今回は船釣り用長靴の話です。数年前に購入したリバレイのカナディアンブーツの表面に亀裂がはいって、船釣りにいくとじわじわと染みてくることに気づいたこの冬。同じモデルを再度購入しようとしたものの、デメリットがあるのでやめておいたのです。今のところこれがいいというのは見つけられてないのですが、そのときに考えたことを共有します。
釣りとカナディアンブーツ・ウィンターブーツ
こちらがいままで使っていた「RL カナディアンブーツ」。モデルとしては旧型なのでわずかな変更はあると思うんですが、3年ぐらいは使えていましたね。
保温力を追求した防寒ブーツ。温力が高く、湿度を適度に吸収するウールフェルトをインナーに採用。インナー外側はアルミラミネート仕様により断熱性がUP。保温力を追求したリバレイ独自の防寒インナー「メタルフットウォーマー」を装着。ソールは固めに設計されているため足裏の突き上げを軽減。厳冬期に差が出る防寒ブーツ。
出典:Amazon
この防寒ブーツはフェルト系のインナー外側にアルミ素材がコーティングされていて、冬場の釣りでも寒さを感じないで済みました。
<メリット>
- とにかく温かい(厚手の靴下を履いたり靴用ホッカイロを貼ると無敵。)
- 頑丈(底も厚いので安心)
デメリットは重さと、丈が短いという点。
リバレイのカナディアンブーツは丈が短いのがおしい(脛の半分ぐらい)
これは多摩川でハマった写真。旧型ザクっぽい風貌ですね。
岸釣りでは、ニーブーツと違ってちょっとした深みにはまると浸水してぐちょぐちょになってましたね。あんまり水辺に入っていくことは想定していないと思うのでしようがないのですが、今まで20回程度は浸水を経験した気がします。
船釣りでこのカナディアンブーツを履くのは秋から春シーズンまでなのですが、実はこの丈の短さが盲点なのです。海水を循環させている船・釣り物の場合、知らず知らずバケツorパイプ由来の海水が入ってくるわけです。
インナーはこのような素材。外側はアルミコーティング
で、釣りに集中していて、わ、なんか寒いぞ、と思ったら結構な量の海水でぐちょぐちょになり、かなり寒くなるという。思えば幾度もそんな経験をしてきました。このリバレイの長靴が5,000円~6,000円程度。丈以外は最強だなと思ってます。
同じようなカナディアンブーツ系としては、ダイワから「ウインターラジアルブーツ WR-3301」が販売されています。
これが1万円強。リバレイのモデルのだいたい2倍ぐらいのコストですね。比較すると、底が波型のデッキソールで靴ひもがなく、脱ぎやすいようにサイドループがあるというもの。Amazonの商品ページをみるとわかるのですが、インナーソックスと呼ばれる保温素材はリバレイのアイテムと同じに見えます。OEMアイテムなのかもしれませんね。
次にマズメの「ウインターブーツ」。8000円程度。紐がなく外装はダイワと同じようなデザイン。
どの釣り具メーカーでも主要アイテム以外は、OEMを採用しているのかもしれません。その方が合理的ですしね。ライフジャケットもそうですしね。
これらのカナディアンブーツ系のアイテムをみていると、値段はリバレイのものが圧倒的に安く、その他は意外と高く感じるなと思いました。ほぼ機能性は変わらないですしね。リバレイの長靴は紐があるのですが、実際に使用してみると特に煩わしさは感じません。
ということで結論としては、船用に使うには浸水の呪いが不安ということでやめておきました。よく通う釣り船が水を流さない場合は別だと思います。
釣りとニーブーツ
浸水するカナディアンブーツで凍えるのもいやだよなーとおもっていろいろ探しているなかで、次に考えたのがニーブーツの存在です。
要は脛を覆うぐらいの長さがある長靴というわけなんですが、いくつかチェックしてみました。
結論からいうと購入したのはキャプテンスタッグの長靴です。安い。海外ブランドが15,000円以上するなかで、3,000円台。実際には、3,299で購入。
内装的には明らかに防寒には適していないのですが、今回は代打的な購入で防寒靴下と貼るホッカイロで様子をみてみようかなと。
製品重量はセットで1.4キロ。素材が柔らかいので、持ち運びも便利とのこと。実際にはどうなんでしょう。
キャプテンスタッグの長靴の使用感
見た目はスマート。電車や街中でもダサくはないデザイン。
ゴム製のストラップによって締め付けが可能。
靴底はかかとがほぼないフラットタイプ。
重量と原価を抑えるためか、厚さがかなり薄い(おそらく3cm程度)というのがあります。これはマイナス面かなと。厚手の中敷きをするなどしないと地面からの衝撃があります。
このあたりは海外アウトドアブランドなどのニーブーツの方が堅牢です。なんらか尖っていたものをふみつけると貫通する可能性がやや高めかなと。
>>>靴底薄すぎ問題は「極厚フェルトインソール」というアイテムで低減できることがわかりました。
ただし丈が高いので海水自体が入り込む余地は少なそうでした。
よく釣り船にある高めのバケツよりも長靴の丈が長いので、あふれ出た海水が入り込むという心配もなさそう。
ソフトタイプなのでこういったところにもハマる
運悪く、船べりのパイプ破損によって勢いよく噴き出た海水が長靴に入った場合はさっと洗ってこのように洗える。風呂場でだいたいの水気をきったら外で干しましょう。
まとめ
今回、最適なウィンターブーツがなかったので、急ぎということもあり、暫定的に安価なキャプテンスタッグのレインブーツを購入してみました。靴底が薄いという点と、厳冬期にはきつそうな気もするので、また物色してみます。
カナディアンブーツ系で丈が膝下まであるものが理想なのですが、なかなかありませんね。
▼安価かつ靴底の厚さ問題はこちらのものだと解決できそうです。高さは38cm。キャプテンスタッグは41cm。
▼この記事を書いていてリバレイのウインターニーブーツを発見しました。カナディアンブーツほどではないものの、内装がフェルト系で良さそうです。8,000円しないぐらい。靴底もしっかりしているので、今のところこれがよいかなーと思ってます。
ロングセラー商品のニーブーツを防寒仕様にアップデート ひざ下までの長さで雪、雨をシャットアウト インナーにはフェルト素材を使用しているので冷えにくい設計 フェルトインナーソール付き
出典:双進
あー、こっちを買えばよかったかなー
という感がありますね。。。
以上、人柱でした。ま、厳冬期じゃなければ使えるのでよいでしょう。うん。
ではでは。
平田(@tsuyoshi_hirata)
追記<2021-05-23>
キャプテンスタッグのレインブーツなのですが、2020年末ぐらいから片足の足先が染みるようになってきました。
寒い時期だけど、むれているから汗かと思ったら、海水だったんですね。よく見たら、片足の足裏に穴が。
やはり、軽量にできているので、ごつごつしたところや突起には弱いということです。
もし使用するなら、フラットな面で釣りをするときに履くとよいと思います。
※シーリングして使用し続ける予定ではいます。
現状、11月から4月ごろまではリバレイのウインターニーブーツを履き、5月から10月までの比較的あたたかい時期は、キーンのクリアウォータCNXを履くようにしてます。