7月・8月に船釣りで釣れる魚と釣り方まとめ(イサキ・根魚五目釣り)

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次第に、夏本番となってくるこれからの時期、海水温も上がり船釣りでもこれまで以上に様々な魚種が狙えるようになります。
そこで今回は夏に旬を迎えるイサキと、根魚五目釣りについて紹介します!

目次

身近な絶品魚!天秤仕掛けのエサ釣りで狙うイサキ釣り

伊豆大島産イサキ

特に7月あたりまでの船釣りで非常におすすめのターゲットがイサキです。

地域にもよりますが、7月いっぱいまではイサキの産卵期にあたり、岩礁帯や根周りを回遊しはじめます。

そのため、大きな群れに当たれば大型クーラー一杯に釣れることも珍しくなく、刺身や塩焼きを始めとしてどのような料理でも美味しく食べられるので人気の高いターゲットです。

イサキ釣りのタックル

まず使用するタックルについてですが、中型~大型のコマセカゴにオモリを付けて狙うのでコマセ釣り用の船竿を用意しましょう。

船宿でもレンタルが可能ですが、船竿も1万円前後の求めやすいものも数多く売られているので可能であれば貸し竿ではなくマイロッドを購入しておくと何かと便利です。

なぜマイロッドかというと、船宿のレンタルロッドは最低限のスペックであり、比較的持ち重りする点と感度の点で劣ることが多いからです。また、毎度同じ竿をつかうことにより、ロッドに身体がなじむようになり、心地よく釣りができます。

オモリ負荷はタナの深さによりMax100号前後のものを使用しますが、口切れ防止のためにも柔らかい胴調子のものがおすすめです。

あまり固いロッドは、電動リールなどで巻き上げると反発でバラシが多発するのでスピードを緩めて巻き上げるなど工夫が必要になります。

リールは手返しのスピードアップのためにも電動リールが圧倒的に有利です。

これからの暑い時期に1日手巻きで通すのは体力的な消耗も激しいので特にこだわりが無いのであれば避けた方が無難です。

ラインはPEラインを使用しますが、号数はその地域や船によって変わってくるので、事前に調べてから用意しておきましょう。

特に乗合船の場合はオマツリ防止を目的に号数を統一しているので、指定された号数表示に絶対に従う必要があります。

とはいっても、初めて船釣りをするという人やイサキ釣りのためだけに道具を変えるのが手間な人は船宿のレンタルロッドを利用するのも1つの方法です。

次に仕掛けについてですが、まずは天秤を用意します。イサキ釣りに使用するL型天秤は小型のものよりも中型以上の方が扱いやすいです。

天秤にはスナップサルカンが付属しておりそこにコマセカゴを付けて釣ります。コマセカゴは複数ありますが、1000円前後するものがマキエが出る量も細かく調整できて、カゴの作りもしっかりとしているのでおすすめです。

基本的にこの釣りは根掛かりすることはありませんが、道糸の高切れなどでロストする可能性も決して0ではありませんので、予備も含めて天秤・カゴともにそれぞれ2つほどは用意しておきましょう。

どんな釣りでも同じですが、現地で仕掛け切れに陥ると、いろいろ意識が動転して時間を浪費してしまいがちです。

そして、仕掛けですが基本的には市販のハリスが2~3メートルほどの吹き流しタイプのものがよいでしょう。

刺しエサを付ける場合が多いですが、サビキの吹き流しでも釣れる場合もあるのでどちらの仕掛けが良いのかも事前にしっかりと調べておきましょう。

もし船長おすすめの仕掛けがあればそちらを使用するのも手間がなく釣果も期待できるのでおすすめです。

コマセはアミエビ、付けエサはオキアミ生が基本で、船側で用意してくれる所がほとんどですが、念のために事前に確認しておきましょう。

ちなみに、エサ取りがどうしても多い場合はイカの短冊などを付けると効果的ですが、通所はオキアミのみで問題ありません。

イサキ釣り実釣のコツ

船内の様子

「タナ取り」と「撒き餌とつけエサの同調」

ここからは実釣編ですが、イサキ釣りは「タナ取り」が非常に重要です。

まずは船長の指示ダナよりも少し下まで仕掛けを下し、1回小さくロッドをしゃくってコマセカゴからマキエを放出し、その後1メートルほど巻き上げてアタリを待ちます。

ここでアタリが無ければまた1メートル巻き上げてコマセを出してアタリを待って下さい。

次に意識するのが「エサの同調」です。

船釣りの基本ですが、ここが非常に重要なポイントで、マキエが潮に流れて帯状になっている状況を想像し、底に餌を常に同調させることを意識する必要があります。そのためには指示ダナとハリスの長さをしっかりと計算し続ける必要があります。

また、マキエも1度に大量に撒くのではなくて上記のように何回かに分けて撒くことで集魚効果が高まります。

もししばらくしてアタリが無ければすぐに回収して、再度マキエを詰めて投入します。とにかくマキエを継続して撒き続けて、イサキの群れをしっかりと足止めしましょう。

アタリは明確で一気に竿先を引っ張るものが多いですが、ここで数を釣ろうと思えばすぐに巻き上げてはいけません。イサキは追い食いをする習性があるので、1尾掛かれば少し放置して2尾目3尾目と掛かるのを待ちましょう。

「取り込み」に関する注意

活性が高ければ針の数だけヒットすることも珍しくありません。ここで慣れないとバラシが多発するのが「取り込み」です。

電動リールの場合、コマセカゴの手前で自動停止するかと思いますが、限界まで巻き上げたらあとは手繰り、ここでなるべく糸にテンションを掛けた状態にする必要があります。

道糸が緩むとせっかく針が掛かっていても外れてしまうので、常に張った状態で素早く船内に取り込むようにしましょう。

イサキ釣りはシンプルで入れ食いのときにはどのような釣り方でもアタリが出ますが、食いが渋いと腕の差がハッキリと出てくる釣りでもあります。

基本的な釣り方を身に付けば、あとは実釣を繰り返す中で、自分の得意な釣り方を確立してみて下さい。

余談ですが、自己流の釣り方を技として名付けてみると面白いですよ。

例:モズ落とし、高速2段シャクリ、一網打尽釣法

イサキ釣りのゲスト

  • アジ
  • 中~大型サバ
  • カサゴ等の根魚
  • サクラダイ、スズメダイ、ネンブツダイなどのリリース前提魚種

イサキは高根とよばれる周囲から盛り上がった地形の少し上層に回遊していることが多いようです。

根回りを攻めるため、釣っているタナによっては、スズメダイ、サクラダイ、ネンブツダイなどが集中してしまうこともしばしば。

もし、隣りの人がイサキを連発しているのに、サクラダイなどが集中してしまう場合は、タナを聞いて微調整していきましょう。こうした会話をしやすくするためにも、朝一で釣り船に乗り込んだらすぐに両隣やすれ違った同船の釣り人には元気よく挨拶をしておくといいですよ。

高級魚勢揃い!引きも食味も抜群な根魚五目釣り

これからの時期、冬の釣り物のイメージがある根魚も活性が高くなります。

なじみ深いカサゴはもちろん、大きなものでは60センチを超えるサイズも釣れてくるウッカリカサゴや、ポイントによっては高級魚であるマハタ・ホウキハタ・アオハタ等のハタ類も狙えることから根魚五目釣りは大変魅力的な釣りです。

ヒット直後の強い引きはもちろん、食べる楽しみは恐らく海釣りの数あるターゲットの中でもトップクラスではないでしょうか。

そこで今回は「根魚五目釣り」についてタックル面も含めて紹介していきます。

根魚五目釣りのタックル

まずはロッドですが、ヒット直後にしっかりと根から離せるパワーとキビナゴなどのデッドベイトを使用した際の繊細なアタリを確実に捉えることができる感度を持ったモデルが理想的です。オモリ負荷はMax100号前後あれば、問題ありません。

ポイントにもよりますが、小型~中型の魚がメインになるのであればライトジギングモデルでも問題ないので、事前にどのくらいのサイズが中心になるのかHPの釣果欄や船長に確認して情報収集すると良いでしょう。

リールは手巻きでも電動でもどちらでも良いですが、水深が100メートル前後のポイントを攻めることも珍しくないので、1日釣るのであれば電動リールの方が圧倒的に楽です。

特にエサ取りが多いとエサの交換で何度も上げ下ろしを繰り返すことになるので、この釣りにおいては電動リールを使用するデメリットはありません。大きさとしては小型電動リールでは巻き上げ力に不安があるので、中型電動リールを用意しましょう。

ラインはPEラインの3号以上を用意します。とはいっても、号数に関しては基本的に船で統一されているのでそちらをしっかりと守って下さい。

糸巻量は300メートルもあれば十分ですが、PEラインは摩擦に弱く、特にこの釣りは根周りを攻めるので魚による根ズレ対策という意味でもショックリーダーは必要不可欠です。

PEライン3号であればフロロカーボンラインの12号を、PE4号であれば14号を接続して強度のバランスを取って下さい。

続いて仕掛けですが、エサの量はどうしても必要になりますが、落とし込みサビキを利用すると魚に対するアピール度も非常に高く強度もハリス8号以上のものがほとんどなので、かなりの大物にも対応できます。

また、最大のメリットはエサ取りが多いポイントでもすぐにエサが無くならないので、1回の投入でそれだけ本命に出会える確率が高くなるということです。

特にキビナゴエサは根魚以外にも多くの魚がアタックしてくるので、1本針ではすぐに取られて効率が悪くなります。船から仕掛けの指定が無ければ是非使ってみて下さい。

エサは食い渋りの状況でも効果を発揮するキビナゴがおすすめですが、サンマ・サバ・イワシをスーパーや魚屋で購入して三枚に卸して適当な大きさに切ったり、エサ取りがどうしても多い場合はイカの短冊などの身が固いものを使うと効果があるので、複数種類持参して使い分けると良いです。魚の切り身を作る場合は、塩で締めておくと、生より集魚力は落ちますが針持ちがよくなります。

ちなみに根魚は身体にくらべて口がとても大きくできているため、多少大きいと感じるエサでも問題無くヒットするので、そこまでエサのサイズに神経質になる必要はありません。

根魚五目釣りの実釣テクニック(「底取り」と「ヒット直後に底を切る」)

ここからは実釣テクニックですが、根魚釣りのコツは「底取り」と「ヒット直後に底を切る」の2点です。

そもそも根魚は種類を問わず、根が荒い場所の海底に好んで生息しているので、根掛かり防止のためにも仕掛けが一度着底したら必ず2~3メートルほどは切ってアタリを待ちます。

特に潮が早い日は放置していると一瞬で根掛かるので注意が必要です。また、船は潮に流されるものなので定期的に底取りを繰り返してタナをしっかりとキープしましょう。

こうして上下にエサが動くことで周囲の魚に対する大きなアピールにもなります。頭の中で海底の地形を自分なりにイメージして攻めることが大切です。

根魚は生きエサを使用する場合と異なり、デッドベイトを使用するとアタリは小さくなる傾向があります。

特に大型のものほど警戒心が強いのか一気に飲み込もうとはしないので、少し竿先を抑え込むようなアタリがあれば、さらに竿先が入るまで待つかエサが逃げる動きを演出して食い込ませるようにしましょう。

ヒットしたら底を切る

ここからが非常に重要なのですが、根魚は種類を問わずにヒットすると反転して根に戻ろうとするので、フッキングしたら出来るだけ早く底を切るようにします。

特にハタ類や大型のウッカリカサゴはヒット直後は驚くほどの引きを見せますが、「巻けなくても巻く」くらいの気持ちで対応しなければすぐに根に入られてエラや背びれを広げて出てこなくなります。

城ケ島ムラソイ

根魚はこのように、根にもぐり頭部とエラとヒレの固い部分で体を根に固定する性質がある(写真は城ケ島で釣ったムラソイ)

根魚は海底から5メートルも上げれば、水圧の変化でかなり大人しくなるので後は一定のペースで巻き上げましょう。

電動リールを使用する場合は全速力で巻き上げると針穴が広がってバラすことが多いので、底を切ったら少し巻き上げスピードを緩めると良いです。

特にウッカリカサゴやハタ類は途中で何度か竿先を叩くように締め込むことがあるので、慎重にやりとりしましょう。

根魚五目で釣れる魚

  • カサゴ
  • ウッカリカサゴ
  • アヤメカサゴ
  • オニカサゴ
  • マハタ
  • アオハタ
  • ホウキハタ
  • アラ

終わりに

今回はイサキと根魚という船釣りの人気ターゲットについて使用タックルとその釣り方を紹介しましたが、いかがだったでしょうか。

どちらも堤防から狙えない魚種ではありませんが、同じ魚種ではあっても船釣りは大きさ、数ともに堤防釣りとはまた違った魅力にあふれているので、是非挑戦してみて下さい!

イサキ釣りの参考タックル

根魚五目釣りタックル

あると便利な夏の釣りアイテム

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