東京湾テンヤスミイカ釣行。ビーズ仕掛けの謎とバラシ(チップ)の課題

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スミイカ釣り風景
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金沢八景・一之瀬丸のスミイカ船が今年は早い段階で見切りをつけ、2月中旬からマゴチ船に変わるということで、いてもたってもいられずテンヤスミイカに足を運んでみました。

今シーズンはあまり釣果も伸びず、慣れていないひとはボウズになったり。わたしも慣れてるとはおもったんですが、ボウズになりましたしね(笑)

同行はスッテスミイカ教からはじめて、ORETSURIによる布教の結果、テンヤスミイカ教に入信してハマっているjomoさんです。

目次

効果があるのか?スミイカ名人が推す「ビーズ仕掛け」の謎

釣り座はこの通り。2名並びで考えていたので、左舷のトモ(船尾)から2番・3番をとりました。jomoさんがゲストということで、トモ側の席を譲ることに。

この時点で右舷トモの席が空いていて、むかしのわたしであれば、「あ、俺、ちょっとこっちでやるんで」的なちょっとアレなこともできたかと思いますが、今はそんなことをしません。紳士だなあ。

朝ごはんは日清の京うどんに多少お湯を多めにいれて薄めにしてさらに淡い出汁にして食べるのが好きです。

日本全国津々浦々、コンビニにいくと給湯ポットがあるわけですが、保温温度が90℃か98℃かでだいたいサービス力がわかります。再沸騰まで4分。ぼんやり立ち尽くしていたわけです。朝早く着くとひまですね。

そうこうすると平潟湾の夜があけていき、一之瀬丸にもゾクゾクと人が集まっているようです。

むかって受付をすると、一之瀬丸の社長が「お連れさんはもう受付を済まされましたよ」とのことで、船にむかってみるとjomoさんが釣り座で準備をしている姿が。

気が早い。

船釣り人って、気が早い人が多くて、だいたいすぐに船に乗り込んで準備をします。わたしはといえば、のこのこマイペースであとから乗り込むことが多いような。

船としてはみんな揃ったら早く出たいということもあるので、できるだけ早めに到着して乗船OKならのって準備するのがベターです。

乗船後、準備をして、シャコをチョイス。

シャコには大まかにわけて、大・中・小がいます。いや、いると思ってください。

テンヤのサイズ、串のサイズを考え、この大・中・小をつかいわけるんですが、これもいろんな説があります。

「大は頭がもげにくいがテンヤにおさまりにくい。だから尾を切る」

「中ぐらいがいいよ。テンヤにおさまるし。串が長かったら削ればいいんだし」

みたいな。

マゴチ船でのサイマキ選びもそうですが、みんなそれぞれの考えがあってアレだコレだと選んでいます。

わたしは中サイズをチョイス。メインの夜光緑×2+サブとして夜光ピンクにあらかじめシャコをしばっておきます。

深場の釣りの場合、夜光塗料の発光が釣果と密接に結びついていると思うんですが、一定時間底でしゃくっていると発光が弱まるわけです。

なので、ある程度テンヤスミイカになれた人はこうしてサブ機を用意しておいて、一定数しゃくったら選手交代をしています。三喜丸の船長曰く、「40回ぐらいしゃくったら一旦テンヤをあげたほうがいいよ」とのこと。

何が正解かは海神様とスミイカぐらいしかわかりませんが、具体的に「40回」「10分」と自分のなかで決めておくと、よいのかもしれません。

それと輪ゴム問題。

今回の輪ゴムはグレー。輪ゴムはあんまり釣果に関係しないとは思います。

が、人によりノーマル茶色だったり、白だったり、黒だったり、透明だったりとこだわりがあるようです。

グレーはそんなに目立たないからよさげですね。

今回の仕掛けはこちら。最初はスッテをつけて攻めてみることに。

リーダーにはこのような遊動ビーズがついています。

これは、スミイカ名人が、そのむかし爆釣していた仕掛けだということで、ご本人からいただいてきたものです。このビーズは釣り用ではなく、子供の手芸用らしいんですが、これがシャクリとフォールで上下して、それにスミイカが反応してノリがよくなると。

ほんとかなー。潮受けするだけなんじゃないの?

でも、釣れたらすごいよな。ちょっとやってみたいということで素直につかってみることに。

ポイントは下浦沖から久里浜沖あたりまで。

この日は釣り客も少ないのと凪っているのと、シーズン終わりなので、自分も釣りたいという思いもあるんだと思うんですが、渡辺船長も右舷側の胴の間で操船しながら釣りをしているという状況。

船内は船長含めて右舷3名。左舷4名。

密度としては申し分はなさそうです。

開始早々、船内でまだアタリがでていない、8時12分。

そのときが来た!

ガツン!

これだよこれ。

良型。

マジか。なんと一番最初に釣れてしまったという。

潮は左舷トモ側に流れていて、そこで二人しゃくっているなかでのスルーして、3番目のわたしにヒットという。

これはまさかの将門。

ビーズ仕掛けの恩恵なんじゃないか。なにかすごいことが起きそうな気がしてる。どうも鼻息が荒いぞ。と、すぐに仕掛けを落とす。

と、8時16分。

ガツン!

連続ヒット。

サイズは小さいけど、これもスミイカ。

まだ、だれも釣れてないのに、なんだこの状況は・・・。大トモでもないのに。

もう、このビーズ仕掛けがヤバいんじゃないか。腕とかシャクリがあっているとかじゃなく。

そういえば、アオリイカを小磯で網ですくったときに、胃袋のなかにイソスジエビがたくさんはいっていたことがあったな。体調2cm弱ぐらいの。夜でもアオリイカはあんなに小さいエビの動きをとらえて捕食していたという。

ならばだよ、ならば、もしかしてスミイカもビーズの上下の動きや音を小さいエビみたいにとらえて接近してきて、結果的にテンヤにヒットするんではなかろうか。

「これはまさかツ抜けしちゃうかも。ビーズヤバイっす」と、jomoさんにアピール。アピールされたほうは心理的に動揺するので迷惑な輩です。これが船上計略か。

触腕が切れやすい時期になってきたのか、釣りあげたらきれたのがこちら。

前歯が伸びた人。ってな具合にSNSのアイコンにしたら、妻からやめてほしいといわれて、1日で元に戻しましたね。いいですか?結婚するというのはそういうことです。

つづいて、左舷側がまだ釣れていない状況で、さらにアタリ。

ひゃひゃひゃひゃ。

うははは。

おほほほ。

大勝利。

国士無双ここにあり。

もう何をやっても釣れる気がしてきましたよ。

気がしてきましたよ。

気がしてきましたよ。

あれ、ちょっと軽めかな。

300gぐらいの小型スミイカかもな。

かもよ。

・・・

・・・

・・・

貴殿でしたか(例の謎蛸)

このタコは旨みはマダコの劣るものの、加熱しても柔らかくてうまいので持ち帰りですよ。料理記事はこちら

ハリーポッターと中だるみの呪い

スタートダッシュで2杯釣ったあとに、船内でもポツポツ釣れるようになってきた状況。

俺のビーズ仕掛けよ、その真価を示せ!ってな感じにシャクっていたわけなんですが、その後はとくに音沙汰がなく、それほど効果がないんじゃないか、初っ端の2杯はたまたまだったんじゃないかという説が浮上してきたわけです。

挙句、潮の流れもやや速めで、スッテをつけないテンヤオンリー勢が釣果を上げ始めたので、ここは是非に及ばずということでビーズ仕掛けを降板。成果を出せないところに惰性で投資をすることは難しいわけです。

この国は資本主義。

テンヤオンリーで遠投して、潮受けをなくして釣ったほうがよいだろうという合理的な経営判断です。

で、新品のテンヤを結んでキャスト。

スーッ。

あれっ?

竿先に重みを感じない。

テンヤはPEラインとフロロカーボンリーダーの束縛から離れ、そのまま海にしずんでしまいました。やっちまったな。いろいろとツライ。申し訳ない。

結びがあまかったのか、サバフグの攻撃によりリーダーに傷があったのか。今となっては謎。海の底にゴミを増やしてしまったということだけが事実です。

このあたりから釣運の潮目も変わったのか、左隣りのjomoさんと左舷大トモの常連さんが連発するという既定路線。

あー、なんか釣りそうだなーと思ってみていたら・・・。

釣ったよ。デカいよ。モンゴウだよ。

裏山。

巨大モンゴウイカでjomo氏もうれしそうです。よかったよかった。

船は適宜移動を繰り返し。

なぜだか釣れないから、テンヤを変えたりして。

アタリはある。

キャストしてスミイカを手前に寄せてきて、いざガツン!と、アタリが出たときに、合わせきれないという状況の連続。

それもそのはず、今日のお前はちょっとダレてないかね?

バナナとか食って。

しきりにモグモグしている気配がしている。

腹が減っては戦はできぬとかいっていないかね?

なんとなく船内がダレてきている気配はしているけど。

たまにアタリがあってかけるが、すぐにバレるという状態が続き。

そのたびに、あー!

みたいなのを繰り返している。

今、あたったんだけどなーみたいな。

空はきれい。

とかぼんやり考えていると、忘れたころにアタリがくる。

で、そのあたりに対応できずに、合わせてきれない。巻き合わせのリールが途中で止まってしまっている。海人スミイカの特性状、硬めの竿なので、アタリをはじきやすいというのはありながらも、もう5回以上はバラしているという。

シャコに噛みあとはないのでフグではない。

忘れたころにアタリがくる

特に昼過ぎの腹に血液が集まるとそれが酷くて、いつのまにかシャクリゾンビになっていたようで、惰性でシャクっていたり。

すると、強烈なアタリ。

グワーン。

今日イチのアタリ。

が、根がかりかもとおもって竿をとめる。

と、ビューンっと動く。なんだこの引きは、エイっぽくはないし、これは2キロ級のモンゴウイカなんじゃ。

ここで巻き続ければよかったんですが、なぜだか身体が動かず、穂先をあげた状態で待ってしまったんですね。これはなんだろうと。

・・・

フッ…と、テンションをうしなったテンヤ竿。

ああ、バレたな。

今のはデカかったな。

一体これからの人生でなんどこのセリフを言うのだろうか。

きっと、こないだツバクロエイがヒットしたからアレだという迷いもあったのかもしれないんですよね。

釣りは迷っちゃいけないよなー。

ってことで、そのまま何も釣れず、スミイカ2杯でフィニッシュ。

これで今季のテンヤスミイカはフィニッシュなのかもしれません。

道具のせいというよりも、自分の集中力のせいではあるんですが、来秋シーズンにむけて、すこし柔らかめの竿も用意したいなとは思いました。

ではでは。

平田(@tsuyoshi_hirata

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