「朋有り遠方より来たる、亦た楽しからずや」
論語ですね。
「釣友が遠くからやってきて、のんびり一緒にイトヒキハゼを釣って泳がせてマゴチを釣る。釣れるとか釣れないとかは二の次なんだ。なんと楽しいことだろうね」
意訳すると、このような意味だと思っていただいて問題ないと思います。
あの孔子も手漕ぎボート釣りが好きだったんですね。いやー、知りませんでした。
ってことで、今回も金沢漁港・相川ボートさんから泳がせ釣りでマゴチを狙います!
八景島周りの砂泥エリアは「イトヒキハゼ」大漁、シロギスもぽつぽつ
この日は、大潮。
古今東西、釣り人というのは不思議なもので、大潮になると魚以上に活性があがるもんです。
週末アングラーの場合をみてみましょう。
もう金曜朝から落ち着かない。
ミーティングでは、皆が発言していることは8割強スルーし、手元のPCで直近の釣り情報を調べる。なんならORETSURIの過去記事をみる。
そんで、あれだ。会社をロクピタ(18時あがり)して、釣り具屋に直行。足りない物資を調達して、いそいそと帰宅して次の日の釣りの準備にいそしむわけです。
ということで、この日は大潮。
金沢漁港・相川ボートに到着したのは5時30分ごろ。出船は6時30分~。11時まで4時間程度が下げ潮。
作戦としては、港をでて、30分かけて「マリーナ」と呼ばれる八景島のマリーナ横の岸壁沖まで漕ぎ、そこでイトヒキハゼを10尾調達。この時点で、9時半ぐらい。
同じくマリーナで下げ止まりまで、流し、マゴチとヒラメを合計3尾ゲット。その後、11時頃昼休憩&シロギス釣り等お土産調達タイム。ぼーっと雑談しているうちに潮が上げ始めて、2時間強で再度泳がせタイムに入り、そこでマゴチをとどめの一本。大勝利。
そういう計画でした。
まずは漕ぐ漕ぐ、沖へ漕ぐ。ミルミルミルミル、マクロミルみたいなもんです。
この日は、湖のような海面で、二人乗り&ヘビー人材を載せていても、そこそこ漕ぎやすい状態。
すいすい進むよどこまでも。
なんなら、このまま千葉までいけそうな勢いだなと。無理だけど。
そんなこんなでマリーナー沖へ到着。
この図の赤丸あたりがマリーナー沖だと思ってもらえればと。
水深10mぐらいからかけ下がっているエリア。
今回は、釣友である良太郎氏と一緒。
天秤仕掛けで航路側の砂泥エリアにキャスト。
すると入れ食いで「カミツキ」こと、イトヒキハゼが釣れるという。いいぞいいぞ。
これだったら定量10尾はすぐだな。いや、20尾ぐらい釣っておこうかしらん。
そうこうするとシロギスが釣れはじめる。
そこそこいいサイズも混じったり。
こちらは良太郎氏のウルトラライトロッドをビンビン曲げながらあがってきた良型シロギス。23㎝程度。
シロギスって、20㎝超えてくると顔つきが変わるんですよね。
そんで、25㎝超えてくると、ごっつくなってゴンザレスっぽくなる。
この日は、このサイズが最大だったんですが、マリーナのさらに沖目ではさらに大型がぼんぼん釣れていたようで。
泳がせなどわき目もふらず、ひたすら2本竿でシロギス狙いにいそしむのもこの季節の楽しみかも。
ちなみにでかいのはだいたい抱卵しているメスなのですが、大型狙いは5月、6月で、小型を含めた数狙いは真夏がよいかなと。
イトヒキハゼを泳がせてマゴチを狙うと一投目で・・・
時刻は8時20分。予定より、餌となるイトヒキハゼ調達が順調で、ダイワの友バッグのなかには20尾ほどのイトヒキハゼがひしめいている状態。
早めに泳がせることに。
下げ潮が効いているときに、アタリを出したいところ。
アンカーをあげて、まずは左舷のトモ側の置き竿用に一本目のライトゲームSSをセット。
北風の微風。下げ潮によって岸壁にそって北側にゆっくりながれている様子。
次に、手持ち竿用のマゴチXにバランスシンカー15号をセットして、念のため置き竿をチェック・・・。
ん?
あれ、アタリでてるぞ。
竿先に微妙なアタリがあって、すかさず手持ちに。
テンションを保ちつつ、ゆっくりおくりこみ。その後、ゆっくり聞き上げる。
増幅するアタリ。
餌のイトヒキハゼもそれほど大きくないし、もう食い込んだろうなとここで合わせる!
グーン!
とヒット。
・・・
・・・
・・・
がはは。
がまかつの管付チヌ針8号が、上あごのセンターに貫通してますね。我ながらいい合わせだったことよ。
前回マゴチはボウズだっただけに、うれしい一本。
そこそこのサイズだなー。
その後、良太郎も泳がせ、初ボートマゴチを狙うことに。
その後、釣れないので、3刀流でキスを狙いに。
たまーにアタリが出る程度。
岸壁際の50m以内ぐらいは、まだそんなに群れが濃くないんでしょうね。もうすこし水深が深い沖目に大きな群れがあるんでしょう。
釣り船もこのシーズンは中ノ瀬あたりをやっているようです。
八景島周りはいろいろ釣れるよ。貴殿類も豊富
そうそう。
このところ八景島周りで泳がせ釣りをすると、いろんなものが釣れるんですよ。
タコ…?
貴殿でしたか…(ウミサボテン)。
これはデカイ。
あとはこちら。
釣りあげると、一瞬、ギョッ!っとしちゃいますが、ウミエラという生き物です。
たしかに魚のエラが露出しているような見映えで、ユニーク。キモイとかディスるのはどうかと思うんですが、異質感がすごい。
これがウミエラカニダマシ。
ウミエラと一緒に暮らしている甲殻類で、蟹かとおもったら、ヤドカリの仲間とのこと。海は奥が深いですねー。
借りぐらしのアリエッティ。 pic.twitter.com/kyWR5PtR49
— 平田 剛士@ORETSURI(俺釣) (@tsuyoshi_hirata) June 6, 2020
ほかにも、カツサンドをほお張りながら、釣りをしていると・・・。
トラギス。
トラギスも身は水っぽいんですが、天ぷらにするとキスやハゼと同等の味わいです。まーハゼの仲間なんでね。
これは・・・。
シリヤケイカかな。
シリヤケイカだろうな。この水の抵抗はさ。
・・・
・・・
・・・
バビロン!
貴殿でしたか(巨大ウミエラ)。
いやこれはもう質感的にも申し訳ないんだけどキモイというのは否めないなと。
手にもつと、襞んところがなんとも厭な感触なんですよ。効率的にプランクトンをつかまえる役目なんだろうけど。
そういうことを無下に口にしちゃうのはデリカシーがないと思うんだけど、正直ヘンテコをこえてぞっとするなと。ゆるせよ。
メゴチ。
これは良太郎が釣ったものなんですが、昨今珍しくなったなと。1日やって1尾上がっただけでした。
アカベラ。
キューセンの雌ですね。オスは緑っぽいので青ベラっていいます。
いろいろ釣れていいんだけど、やっぱりシロギスは美しいですなあ。
美しく旨いものに人が惹かれるのはもうしようがないもので、シロギスが釣り物として人気なのもわかります。釣れるとうれしいし。
ラスト30分。リールが壊れ、竿2本にアタリ
そうこうして、マリーナ付近ではマゴチのアタリがでないので、流しつつ帰路につくことに。
潮が上げてくるので、マリーナからゆっくり金沢漁港側にボートが移動するので快適。
このようなクロスファイア攻めで。
が、うんともすんとも言わない。
なので、さらにシロギスを釣ろうとスピニングタックルをキャスト!
おや、レブロスのベールあたりがおかしいぞ。
はい、ラインローラーのねじがゆるんでいたようで、海にローラーが奉納されました。南無。
細糸を手でスプールに巻くつらさ
いやはや、リールはハンドルで巻けるから文明の利器として役立つわけですね。
それにしてもご覧ください写真の男性のあほ面を。
するとどうだ、巻いているとスピニングタックルに結構な引きが。
ググン、ググン。
何が釣れているんだろうか。
それにしても巻くのが大変だな。
と、そのとき!
竿先が海面に刺さっていく状態。
ひざの上に置いた泳がせロッドにアタリが!
すかさず、手にもつと。マゴチくさいぞこれは。
・・・が、長時間やりとりするも、なかなか本アタリに移行しない。
むーん。じれったい!すこし雑に竿先を聞き上げたら、引き込みをみせてばれました。
合わせておけばよかったな。
マゴチ釣りあるあるですね。小型だったのか。
こちらは、スピニングリールを手で手繰ったらついていたカサゴです。
浅場の茶色のカサゴもかわいくていいもんですね。
まとめ
金八家のラーメン。ライスをつけてかきこもう!
我が家では魚釣りのあとは息子による首実検があります
釣果は、この通り。
シロギスは半分、良太郎氏が持ち帰っていました。もうすこし沖目で2本竿で集中して群れを探せば、もっと行きそうだなーと思いました。
マゴチもなんとか1本。
久しぶりの前あたりからのやりとりはやっぱりたまらんもんですねー。
コースター前でのアタリはカサゴだったのかもしれないなと。マゴチは全体的にまだ水深が深めのところにいそうな気がします。
さばいたところ抱卵している雌でした。これから梅雨に入り、産卵真っただ中になるとそれはそれで釣れなくなるんですよね。
その前に、好調のルアーマゴチにシフトしてみようかなと思います!
ではでは。
平田(@tsuyoshi_hirata)
使用したタックル
<泳がせタックル1>
- ロッド:シマノ ライトゲームSS TYPE73 M200
- リール:シマノ バルケッタ 300 HG
- ライン:シマノ タナトル4(1.5号)
<泳がせタックル2>
- ロッド:ダイワ マゴチX
- リール:シマノ 17GENPU
- ライン:シマノ タナトル4(2号)
<キス>
- ロッド:アングラーズリパブリック ピンウィール旧モデルメバル用7.6チューブラー
- リール:ダイワ レブロス2004H
- ライン:デュエル(DUEL) ARMORED F+ Pro アジ・メバル150M 0.4号
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