みなさまはじめまして。ミズチと申します。
この度、縁あってORETSURIに寄稿させていただくことになりました。これから時間をみつけては釣り歴1年をむかえた夫婦の釣行記を寄稿していきます。
私と釣りの出会いは、一足先に釣りにはまっていた後輩からしつこく誘われたことがきっかけです。やっとのことで重い腰を上げて釣りに行ってみたところ、ものの見事にはまり込んだ、という具合です。
さまよい夫婦の自己紹介
まずは簡単な自己紹介を。
私:40歳手前のサラリーマン
- 優柔不断かつ落ち着きがない。さらに飽きっぽい。そのため新しい釣り場や釣り方にすぐ目移りする
- 中途半端な知識で熱意だけが先行する「やみくも」タイプ(自分で言ってて悲しい( ゚Д゚))
- 常に最良の釣り場を模索し続け、そこで大物を釣っている「イメトレ」だけは完璧
- 使いもしない癖に、釣具屋に行くたびに大量の仕掛けを衝動買いする
- 狙いとは全く関係のない魚(なぜか大物)をよく釣り上げるので、センスがあると勘違いしている
妻:30代前半。
- 最初は坊主続きでやる気をなくしていたが、浮島つり園で鰯爆釣に遭遇して釣りに目覚める
- 同じところで堅実な釣果狙うタイプゆえ、私が新たな釣り場を提案しても反応は極めて鈍い
- まともなサーフ竿を使っても1色飛ぶか飛ばないかという安定の「自動ちょい投げ補正機能」が、逆に釣果に結びつくこともあり
私たち夫婦の住まいは東京は世田谷区のため、最寄りの釣り場というものが存在しないのですが、高速の便だけは抜群に良いんです。そのため千葉に行っても三浦半島に行っても、静岡まで遠征してもあまり所要時間が変わらないという、優柔不断かつ夢見がちな男には最高な状況ではあります。
そんなわけで、釣り場情報サイトを見ては、まだ見ぬ漁港で50センチオーバーの平目を釣り上げたりしている自分を想像して悦に入り、実際に出撃してみれば結果、ゴンズイや他人の沈めた餌木をひたすら爆釣するという憂き目にあうわけです。
横浜市鶴見区のふれーゆ裏をご紹介
今回はご挨拶代わりに、我々の唯一ホームグラウンドである横浜市鶴見区にある「末広水際線プロムナード(通称:ふれーゆ裏)」に、夫婦と友人で出撃した際の釣行記を寄稿します。
すぐ近くには、有名な「東扇島西公園」がありますが、とにかくここは人気で釣り座を確保するのも一苦労なので、一度行ったっきりです(サヨリが爆釣でした)。
このふれーゆ裏、最初に行ったきっかけは、単純に我が家からは近かったというだけです。
とはいっても釣り場が全長2キロ近くあるので釣り座争いがあまりない事と、後背が広く、手すりもついていて釣りがしやすいという所が魅力です。東扇島西公園と比較するとだいぶ気持ちに余裕がもてる釣り場です。ふれーゆの施設にトイレや軽食を販売するところもあり家族連れにもおすすめだと思います。
反面、手すりが災いしてサビキにはあまり向かないことと、電車の便が悪いというところが惜しい所でしょうか(私は車なのでその点は問題ないですが)電車の方はJR鶴見駅東口8番乗り場からふれーゆ行きのバスが出ています。料金は、大人220円、子供110円で15分程度で到着します。
これがスパ施設「ふれーゆ」。横浜市の公共施設で、プールや大浴場があります。
大きな駐車場が併設されていて、料金もさほど高くはないですが、残念なことに夜は閉まってしまいます。近辺への路駐に関しては、迷惑にならない範囲で黙認といったところでしょうか。くれぐれも自己責任で。あ、そうそう。トイレもふれーゆの営業時間外はクローズしてしまうので注意しましょう。営業時間外はまわりにコンビニ等もないので、必要品は事前に準備しておくとよいです。
営業時間:【4月~9月 9:00~21:00】【10月~3月 9:00~20:00】
休館日:毎月第2火曜日(7月・8月を除く)
釣り場についてみると、これがまた長大です。写真は第一コーナーです。
すでに先がかすんで見えませんが、同じくらいの長さがあと2コーナーあります。第2コーナー辺りでは回遊魚の実績が高いようですが、歩くのが面倒なので、我々はいつも第一コーナーです。
ふれーゆ裏、実釣レポート
10月14日金曜、21時過ぎに「ふれーゆ」到着。気温は約16度。水温は19度。
到着してまずは、3人とも、ちょい投げの準備。仕掛けは、妻がアナゴ仕掛け10号。私はカレイ仕掛け12号。餌は青イソがメインですが、私は2本バリにサバの切り身もつけてみます。
投げてから、妻は現在勉強中の遠投カゴ仕掛けつくりに入ります。
私は本日のとっておき、2,000円の太刀魚仕掛け。
この時期、ふれーゆでは太刀魚の実績が報告されているということで、
ぜひともこれは狙わねば!と・・・。
妻からは「2,000円の仕掛けなんて!( `ー´)ノ」と怒られましたが、
これを買わなければ、俺はおそらく自分であれこれ作って失敗し、結局金を無駄にする。だがこれを1つ買えば、参考にして次からは自分で仕掛けを作れるんだ!だからこれは先行投資なんだ!
という、完璧な男の論理で黙らせて購入した一品です。(ええまぁ、殴られましたが)
さていよいよ太刀魚仕掛けを投げ込んでみます。暗い海面にピカピカ光る緑のウキ。
う~ん、美しい。
こういう仕掛けで釣ってみたかった。ウキ留めゴムやらからまん棒だのと、作るのが大変そうだったので、今までバカの一つ覚えのように投げ釣りばかりだった私の眼には、真冬の一等星のごとく輝いて見えます。
・・・ま、期待させるのもアレですので、先に言っておくと結局何もその仕掛けでは釣れなかったんですけどね。
さて一方、カレイ仕掛けで投げ込んだ方は、適度に巻いて、適度に放置です。
手前側は割と根がきついですが、その先は基本砂地がちで小さな駆け上がりが多いため、巻くとごつんごつんとなって、一瞬「何か掛かってる?」と錯覚します。
あれは3回目くらいだったでしょうか。
よし、ちょっと巻いてみようか・・・あれ?
ビクンッ!
お、来ました。それも他の魚のように「ビビビビビ」ではなく、何か、大きなものがのたうつような感触です。
これは!
「タモ!タモを持ってこい!」と叫んで、後輩があたふたタモを組んでいる間に、あっさり釣り上げてしまいました。こんな私です。
アナゴ君です。60cmといったところでしょうか。結構、このふれーゆでは釣れます。
特に10月以降は大型が増えてきて、昨年11月には妻が80cm位を釣り上げました。
あまり遠投する必要もなく、というより遠投すると釣れません。手前側にいます。にしても、ここではあいかわらず夜アナゴ以外でめぼしい実績がありません。
もう20回くらい来てるんですが。昨年、ちょいとサヨリの群れにぶち当たったくらいですかね。
夏ごろはサバの回遊が凄かったらしいのですが、生憎そのころは忙しくて釣行できず。
そうこうしているうちに、隣におじさんが来て準備を始めました。5mオーバー竿でのサビキのようです。
聞くと、夜から朝にかけて20cmオーバーのアジが結構釣れるとのこと。
この時点で妻と友人はおじさんの様子を観察しつつ、サビキの準備を始めます。
私はというと、「今日は太刀魚の日!」と決めているし、太刀魚を釣った時の格好いいポーズの研究もばっちりです。
行きに寄った釣具店でも「私の太刀魚は最近どうですか?」と、迷いのない瞳で店員さんに質問したので今更浮気はできません。(凄く気の毒そうな目で見られました)
このあと、妻が40センチくらいのアナゴを2匹、友人がフッコを1匹釣り上げたあたりで、夜が明けてきました。
あ、明るくなってきたなと思った瞬間、激しく竿が揺れ、鈴が鳴り響きました。
といっても・・・隣のおじさんの。
アジです。確かにおじさんの宣言通り、20センチオーバーです。
これに妻と友人の目の色が変わり、すべての仕掛けを放棄してサビキ祭りになります。
だが所詮は二番煎じ。さらに、おじさんは5mオーバーの竿を手すりに固定して距離を稼いでいますが、こちらは固定する道具を持っていないため、5.3mの竿でも、手で持ってしまえば3m程度。どうしても距離が出ません。そのためか、あるいは単に腕の差か、上がってくるのは豆アジと鰯だけです。
ようやくにして妻が20センチ程度のアジを釣り上げたときには、夜も白々と明け、朝まづめの時間帯も終わり、もはや撤収の時間です。
まぁとりあえず坊主ではなかったことに一応は安心したものの、本命の太刀魚については影も形もなかったため、やや消化不良です。太刀魚をレットデータブックに載せちゃうくらい釣る予定だったんですけどね。
妻はなじみのある場所で安定した釣果を望むタイプなうえに、アナゴ好きのため、「次回もふれーゆで!」とか言っておりますが、私としては南房や外房まで伸してまだ見ぬ大物にチャレンジしたいと思います。
ですが、あまり遠くまで引っ張って行って坊主、というのが続くと妻のモチベーションが思い切り下がるのも非常に危険な話で・・・非常に悩ましい話です。とほほ。
次回はどこに行くか、妻の顔色を探り探り決めますが、またその折には、もっと写真をいっぱいとってレポートをUPしたいと思います(普段写真を撮る習性がないので、あまりに写真が少なかったですね・・・反省)。
ではみなさん、またお会いしましょう!
ミズチ
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