或る日ORETSURI編集部に小学生3年生大藪ユウタ君(東京都杉並区)からお便りが届いた。
「平田さんこんにちは。いつもORETSURIを楽しみにしています。最近ぼくは、東京湾のスミイカ釣りにはまっています。理由はスミイカの味が好きだからです。特に抹茶塩で食べる天ぷらはたまりません。今回の質問は先日お父さんが『スミイカはチャンと下処理してあれば1週間は平気で食べられるぞ』といっていた件についてです。これ、ホントなんでしょうか。お父さんは結構適当なので、シッタカをしている気配もしています。うちではいつもスミイカを釣ったら食べきれない分は冷凍してしまいます。でも、1週間もつのであれば、冷凍しない分をもうすこし増やしたほうがよいかもねとお母さんと話しています。お手数ですがこういったことはORETSURIしかたのめませんので調査していただけますでしょうか?あとORETSURIステッカーください。」
冒頭から、こうした話題を捏造しないとならないくらいORETSURIというサイトは思い付きで成り立っております。
さて。
みなさんは、スミイカを釣って食べたことがありますか?
アレは旨い。どうやっても旨い。しかも冷凍してもそれほど風味が変わらないわけで、釣ってよし、食べてよし、保存オッケーの3拍子そろった素敵な釣り物です。
たしかに、大藪ユウタ君がいうように、わたしもスミイカがどれぐらい冷蔵保存できるかは気になります。
ということで、やむにやまれぬ大和魂ということで、調査してみました。
スミイカの下処理
コチラの記事で紹介しましたが、スミイカを料理しました。
部位にわけて、胴部分をのエンペラをはがして冷蔵保存しておきます。
釣ったのが1月26日。
下処理して冷蔵保存して、料理をしたのが、2月3日。
釣れた日を入れて9日目ですね。
それにしても、大丈夫なのでしょうか。
うーむ。
見た目は、やや粘り気のようなものと部分的な色の変化が見られます。やや黄色っぽいような。
これはあかんやつか。
・・・
それにしても完全に腐敗したニオイではなく、イカのニオイだなーという程度。
虎穴に入らずんば虎子を得ず
班超もむかしそういって成功したわけです。
とはいえ、
刺身などの生食はやや不安なのでソテーしてみることにしました。
オリーブオイル+バターにニンニクをかまして、表面にさいの目状の切れ込みをいれたスミイカを投入。
両面を軽くソテー。
中心部まで完全に火を通さずと言ったイメージです。
白ワインで仕上げつつ、残った油にレモン汁とクレイジーソルトをかまして、バターレモンソースにする。
でもって、盛り付ける。
見た目はイカのバター焼きというよりもイカステーキといった風貌
ニオイは、すんごくよいニオイだ。
さて味は、
まず、歯ごたえがさっくり。
味は旨みと甘味があってこれはうまい。
わたしはお腹が弱めなのですが、その後もお腹が痛くなるなどはありませんでしたよ。
結論として加熱調理であれば、下処理後9日目ぐらいはもんだいなくいけるなーと思いました。
ユウタ君、
今回の質問は先日お父さんが『スミイカはチャンと下処理してあれば1週間は平気で食べられるぞ』といっていた件についてです。これ、ホントなのでしょうか。父は結構適当なので、シッタカをしている気配もしています。
君のお父さんは一見シッタカ兵に見えますが、家族を想って、毎日頑張ってお仕事をして金を稼いでユウタ君の将来に投資をしています。
そういったお仕事のなかには、ものすごーくつまんない仕事や、クソ上司やクソ取引先などのイヤなことをぐっと我慢しないといけないこともあるかもしれません。
でもね、お父さんが頑張れるのは、ユウタ君やお母さんがあってこそだと思います。
そんなお父さんの日頃の苦労をねぎらって、今夜は一緒にふろにでも入って肩でももんであげましょう。
さすれば、またスミイカ釣りにいけるはずです。
ではでは。