あなたの周りに一人はいる釣り上手。
その釣り人にはどんな特徴がありますか?
今回は「釣りが上手い人」(平均釣果が高い)の特徴をORETSURI的な観点から17個紹介します。
①釣行回数が多い
釣行回数が多い人ほど、様々なシチューエーションを経験することになり、引き出しが多くなりがちです。
- 潮
- 風
- 水温
- 魚の活性
- 季節のパターン
- 人の要素
などなど。
その時、釣れなくてもよいのです。
過去に経験した要素から学び、その組み合わせが多いほど、目前の釣りでも釣果を導き出しやすくなります。
釣りはセンスともいわれますが、特段センスがなくても釣行回数が多ければ、一定レベルまでは釣りも上手になっていくものです。
②幅広いジャンルの釣りを経験している
どんな釣りからも得るものはある
釣りには淡水・海・餌・ルアー・岸・船などなど様々なジャンルがあります。
一つの釣りを極めることはとても大切で楽しいものです。
一方、幅広いジャンルの釣りを経験している人ほど応用が利くのかもしれません。
- アタリを敏感に感じ取って掛ける釣り
- 違和感なく仕掛けやルアーを落とし込む釣り
- 遠投することが有利な釣り
様々なジャンルの釣りを一定レベル以上経験していくと、他のジャンルにむかうときも活かせる経験が増えていきます。
③準備をしっかりしている(抜け目ない)
備えがないとはじまらない
「備えあれば患いなし」と言いますが、平均釣果が高い人ほど準備がしっかりしています。
言い換えると「抜け目ない」という表現が適切かもしれません。
準備がおろそかでも、スポット的に運よく釣果をあげられることはあるかもしれません。
一方、中長期的にみて準備がおろそかな人が平均釣果が高いという事例をみたことがありません。
- リーダー交換を忘れてせっかくの大物を逃してしまった
- PEラインが古いままで高切れが頻発して釣り自体の時間が少なくなってしまった
何事も、準備をしっかりするに越したことはありません。
④細部にこだわる
「あ、PEにほつれがある・・・まーいっか」と思うかどうか
準備の要素と近しいのですが、物事の細部にこだわる人は釣りが上手になりがちです。
- 使用するタックル
- 使用するタックルの状態
など、自分がベストな力で釣りができるように細部にこだわる人は、結果として高い平均釣果を生みがちです。
⑤常に後工程を考えている
釣りが上手い人ほど後工程を考えてて釣りをしています。
たとえば、魚がヒットしたあと、後工程を想定していない人は慌てがちです。
「タモがない」
「どうやってとりこもうか」
「このラインだとあげられないかもしれない」
一方、釣りが上手な人は、ヒット後にどこからランディングするか、タモ入れはどうするかなどを考えて釣りをしているので慌てません。
⑥素直
釣りが上手い人ほど素直
釣りが上手い人は自分の頭で全て決めそうに見えますが、意外とそうでもありません。
自分があまり経験していない釣りに対しては特に顕著です。
経験がない釣りに対しては、先人の知恵をきちんと聞き、素直に従ってみて、自分で感じたことを足して釣果に結びつけていきます。
釣りが上手くない人ほど、思考が柔軟ではなく、自分の考えに固執しがちです。
そのため、自分のパターンがハマれば釣果はあがりますが、そうでない場合、人の話も聞かないので釣果が伸びません。
⑦仮説思考
釣果の8割は釣りに行く前に決まっている?
釣りが上手い人は基本的に仮説思考です。
釣りに行く前に、得られている情報を頭の中で計算し、仮の答えを設定したうえで釣り場に臨んでいます。
「西風が吹いて、○○だから、○○の磯だったら投げやすいし、かつベイトも多いはず」
実際は釣り場でその計算が完全にあたるとは限りません。
釣りが上手い人は、フィールドから感じとった要素により自分の計算を再調整し、次第に釣果にむすびつけていくのです。
⑧器用(手指・手首)
釣りが上手い人は手指や手首が器用です。
手指はノットをきれいに組んだり、正確に仕掛けをつくったりするのに役立ちます。
手首が柔軟に動くとキャスト精度もあがります。
また筋力は別として、器用な人ほどキャスト飛距離も伸びるため、他の釣り人が狙えないポイントを狙えます。
⑨手返しが速い
釣りが上手い人は手返しが高速です。
小物の数釣りは特に手返しによって釣果が伸びます。
また大物釣りの場合も、手返しが速い人は、時合など、いざというときにチャンスを逃しづらいのです。
⑩釣果にいたった理由を言語化できる
世の中には自分の考えをうまく言語化できる人と、できない人がいます。
釣果の再現性という点では、言語化できている人の方が高いと言えます。
釣果という一つの答えに対して、なぜそこにいたっかを言語化できる。
自分でなんとなくわかっているのではなく、他人にもしっかり伝えることができるほうが、言語化レベルが高いのです。
「なんとなく○○したほうがいいかも」という動きより、「○○は△△だったから、次回はこうだな」という思考の方が、次の釣果は上向きがちです。
⑪熱量が高い
釣りが上手い人は釣りへの熱量が高い傾向にあります。
釣りに対しての情熱が低いと、そもそも釣りにいくことがおっくうになりますし、平時も釣りのことを深く考えることが少なくなります。
熱量が高い人は、四六時中釣りのことを考えています。
また釣れなかった場合も、「なぜ釣れなかったか」をとことん考え、打ち手をもって次に望むわけです。
燃え上がる炎が赤い人もいれば、青い人もいます。
⑫感覚が鋭く、洞察力が高い
潮の動き、ベイトの動き、そして魚の鼓動・・・
釣りが上手い人ほど感覚が鋭いと言えます。
鋭い感覚の持ち主だからこそ、同じ釣況からも得られる情報の密度が増すわけです。
目、耳、鼻、肌感覚などなど。
そして、得られてた情報を迅速情報処理するから釣果につながりやすいのです。
⑬所作が綺麗
武道の達人しかり、釣りが上手な人ほど所作が綺麗です。
投げ方、しゃくり方、ヒットした魚のさばき方など。
経験を積むほど、無駄な動きが少なくなり、最小限の動きで成果を出すようになりはじめます。
⑭視野が広い
釣りが上手な人ほど周りを見て行動を変化させていきます。
それは自然環境の変化かもしれませんし、他の釣り人が釣れている理由なのかもしれません。
視野が広いことにより、あらゆるところから情報を得て、釣果を導き出す材料にできるわけです。
わかりやすいのが釣り船です。
自分が釣れてないのに、隣の釣り人だけかなり釣れている場合がよくあります。
このとき、隣の釣り人が釣れる理由を考えるほうが、自分のやり方に固執するより釣果につながることがあります。
⑮タックルを使いこなしている
釣りが上手な人が必ずしも高級アイテムをつかっているとは限りません。
入門タックル、スタンダードなタックルでも高い釣果を上げる人はしばしば存在します。
釣りが上手な人ほど、手持ちのタックル性能を最大限に引き出している傾向にあります。
⑯釣行を振り返り「結果」を分析している
釣りが上手な人は釣行の結果をそのままにせず、しっかり振り返り、釣れた釣れなかったの結果から原因をさかのぼっています。
釣行時間には落ち着いて導けなかった釣れない理由、釣れた理由も、落ち着いて考えることで判明し、次回の引き出しにつながるわけです。
手書きノートのほかに、エクセル等で全釣行をデータとともに蓄積している人もいます。
⑰高速試行錯誤
釣りが上手な人ただ漫然と釣りをしていません。
得られる情報から、打ち手をどんどん変えていき、魚の反応を見ていきます。
魚の反応からまた得られる情報があるわけですが、その情報により打ち手の精度を上げていける人は釣りが上手です。
まとめ
今回は「釣りが上手い人」(平均釣果が高い)の特徴をORETSURI的な観点から14個紹介しました。
釣りには上手下手が明確に存在しています。
何も考えないで、準備もせず釣りにいって、釣果をだせるときもあります。
が、そうした行動を繰り返す人を見ていると平均釣果は高くないはずです。
釣れない確率を減らし、狙ったターゲットを高確率で釣りあげる。
こうした釣り上手がみなさんのまわりにもいるはずです。
別段、釣りが上手になりたくないのなら、そういった人を見習う必要はないと思います。
釣りの目的は人それぞれ。
上手でなくても釣りは十分楽しいものです。
とはいえ、釣りを楽しむ上で、上達は大きな要素であるのではないでしょうか。
昨日より今日、今日より明日、もっと魚のことが分かるようになる。
釣りが上手になると、同じ釣りでも、それまで見えなかった世界も見えてくるはずです。