東京湾で堤防から釣れる最大級の大物といえば、アカエイ、そしてベイシャークことドチザメがいますね。
興味ない人も多いんじゃないかなと。
それぞれ釣り人からは忌み嫌われていることも多いですが、狙ってみるといろいろ見えてくることも。
今回は横浜市鶴見区のふれーゆ裏でベイシャークをいつも狙って、おかっぱりベイシャークというジャンルを切り拓いてきたSAMEHADAの面々と釣りをしてきましたよ。
ベイシャーク狙いのエサを用意する
エイやドチザメ・ネコザメあたりのエサはスーパーで販売されているような丸ごとのアジやイワシでもよいらしいんですが、今回はアナゴもターゲットにしているので、より食い込みやすい切り身をつくることに。
こちらはOKストアで買った船上冷凍するめいか。
300円しないぐらいです。
ゲソと肝は人間が食べるとして、胴部分をスライスして切り身にすることに。
スルメイカはサメ狙いというよりも、アナゴ狙いメインなので細切りにしておきます。
その他に塩サバをスライス。
一番手前だけエイ・サメ用でやや大ぶりに。
イカの皮は残しておいたほうが針持ちがよいのは魚の切り身と同様です。
のっけからクラッチレバーが折れてて、大雨と強風でびっちょぬれという呪い
すみませんが、まず釣りの話の前にお伝えしたい。
まずバイクに乗ろうとしたら、誰かに倒されていたたようでクラッチのレバーが折れていたんですよね。
なんてファッキンな事態なんだよついてねーなー。と思いながらも、駐車場のなかの監視カメラがないエリアなので、まーしかたないな、俺はお前を許すよ。貴様を、犯罪者を。
と、幸先がわるい出だしだったんですが、住んでいる逗子からバイクで横浜のふれーゆ裏に移動する場合は横横道路+首都高などの高速で移動でだいたい50分。
久しぶりのバイク遠征だなー、たのしいなーと思っていたら、横浜にはいったあたりで黒雲ライディーンが登場です。
まーでも、そんなに降らない気がするな、この季節だし釣り師の感だよと思っていたら、ポツポツとした雨が進めば進むほどに豪雨に。
とはいえ、ふざけんなこのやろいいますわ!とプンプンしてみても、起きてしまったことはしかたないので、折れて握りにくいクラッチを呪いながら走るも、バケツをひっくり返したような横殴りの雨で、ベイブリッジあたりの風速は16m。
3車線の真ん中を時速70キロ弱で走っていたものの、ベイブリッジを渡りはじめると、すさまじい風で強制的に追い越し車線に吹き寄せられるという事態。
これはスリップしたりすると馬路で死ぬな。。。
うしろのトラックにつぶされてコマセになるイメージが脳裏に浮かぶという。
わたしがのっているバイクは1200㏄でかなり重いんですね。
それでも、風神の見えざる手みたいなものに車線変更を強いられるというわけです。
ぶるぶる。さむい。
と、タンクにしがみつくようにしてカウルに頭をさげて、時速60キロまで落として気がついたら大黒ジャンクションで生麦方面に降りるのを忘れて、東扇島なうという首都高あるあるに巻き込まれたわけです。
何言っているかわからない人も多いと思うので、図でまとめると以下の通り。
水色が正解ルートで、ふれーゆ裏へはすぐに着くんですが、橙色の工業地帯どまんなかルートをいったことにより30分は到着時間が遅くなったかなと。
東扇島に降りたときには雨雲がまだ西からたどり着いていなかったようで、晴れていましてね。
でも、わたしに待ち受けている運命は、高速を降りてからもう一回川崎方面から横浜方面にUターンするという話でして。
で、もどるにつれて大雨が容赦なく打ち付けてきてもう士気20、大半の兵が離脱するレベルですよ。
それに追加してゴッサムシティこと川崎ナンバーのDQNセルシオが後ろから矢鱈に煽ってくるんですね。
挙句、ものすごくショートカットして、追い越し車線(右折ライン)から衝突すれすれで、ウオンウオンマフラーを鳴らしながら、わたしの前に滑り込んでくるという。
もう距離としては1m以内を滑り込んでくる感覚ですよ。ようニーチャンよ、頭文字Dならゲーセンでやってくれよ。おい。
と、
人間、心と体は直結しているもので、体温はさがるし、ちょっと悲観的になりはじめて、俺がランボーだったらロケットランチャーを貴殿のDQNセルシオに打ち込んでミッションコンプリートだよ。などと攻撃的にもなりながらも、やっぱり大人ですので、そのあたりはしっかりわきまえて、目的地ふれーゆを目指したんです。はい。
ふれーゆも豪雨なんで風呂でも入ることに
そろそろ釣りの話を聞きたい。
その気持ちもよーくわかります。
が、もうちょっとお付き合いいただきたい。
ふれーゆについても雨がびゃーびゃーふってましてね。
iPhoneをみたら19時で20時までふれーゆの風呂に入ろうとおもったんです。
ノースフェースの防水トレッキングシューズも雨でびっちょ。
いやはや、この風呂はよかったなと。
広い浴槽にサウナもあり、ざぶーんと浸かれば、出発時にバイクが倒されていてクラッチレバーが折れたことも、雨にやられてパンツまでびっちょぬれだったことも、DQNセルシオのこともすべて許せる状態です。
つらいことがあったら風呂。
これは間違いないな。
風呂最高。テルマエ最高。
ふれーゆの風呂は温泉ではないものの、雨で士気5まで下がっていたのが湯あがりには100へ。
びっちょぬれの服を着たら士気80ぐらいになったんですけどね。
ふれーゆの風呂は大人は800円なんですが、釣りの前後に入るのもよいと思いますよ。
タオルがないので持参するとよいです。
ふれーゆの風呂は、ごみの焼却熱で温められているというロジックだそうで。
さて本題に入ろうか
ということで、もう耐えきれないという人もいると思うので、そろそろ釣りの話です。
20時ちょっとすぎにあったかい缶コーヒー&ココアを持参して、SAMEHADAの面々と合流。
SAMEHADAのけいすけ氏(@Redhorn1127)に、名古屋天秤(円盤天秤)+フロロハリス16号+管付きチヌ針12号を用意してもらい、サメ用サバ短冊を2個つけてキャスト。
こちらが、がまかつ管付チヌ12号。刺さり強度ともにベイシャークに最適とのこと。
でもって、待つ。
・・・
と、一番左端に数本竿を投げていたけいすけ氏のリールのクリック音が発動。
なんだろう。
サメ???
アカエイでしたー。
エサは小アジだったようで。
このあたりからさすがに寒さがきつく、一旦上着を脱いで乾かすことに。
はるか氏(@haruka_1852_)のスーパーカブが物干し場となって万能ぶりを発揮。
靴もぐっちょりなので、このあたりから裸足で釣りをすることに。
たまーにアナゴ仕掛けの鈴がなるものの・・・
サバの脂で寄せてスルメイカで最終的に食わせる攻め方
本食いにならず、先っぽをかじって終了というのが連続。
アナゴのサイズが小さいのか、警戒されているのか・・・
夜景がきれいだなー。寒いんだけど。
・・・
リリン♪
あたりがあってしばらく待ったり、聞き上げてみてもこの通り、先っぽだけかじるパターン。
雨風の影響もあるのでしょうかね。
うーむ。
これはボウズが濃厚になってきたな。
と、けいすけ氏がコンビニで靴下を買ってきてくれて、その温情に感じ入りながらそろそろ寝ることに。
時刻はAM2時30分ぐらいかなと。
休日だけあって深夜も人が絶えないふれーゆ裏の様子がこちらです。
夜2時間ほど寝て、アナゴの仕掛けは一旦サバ無しのスルメイカオンリーで打ち直して寝。
・・・
翌朝、ベイシャークヒットか!?
翌朝だんだん陽射しがでて、ぽかぽかテントで寝ていると、他の釣り人が現れ、
「すみませーん、一番端の竿に魚がかかって暴れてるんですけど(釣りができませーん)」
というアラートが。
こちらは、はるか氏。
寝起きのけいすけ氏ファイト。
大きそうだが・・・
エイ???
サメでしたー。
ふれーゆは高さがあるポイントで、リリース主体の場合ギャフ掛けするのも気が引けるのでタモ入れが主流なのですが、息をあわせる必要があるようで。
ベイシャークが弱って岸壁側に頭を向けた際に、竿のテンションをゆるめてたも網に誘導するとのこと。
ということでランディング成功。
やわなたも網だと、余裕で壊れそうなファイト。
ばたんばたんしとりますなー。
精悍ですなー。ベイシャーク氏。
針は口もとにだいたいかかるとのこと。
サメというとサークルフック系(ネムリ針)の使用が最適かなーと思いきやチヌ針でも口の脇にかかるんですね。
SAMEHADAのまつとも氏(@BigGame_BigOne)いわく、ドチザメの場合かかるところが口の中にないので結果的に口の脇にかかることがほとんどとのこと。
ここで、わたしもアタリがでていた小あじを拝借してぶっこんでおくことに。
これがこんな感じにズタボロになって帰ってきます。。。
寝起きアナゴが釣れていた件
一切竿先も当たっていないアナゴ仕掛けを引き揚げてみると、なんとなく水の抵抗が・・・
これはもしかして。
マアナゴでしたー。
ドチザメとならんで今回の本命です。
ぶっとい。
朝陽にきれいな個体ですなー。
計ってみたら、60㎝弱。
マアナゴとしては大きなほうに入るかなと。
ふれーゆには80㎝のマアナゴもいるようなので、またいつか釣りたいもんです。
もう1本のウルトラライトロッドの仕掛けをあげてみたらこのとおり。根本までスルメイカを噛んで、針先で飲み込まないという現象。
なんらか警戒しているんでしょうかね。
短冊ではなく、イカソーメンサイズに切り分けて狙ってみたほうが吸い込み自体は良いのかも。それとハリスが4号だったのを3号まで落としたり、オモリを遊動式にして違和感を無くすなどなど。
そういえば最近のアナゴ釣りはジェット天秤でやってるけど、遊動式の鯉オモリをつかっていたときのほう釣れていたような気もしてきたなと。
子メジナを泳がせてみると・・・ついにベイシャーク!?
段々と陽ものぼって、ベイシャークって昼間も釣れるんですか?と、まつとも氏に聞いてみると、釣れると。
ここで、けいすけ氏がへチ釣りで確保してくれたメジナを泳がせることに。
どうやらベイシャークにはメジナの泳がせが特餌らしいのです。
針のつけ方は人それぞれありながらも、けいすけ氏は背骨の下側に針を刺して身切れしないようにするとよいとのこと。
セット完了。
待つ。
待つ。
昨夜あの橋を渡って、東扇島まで行き過ぎたんだよなー。
東扇島の工業地帯に朝陽が昇るのもまたいいですね。
待っているだけなのも飽きるので、竿の間のへチにスルメイカを落とし込んでカサゴを狙ってみたり。
アタリはないものの、一旦打ち返してみるか・・・
・・・
・・・
・・・
なんじゃこれは。
イカにしては、背中を噛んでないから、蟹かなんらかの小魚なんだろうなー。
ここでもう一度活きメジナをつけて投げてみると・・・
・・・
・・・
ギュイーン!!!!
ドラグが出されて何かがヒット。
ギュイーーーーーーーン!!!!
おお、引くなー
首ふってるなー、
エイじゃなさそう。
これはサメだなサメ。
と、
強引に寄せすぎないようにしてタモ入れしてもらったのは、
ベイシャーク(ドチザメ)!!
おおお、ついに。
やっぱり狙って本命が釣れる喜びってのはいいですねー。
がっちりフッキング!
靴が乾いていないんで靴下で釣りをしていてこのような図に。
サメかっけーな!
サイズは1メーター40ないぐらい。
ええ面構えしてるやんけ。
正面からみるとかわいい。
ところどころの頭部に小さな穴が点々とあいているのは、ロレンチーニ器官で、穴の奥にゼリー状物質が詰まった筒状の構造があるそうで、微弱な電流を感知するしているとのこと。
口をあけると、歯は小さいながらも確かにサメ。
つづいて、体重測定。
10.54キロ。
アカエイなどのエイ以外で東京湾の堤防から釣れる魚としては最大級ですねー。
ハリスをみたらずたぼろに。
ワイヤーハリスでもよさそうですが、フロロも16号などであれば傷はついても耐えるもんなんだなと。
ただしタモ入れをてこずったりし過ぎるとハリス切れしそうな気も。
その後は、けいすけ氏爆釣!
ここではるか氏にヒット。
タモ入れも息があってますな。
こちらもベイシャーク。
こちらの個体は斑点がありますね。
その後、はるかさんに、エイ。
ばほばほいってますね。
「これで勝ったと思うなよ!」
あかるい時間帯にアカエイの口元をみると、ダイの大冒険とかのモンスターにでてきそうな・・・
歯は貝類などをすりつぶせるようなやすり状。
毒棘はしっかり除去。
調理ばさみでカットしようとすると断ち切れないので、ペンチでつかんでむしるようにするのがよいです。
こちらがアカエイの盾。
手にするだけでアンモニア属性を帯びることができるシールドですよお客さん。
自分のエサもたまに打ち返してみると、ウミタナゴが真っ二つになっていたり。
こういうのはサメのようで。
頭をかじって違和感を感じて食い込まない賢い個体もいるんでしょうね。
このあたりからけいすけ氏無双。
一番左の釣り座がよかったというのもあるとのことながら連発。
なんだか手慣れてますね。
毎回身体測定。
こちらもいい型。
ちかくの親子連れの子供ちゃんがビビりながらつかんで写真を撮ってました。
サメって嫌われものながら、よくみるとかわいげもあるし、水族館でも人気なんですよね。
一番嫌ってるのは釣り人なんじゃないかなと。
その後もアカエイ。
そこから昼すぎまでアタリがなく、ちょうど昼をまわってけいすけ氏にヒット。
こちらもベイシャーク。
120㎝強。
長さと太さは必ずしも比例しないようで、こちらの個体はかなり胴がマッスルだったなー。
近くのおじさんが食用目的に持って帰ってました。
ヒレはフカヒレにして、身は中華料理屋が唐揚げにする云々とのこと。
今度リストランテORETSURIでもエイ・サメ企画やってみようかなー。
このあたりでわたしは失礼することに。
こちらはアカエイダガーです、お客様。
高さもあるしファイトも長竿が便利とのこと。
石鯛竿がいいみたいですよー。
わたしはバイク移動なのでリュックに突っ込めるワールドモンスターとWM60+PE4号でした。
ベイシャーク釣りの面白さとは?
今回ベイシャークことドチザメの釣りをやってみて思ったのは、よい日だから数本釣れたものの、狙ってみるとそれほど釣れないんだろうなという点かなと。
あとは引きの強さが半端ないという点で、アカエイがずるずる重戦車のように引くのであれば、それにプラスして首振りが加わるのがベイシャークかなと。
最近ではふれーゆの近所でもある東扇島西公園でも狙う人がでてきているターゲット。みなさんも一度強めのタックルを装備してためしてみてはいかがでしょうか。
アカエイに慣れていない人は毒棘あたりに気をましょうね。
ではでは。
ふれーゆ裏は心無い人によってごみの投棄が目立つ釣り場です。釣行時はゴミ袋持参で必ず持ち帰るようにしましょう。
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