っていうのは大袈裟太郎なんですが、まーそういったような勢いでLTロッドが引き込まれたんです。

で、巻く。

あ、これハリス1.5号だし、ドラグをゆるめてやり取りしよう。釣りもなれてくるとこういった判断ができるようになりますね。これが鍛錬のたまものなんでしょう。

この時点で、後ろのたも網の位置を確認。

やけに引くな。

浅場だし、クロダイかな。たまに釣れるし。

まだ湾内にイナダはいないだろうし。

と、

一之瀬丸オーナー船長と目が合い、「なんだろクロダイかもですー」とかいいながら、タモ入れアシストをいただいたところ、釣れたのは・・・

巨大な黄アジと平均サイズの黄アジ

文句なしの大アジサイズの黄アジと平均サイズの黄アジ。

こうして写真でみると10cm強大きくなるだけで、別の種類のようは風格。

2本ついていればそれは引くよねー。

その後、同じポイントでアジの食いが急によくなり、沖上がりまで入れ食い状態。

が、二度と大アジサイズの黄アジは釣れなかったという。

群れにいてエサを見切っているのか、本当に少数が中アジの泳層の上下にいたりするのかは不明なんですが、同じ群れでもほんと限られた個体数なんだろうなー。

夏場は大型のアジも浅場に差してくるんでしょうね。

そう考えると、福浦や幸浦のマズメ時で遠投かご釣りをしていると、いつかデカイ黄アジが混ざるのかもしれません。

最近の横浜・横須賀の夜釣りはテンヤタチウオあたりが人気ですが、デカ黄アジ狙いもよいかもです。

こちらが釣果。

刃物がなく、プライヤーで強引にエラをきって血抜きをしたところが心のこり。

今回はこのデカアジだけ持ち帰ることにしました。

35cm強。

黒アジだと45cmぐらいのが釣れたりしますが、黄アジだと数倍うれしい気がします。

料理した話は別の記事で。

ではでは。

平田(@tsuyoshi_hirata

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