どうも平田です。
金沢漁港の相川ボートさんから、船外機付きボートでスミイカとアオリイカを狙ってきたんです。
船長は相川ボートでも週末スタッフをしている黒崎さんで、同常連の荒井さんともども3名での釣行。
ダウンショットリグのスッテと中オモリのエギングです。
今回はそんな話を。
東京湾のスミイカ釣りの四季
東京湾を代表する釣り物「スミイカ」。
関東以外のエリアでは「コウイカ」と呼ばれるわけですが、東京湾の釣り船で狙う際、10月~12月ぐらいまでのシーズン初期は中ノ瀬エリアが定番です。
中ノ瀬は横浜と千葉富津側の中間地点に広がる「瀬」
出典:国土交通省
浦賀水道航路から下浦沖の深場で3月ぐらいまで過ごしたスミイカがだんだんと浅場に移動して、藻場などに産卵するわけですが、そのエリアの一つが中ノ瀬とされています。
中ノ瀬。海の真ん中だが浅くなっている
中ノ瀬は、読んで字のごとく「瀬」。
地形的にせり上がっていて、そこにプランクトンをはじめとした餌もたまり、仔イカも育ちやすいんでしょう。
誰に教えられるわけでもなく、産卵場所に毎年同じ場所を選ぶコウイカ。そんなことを幾世代も繰り返しているということを考えると、ロマンを感じますね。船長や釣り人もそのあたりを見切りつつ、ポイント選びをするわけです。
徐々に水温が下がるとスミイカは、中ノ瀬をはじめとした浅場を離れて徐々に南下するようで、12月以降は第二海堡~千葉大貫沖や神奈川鴨居~観音崎が主戦場になっていき、シーズン終盤は、下浦沖の深場で終わります。
このあたり、水温の変化によって最適なつき場を探すのが重要なんでしょう。
横浜・横須賀エリアであれば岸やボートから初期のスミイカが狙える
野島沖堤防。スミイカとアオリイカが狙える
シーズン初期のスミイカは中ノ瀬エリアが鉄板なわけですが、岸やボートエリアで狙える場所はあるのでしょうか?
広い意味で「湾奥(わんおう)」とよばれる横浜東京エリアになればなるほど、スミイカよりはシリヤケイカ率が高まるので、狙って釣るのであれば神奈川であれば横浜~横須賀エリアがオススメです。
その一つが金沢八景エリアで、船外機付きボートや渡船で野島沖堤防付近を狙うのが定番です。
ボートでも沖堤防でも、アオリイカのポイントと重なるため、両者をあわせて狙っている人がほとんど。
この日は船外機付きボートで金沢八景沖を広く探ることに。
相川ボートさんから船外機付きボートで出船
釣り師の朝は早い。
野島の駅下ではサビキで豆アジなどを狙っている釣り人がたくさん。
このポイントは、朝夕と夜だけアジやサバがよく釣れるんですよね。それに満潮が合わさるとさらに釣果が増えたり。
こちら相川ボートさんの船着き場。
繁盛しているようでなにより。
船外機付きボートと異なり、手漕ぎボートは予約なしの先着順受付です。週末に電車釣行だと盛期は厳しいかも。
到着後、すぐにレンタル船外機付きボート黒崎艇に乗船して、タックルのチェック。
相川ボートさんの船外機付きボートは3艘あり、人数で以下のように料金が変わります。
- 一名 ¥10000
- 二名 ¥12000
- 三名 ¥13000
- 四名 ¥15000
こちらは要予約。
タックルは、ダウンショットリグのスミイカということで先調子の竿があると便利。スピニングタックルでもよいんですが、今回はベイトタックルに。竿はアルファタックルのフネタツ深場タチウオ。
この竿は9:1調子で初期スミイカやエギタコにもおすすめです。
オモリは丸輪環付き25号
スッテは、ヨーヅリのウルトラスッテとウルトラスッテDXでそろえています。
カンナは松葉針と丸針の2種類があるんですが、300gぐらいまでのスミイカが中心になるシーズン初期はどちらでもよいと思います。
丸針(ヨーヅリで言う「M2」)のほうが、大きなスミイカやモンゴウイカのヒットにも安心。松葉針(同「Y2」)は1キロ前後の大型がくると伸びます。
それとあとで実感した話ですが、野島界隈はガラ場(貝殻エリア含む)が広く広がっていて、ダウンショットリグでも、スッテが底に干渉して、針先がかなり甘くなります。軽い根がかりから回収することも多く、ハリも伸びがち。
スッテ自体のロストは少ないですが、ハリは消耗するので、やすりを持参しつつスッテも多めにもっていくとよいでしょう。
あとは秋冬の澄み潮パターンでは、ウルトラスッテDXの透過カラーが効果的な気もします。
ということで、黒崎船長のもと沖へ。
だいたい金沢漁港を出船して、10分ほどで野島沖堤防北側のポイントへ。
いわゆる「赤灯」周辺です。
ミヨシにはスッテスミイカの名手荒井さん
貝殻エリア中心で、アカメフグがたくさんいるところ。マゴチも混じっていたり。
潮回りは大潮で昼前まで下げ。
大潮だけに潮も早目で、アタリもないまま黒崎船長があれこれ流していると。
あ。釣っちゃいました。
300gほどのスミイカ。
続いて2杯目。こちらもスミイカ。サイズは同じぐらい。
コウイカは触手をすぼめてコンパクトになっているポーズところが好き
スミイカって生け簀にいれると可愛いんですよね。あとで食べちゃうんだけど。
この調子で、ポンポン釣れるか。
な。
そうおもったら、これが釣れないんだなー。
荒井さんとわたしはそれぞれロングキャストで探り、黒崎さんは操船しながらバーチカルに中オモリでエギング。
が、アタリというアタリがなく、赤灯北側は終了。
野島防波堤赤灯南側(横須賀側)
つづいて野島防波堤の赤灯南側から、新堤とよばれるエリアにかけて。
まー釣れない。
釣れないし、ここまでで高切れが連発ですよ。
金沢八景高切れ連続事件。
そう呼んでもよいぐらい連発してました。
なぜか。
スタンドFM(アプリで聴けるラジオ)をはじめた
これはスタンドFMの第六回で話したんですが、このとき使っていたタナトル8の1.5号が使用三回目だったんね。
これが初回のタチウオ釣りで弱っていたようなんです。どうやら隣の方が釣ったタチウオが悪さをしていて。
思い返すと、4,5回ぐらい高切れ&ハリス切れしたような。
一度は高切れして10m詰めたり。それでも、途中弱っているところがあったり。
ということで、高切れのたびにスッテを自動的に変えるという悲しい羽目になったわけです。
が、これが謎に功を奏したのか、追加。
クリアオレンジのウルトラスッテDXで追加。
その後、いくつかのポイントを移動して、某所で黒崎さんが、アオリイカを一杯。
スッテではなかなか釣れないアオリイカ
いいなー。
同じ場所で、根があるというエリアの周辺にキャストしていたら、追加で1杯。ちょっとサイズアップ。
ここまでで4杯。
いやね、一人の釣果としてはそこそこいいんじゃないかなという話ではあるものの、名手荒井さんがここまででアタリなし。
これどうしてなんでしょうね。
潮の流れに対しての釣り座要因なのか、誘いなのか、スッテのカラーなのか。
みていると、荒井さんはミヨシ側から右手に投げて、わたしは左舷胴の間から左側に投げてという違い。あとはわたしのほうがやや派手め(やや雑)にアクションをつけていたような。
他には、荒井さんがウルトラスッテ布巻オンリーだったところ、わたしはウルトラスッテDXのみ。
澄み潮に晴れなので、光が透過するクリアカラーも効果的だったのかもしれません。
後半は野島防波堤北側から八景港出口方面
こちらは南極観測船しらせ。
停泊しているのはコロナ対策で一定期間経過後沖へ出るとかかんとか。
海は潮変わりで流れも適度にあってよさげなものの。アタリ出ず。
ううむ。渋めの5杯。
と、ここで名手荒井さんが良型スミイカをゲット。
この釣りが得意な荒井さんが一日やってようやく1杯だったので、厳しい日だったのでしょう。
その後、八景港出口の住友付近。このあたりはマゴチもアタリやすいところですが・・・。
釣れず。
14時頃、早めの帰港。
3人で6杯。
シリヤケも混じるかなとおもったらゼロ杯。
アオリイカってきれいだなー。
スミイカことコウイカはコロッとしているところが可愛いなーっと。
前髪がちょろってますね。
ランディングシーンを撮影してもらっていたもの。
ヒットしたスッテは、ピンクとオレンジで半々。夜光カラー(非透過)と透過カラーでも半々といったところ。
自信があるカラーを使い続けるのもよいですが、適宜変えると集中力が続くのでオススメ。
この日ほかの釣り客をみていたら、船外機でマゴチをやっていた人が数を伸ばしていましたね。
まとめ
全体的には不調だったスミイカ釣行。
個人的には4杯釣れたのでよかったなー。黒崎キャプテン的には「うーん」といったところ。
相川ボートさんから手漕ぎボートではたどりつけないエリアなので、狙うなら船外機付きボートか、沖堤防への渡船(村本海事さん)がオススメです。
手漕ぎボートエリアだと、八景島通称レストラン前の航路や沖側のマリーナ前あたりではシリヤケイカはポツポツ釣れます。
12月以降はスミイカが深場に落ち始めるので、狙うなら早めですねー。
平田(@tsuyoshi_hirata)