いやはや暑い。
釣りは遊びだけれども、こう猛暑が続くと日中の釣りはやや遠慮したいと思う方もいるはず。
夏場の釣りはただ暑苦しいというだけならよいですが熱中症の原因にもなってしまう。
今回は釣り業界に文字通り新風をふかせているアイテム『空調服』について実際の利用者の声をもとに紹介する。
空調服とは?
空調服とは主に野外で作業をする人向けに考えられたファン付きの服。
長袖と半袖やフードの有り無しのアイテムがありますが、基本的なシステムは同じで充電したバッテリーを服に装着して、スイッチをONにすると冷却ファンが稼働し服の下を風が通るようになる。
空調服はこの人工の風が汗を蒸発させるときに発生するときに熱が奪われる『気化冷却』の原理を応用したもの。
もともと人間の汗は自然に蒸発して体温を奪うことにより一定体温が維持される。
炎天下の作業時や風が吹かない状況では汗が蒸発しないことも多く、Tシャツなどの薄着で活動しても汗が蒸発しせず熱中症などの原因になることも。
空調服はガテン系兄貴達に大人気
筆者の兄はガテン系兄貴で、日々炎天下の現場で奮闘している。
どうやら空調服を装備している職人さんはとても多い模様。
今回は空調服を2着(長袖・半袖)持っているという次兄に釣り人で使う場合を考えて、あれこれ質問してみたので参考にしてほしい。
筆者:「おーす。おつかれさまー。こないだ見せてもらった空調服って、どれくらいの人が現場で着てるの?」
次兄:「おつかれさまー。今現場では5割位の人が空調服着てるよ こんだけ暑いとかなり楽だからね~」
筆者:「フード付きのやつもあるけど、フードもかぶったほうが涼しいの?」
次兄:「そうだねー。風が抜けるところが特に涼しく感じるからフードかぶると首回りとかも涼しくなるからねー」
筆者:「なんだか着たことがない立場からすると、暑そうにみえちゃうんだけど」
次兄:「着てないと汗でびしょびしょになるけど、装備すると汗が乾いてあまり濡れないのがいいよね」
筆者:「長袖と半袖(ベスト)があると思うんだけど、どっちがいいの?」
次兄:「俺は長袖かな。半袖は手元の作業がしやすいっていうのはあるんだけど長袖のほうが涼しいよ」
筆者:「お値段とかスペックとかどのあたりが違うのかな?」
次兄:「そうだねー、ブランド物 (マキタ、寅壱)とかは若干高いかも でも高いやつの方が上着の生地とかもちゃんとしていて安いやつはそれなりでちゃちいよね。あとは、ファンの数などによっても値段が異なるみたいよ」
ということで、建設現場などでの空調服装備率とメリットをわかりやすく教えてもらえた。
マキタとか寅壱は釣りで言えばダイワとかシマノみたいなものなのだろうか。
それにしても、ナイスわが兄。いいぞかっこいい。
東京オリンピック関連で様々な現場が活況だけども、真夏の炎天下で働くっていうのはなかなかきついものがあるはず。でも現場で働いている人がいるからこそ、いろんな建物ができて、そこで活躍する選手もいるわけだ。
実際に東京オリンピックでは、やっぱり選手にスポットライトがあたるとはおもうんだけど、日本各地で日々奮闘する現場の方々あってこそ成り立つもんだな。
中島みゆきの『地上の星』とはこのことだな。ぐすん。
空調服の仕組を写真で解説
ここで空調服の仕組を写真でわかりやすく解説していく。
空調服の内側はこうなっているんだ!
空調服の内側にはこのようにファンがハマっているパーツがありコードの先にはバッテリーがついている。
生地にくわえて、このファンの数やバッテリーの充電性能などもスペックとして価格に響いてくるとのこと。
空調服稼働中!!
ういーん。
バッテリーのスイッチをオン!にすると、服の内側に風が流れて服が膨らむ&涼しくなる。
うしろからみるとこの通り。
フードをかぶるとさらに涼しい。
釣り的な話をすると、自分の釣りに集中しやすくなるかも。
半袖(ベストタイプ)の空調服
こちらがベストタイプの空調服。
涼しさでいうと、長袖のほうが涼しいのでオススメとのことだけども、釣りで利用する場合は手元がかさばるという場合もあるので、釣りのジャンルによって選びたいところ。
コマセがついちゃう系の釣りは袖なしにして、ラッシュガードを下に着るのもよいかも。
ぶおーん。
半袖バージョンもこのように膨らむ。
空調服のパーツ
モビルスーツのパーツ感がする。
この通り、パーツは取り外せたりする。
ハイメガ粒子砲がでるのはこちらから。
じゃなくて、
現場も釣りで遊ぶ場合も汚れはつきものなので、適宜取り外して洗うことも可能。
バッテリーの充電コードはUSB+ACアダプター。
車釣行の方は、USBで車から充電するのもありだろう。
もちろんコンセントから充電もばっちり。
アイテムの種類にもよるが参考までに、こちらの着用モデルは充電時間6時間。
ご覧の通りメーカーとしては半袖は手元がすっきりなのでレジャーやゴルフにもいてるとPRしている。
そこは『釣りにも!』と入れたほうがシェアが広がって売れるかも。
釣りシーンにおいての空調服について考えたこと
着ることで逆に涼しくなるという空調服。
船釣りで着ている人を見たこともある。
今回、我が次兄という実際の使用者の声によって、みなさんもちょっとほしくなってきたんじゃないかと思う。
現場での仕事に従事する釣り人のみなさんからするとちょっとわかりきった情報もあったことだろう。
この空調服、バッテリーも充電式なので、故障しない限りは長期間使えそうではある。
これは流行りすたりではなさそうなので、そのうちOEMによってダイワやシマノから、かっちょいいロゴなどがついた釣り専用空調服が登場する予感がしてならない。
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<空調服の選び方のポイント>
- ファンの数
- 生地
- 長袖、半袖、フードの有り無し
- バッテリーの仕様
- 冷却材の有無
- その他(見た目、お値段)
生地が薄いものはバッテリーとファン付きで1万円弱から販売されていて、しっかりしたものは2万弱する。個人的には、バートルの空調服 エアークラフトブルゾン・黒ファン・バッテリーセット ac1021というアイテムがカッコいいかなと。
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