活きたモエビ・カタクチイワシ・サビキなどで狙う船メバル釣り。
今回はメバルシーズンに入ってきたので船メバルの仕掛けについて考えてみたいと思います。
▼本記事はXの以下投稿をもとにしています。Xでは釣りに関しての考察をいろいろしていますのでフォローしてみてください
【船メバル用胴突き仕掛けと枝スの長さ】
メバルシーズンに入ってきたので船メバルの仕掛けについて考えてみたいと思います。◆メバルは眼がいい◆
メバルは魚類屈指の眼が良い魚として有名ですね。全身と目のバランスからして、
めちゃくちゃ目が発達しているのがよくわかります。… pic.twitter.com/O1ESs6B60s— ひらっさん (@tsuyoshi_hirata) February 15, 2024
メバルは眼がよい
メバルは餌をよく見て食べる魚
メバルは魚類のなかでも眼が良い魚として有名ですね。
全身と目のバランスからして、めちゃくちゃ目が発達しているのがよくわかります。
YouTubeの水中動画をみると、メバルは釣餌のエビやオキアミが浮遊しているのを視認すると、近寄ってまずよ~く見ます。
それから食べる。
ムラソイ。餌をすぐ丸呑みする
よく似た魚のムラソイはその点、餌を見つけたらすぐに丸呑みにし、隠れ処である穴に戻ります。
カサゴも似たようなものです。(餌をちょっとずつ咥える個体もいるが)
同じ場所にメバルとカサゴがいると、タナ(海藻の上とか隙間でなくて根上や間など)にもよりますが、カサゴの方が簡単に食ってきます。
そんでもって釣り師は、「くぅーまたカサゴか」とかつぶやく。贅沢だな。
カサゴは引きが弱く重いだけなので、引き味という観点では、専門に狙っていないかぎりそれほど魅力を感じないのでそんな感想になる人が多いようです。
が、メバルは同じサイズのカサゴの倍は引きます。
カサゴのように死んだふりみたいなことはせず、水面までかなり引きこむわけです。
25㎝~30㎝ぐらいのメバルの引き込みはかなりのものです。
だから釣り人は選んでメバルを釣りたい。
メバルをどう騙すか
カサゴはハリスが太くてもよく釣れる
さて、このメバルちゃんの眼の良さは、釣り人がこえなくてはいけないハードルにもなっているわけです。
どうやってこえるのか。
餌であれば、
- しっかりした餌を使う
- 活餌を使う(エビ・ゴリ・カタクチイワシなど)
- サビキで反射食いを誘う(リアクションバイトだけではないが)
針であれば、
- 目立ちにくいもの
- 軽量で餌の動きを妨げず潮に乗るものかつ吸い込んだ時にすっぽ抜けず自然と掛かる形状と大きさのもの
ハリスであれば、
- 細いもの(太くても1号。0.8号など)
その他、変な装飾はつけないとか、サルカンを小型にするなどの工夫があります。
特に昼間の釣り、澄潮晴天の日はメバルからしてみても、「見えるぞ!私にも敵が見える!」的に仕掛けがよくわかるらしく、一気に釣りの難易度が上がります。
冬場、きれいに晴れて潮が澄んでいるときはメバルもニュータイプとして覚醒している状態なのです。(さらに産卵明けで食い気がない)
だから釣れない。
じゃあ曇天が良いかというと、海が悪いときは、仕掛け(餌)が安定せず、アタリが減ります(特に宙釣り)。
荒ぶる仕掛けを安定させるためにどうしたらよいのか。
竿尻をわきにはさんでがっちりパーミングしないとか、専用竿を使うとか、クラッチを切ってオモリを海底においてゼロテンとかのスキルが求められます。
手首が固い人にはちょっと苦手な場面かもしれません。
むずかしい。
船メバルの胴突き仕掛けについて
船メバル用仕掛けの構成例
出典:ハヤブサ
そんな気難しいメバルを昼間に釣るために最適化された仕掛けが各メーカーからリリースされています。
このうち、餌釣りのメバル仕掛けで「ハリス号数」や「全長」以外にも大切な要素があります。
それは「枝ス」の長さです。
幹糸の全長は浮いている魚を狙うならば、或る程度長さがないと隣接する枝スの気配で食いが悪くなるのかもしれません。やるなニュータイプ。
さて、枝ス。
これは最低30㎝ほしいところ。
堤防メバル用仕掛けの構成例(この仕掛けでは下針でカサゴ、上針がメバル向け)
出典:ハヤブサ
堤防用の小メバル釣り用は、これが10㎝以内等なのですが、実際に船釣りで使うと良型メバルは警戒するのか食いが格段に落ちます。
枝スが短いと、連結部や、幹糸(基本枝スより太い)を警戒しやすいのかもしれません。
取り扱いはしやすいんですけどね。
他に、仕掛けがたるんだ際など魚体に幹糸があたりやすくなることがあるのやもしれません。
または近くに幹糸が近くにくるから嫌がるなど
とにかく短い枝スでは大きなメバルが釣れない。
オセアニアじゃあ常識なんだよ。
そういうことなので、市販仕掛けは幹糸の長さに応じて30~50㎝ぐらいに設計されています。
連結部は直結だったり、中通しビーズだったりするんですが、イワシ餌のメバルの場合は、絡みを防止するために極小のサルカンが入っています。
この枝スですが、サビキの場合は餌より短く、20㎝以内で設計されていることがほとんどです。
比較的動かして誘うことが多いのと、餌が回転して絡むことが少ないのと、ある程度短い方がサビキが動くからなのだと思います。
夜ならメバルは釣りやすい
夜釣りならメバルと出会うのも楽
最後にメバルをどうしても釣りたい人は、やっぱり夜狙いましょう。
岸であれば、よっぽどすれていない地域以外は、メバリングも夜がメインですね。
東京湾の船釣りであれば夜メバルという半夜釣りのジャンル(17時~22時手前ぐらいまで)があります。
夜であれば、ハリスが0.8号じゃないとアタリが出ないということはありません。
1.5でも2号でもアタリがでたりします。
仕掛けが見えづらいという理由もあると思うんですが、とにかくメバルの食い気が勝るのでしょう。
もちろん、夜でもダメな時はハリスを細くしたり枝スを長くするわけですが、誰がどう考えても日中よりは釣りやすいです。
ということで、船でメバル釣りをする方の参考になればと思います!
ではでは。
平田 剛士(@tsuyoshi_hirata)
>>>YouTubeではシンプルな釣行動画を上げてます。マゴチ釣りも多め
関連記事
関連アイテム
▼細ハリスほど信頼度が高いハリスを使うのが安心。シーガーグランドマックスFX0.8号はメバル釣りに超オススメ。