堤防から狙うタチウオ釣りといえば、電気ウキやテンヤが人気ですね。
東京湾でも横浜南部や横須賀を中心に親しまれています。
電気ウキの場合は、ウキへの反応が面白く、時折誘いを入れながら待ち釣りができるため、比較的シニア層にも人気です。
一方、近年はワインドや、ゆっくり同じタナを幅広く狙えるタチウオテンヤをつかった引き釣りもよく見られます。
そんなタチウオの引き釣りですが、テンヤに餌をしっかりとめて、シャクリ時に餌がずれないようにすることと、時合に手返しよく餌替えをすることが釣果を上げるコツでもあります。
一般的なテンヤは、2~3本のエサ止めの釘にワイヤーで餌をとめます。
ところが、今回紹介するシマノの「太刀魚ゲッター時短テンヤ」は、ワイヤーなしにエサを針金で挟むことによって手返しよくタチウオを狙うことができるのです!
「太刀魚ゲッター・時短テンヤ」はキビナゴの装着が簡単!ずれにくい!
出典:http://fishing.shimano.co.jp/product/lure/2697
太刀魚ゲッターの構造としては、オモリと下向きに大きな一本針があるのは通常の引き釣り用のテンヤと同様です。
特徴的なのは、キビナゴをしっかり素早く装着するために設計されたワイヤーです。
出典:http://fishing.shimano.co.jp/product/lure/2697
こちらがキビナゴを装着したときのイメージ。
エサ止めの釘+針金の固定は、やりなれた釣り人でも1分以上はかかるものの、この時短テンヤであれば、瞬時にまっすぐにキビナゴを装着できます。
出典:http://fishing.shimano.co.jp/product/lure/2697
装着方法はこの通り。キビナゴを指して、アームストッパーで固定するだけ。
超簡単ですね!
関西のタチウオ釣りでは生きたドジョウがよく用いられますが、関東、東京湾のタチウオ釣りではキビナゴをメインにすることが多いかと思います。
キビナゴってもろいんですよね。テンヤに装着してワイヤーで巻こうとしたらくずれてしまったり、ずれてしまったり。
そんな悩みがある方に有効なアイテムです。
太刀魚ゲッターのヘッド形状と重さ
太刀魚ゲッターのヘッドは、ワインドアクションを生み出す三角断面ヘッド。
そのため、ただ巻以外にシャクリを入れることにより左右にだーとさせることもできます。
重さは2号~8号まで。水深と風の強さ、狙うタナによって広く使い分けることができます。
3号
遠投性を極端に損なうことなく、浅いタナもゆっくり引いてこれるため、マヅメの時間帯では必ず一度は投げておくべき基本アイテム。引くスピードに関わらず、潮に乗った自然な泳ぎを出せるため、喰いがたった時合いでは他サイズを圧倒する活躍も少なくない。4号
水深10m程度で3号と同じような使い方ができる、ちょっと重めの基本アイテム。スローよりもやや速め、最高の時合いよりもちょっとズレた時間帯での効果が高い。初心者の方にはまず4号で中層から釣りを始めていただき、アタリが減ったら3号へ交換して浅いタナをゆっくり引くというのがおススメパターン。5号
風が強く、糸が流されるようなときに中層~水面近くを引くのに扱い易いのが5号。また足場の高い場所で、足元まできっちりとトレースできるのも5号の特長。風に負けない飛距離、潮流に負けないタナキープ力は沖に面した深場をそなえた大場所で威力を発揮する。
出典:http://fishing.shimano.co.jp/product/lure/2697
東京湾の福浦や横須賀付近でタチウオを狙う場合、ほとんどの場合でタナが海面から3、4メートル程度までのため、3号から5号をメインに考えておけばよいでしょう。
太刀魚ゲッターなら、ただ引きでタチウオが釣れる!
出典:http://fishing.shimano.co.jp/product/lure/2697
タチウオに有効なワインドの場合、常にワームをしゃくり続ける必要があります。
このワインドアクション自体は、覚えるまでにすこし時間がかかります。
一方、引き釣りは、一定のタナをキープしてただ巻をするだけで釣れるため、初心者にも向いている釣りです。
タチウオの遊泳層をサーチしながら、一定スピードで巻いてみましょう。
ケミホタルを装着してパワーアップ!
お手軽な、太刀魚ゲッターですが、フック形状は一般的なテンヤと変わらないため、ケミホタル類を簡単に装着できます。
ケミホタル類の装着により、タチウオを誘引し、フッキングさせる目印とすることができます。
フッキング率を高めたい場合
出典:http://fishing.shimano.co.jp/product/lure/3338
回遊しているタチウオのサイズが小さい場合、またはバイトが浅めのときは、「太刀魚ゲッター ツイン噛む」を利用することでより効率的にヒットに持ちこめます。
また、ワインドでも用いられるアシストフックをテンヤのフック部分に装着することで、よりショートバイトも的確に乗せることができ、釣果が向上します。
タチウオを寄せて獲るブレード装着タイプ「時短テンヤびりびり」もある!
タチウオが広く散っていたり、暗い時間帯で視覚的にバイトしにくいようなシチュエーションで効果的なのが、「太刀魚ゲッター 時短テンヤびりびり」です。
ヘッド上部についたブレードが水流をうけてびりびりと振動し、波動によってタチウオを寄せて釣ることができます。
はじめてのポイントでサーチベイト的に使う場合や、すれていない場所で、効率的にかけていく釣り方にオススメなアイテムです。
明らかにタチウオの群れがスレている場合などは逆効果だという点は覚えておきましょう。
太刀魚ゲッター 時短テンヤのデメリットは?
太刀魚ゲッターの仕様を見る限り、タチウオをテンヤで狙っている方は、すぐにでも欲しくなってしまうかもしれませんね。
このテンヤのデメリットは、コストの高さです。通常のタチウオテンヤが2個入りで500~600円のところ、『太刀魚ゲッター 時短テンヤ』は、実勢価格で~1,500円前後します。ソルトウォーターのプラグ類と同等の値段ですね。その点が買い手にとってはネックになるのかもしれません。
タチウオの引き釣りは、入門タックルでも問題ないということもあり、その分、時短テンヤにコストを投下するという考え方もできそうですね。
時短テンヤのロストをさけるためには
『太刀魚ゲッター 時短テンヤ』は高価なので、釣り人としてはロストを少なくしたいと思うはずです。
タチウオの釣りの場合、夏場前後のまずめ時や夜間であれば基本的にタナは表層のため、まず不用意にボトムをとろうとしないというのがロストをさけるポイントです。
太めのPEラインを使う
キャストミスやタチウオのバイトによる道糸とリーダーの高切れという要素があります。
多くの場合、遠投しなくてもタチウオは釣れますので、PEラインは1.5号をつかっておきましょう。キャストミス等での高切れの多くは防ぐことができます。1号未満のPEラインは高切れすることもしばしばです。
リーダーは太目もしくはワイヤーハリスを利用
リーダーについては、フロロカーボンリーダー(8~10号)の太目を装着したりワイヤーハリスをつけることで低減することができます。
ワイヤーハリスの装着によりタチウオの食いが落ちるという可能性もあるので、釣り場で状況をみてつかっていくとよいでしょう。
オススメはシーガー船ハリスの8号です。
バイトがあったらハリスをたるませない
バイトがあったあと、へたに送り込むとハリス部分まで飲まれる可能性があります。
アタリがあったらゆっくりう聞き上げ、タチウオに噛まれないようにするとよいでしょう。
ドラグをだしてPEラインやハリスをたるませのも禁物です。あらかじめフルドラグにしておきましょう。
最後に
タチウオテンヤを利用した引き釣りでは、以下の要素が重要です。
- 最初のバイトを出す力
- 時合時に手返しよく釣りあげる力
最初にタチウオのバイトを出すためには、キビナゴがきちんと装着されていることが必要です。
次に、時合が到来したときにタチウオを連発するためには、キビナゴをつけて投げる手返しを可能な限り早くすることが必要です。
従来は、時合がきたときに、あらかじめキビナゴなどを装着して準備しておいた替えのテンヤにスナップで交換する方法が知られていました。
今回紹介した「太刀魚ゲッター時短テンヤ」があれば、複数のテンヤを準備しなくてもワンタッチで手返しよくタチウオを釣り続けることができます。
一時期、このアイテムは人気すぎたこともあり、釣り具店やAmazonから姿を消しましたが、最近はAmazonでも数多くのラインナップが販売されています。
気になる人は、ぜひチェックしてみてください。
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出典:http://fishing.shimano.co.jp/product/lure/2697