釣り場で腹が減ったときに我々はどうしたらよいのでしょうか。
メシを食えばよいのです。
でも、どうせなら美味しい飯を食べたいものですね。
このシリーズでは、釣り場に近いメシ屋のレビューを気ままに行うというものです。
今回の釣り場は、小坪漁港。
小坪漁港というマイナー釣り場
小坪漁港をしている釣り人、または釣りをしたことがある人はかなり少ないはずです。
それもそのはず、取り立てて釣果があがっているわけでもなく、なにより場所がわかりにくいですし、主要道路からは隠れるようにある場所なのです。
Googleマップでチェックしてもらえばわかるのですが、鎌倉と逗子をつなぐ国道134号線の近くにあると思いきや、134号線に乗ってしまうと通り過ぎてしまうという場所。正解は、県道311号船から迂回しないといけないのです。
そんな小坪ですが、小坪漁港に隣接する逗子マリーナを擁していて、実は高級住宅地でもあります。
高級マンションが目立ちますが、昔ながらの漁村の風景もあり、味わい深い町です。
釣り場としては、小坪漁港周辺で竿が出せ、アオリイカやコウイカ、夏場は青物、チョイ投げでシロギス、穴釣りでカサゴなどが釣れています。
挨拶は、確かに大事。釣り人同士も最低限の礼儀をかわしたいですね。
船宿椿丸。味わい深い外観。
椿丸のトラック。5人から貸し切りができるっていいですね。
他にも船宿があります。
こちらが漁港内からみた小坪の町並み。こちらも味わい深い。丘陵にむけて尾道のように道がはしっていて建物が肩を寄せ合うように立っています。
高台を上ると日本有数の高級住宅街披露山庭園住宅があります。この住宅街は、実際に歩くとビバリーヒルズのようで歩くだけで楽しいのでGoogleマップで旅してみるとよいと思います。
こちらが漁港外側のテトラ。テトラの積み方と大きさを考慮すると転倒しにくいかと思いますが、釣りをする人はライフジャケットを付けて注意して釣りをしたほうがよいでしょう。
テトラが切れたところは砂+根+海藻といった地形です。
こちらが逗子マリーナ側のテトラ。この奥を右にテトラが延々続いています。
ここはカサゴやムラソイ、アイナメあたりが釣れそうですね。
足場は悪いですが、釣り座としてはかなり広いものがあるので、竿を出せないということはなさそうです。場所によって、砂地があるので、シロギスなどはその砂地にジェット天秤などでジャリメを投げ込むと釣果があがります。
夏場は、潮通しがよいところで回遊魚の回遊もあります。メタルジグなどの出番ですね。
そろそろ飯にしようか。
この日は釣りに来たわけでなく、逗子から鎌倉まで歩いて向かう途中に小坪港によってみたのです。
本当は、この港にある魚佐次という魚料理屋でアジフライでも食べようかとおもったのですが、あいにく定休日だったようで、少し先にある、ゆうき食堂へ。
このような外観。外のテーブルで食べることもできます。
こちらがこの日のメニュー。漁港の飯屋となると、余裕で1500円也などという提案をしてきますが、こちらはリーズナブルで大体1000円以内でおさまるというラインナップ。
揚げ物がよいかなと思いきや、やっぱり地物が食べたいよな・・・
刺身がいいよな・・・
ということで黒ムツの刺身定食に。
でてきたのがこちら。ぼりゅーみー。
どんぶりのご飯がおそらく古米で、ややパサつきがあるのですが、それを補うこの盛。腹ペコには有難い。
味噌汁は、ややだしの素が強いと思われる味。嫌いではありません。それに、ピンクな着色の大根漬けにシラウオと豆腐の煮物が入った小鉢。納豆がついてくるのも有難いですね。
こちらがクロムツ。サイズが小さいものを刺身にしているからか切り方がやや雑な気もします。マイワシの刺身のような味です。
う・ま・い。
飯粒をかき込みます。
自転車乗りがやってきたり、どこからきたのかドライブのカップルがきたりと店はかなり混みあっています。長居するのはわるいので、勢いで大飯をかき込み、残りは久しぶりにたべる納豆で飲み込み、ほうじ茶を飲んで、ごちそうさん。980円でした。
ご飯がどうのこうのなどと言いましたが、メシ屋というものは、やはり飯を鱈腹食わせる義務があるとおもっているわたしにとっては安くていい店でした。
Googleのレビューをみたところ、以下のようなマイナスレビューがありましたが、おまえらわかってないなとおもったり。
ボリューム有りすぎ、もう少し少なくて良い
美味しいが、量が多すぎ、又、少し狭い。
満腹で気分がよくなったので、やや遠回りして、和賀江島をみたり。
材木座を眺めたり。
このあと材木座・由比ヶ浜を経て鎌倉駅に向かいました。小坪港では釣れなそうな港内で夜釣りでもやってみようかなと思ったり。
追記:再訪したら飯の大盛がやばかった件
小坪に隣接する和賀江島にギンポ釣りにいった帰りにゆうき食堂にいってきました。
このお店のよさの一つに昼過ぎでも営業しているところがあるなと。たしか14時ぐらいに入店して、クジラの刺身定食を注文。釣行後あるあるですが、異様に腹が減ってゴハン大盛を頼んでみたところこのとおり。
大盛太郎。
にほんむかしばなし級の飯でした。
この米は、おそらく古米でやや乾燥気味で透明感などもないのですが、量を食べたい人にはありがたいボリューム。
くじらのつけだれはにんにく醤油のようなものでした。
クジラといっても、ミンククジラなのか、ナガスクジラなのかいろいろいますが、馬刺しをイメージするとよいかなと。血っぽいのが嫌いなひとには向いていない味です。
すまし汁の出汁は魚介のアラに化学調味料のパンチをきかせたもの。
ゴハンのボリュームを考えると、ふりかけがほしい。ふりかけを持ち込みたい。そんな日でした。
今回のめしや
ORETSURI釣り場メシ・レビュー評価
★★★3.0
圧倒的なボリューム。中年各位は白飯の大盛をオーダーする前に周りを見ましてから意志決定すべし。魚系が近隣でもっとも安く食べられるという点がいい。接客はふつー。ランチはコメがなくなると終わるという仕様らしい。コメはおそらく古米とおもわれ、水分量が少なく風味が劣り甘みがすくないという印象。そこは安いので、四の五の言いなさんな。ということだと思います。
※レビューは5点満点。①人②味③空間の3要素について筆者の圧倒的な主観で取り決めています。どんとこい。