気軽にはじめられる「ちょい投げ」。
さらに釣果をあげるためには、ラインにもこだわってみましょう。
はじめに結論をいっておきます。
ちょい投げのラインは釣り慣れていないときは「ナイロン」の2号or3号、慣れてきたら「PEライン」の1号か1.5号をオススメします。
ちょい投げ釣りに使われるラインは大きく分けて2種類
ナイロン(初心者向け)
ナイロンラインは以下の点で「ちょい投げ初心者」に向いています。
- 扱いやすくトラブルになりにくい
- 安価(PEラインの半額以下)
入門セットについているスピニングリールに巻かれているラインはナイロン3号程度です。
予め巻かれているラインは巻癖が強く、ライン自体も低品質のため、ヨレなどによりトラブルが生じやすいと言えます。
できれば、自分でリールを選び、ナイロンラインも個別に購入しておきましょう。
<ちょい投げに向いているナイロンラインの号数>
- 2号(8lb):20グラム未満のオモリをつかって障害物が少ないところで釣るならば2号で十分
- 3号(12lb):重いオモリをつかったり、障害物が多いところや、足場が高く抜き上げが必要なところで釣りをするなら3号が安心
2号のほうが細く飛距離も伸び、潮受けも少ないので扱いやすいという特徴があります。
3号であれば、太めなので、吸水や紫外線によりナイロンラインが劣化しても比較的長く使えます。
<ナイロンラインのデメリット>
- 飛距離を出しにくい
- 潮受けしやすい
- 着底がわかりづらい
- アタリがわかりづらい(気づいたら「釣れていた」が増える)
- 吸水や紫外線劣化しやすい
PEライン(なれている人向け)
PEラインは以下の点で「ちょい投げになれている人」に向いています。
- リーダーを組む必要がある(特に1号未満)
- 高価(ナイロンラインの2倍)
- 結び目ができやすく解きづらい
<ナイロンラインと比較したPEラインのメリット>
- 飛距離を出しやすい
- 潮受けしにくい
- 着底がわかりやすい(底質の変化がわかる)
- アタリがわかりやすい
- 摩耗以外であればラインの劣化が遅い
<ちょい投げに向いているPEラインの号数>
- 1号:飛距離を出し、さらに感度を上げたい場合
- 1.5号:飛距離はほどほどに、耐久性を上げたい場合
なれていれば1号を使ったほうが飛距離も伸び、潮受けも少なく扱いやすいという特徴があります。
1.5号あれば、多少のスレでも高切れしづらく、比較的長く使えます。
1号未満のPEラインをつかうときはフロロカーボンのリーダーを組むことをおすすめします。
- 根がかり時にサルカン部分との結び目から切れることを防げる
- 根ずれ時にPEラインが摩耗するのを防げる
フロロカーボンは使われない
ちょい投げではフロロカーボンラインはほとんど使われません。
2から3号程度のフロロカーボンラインはハリがあり、道糸につかうとライントラブルの原因になりやすいと言えます。
1号未満を道糸にしてメバリングなどのライトゲームにつかうという人はいるのですが、ちょい投げにつかうひとはほとんどいません。
ナイロンかPEライン(+フロロカーボンリーダー結束)の中から選びましょう。
ちょい投げにオススメなライン
ナイロンラインは数回の釣行で巻替えよう
ちょい投げには高性能なラインは不要です。
主要メーカーが販売しているスタンダードクラスのラインを選んでおけば問題ありません。
ナイロン
ナイロンラインは、吸水や紫外線により強度が劣化しやすいというデメリットがあります。
細めの2号であれば、3回ほどの釣行で巻替えるのがおすすめです。
そのため、大容量のものを購入し、100mずつ交換していくとよいでしょう。
実際に投げる距離は数十メートルですが、釣り場でライントラブルがあったときに下糸をつかうため最低100m巻かれていると安心なのです。
ダイワ ジャストロン DPLS クリアー 500m
ダイワのジャストロンはボビンにたいして平行巻で、糸寄れが生じにくいラインです。
PEラインの先糸や仕掛けの製作にも活用できます。
現行のバルクナイロンラインで最もオススメなアイテムです。
サンライン 海平 500m 2号 スチールグレー
海平は安価なナイロンラインです。平行巻ではないのですが、直線強力・結節強力・耐磨耗性に優れています。
デュエル カーボナイロンライン 2号
デュエルの カーボナイロンラインはフロロカーボンとナイロンの複合素材で、フロロカーボンよりはナイロンよりのしなやかさがあります。
低価格なので、コストを気にするに人にはおすすめです。
PEライン
PEラインは4本編と8本編みが主流なのですが、ちょい投げではコストパフォーマンスに優れる4本編みを選ぶ人が多いと言えます。
150m巻きを購入し、75mずつ使うか、200m巻きを購入して100mずつ使うとさらに経済的です。
シマノピットブル 4本編み 150m PL-M54R
シマノのピットブル4本編みは4本編PEラインのなかでも特に安価で、品質も安定しています。
現行の単色PEラインではちょい投げに最もオススメなアイテムです。
メジャークラフト 弾丸ブレイド 4本編み 150m
メジャークラフトの弾丸ブレイド4本編も安価なPEラインです。
▼PEラインの4本編8本編の違いについて
まとめ
ちょい投げ釣りに適したラインの種類と号数について解説しました。
はじめは「ナイロン」なれたら「PEライン」にしていくと、より快適にちょい投げを楽しむことができます。
ナイロンは劣化するので数回の釣行で交換します。
PEラインはささくれが目立ってきたら交換しましょう。ちょい投げであれば釣行回数にもよりますが、半年ぐらいは持つはずです。
関連アイテム
▼PEラインを150~200mリールに巻く場合、劣化状況によって上糸と下糸を巻き替えると、さらに経済的です。
高速リサイクラーがあると、便利。
▼はじめてのちょい投げやサビキちゃんとつかえて便利なのはシマノのシエナコンボ。ナイロン2.5号を巻いたリールがついて、あとは仕掛けと餌があれば釣りにいける!