まるまつ海の研究所×ORETSURI
横須賀・大津港まるまつ丸主宰の「まるまつ海の研究所」と、あしたの釣りをもっとワクワクさせるメディア「ORETSURI」の連携企画です。
船宿発信のオリジナルなストーリーがここに!
実は昼タチウオは手漕ぎボートでも狙える
皆さん、こんにちは!まるまつ海の研究所です。
今回は横須賀大津沖でタチウオを狙う話。
夏シーズンのメジャーターゲットであるタチウオ。
東京湾だけではなく、関西、九州でも大人気のダーゲットで、大津近辺の岸壁でも夕方から釣人が現れ、夜になると海面に電気ウキのオレンジやグリーンがネオンのように並んでいます。
まるでタチウオの繁華街(笑)。
タチウオの何が素晴らしいって、釣って楽しい、捌いて楽チン、食べて美味しいと三拍子揃っているからだと思います。
釣りごたえは、明確にガツン!と手元にくるアタリと、フィッシュイーターならではの追い食い。
下処理は鱗取りも必要なく、内臓処理も簡単で、ぶつ切りで魚焼きグリルへ入れてしまえば塩焼きの完成。
食味は釣魚ならではの刺身、炙り、揚げ物に塩焼きと癖もなく旨味の詰まった美味。
これは狙わない訳にはいかないでしょうということで、大津沖の調査にいって来ました。
今回は船外機船を使用していますが、海域は一緒なので、手漕ぎボートのみなさんの参考になれば!
それではレポートをご覧ください!
大津港左手の「ヤマダ電機沖」がタチウオの鉄板ポイント
北風3m。10:45頃に出船。
まずは、タチウオの釣果報告が多い、港の左側の電気屋さん沖あたりへ。
ちなみに大津は東京湾の北東側に開けているため、ボート釣りにはそれほどよい天気ではありません。
手漕ぎボートで慣れていない人には、北風で港左手に波が立つため控えたほうがよいかもしれません。
メインはサバ短冊(スーパーの特価品を自宅で塩漬け)で、調子が良かったらジギングでも狙ってみようと思います。
ちなみに用意したタックルですが、この通り。
奥のタックルはタイラバ、タイジグ、SLJとソルトルアーを色々こなしちゃうお気に入り。
そして手前、大津で何でも適用できる秘蔵っ子。無機質なロッドエンド、、、イケてます。
さて、ポイントに入ってからサバ短冊で狙いますが、全く釣れません。
有力ポイントである、ガレ場、武山、中根、ヤマダ電機沖と何度も流しますが、アタリが一回のみ。
最後の流しで何とか太刀魚をキャッチできました!
約2.5時間粘って、これにて納竿。。
それではみなさん、またお会いしましょう。
・・・
・・・
っていうのは冗談です。
時を戻そう。こうなったら前日のタチウオ釣行を紹介しちゃう
こんなこともあろうかと、この記事の前日にも調査釣行に出てました!(笑)。いつか来ると思ってたけど、こんな厳しい釣果が早めに来るとはね。
準備も含め、その様子をご覧ください!!
太刀魚といえば、鋭い歯でハリス(リーダー)を切られることがあり、各メーカーからワイヤーやパイプガードなど様々な仕掛けが販売されています。
しかし、仕掛けはできる限り手作り派の筆者。ワイヤーは不自然な動きをする気がするし、小難しいことは苦手なので、スロージギングの時に使う極太ハリスを使用してみました。
50lb(14号)!!
強度 約23kg、直径 約0.62mmの極太ハリスです。
そこに市販のカン付太刀魚針2/0をセッティング。
むふふ、ぶっとい(笑)
これなら、いっくらタチウオといえども、簡単には切れないでしょう。
そしてカン付針は、内掛結びや外掛結びがセオリーと言われていますが、カン付に簡単に結べるクリンチノットで結び付け(ハリスが太すぎで掛結びで簡単に結べない汗)。
天秤は、餌をより動かすためにストレートタイプが一般的ですが、LTアジ用の弓型天秤を使ってみます。
※餌は前述の通り、特価品のゴマサバ短冊(切身を細切りして身をカット)
何でも研究してみるのが、このブログのスタイル。
さて、このハードセッティングで太刀魚は釣れるのでしょうか。
海辺つり公園・ヤマダ電機沖から実釣
この日も北風3mの予報でしたが、沖に出ると予報より体感的には風弱め。
このように、天気予報と現地の状況が異なる場合もあるので、出船について気になる方はお気軽にお問い合わせください。Twitterでも手漕ぎボートの出船可否についてはお知らせしています。
まずはヤマダ電機沖へ。
海辺つり公園とヤマダ電機沖のあいだ。丸根の近く
水深25m前後のポイントからスタートしていきます。
ちなみに餌の付け方は、真っ直ぐに落とせるように上側の角を切ってから取り付け。
仕掛け投入時、巻き上げの時に餌がクルクル回らないためにもカットがポイントなんだとか。
ボートで沖に出られている方を見様見真似しながら、YouTubeで勉強した誘い方で狙います(笑)。
基本はワンピッチの要領で、以下の通り。
- 竿を軽くシャクる
- リールを半回転〜1回転巻き上げる
- 巻き上げの反動で竿が下がったところで一呼吸ステイ
この流れを着底後、ハリス分巻き上げたところから10m程度誘ってみます。
シュッ ・ シュッ ・ シュッ
シュッ ・ シュッ ・ シュッ
コココ!!
底から5mほどでアタリがあったものの、どうして良いか分からず、アワせることもできませんでした(泣)
回収してみると、付餌はボロボロ。太刀魚がいることを確信します。
そして餌を付け替えて、同じようにアクション。。
シュッ ・ シュッ ・ シュッ
シュッ ・ シュッ ・ シュッ
ゴン!!
今度は見事に(ちょうどシャクったタイミングに)フックアップ!
巻き上げてくると、指3本ほど70〜cmくらいの綺麗な太刀魚の姿が!
※翌日に本編予定だったので写真なくてすみません(泣)
その後、同じところへ戻って再び流してみますが、さすが「幽霊魚」と呼ばれるだけあって同じところを流しているのにアタリません。
移動が早いのか、群れが散るのが早いのか、理由は定かではありませんが、神出鬼没というワードが妙に似合い、魅力を感じる太刀魚。
ひと流ししてみて感じたのは、太刀魚は意外と泳力があること(針掛した後に2〜3回程度突っ込みます)、そして餌への執着心が強いこと。
このポイントを踏まえて、シャクるパターンを強くして、リールを半回転にしてみます。
写真はポイントを離れた後に撮影していますので山立の参考にはなりません。お店で聞いてください
グラスロッドなので大きめにシャクってはいるものの、45〜50°の幅で誘いを入れると、、シャクるタイミング、ステイのタイミング、どちらでもアタリが頻発。
出港から帰港の約2時間でまとまった数のタチウオが釣れました。
ボートでタチウオを狙うときのコツ
実釣結果から、ボートで太刀魚を狙うポイントは以下の通りです。
- 体力に余裕がありボート慣れしている方は、ノーアンカーで目ぼしいポイントを流し釣りしたほうがいい
- 日ごと、時間帯ごとのパターンがあるため、様々な誘いを試してみる
- アタリ後、針掛りしなかった時は、仕掛けを回収して餌が真っ直ぐ固定されているか確認
- 取込み後、手で針を外す場合はエラ、ヒレのところを強く掴んで動きを静止する
研究結果、実釣後のハリスをご覧ください!
10匹ほどタチウオを釣り上げた結果、丸印のところに小さな傷はあるものの、ほぼ無傷!
釣果から考えると、サバの短冊釣りなら極太ハリスでも影響はあまりないようですね。
天秤や錘もLTアジ用を流用してますので、タチアジのボートリレー釣りも可能そうですね!
ちなみに、2日目に釣れなかった理由は、港付近のドック工事で警戒船が沖目まで出てきててポイントに入れなかったというのもあります(汗)。
ポイントに入られる場合は十分に気をつけて、各船との距離を十分に保ってください。
数釣れるタチウオは適度な持ち帰りを
そして、最後にお願いです。
海や魚の機嫌が良い日にタチウオを狙い続けたら、数が釣れると思いますが、食べることができる分だけお持ち帰りいただくなど、釣人みんなで海と魚を守っていきましょう!
もし、食べる以上の魚が釣れてしまった場合は、カエシを潰したり、他の魚種を狙うなど、優しく海へリリースしてあげるのも一つです。
よろしくお願いしますm(_ _)m
釣行データ
- 2020/9/15(Tue)11:30 – 13:30 晴天 風/北3m 波高/0.5m 中潮
- 2020/9/16(Wed)10:45 – 13:15 曇天 風/北東4m 波高/1.5m 大潮
書き手
横須賀・大津港まるまつ丸(まるまつ海の研究所)
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