ORETSURI読者のみなさん、こんにちは、tackです。
前回までのあらすじを改めて。
ワクワクいっぱいで釣りをはじめた、アラフォー・パパと娘ちゃん。
しかし、同時釣りデビューを果たした親子を待ち受けていたのは、連戦連敗という現実。
釣れないばかりか、肝心のアタリもないぞ。
どうしよう。
さて、焦るパパは、次の一手をどう打つのか。
勝利感が漂うんだけど、遠い存在の釣り船
うむ、こうなったら船だ。船に乗ろう。
船なら、船長さんが魚のいるところまで(たぶん)連れて行ってくれるので釣れるに違いない。
魚探とかで調べてね。
実際のところ、釣り船を調べると「◯◯好調!◯◯〜◯◯匹」といった記載が多くて、勝利感にあふれているんですよ。
じゃ、最初から船にのったら良いじゃないか、というツッコミ受けそうですが、いやはや釣り初心者からするとですね、いろいろ気兼ねしてしまうところがあるんです。。。
- どこもwin95時代、ホームページビルダー時代の香りが漂うウェブページから、思うように情報が得られない
- ガチのベテラン釣り師が怖いのではないか
- ウェブの口コミをみた印象だと、ときとして客は船宿スタッフにガチで叱られる可能性が高そう
- なんとか予約できたとしても、当日の流れ、何をどうしたらよいかイメージできない
- 娘ちゃんが使えるトイレがあるのかわからない
うーん、おっさん1人ならともかく、娘ちゃんと一緒ということを考えると、なかなかのハードルの高さじゃないか
はじめての船釣りで、怒られたら凹むだろうな。。。
船釣りの体験に参加してみた
釣りに限らず、年齢に限らず、体験がキテる時代ですよね。文科省のお墨付きだし。
1現実の世界や生活などへの興味・関心、意欲の向上
2問題発見や問題解決能力の育成
3思考や理解の基盤づくり
4教科等の「知」の総合化と実践化
5自己との出会いと成就感や自尊感情の獲得
6社会性や共に生きる力の育成
7豊かな人間性や価値観の形成
8基礎的な体力や心身の健康の保持増進
出典:http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/04121502/055/003.htm
『体験』の万能感が、すごい。
そんな時代だから、いろいろな体験を提供してくれるサービスもあり、そこでたまたま「釣りメディアORETSURI編集長との船釣り旅」を発見したのです。
いいかよく聞け、娘ちゃんよ。
大人のパパだって、何でもできるわけじゃないんだよ。
何歳になったって、わからないときは基本から教えてもらう、熟達者から学ぶ。
その姿勢を君も学びなさい。(よし、この釣り大好き感満載の人を頼ろうw)ということで、ポチッ。
こんな親子の釣り体験、あんな体験の船釣り旅。
無事、我々もアジを釣ることができましたよ。
あんまりここで編集長をヨイショするとアレですけど、ほんとアレでしたよ。後光がさしてましたよ。ええ。
アジは編集長が捌いてくれ、船宿の方にも当日釣れなかったイシモチをもらうことができ、帰宅後はお魚たくさんの夕飯になりました。
娘ちゃんが初めて魚のアタリを感じとり、初めて釣った食べられるお魚は、脂ののったプッリプリのアジでした。(ベタですいません)マアジでも、居つきの個体は脂の乗りが違うみたいですね。
いやー、笑顔、笑顔。
美味しかったー!他の釣りでもまた体験したいなぁ。
めでたしめでたし…、
…、
…、
いやいや、めでたしめでたしではなかったのです。
夜のお風呂MTGで、娘ちゃんの不屈の闘志を垣間見る発言を聞くことになりました。。。
「仕掛けが重くて思い通りにできず、たくさん助けてもらって釣った」
「もっと(自分で)釣りたい」
と、パパに語ったのです。
素晴らしい。
すごいぞ、娘ちゃん。
2問題発見や問題解決能力の育成
ほほう。これが『体験』ってやつの、凄さか。
人は満足したらそこで成長が止まるといいたいのだね。
常に問題を発見して、解決する。
いいでしょう。
では、翌日も釣りへいこうじゃないか。
陸っぱりでも、とにかく釣れた!
さて、はじめての船釣りの疲れもなんのその。
体験の翌日、釣り人少なめの横須賀某所の岸壁へ。
娘ちゃんも自分で天秤とパワーイソメをつけて頑張ります。
釣れたのはメゴチ数匹と、大量のクサフグ。
初めて自力で釣ったメゴチを天ぷらで食べたのと、何より2日連続の釣果で自信になったようです。
この日、隣で釣りをしていた強面のおじさんが、この釣り場にはメゴチいるからシロギスもいるよっていっていたのですよ。話してみると優しいギャップ萌えがおじさん同士にも生じているという釣り場の不思議。
ジャリメをつかったら、シロギスも釣れた!
ということで、日をあけて同じところで再挑戦です。
パパも成長を見せます。
餌はORETSURI推奨のジャリメ。シロギスにはジャリメがいいということで。
えぇ、絶対に触ることのできなかった生き餌ですが、パパはこれに対し、石粉(滑らなくなるアレです)という名のA.T. フィールドを展開。
「こ、これなら勝てる!!!」
我が親子に、生き餌の「通し刺し」というバリエーションが導入されたわけです。
石粉がないとぬるぬるするし、ビジュアル的にも気になって、おそるおそるチョンがけみたいなことしかできなかったんですよね。
天秤も根掛かりして海にゴミ撒いちゃうので、胴突にして、初心者なわけだし2本針もやめて1本針にして、謙虚に1匹ねらいましょう、と。
娘ちゃん、人間も釣りも謙虚さが大事なんだよ。
大人になるといつの間にか人は謙虚じゃなくなってしまうんだ。
ということで、自分の釣りスキルに謙虚さを投入。
すると、
めでたしめでたし、なんと岸からの釣りなのに、シロギスが15匹くらい、メゴチも(クサフグも)たくさん釣れました。
他の人はそれほど釣れてなかったので、場所が良かったのかも。それと、もしかして、餌の付け方って大切なのかもって感じたりしました。
これがあのシロギス…、
おおお、身が透き通るように綺麗なんですね。
この喜びをSNSに投稿しようとおもったんですが…
いやまて、15cm程度ってキスのリリースサイズなんじゃないかな?
投稿したらウェブを巡回してるルールを守れ系の人にキレられるのか?
よしGoogle先生に聞いてみよう(「キス 15cm」でGoogle先生に聞く)
あれ?
カップルの身長差は15cmが理想で、それはキスしやすいからというような似たような記事が羅列されてるぞ。
自分の身長から15cm引くと…、なんだか妙にディスられた気分になったぞ。
とまぁ、それはさておき、はじめてのキスはおいしくいただきました。
釣りをはじめて、2ヶ月時点での気づき
こんな感じで僕ら親子の釣りライフがスタートしたのです。
この2ヶ月時点での気づきは以下の4つ。
1.釣れたのがクサフグでも子供は嬉しい
フグって、餌とられるし、サイレントに仕掛けを切られちゃったりするんだけどね。
子供にとっては、「ツツツ」と、アタリも明確だし、釣られると「ブーブー」怒る感じでなくし、丸くて可愛いから、クサフグはとても良い釣りの練習相手のようです。
子供の感じ取る楽しさって当たり前だけど大人と違うのね。
娘ちゃんは、フグ星人なるイラストを描いたり、釣りをふくめて山口県に行きたいと旅行計画立てたりと、子供って何かを好きになると、僕ら大人の想像を超えたベクトルにも無限に広がりますね。
2.大人も子供も魚をさばきたくなる
お魚屋さんにて、娘ちゃんに今までなかった「アジだ!」「イシモチ売ってるよ」という反応が出現したのもびっくりしたことです。
さらに、「アジをさばいてみたい」というので、もちろん即買いでやらせてみる。
娘ちゃん、上手じゃないか!(興奮してなぜか骨の写真しかとっていないパパ)
そしてもちろんパパもチャレンジ。
魚をさばくようになったというのも、我が親子にとっては大きな変化でした。
3.釣り人同士のコミュニケーションも意外と楽しい
いざ、キスが釣れて、釣り餌をつけてる間にスッと場所を取られてときには驚いたりもしたけど…
釣れてる人にお魚みせていただいたら「持って帰りなよ」とわざわざ締めたお魚をプレゼントくださったり、「あっちが釣れるよー」って教えてくれたり、強面のおじさんがとっても優しく話しかけてきてくれたり。そんなちょっとしたコミュニケーションも娘ちゃんと楽しんでいます。
いろいろなところ(釣り場)に出かけるようになった
今まであまり海方面へは出かけてなかったのだけど、釣りをきっかけにいろいろなところ(釣り場)に行くようになりました。
釣りって、釣り以外にも楽しみ方がありますよね、ごはんとか、ごはんとか。ごはんとか。(他は温泉とかかな)
釣り場のポイント解説本を読み、あらかじめ釣れる魚を想定して仕掛けを準備しておき、それを釣り場で検証する。
帰宅後は、なぜ釣れなかったのかをお風呂で語り合うっていう流れもリケジョ的でよきかな。
4.初心者はきっとしばらく初心者
釣りっていう趣味は季節に敏感で、四季の移り変わりで釣れるお魚が変わっていくというし、こりゃー1年はずっとあれこれ苦労しそう。
だからこそ、釣りを教えてもらったり、一緒に楽しめる仲間はいたほうが絶対良いと思います(まだほぼいないけど)
船だってたかがまだ1回のっただけだし、手漕ぎボートの釣りもチャレンジしたい。
そしてうまくいかないことを楽しむ、というのも親子で学んでいけることかなぁとしみじみ感じます。
チャレンジは続く
釣りを初めて2ヶ月、パパも娘ちゃんも、無事お魚を釣って食べることができました。
ここまでこれたのは、釣りに関わるいろんな人のおかげです。ありがとう!
この後、パパは手漕ぎ最強を掲げる平田水軍に参戦、無事お勤めを果たしてきました。
今後も娘ちゃんとの楽しいチャレンジは続くことでしょう…
tack
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