エレベーター仕掛けの大物狙いでさまよう@千葉北條海岸

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長くてきれいな堤防
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皆様どうも。ご無沙汰してしまっておりましたミズチです。

決して釣行をさぼっていたわけでも、フィールドレポーターとしてORETSURI(俺釣り)への寄稿熱意が下がっていたわけでもありません。

最後に寄稿したキス釣り以降、冬になってきたことと、出張が多かった等あり、確かに釣りの頻度は最盛期よりも落ちましたが、それでも時間を見つけて月1~2回は出撃しておりました。

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ですが・・・あまりにも釣果がパッとしなかった&写真を撮り忘れてしまって釣行記になりづらい、という所があり、二の足を踏んでしまっておりました。

とりあえず、下記に私の12月以降の釣行実績を列記いたしますが、この散々たる一覧が皆様の釣りに対する熱意を少しでもそいでしまうのではないか、むしろ心配ではあります。

目次

2016年12月以降の釣行実績

・12/17-18:千葉県の富浦新港。

→アジ9匹、海タナゴ2匹。この時はまだ良い方。写真撮り逃しましたが。

・1/2:満を持して茨城県は那珂湊港まで遠征。

→ゴンズイ×1。

・2/10夜:実績と愛のある千葉県は大貫港。

→暴風で堤防が東映映画のオープニングみたいな状況。釣りにならず。

・2/17夜:同じくORETSURIフィールドレポーターのtaidouさんの太刀魚記事に触発されて横須賀海釣り公園へ

→無人。暴風で釣りにならず。投げたルアーが向かい風のいたずらで気の利いたブーメラン状態。

・3/4:カマス天国になっているという噂の外房小湊港まで遠征。

→堤防に30cmごとにクーラーボックスによる場所取りあり、クーラーボックス天国かと早々に撤退。かわりに寄浦港でアジ3匹。

・3/11:サビキ釣りをしたがる妻に応じて、混んでいるだろうが鉄板、と思う千葉富津新港。

→全く混んでないものの、海タナゴ1。

・3月下旬:前日釣果1人30~90匹、前々日釣果70~100匹というイケイケなアジ船に義父と乗る。

→1人平均4匹。陽気な義父の心がモッキリ折れる顔をはじめて目の当たりにする

・4/15:勇気を出して、人気の神奈川県川崎市の東扇島西公園へ

→意外に混んでないなっ!と思ったら暴風で波が柵越え、野良猫が持って行かれそうになっている。

・4/29:派手に釣れるという情報を信じて千葉船形港。

→豆サイズのサバ数匹。。。

・5/4:夢再びとばかりに茨城県は那珂湊港。

→シラスみたいな稚鮎2匹。そっとリリース。

・5/13:前から気になっていた千葉袖ヶ浦港。

→シリヤケイカを嬉しそうに釣っている人々の横で、イシモチ1。

すげぇ。書いてると脳みそが直で痛いや。

決してオール全滅ボウズというほどではないのですが、心配なのは妻のテンションです。焦れば焦るほど、釣果は落ち込んでいき、妻の「イワシ1匹でいいんだけどな・・・」が私の胸をえぐります。

ワタナベ君からの吹き込みで登山にいくことに

そうこうしている間に、妻にもう一つ趣味が生まれます。

これも釣りと同じくワタナベ君からの薦めで登山です(余計なことを吹き込みやがって

私も嫌々ながら、ダイエットになるかと思って付き合い始めましたが、意外なことにウェアとかの観点では、釣りと登山は共通使用できるものが多く、金銭的な面では大打撃に至らないのですが・・・。

これまでの

釣り→釣り→釣り→釣り が

釣り→登山→釣り→登山 へ変化していくわけで、これが痛い。

じゃあ、海から近い山を目的地に選んで、

元気に登る→スピィーディーに下山→楽しく釣り→ビールがうまいじゃないか!

と、いう理想コンボを編み出すも、所詮はダイエット目的で山登りを企てるような夫婦、

現実としては、30分で心が折れる→山頂でDIE→這って下山→下半身生まれたての仔馬→水飲んでも吐く。

で、堤防の段差30cmを超えられずに帰る有様でした。

このままでは、貴重な休みの半分は山に持って行かれてしまう。

何か解決方法を考えなければ・・・。日に日に焦りは募っていきます。

解決しました。妻を寝坊させればいいんです。

山登りはやはり早起きが必須です。

遅くとも8時には家を出なければ、下山時に暗くなってしまいます。

ところが、私は年も年なので休みの日にも6~7時に目が覚めますが、妻は放っておけば昼まで寝ています。グーグーと。

いつもなら、耳の穴から午後ティを注ぎ込んでやろうと思う所ですが、ここは敢えて、「日頃の家事で疲れているのだろうな」と、天使のような微笑みを浮かべ、妻の寝顔を見守っていみることにします。

ついでに、妻が掛けていた目覚ましが鳴った瞬間に、そっと止める優しさも忘れません。そこまでのひと仕事を終えたら、後は辛抱強く寝たふりをするだけです。

かくして、12時ごろ起きた妻が私を揺り起こし、

「どうしよう!寝坊しちゃった・・・」と悲しそうに叫びます。

私は大きく伸びをして優しく微笑み、

「あー、もうこんな時間か。まぁ君も疲れていたんだからしょうがないよ。楽しみだったから残念だけどね。そうだなぁ。あ、あれだね。そういえば釣りなら夕方狙いで行けるね」

と、答えます。これで決まりです。

ちなみに朝まづめ狙いの時には、むろん妻を蹴って起こします。

そんなこんなで、前置きがながくなりましたが6月3日土曜、寝坊した妻を伴い、懲りずに出撃しました。

南房総北條海岸でサーフ釣り

場所は南房総、北条海岸。サーフ釣りです。

サーフとなると、夏季は海水浴客やサーフィンする人との兼ね合いで、釣りができる時間が限られるようですが、この北條海岸にあるヘッドランド(海岸の砂の流出を防ぐために建設された人工岬)については常時釣り可能との情報をみて、近場の釣具屋さんでイソメとジャリメ、あと訳も分からずテンションのなすがままに冷凍イワシを買って向かいます。

やー。千葉もここまで来ると南国テイストです。

砂浜が数キロにわたって続き、海水浴客向けのホテルや民宿、レストランが立ち並んでいます。

おりしも時間は夕方17時。

海岸線に沿って無料開放されている駐車場に車を停めれば、まさにサーフィン終わりのお客さんたちが帰っていくのと入れ違い状態。

ヘッドランドまでの道も綺麗な芝で、ヨットの帆(?)が置いてあるのも、なんだかにくいですな。

ヘッドランド(桟橋)は3本あります。

富浦から見て手前方向にやや短めで、木でできた橋。

次が一番長くて、左サイドを河口に接している。

最後に、左はサーフ(ただし泳げる感じではない)、右は河口と接しています。

真ん中が一番よさそうですが、左右を他2本の桟橋に挟まれているため、先端までいかないと釣りが難しそうです。その先端に先客が結構いたため、一番奥(先客0)の桟橋に向かいます。

先客0感に果てしない不安は感じるものの、駐車場ですれ違ったおじさまから「キスがまぁまぁ」という黄金のお言葉をいただいていたため、小股でダッシュです。

なかなか長くてきれいな堤防です。写真左手は河口で水深は1mもないですね。

左手はサーフですが、人気はないです。

他に誰もいないので、贅沢にも2人で投げ竿を4本作り、4方向に投げ分けます。

・・・まぁ釣れませんな。時間の問題なんでしょうかね。確かに既に夕まずめは終わっている感じがします。

ふと気が付けば、右側の堤防に7~8人いたはずですが、ほぼ無人になっています。

投げはそのままに、ヒラメ用のルアーで遊び始めますが、やはり話になりません。

一回、気の毒なミニたこをひっかけてしまったくらいです。

そうそう、私の釣行記を見た別の友人から、「アレなに?」という質問を受けたので、一応ここでも上の写真の手袋について説明しておきます。

実は私も妻も、素手でイソメを触れません。まー無理です。

特に私は、蛇は素手でつかんで振り回すようなやんちゃな子供でしたが、足が多い生き物への恐怖が半端じゃありません。

海老も下から見るとたまに怖いです。あと、イソメって噛むし、変な汁でるし。

妻はイソメも触れませんが、さらにコマセの匂いも苦手で、服や車につくのを嫌います。

これを解決するためとして、まずは「じゃあ釣りするな」「慣れろ馬鹿」「お前の方が気持ち悪い(日経調べ)」という画期的な方法がありますが、これは色々な事情がアレなんでなんか無理っぽいです。最後のはもはや方法でもないし。

と、言うわけで、よく医療用や料理用で使い捨てにする手袋を大量に持っていきます。私は某ホールセラーで買う400組入りで2,400円くらいのものです。フィット感が非常に良く、作業性という面でも素手とほぼ変わりません。ある程度汚れたら捨てて新しいのを装着。

・・・まぁ、金のかかる釣りですこと。

この後、この手袋がとんでもない後悔を引き起こすことになります。

エレベータ―仕掛けで大物狙い

ルアーも飽きてきたので、なんとなく買ってみた冷凍イワシを使って、前からあこがれていた釣りをしてみることにしました。

そう、エレベーター仕掛けです。

先に重りだけを付けて投げ込み、生き餌を付けた糸を付けたスナップサルカンをすっと落とす。

すると見事、餌は下りのエレベーターのように、重りが待つ海底へ沈んでいく・・・。

かっこいいじゃないですか。ルパンですよこれ。

まぁですが、まず角度の問題なんですかね。海面まではイワシ付きの糸がついーっと行くのですが、そのあと海に入った瞬間、進みが止まります。到底重りのところまでいきません。つっかえつっかえ、微妙に進んだり進まなかったり。

頭にきて竿を頭上高く掲げ、少しでも角度をつけてみたり、竿を小刻みに振って、徐々に重りのところまで近づけようとしてみますと、今度は針にイワシを付けるのがしくじっているようで、イワシだけが針から落ちてどこかに消えていきます・・・。

8匹中6匹を落としたところで、

「だめだよ。眉間の硬い所から刺さなきゃ、落ちちゃうよ」

と言って見かねた妻がつけてくれます。

いや3匹目くらいで見かねてくれねぇもんかな・・・。

やや恨みがましい目で見つめられていることも知らず、寒いから防寒具取ってくるといって、妻が車に戻っていきます。

とりあえず、眉間に針を刺したイワシは途中で落ちることもなく、見えない所までは行ってくれました。

まぁ正直なところ、エレベータ仕掛けも始めてやってみた見よう見まね。あっているかどうかも分かりません。

期待も何もせず、椅子に座って、イワシ臭くなった手袋を変えようとします。

この手袋ひとつ難点があり、手がちょっとでも濡れていると、引っかかってまともに装着する事が非常に難しくなります。

ずっとつけていたせいか、やや手が汗を掻いていて、四苦八苦しながら、何とか手袋を完全装着しようともがいていると・・・・・・

ダンっ!ダンっ!

目の前のエレベーター仕掛けを付けていた竿先が、2回、激しく上下しました。

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

慌てて竿に飛びつこうとするも、右手が手袋をはめきれていなくて、ドラえもん状態です。

ようやく手袋をしたものの、竿はすでに動かなくなっています。

『もう一回。もう一回ダンってならないだろうか・・・そうしたら・・・』

淡い期待をこめるも、竿が激しく動いたのはその一度だけ、後はうんともすんとも言いません。

ゆっくり、ゆっくりと忍び足で(なぜかはわかりませんが)竿に近寄り、そっとリールを巻いてみます。

軽い。

いやだがヒラメは薄いから、奇跡的に水の抵抗0になって軽いのではなかろうか。

・・・なんじゃこりゃ。

いやだが!何かがあそこにいる!そしてまだイワシは1匹残っている!

諦めるには早い!イワシをもう一回つけて急いで投げれば!

慌てて重りを先ほどと同じくらいの場所に投げ込み、イワシに針を付けて、エレベーター仕掛けを作り、道糸に引っ掛けて手を放します。

ついーーーーーーーぼちゃん。

イワシだけが針から外れ、海面に落下。

ぁ・・・釣り針は頭に付けるんだった。また腹に付けてもうた・・・。

やべ。すっげぇ夕暮れ綺麗。泣いちゃうわこれ。

もうなんというか、後は戻ってきた妻が手ごたえ0のキスを1匹釣り上げてリリースしてあげたくらいで撤収しました。

ヒトデは2人で20くらい釣ったんですがね・・・。

今回は、まーこんな感じで残念な釣果が更新されてしまったのですが、ぬれなくてもできるサーフ釣りというのには、妻も面白みを感じていたようなので、また来たいと思います。

ビーチサイドには民宿やホテルも多いので、泊りがけで来て朝まづめを狙うのがいいかもしれませんね。

では、またいずれ。

ミズチ

<ミズチさんの寄稿記事>

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<ORETSURI フィールドレポーターの過去寄稿記事>

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