船釣りの世界には、LT○○という世界が存在します。
LT五目、LTヒラメ、LTアマダイなどなど。
LT=ライトタックルの略で、要は、かるい道具で釣りましょうというジャンルですね。
今回は、LT五目でヒラメと石鯛を狙うという話です。
えーさきにいっておきましょう。ご安心ください。釣れました。
時化後の平塚沖へ
釣りはじめはどうするかと悩んでいたところ、昨年心残りな釣果であったLT五目が思い当たり、再度チャレンジしてみました。前回の様子はこちら。
昨年末釣行では、イシダイが1尾しか釣れなかったのですよ。
コマセで石鯛を狙いつつ、胴の間(船のまんなかあたり)が釣り座で混んでいたもので、竿の二本ダシもできず泳がせ釣りをやったり、しびれをきかせてコマセ釣りに戻ったり・・・
何事もどっちつかずではいけませんねー。
今回は、前回の反省を踏まえ以下の内容でチャレンジです。
- 平日釣行にして、空いている状態で竿を2本出しする(コマセと泳がせ)
- 泳がせ用にキーパーを借りる(庄治郎丸は無料で借りられました)
- 石鯛も釣るために、コマセもサボらず1日しゃくり続ける&食わせの間を考慮して釣る
この日も平塚駅から庄治郎丸の社長が運転する車に乗って船宿まで。5分くらいの車中ですが、釣況などをヒアリングしておきます。
だんだん、夜があけていく。
庄治郎丸のLT五目は6時30分出船なのですが、この日は船の用意に時間がかかっているようで、温かい屋内で待機。
ぬおー。2.9キロのイシダイ。ハリス3号って船だから成り立つ釣りだよな。そう、イシダイを磯から釣る際は、極めて頑丈なタックルとワイヤーハリスなどで臨むのです。
一方船釣りの場合は、障害物を回避できエサもオキアミなので、イシダイもがつがつ食べてこないのか、それほどハリスが切られません(切られるときは瞬断されます)
乗船。
出船。今回は、4隅に4名という布陣で、わたしは左舷トモ(船尾)。余裕をもって釣りができますね。さて、二丁拳銃が火を吹くでしょうか。
こちら船尾にキーパーを設置。万が一に備えて、尻手ロープも結わえておきます。
港から5分ほどでポイント到着。船長からタナのアナウンスなどはないですが、まー慣れている(っぽい)人ばかりだからでしょう。LT五目の場合、底から5~10メートルくらいまでしゃくれば大体どこかで何かが釣れます。そのあたりや魚の種類を考慮して、タナを自分で決めていくとよいですね。
こちらはレンタルコマセカゴ。このレンタルカゴはコマセ上部の穴の調整ができないので、微調整しながら釣りたい人は自分でサニービシあたりをもってくるとよいでしょう。錘は40号です。
この日の仕掛けはハヤブサの船宿用ウィリー五目仕掛け(一番やすいやつです。)この仕掛けは、空針にケンがついていないというところはありますが、量販店で1セット150円~200円程度で買えるので気軽でいいなと。
釣りスタート!
そんなこんなで、一投目。いつも一投目はその日の運試しをしている釣り人も多いはず。
着底。
仕掛け分3メートル巻き上げ。
しゃくる。
あ。キタよ(これはマルアジだな)
ということで、あげてみると、たしかにマルアジでした。
というのも、前回の釣行でこのあたりはマルアジしか釣れなかったので、すぐあたりがあって軽めの引きはマルアジだと予想がつくのです。
よーし。泳がせましょう。
天秤(右舷にまつらないようにオモリ60号)+チヌ針に、孫針をヒラメ用のトレブルフックにして着底。
これは1投目でワラサとかきちゃうかもだなおい。
と、一人ほくそ笑んでいると、、、
来ない。
ぜんぜん来ない。
もう一つおまけに来ない。
と、おもって30分経過後、仕掛けを回収してみると、なんとマルアジが脱走しているじゃないですか。
ぬー。あれだな。泳がせ釣りでも、やっぱり餌の有無が重要だから15分に一回は餌チェックをしよう。後ほど、これが効果的だということがわかったわけですが、意外とサミングしながら丁寧にマルアジを落としたとしても、エサが外れてしまのです。口切れしにくいところにチヌ針をさしていても、いなくなるときはいなくなるのです。
というように、細かに餌チェックをしながらコマセの釣りをしていると・・・
お、マルアジより引くな(石鯛だなこれ)
・・・
・・・
・・・
おー。手の平サイズのイシダイ。このくらいのイシダイは塩焼きに最適です。
それにしても、寒いなー
と、
船尾の泳がせロッドをみたら・・・
わ。当たってるぞ。
ロッドを手持ちする。ぐんぐん。ぐーん。
おー重い。
なんとか巻けるけど、ブラックバス釣りようのスコーピオンだと荷が重すぎるな・・・
あ。(軽くなった)
軽くなった仕掛けを回収してみると、孫針のオーナー・ヒラメトリプルがやや伸びているという・・・
こ、これはデカイ奴だったな。
この時点では時間も早かったので、テンションがた落ちというよりも、アタリによる希望が優っていて、試合続行です。
「はい、上げて」
というアナウンス。
・・・
・・・
・・・
わ。
真っ二つのマルアジ。ヒラメだろうか、イカだろうか。
ポイント移動。ついに勝利の栄光が俺に!?
船はだんだんと平塚沖の水深40m弱を沖に向かっていきます。
おーしマルアジ。ゲット。
ここでふと、孫針を外してみることに。
さきほど、孫針が伸ばされたので強度的な部分を考えチヌ針オンリーで泳がせてみようかなと。
餌の動きも孫針なしの方がよいですしね。
その後、コマセ釣りでマルアジ7匹が釣れる間に石鯛が1匹釣れるというペース。
おーミヨシ(船首側)の人ホウボウ釣ったなー。
さて、泳がせ釣りの様子は・・・
あれ、いま、ちょっと、竿先が余計に引きこまれた気が。
気のせいかな。
まー波とか海底の段差とかかもな。
でも、オモリは海底から1mはあげてるしな・・・
・・・
(斜めに引きこまれる竿先!)
ぬお。
一気に駆け寄り、竿を手に持つ。
手に釣り竿を持つと、ときおりゴツゴツ引きこんでいるようなアタリがあります。
これ、たぶん、ヒラメだな。
今回孫針なしだから食い込ませないとすっぽぬけるだろうな。
と、落ち着き、15秒ほどたって、竿先を聞き上げてみると・・・
ずーん。
の、のった。
ライトタックルだから結構重く感じられるなー
ん、軽くなったなー。
あ、重い。
ひらひらーとあがってきてるな、これヒラメだぞ。
と、アドレナリンが体内を駆け巡っているのを感じながら鼻息荒く巻いてくると、水面5メートルで、
あ、ヒラメだ。結構いいサイズだぞ。
わ。タモがない。
ここで右舷トモの男性に声掛けしてタモを貸してもらい、なんとか自分でランディング。
ナイスヒラメ(後に検量で56㎝1.7キロ)でした!
魚を船に取り込んでから、「よっしゃー!」とか思わず一人釣行なのにいってしまうぐらいうれしかったのです。
おーし。
血抜きと延髄切りをして、クーラーにしまうも折れ曲がるという喜び。
まだまだ泳がせる!
ヒラメを釣った時点で、かなりテンションが上がったのですが、引き続きマルアジを泳がせることに。
気分は何が出るかな何が出るかな何が出るかな♪
っていうアレな状態です。
コマセ釣りも石鯛が4尾。大型個体はいないまでも十分釣れたかなと。
さて、泳がせロッドは・・・
ん?
あれ、竿が一直線になってテンションがなくなっている。
水深が変わって錘が底についてしまっかな。
と、
リールを巻いてタナを調整しようとしたら・・・
ぐんぐーん。
これはもうかかってるな。
と、巻くと、重量感はそれほどないものの、スピード感のある引き。
ヒラメ、ではないよな。
海面近くまで巻いてくると、幅が広めで・・・
カンパチ?
・・・
と、おもったら、
イナダでした。
コマセでバンバンイナダを釣るより泳がせですぽん!と、釣るほうが喜びが大きいという不思議。
それにしても、このサイズのイナダでもマルアジを飲むんですね。
それとも、マルアジの頭部から飲み込もうとしてフッキングしたのかも。
その後、LT五目業界の貴殿アイドル(桜鯛ちゃん。)が釣れ。
沖上がりの時間に。
心なしか、ピンクくまちゃんの笑顔もいつもより誇らしげに見える不思議。
ほらね。
久しぶりに庄治郎丸さんでビクトリーフォト(勝利の写真)を撮って貰った気がします。
石鯛も4尾で1番。ヒラメも一番大きかったようで竿頭だなこれやったよー。
ということで、一人で平塚駅北口にある老郷(ラオシャン)本店でタンメンと餃子を食べて帰りました。これがうまいんだこれが。前回より旨かったのはきっといい釣りができたからですな。
<LT船釣りでのタックル>
- ロッド:ライトゲームBB H190(コマセ用)、TYPE82 M200(泳がせ用)
- リール:SHIMANO(シマノ) リール 17 バルケッタ 300 HG(コマセ用)、97スコーピオン1500(泳がせ用)
- ライン:東レ スーパーストロングPE船F4 200m 1.5号+2号
- 仕掛け:ウイリー五目3本針(ハヤブサ)、天秤+錘(40号or60号)泳がせ釣り用自作(ハリス:フロロ5号orナイロン8号)
- 常備薬:船酔い防止にはアネロン
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LT五目の参考タックル
コマセ釣り自体は、8:2の竿がしゃくりやすいです。泳がせ釣りは7:3か6:4の竿を使うと食い込みが良くなるはずです。