よく聞かれるのが、「PEラインってどれぐらいの頻度で交換しているんですか?」という質問です。
これはStand.FMでも回答したんですが、ケースバイケースとしか言いようがないんですよね。
ちょっと前に下浦沖の深場でテンヤタチウオをしたときに、気づいたことがあったので共有します。
下浦沖。深場水深160m
テンヤタチウオ釣行の後にPE高切れ連発が発生
新品のシマノタナトル8の1.5号を、オシアコンクエストに260mほど巻いていたんです。
それで何度か、となりの釣り人がかけたタチウオがこちらに泳いできてオマツリするということがあったんですね。
巻き上げ時に海面付近で絡むというのが数度。
それ以外に、底でヒットしたものの、置き竿で放置してしまったので深場から中層で絡んで上がってきたという。この下浦沖のタチウオ自体が小型主体なのでアタリに気づかずということだったのかもしれません。
テンヤタチウオって竿先みないとアタリって気づきにくいですしね。で、電動スロー巻きしているとフッキングしちゃうんですが、小型なので引かない。ちょっと潮が強いのかなぐらいにか思わないサイズがいるわけです。
それはそれでお互い様なので、どうこういうわけではないのです。
が、この釣行が要因となって、その後の釣行でトラブルが発生したのです。
このとき、一応PEラインを10m(1色)ほどチェックして切り捨てたんですね。
で、そのときは10mチェックしたし、「さしたる傷がない=大丈夫」という判断をしたわけです。
これ釣りをしているときだから、かなり雑なチェックだったのかもしれません。PEラインも濡れているし、光の加減もあってほつれがわかりにくかったというのもありそう。
とはいえ、そのあとは無事、高切れなしに沖上がり。
その後、日をあけてアマダイ釣りに。
このときは、ホンメジ(本マグロ)っぽいヒットがあったものの、途中でバレたということがありました。
かなり引いたものの、ドラグをゆるめていたから、PEライン自体にはそれほど負担がかからんなかったのかもしれません。
だから高切れなし。
そして、3回目に野島防波堤付近でスッテスミイカをやったんですね。
この釣りはロングキャストしてなんぼの釣りなので、かなりキャストしてしゃくったという。
で、4,5回PEラインが高切れしたんです。なんということだ。
キャスト時に高切れ。
しゃくり時に高切れ。
結果4杯釣れたものの散々な目に。海底にゴミも増やしてしまいました。。
高切れはつらいよ<寅次郎高切れ行脚>
みたいな。
もちろん、無策で高切れを繰り返していたわけではなくて、高切れがあったあとに、10m単位でラインを切り詰めてみたり。
で、投げるでしょ。
そんでさらに高切れしてしまったという。
ボート上では、「え、またこいつ高切れしてんの」的な視線とコメントが痛かったです。ぐぅ。
これはPEラインを切り詰めたことで、さらに下のラインが出てきて、その部分がさらに弱っていてキャスト時に高切れしたんでしょう。
もともとテンヤタチウオ釣行時は260mほどあったライン。
その後、ボート上でラインを何度か点検して切り詰めたので、220mぐらいになっていたはず。
念のためさらにPEラインを点検してみたら・・・
それにしても、こうパツパツ高切れしていくと、そもそもこのラインはもうダメなんじゃないかという不安がおきるわけです。
バッターボックスに立っても、本気でバットを振れない感。
この次はテンヤスミイカ釣行だったんですが、この釣りは、特にPEラインに瞬間的な負荷が生じやすい釣り。
そこで、次回釣行前にオシアコンクエストに巻いたラインを全点検してみることにしました。
こういう点検は、第一精工の高速リサイクラーをつかうと便利です。
で、わかったのが以下の通り。
タチウオの歯で傷んだと思われるPEラインの傷
えー、さらに20mぐらいラインをだしたところで傷が。
これはタチウオだな。おい。
浅場の底釣りでは使ってないので、中層での傷。
該当箇所をカットしてさらに数mラインを引き出してみました。
細糸でこのレベルの傷は一発高切れアウト
するともう一か所に傷が。
あー、これもたしかにキャストしたり、強いシャクリをいれた一発で切れるだろうなという傷です。
結果的にジャスト20mをさらに切り詰めました。
その後、テンヤタチウオで狙った水深160mに対応するライン長までチェック。リールのPE残量100mといったところ。
すると、傷はありませんでした。
が、猜疑心の塊であるわたし。
さらに疑り深く、初期不良要素による懸念をなくそうとも思い、スプールが空になるまでラインチェックをしたんですが、当然そこには傷はない状態。
まー当たり前です。お前はシマノをなめているのか。
まとめ
無事高負荷のテンヤスミイカ釣りも高切れゼロに
つまり今回は何が言いたいか。
要は、タチウオ釣りをしたら水深分のPEラインを全チェックしたほうがいいよ。
ということなんです。
もともと260mリールに巻いたPEラインの60mぐらいまでに、数か所タチウオ由来の傷がついていたというわけです。
タチウオ釣りでオマツリして魚があがってくると、無意識にPEラインの先端から数メートルor10m分ぐらいをチェックすれば大丈夫というイメージを持ちがちではないですかね?
え?
いやね、少なくとも私の場合そうだったんです。
タチウオのオマツリは視覚的な要素から表層付近に位置するPEラインの傷だけを意識しがちな気がします。
視覚的に、まつっているのが海面付近なので、そのあたりをチェックすればOKだろうなと。
ということで、PEラインを10mぐらい切り捨て、どんとこいってな具合に安心していたわけです。
でも、今回わたしが経験したように、小型のタチウオが主体の場合、中層でちょっと隣とオマツリした場合、あんまりよくわからないまま釣りを続けてしまいがちな気がします。
一瞬歯がかすったものの、なんとかセーフで釣りつづけていたり。
が、仕掛けから60mぐらい先のラインが傷んでいるというようなこともあるわけです。
これが深場でヒットして、その時点でまつったら、160m部分のPEラインに傷が入ってしまうということも。
みなさんも、タチウオを釣りにいったら、オマツリの有無以外にも、水深分+α(潮で流れる分)のPEラインを出して点検したほうがよいですよ。
点検が不十分だと、ゴミを増やしてしまいますし、せっかくの魚もばらしたり。
それに、不要なコストもどんどん増えてきます。
スッテスミイカのオモリ+スッテ×4,5回といっても、4,000円ぐらい失っているのとおなじですからねー。
いい勉強になりました。
ではでは。
平田(@tsuyoshi_hirata)
関連アイテム
▼釣行後のPEライン点検は高速リサイクラー一択。濡れ布巾などで塩や汚れをとりながらやるのもよいですね。PEラインはぬらしながら巻くとしっかり巻けます。
▼どんなPEラインもAmazonのレビューなどをみていると、「すぐに高切れした!このPEはだめ!」という話がでてくるんですが、今回のように、自分で気づけたライン傷以外にも、しらない間にフグ・タチウオ・サワラなどに由来して傷がついた状態ですぐに高切れしてしまっているということもありそうな気もします。メーカーのせいにする前に、ラインチェックはしっかりしましょう。