世の中にいろんな人がいるのと同じで、いかにもいろんな人がいますね。
イカも一緒です。
スルメイカ、ヤリイカ、ケンサキイカ、コウイカ(スミイカ)などなど、いろんなイカがいます。
が、
個人的に一番好きなのはスミイカと呼ばれるコウイカなのかもしれないと最近感じはじめました。
このずんぐり具合。艶感。重量感。
かなり好きです。
もともとスミイカのテンヤ釣りも初回に釣行した際は、あれ?なんか、この釣りって、ただこん棒みたいな竿をしゃくってひっかけるだけだろとか、なめておりましたが、これがまあ実に奥深い。
たぶんスミイカのテンヤ釣りって、東京湾の沖釣りのなかでカワハギに並んで、もっとも釣果に差が出やすい釣り物であるような気がします。
もっと流行ってもよさそうなものの、やっぱりスミイカロッドとテンヤという地味さなんでしょうね。派手さやカジュアルさが全くない。すんごいマニアックな釣りだと思います。
船宿も、スッテのダウンショットオンリーとか、エギで狙う方法など、いろんな釣りをOKにすればチャレンジャーは増えそうな気もしてますが・・・
スミイカを解体しよう
こちら持ち帰ってチルドルームに保冷していたスミイカ。
4日目の夕方です。
寝かせしているという意味合いもありますが、やっぱり下処理してからサクを寝かしたほうが鮮度的にはよいです。
ちょっと、息子の凪に面会させてみましょう。
ほら、これがワイが釣ったデカスミイカやで。スミイカにおいてはたぶん最大サイズだと思う。
むしーん。
興味なし男0歳。
・・・
アンパンマングッズは好きやで。
さ、興味なさそうだし、調理にうつるとするか
・・・
ちょ待てよ。
「まて、話せばわかる」
乳幼児と比べても、胴体の幅は圧倒的でした。
スミイカがかかって巻き上げるときに、胴部のスペースが水の抵抗をうけて、水の入ったゴミ袋系の重さになるんでしょうね。
まな板の斜めの辺にぴったり。
・・・
さばき方は省略して(別のスミイカ料理記事を参考にどうぞ)
このように、バットでわける。
これ100均で買ったものですが、大き目のバットがあると、魚を下処理したものを整理しやすいですよ。
写真はぜんぶ出していますが、やっぱり夏場など魚は処理したそばから腐っていくわけで、処理してバットにいれたら、ラップして冷蔵庫というステップがオススメです。
こちら、墨袋・エンペラ&皮・身の端。
墨袋は個別にして、エンペラと身の端は炒め物など用に冷凍します。
こちら内臓類。
精鞘(せいきょう。過去の調理写真より)
胃袋(過去の調理写真より)
胃袋と精鞘(せいきょう)あたりは取り除いておきます。
これが卵。
卵も精鞘(せいきょう)もしっかり発達してきているので、スミイカシーズンも終わりですね。こちらにエネルギーがどんどんとられていくはずです。
身。
部位ごとにジップロック系の袋にいれて冷凍。
丸ごと冷凍する技もありますが、あらかじめばらしておくと、イカスミパスタだから、ゲソ+墨を使おう。というように、調理が簡単になります。
さて、ここから3分でつくれる(下処理してあればね)
スミイカの刺身やゲソをつかった和え物を3品紹介します。
スミイカオクラのライム胡椒塩
イカオクラという料理がありますね。
ヤリイカなどをオクラと和えたものでイカ納豆同様粘りがあって、ちゅるちゅるとうまいやつです。
味付けはいろいろあるのですが、今回はスミイカとカルディで売っているライム胡椒塩をつかって和え物を作ります。
スミイカは薄皮をきれいに剥ぐのがむずかしい。
切り身はイカソーメン状態にしておきます。
今回のオクラはフィリピン産の丸オクラ。まーなんでもよいと思います。
国産にこだわるひともいますが、もともとオクラなんて海外が原産ですしね。
この通り、器に材料をいれる。
こちらがカルディのライム胡椒塩。
中味は塩・ライム・胡椒・ガーリックあたり。
オリーブオイルとレモンかライム果汁とカクテルっぽく和えます。
この通り、数秒でできるし、それっぽい。
味は・・・
オクラをたたいて粘りを出していないのでさっぱり。
メキシカン・イカオクラサラダみたいなものなのかもしれませんね、これは。
粘りがほしい場合は、オクラをこまかく叩いてから混ぜ合わせるとよいでしょう。湯通ししたモロヘイヤにもあいそう。
スミイカのゲソ・コチュジャン和え
続いては、スミイカのゲソをコチュジャンベースのたれで和えたもの。
以前リストランテORETSURI6で参加者の荒井さんがつくっていた味を思い出しながら、材料詳細はよくわからんのですがつくってみます。
まずスミイカのゲソを茹でる。湯には安塩を少々いれてあります。
45秒ぐらい茹でる。
部位ごとに刻んでいく。
これでスミイカゲソブツってやつですね。
わさび醤油とか生姜醤油でうまいやつです。
次にタレをつくる。
- コチュジャン(ヘチャンドルのタッパー入りがおすすめ)
- ニンニクペースト
- 濃い味ごま油(安定のかどや銀印)
- ニンニクペースト
- 黒胡椒
- 味の素少々
- フライドエシャレット
そんでもって長ネギスライス。
これをよく混ぜ合わせて、
スミイカのゲソブツを投入して和える。
たれがよくなじんだ状態で、万能ねぎと糸とうがらしとクコの実を飾る。
味は、
濃厚よねー。
コク。イカの歯ごたえ・噛むと染み出るうまみ。
白飯まったなし。
ビールなどにもよく合う味ですね。
スミイカキムチ
最後はイカキムチです。
漬け込みは不要で、市販の本格系キムチ(たれが甘くべとべとしているやつじゃなく)と素材を和えるだけで簡単にできます。
器に、
- 白菜キムチ適量
- 長ネギ
- ごま油
- 胡椒
たまたまは、
こちら。
おたふくの天華という天かす。
この天かすはスルメイカを伸ばしてたものをあげているので、独特の旨みがある一品。
平田家、常備品です。
うどんや焼うどんなどなど、料理のコクと風味を増したいときに、ばーっと使えて安いのがよいんです。
あとは和える。
盛り付ける。
味は、
う・ま・い。
これも白飯にいいなーと。
この素材を白飯と炒めれば、スミイカキムチチャーハンですね。今度やってみよう。
ちなみに、揚げ玉はあえてから時間がたってなければ、サクサクとして、実にクリスピーでなによりです。
余談:スミイカの刺身は外せない
今回、スミイカの刺身をつくってからいろいろとあえてみましたが、それぞれ手早くつくればそれぞれ3分でできる、いわゆるキューピー3分クッキング系な一品です。(イカの下処理はいれないで)
3、4日寝かしたスミイカの身は甘くねっとりとして、レモンや塩、醤油やポン酢など何をやっても美味しいのですが、酒の肴や飯のトモにするのであれば、いろいろと和えてみるのも一つの手でですね。
ではでは。
平田(@tsuyoshi_hirata)
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▼ヘチャンドルのコチュジャンとか、濃い口ごま油のかどや銀印は大量に買っておくと、長持ちして、あれこれ使えて便利ながらも、必然的に韓国料理率は上がってきます。