ハゼ釣りといえば、だれにでも釣れる魚というイメージがありますね。
はじめてやったひとでも釣れますし、子供でも釣れます。
が、ある条件が揃うとまったく釣れなかったりします。
たとえば、夏場の青潮による酸欠。
これはきつい。
春頃うまれたハゼは、1年ちょっとで一生を終えるのですが、その年に生まれた個体(デキハゼ)がみんな酸欠で死んでしまうわけです。
そうなると、そもそも活性が低い云々の前に個体がいないという。
どんなに釣りがうまくても、いない魚は釣れませんよね。
小場所で、潮通しがそれほどよくなかったり水の流れが滞りやすい釣り場ほど顕著です。
2019年の金沢八景・平潟湾はその条件に当てはまったようで、まーったく釣れませんでした。これほんと。
2020年の金沢八景・平潟湾のハゼはよく湧いているらしい
平潟湾内には、みつだボートさんという、秋のハゼシーズンの週末しか営業しないボート屋があります。
その釣果欄をみていたら、以下のような記事が。
2020年9月21日(月)試し釣り
天候:曇りのち晴れ
本日は、試し釣りをしてきましたので、報告したいと思います。
時間は10時~12時で、うすたつ丸前とボート屋前あたりでボートから試し釣りを行いました。釣果:ハゼ14匹 ギンポ2匹 豆アジ1匹
昨年は、名人級の人たちが1日やって10匹とかでしたので、今年はだいぶ良いのはないかと思います。
営業初日は、2020年10月4日(日)です。
あー、これは朗報だなーと思いましたね。
それと、先だって、弁天屋&荒川屋間の橋下をみていたら、ハゼが溜まっていたのをみたこともあったのです。
平潟湾、弁天屋横にハゼがたくさん。ハゼ釣ってからマゴチもよいですねー。 pic.twitter.com/dWSS0WMt2v
— 平田剛士|ORETSURI(俺釣) (@tsuyoshi_hirata) August 30, 2020
8末の一番暑い時期だったので、酸欠気味で流入河川にあがっていたのかもしれないんですが、かなりのハゼ密度でした。
これはいけるなと。
いざ、ハゼ実釣。あれ、釣れないんだけど
そうこうしていると、10月。
本格的な良型ハゼシーズンが到来。
久しぶりにおかっぱりの釣りにやってきましたよっと。
持参したのは以下の通り。
- パックロッド(エギング)&リール(PE1号)
- サルカン&ナス型オモリ(MAX5号)
- ハゼ針
- ハリ外しとハサミ兼用プライヤー
- クーラーバッグ
船バッグ類は岸釣りでも、装備が俯瞰できて便利。
ハゼは刺身にする場合、活かして持ちかえる方法もあるので、エアーレーション+クーラーボックスもおすすめです。
到着時間は14時30分ぐらい。上げ5分程度。
17時すぎが満潮だったので、その前後が本命。
金沢八景駅から平潟湾沿いにハゼを探しながら歩くも、いませんねー。
もっとも、このあたりは、岸際の牡蠣殻エリアの20m先あたりにブレイクがあって、潮位的にその向こうの砂泥エリアにハゼがいるのかもしれないなと。
そこからシーサイドライン(付近は投げ釣り不可)あたりまで歩きながら釣り。
時折、かすかなアタリがでるんですが、これはマハゼではないさらに小さいハゼ類かなと。チチブ類でもないやつがいるんです。
一緒にいったTさんと、「あれ?釣れないっすねー」「まー釣れなくてもこうして竿を出しているだけで楽しいのでね」みたいな話を20回ぐらいは繰り返したでしょうか。
日も暮れてきました。
とことこ歩いて、ちょうど侍従川河口付近(平潟橋)に到着。
ここで4,50分ぐらいやって、ダメなら帰ろうかということに。
いやね、保育園のお迎えが18時でしてね。
むこうに見えるのが野島。
このあたりは、底が砂泥で、その他のエリアより根がかりしづらい印象。
雰囲気もでてるし、右側の橋上でジモティのおじいちゃんが釣りをしているぞ(よい子は橋上での釣りは控えましょう。往来のじゃまになります)。
釣り船がそこら中にあるのが平潟湾
侍従川が平潟湾に流れ込む澪筋にちょい投げして、1mずつさびいてステイ。
まーったくアタリがないなーと、思っていたら、ブルブルブル。
あ、これは。
さっきまでのかすかなアタリとは違うよねー・・・
マハゼは飴色で美しい
はい、ハゼです。
え、なにこれ面白い。
いつも釣っている魚よりすんごく小さいのに、ようやくアタリが出してみるとなんとも感動しますね。
釣りってのはサイズじゃないんだよなぁ。
このあたりから時合にはいったようで、すぐに2匹目。
油断して飲まれてしまった。
美しい造形
3匹目。良型イケメンハゼ。たぶん、ハゼのなかでもモテちゃう部類だとは思います。もしかしてメスかもだけど。
吉北産業!
ここからが本番だ、と思ったら17時をまわっていたのでフィニッシュ。
合計3尾。
貧価、いや、釣れるタイミングはわかったし、ポイントもわかったわけで。
なにより、今年はちゃんとハゼがいるんだなーということがわかって価値ある魚だったなと。
この日17時過ぎで納竿したわけですが、たぶん、18時過ぎまでやればアタリの出方からして数はどんどん伸ばせたはず。
本気を出したら20尾は行けたな。ふはははは。
まとめ
野島駅下の水路はシーズン後半にハゼが釣れるところ。11月ぐらいまでは平潟湾内で十分狙えます。
平潟湾の特徴でもあるんですが、すんごく水深が浅いんですね。
あと岸際は牡蠣殻エリアで、脈釣りやちょい投げだと根がかりしやすいんです。のべ竿はきついかもしれません。のべ竿だと、野島のBBQ場前が比較的やりやすいです。
潮位が低いと魚が深場に下がってしまい、岸からはなかなか釣れなくなってしまいます。
そこら中に係留船もありますし、シーサイドラインまわりは投げ釣りもできないので、満潮前後にちょい投げで釣るのがベスト。
この時期のハゼは夜よりは日中のほうが釣りやすいので、昼アタリに満潮がくる日を選んで釣行するのがよいのでしょう。
平潟湾であれば釣期は8月~11月ぐらいまで。
11月以降になると、野島脇の水路をへて、ハゼが深場(航路)に落ちていきます。
このハゼをねらってスズキやらマゴチやらが虎視眈々と待ち伏せしているわけなんですが、そんな大物が釣りたい人は、平潟湾でハゼをキープしつつ、相川ボートや野本ボートで野島~八景島周りまでの澪筋を泳がせてみましょう。
金沢漁港周辺、水深4~5mぐらいでもマゴチが釣れます。
平田(@tsuyoshi_hirata)
関連アイテム
▼パックロッドに折りたたみのソフトクーラーバッグがお手軽。
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